北海道フレッシュはスタートしてから15時間ほどが経過し、走行距離はおよそ270km。
三国峠までは平均15km/hだったところ、そこからはダウンヒル&平坦区間で夕飯に黒毛和牛の焼肉を食べても18km/hまでペースが上がっておりいい調子、に見えたんですが、ここにきてまさかのコンビニ閉店事件が勃発しました(完全に自業自得)。
深夜0時を回ってしかも小雨が降りしきる中、補給&休憩を逃したショックは大きかったです。
コンビニの向かい側のスーパーで何やら食品的なものを売っていそうな自販機をみつけて寄ってみたんですが、まさかの冷凍ラーメンだったのでさらにがっかり。
無人販売、隣にレンジを置いてその場で食べられるようにしたら嬉しいのになあ。
ニチレイの冷凍食品が食べられる自販機もすでに消滅したというし、どこかの会社でレンジ内蔵型の自動販売機を作ってほしいぜ……。
仮眠 狩勝峠展望台 286km
そんなことを言っていてもらちが明かないのでどんどん先に進み、まずは新内パーキングのトイレを目指します。
ここは屋根付きのベンチが併設されているんですが、老朽化のせいか屋根部分は垂木しか残っておらずベンチはほとんどずぶぬれ状態。
これでは仮眠は無理なので、しかたがなく狩勝峠をのぼってさらに先を目指します。
幸いにして斜度はそれほどでもないので、霧と雨の中をもくもくと登り続けて2年前の「北の国から400」で仮眠をとった狩勝峠展望台のトイレにたどり着きました。
pikacycling.hateblo.jp
当時はトイレに入って暖房便座に腰かけた瞬間に眠気に襲われて瞬時に寝落ちしてしまったんですが、この日も床暖房が最高に心地よくて、小雨で湿った体に染み入りました。
タイマーをかけたiPhoneを腹の中に仕込んでいなかったら完全に寝過ごしてしまうぐらいの天国でしたが、フレッシュは1か所での滞在時間は1時間以内と厳しく決められているので*1泣く泣く後にしました。
休憩 セブン-イレブン 南富良野店 4:28 305km
ぬれた路面のダウンヒルは寒い&ブレーキが利かないの二重苦でしたが、グローブの下にニトリルの作業手袋を履いているので指がかじかむのだけは避けられました。
行きつけの自転車屋さんで使っていたのを見かけて購入してみたんですが、作業時の油汚れどころか雨にも寒さにも強くて最高。これはほんとマジで神アイテムなので常に2セットは常備しています。
狩勝峠を半分ほど下ったあたりで空が白んでくるとともに、路面も乾いてきたので完走に希望が出てきました。
このあとは旭川まで晴れている予報なので、なんとか危機を逃れられたようです。
麓まで下りたところにあるセブンイレブンでブリトーとホットコーヒーを摂取してようやく人心地付いた気分に。
PC4 セブンイレブン富良野山部店 5:44 333km
おなかがいっぱいになったせいか急激に眠気に襲われて走りがフラフラしてきたので、途中で一旦停止してもらって夜装備もニトリル手袋も外して涼しい格好になりました。
(さすがに二度寝はしないw)
明け方の冷えた風と朝日のおかげで少ししゃっきりしたところでリスタートして、次のPCに到着。
さて、ここからは「いかに完走するか」の勝負になってきます。
フレッシュは22時間地点と24時間地点の間で25km以上走るというルールになっているため、7時にいる地点が重要になってきます。
なので今回は予定表を「予想」「上位推計」「下位推計」の2パターン用意しており、予想より早くても遅くても24時間で360km走れるように準備していました。
ここのPCは下位推計の場合に7時地点になる予定だったんですが、まだ1時間以上あるのでこれはパス。
上位推計では362km地点の2個先のPCを22時間地点としていましたが、1.5時間で約30kmを走るのは平常時ならまだしも、チーム戦では厳しそう。
というわけで予定通り、次のPCを22時間ポイントとすることに決めました。
PC5 セイコーマート瑞穂店 7:00 346km
PC5でセコマの大きなおにぎりを食べて、最後の区間に突入です。
ここから先は富良野名物のヒルクライム区間!
この最終盤でなぜか無駄にジェットコースターの道を通らされるなど、コース設計者の頭はどうかしてんのか! と罵倒したくなります(作ったのは誰?
もう登りは終わるだろう! と思ったらまたぞろ丘を登らされて完全に足を使い切りました。
そうこうしていると時刻はほぼほぼ9時に近づいてきました。
しかし、次のPC7は全然見えてきません。
なにかがおかしいぞ? と確認してみると、自分が作った簡易キューシートには379kmのコンビニが書いてあるのに、RWGPS上にはそんなものはなく、次のPCは393km地点。
これは、やばいのでは……?
そういえば何案かコースを作った時に、国道沿いを通る楽勝プランと、せっかくだから富良野の丘陵地帯を楽しもうぜという地獄プランの2種類があって、提出したコースは後者、予定表作りに使っていた簡易キューシートが前者だったのかも……。
残り時間はわずか数分で、現在の距離は382km。
さすがにあと10kmはどう考えても無理だし、ということで、とりあえず近場にあった東海商店というお店の前で集合写真を撮影しました。
「これで完走認定されるのかな?」
「ブルベカードに印刷されてるコンビニ、微妙に間違ってるんだけど……」
「HPに掲載されてるルートに沿って走ってたんだから大丈夫でしょ」
などなど、疑心暗鬼になりながらもとりあえずは旭川に戻るしか道はありません。
ここまで400km近く走らせておいて認定にならなかったら二人に申し訳ないなあ、と、この後はずっと暗澹たる気持ちでした。
ナイスプレイスに行く必要があるのは一人だけでよかったので、とりあえず二人を帰して祝勝会(または残念会)で合流することにし、受付会場を目指します。
不安9割でブルベカードを提出したものの、意外や意外、すんなりと完走認定が出てかるく茫然自失状態になりました(汗
ブルベカードの印刷間違いは二重線で訂正、24時間地点の集合写真は撮影時間の確認だけで問題なく、東海商店という店の名前から位置も確認でき、距離はRWGPSに表示されたものでOKでした。
良かったという喜びよりも、ダメだったらどうしようという緊張感から解放されてフラフラになりつつもグループLINEにその旨を報告。
無事に祝勝会になって良かったー!
本州の某フレッシュで、レシートの取得時間がメンバー間で15分ずれていたからDNF扱いとなって、その後の祝勝会がお葬式のようだった、みたいな話を聞いていたので何事もなくて本当に助かりました……。
北海道フレッシュ総括
フレッシュの参加は2回目ですが、今回はリーダーというだけあってプレッシャーが大きかったですねえ。
コース作成は結構楽しくて夢中になったし、次はもっと面白みのある独自コースにしたいなあ、みたいな思いもあるんですが、せっかく走る以上チームを完走させなければ、という気持ちの方が強くてなかなか大変でした。
一人だけだけならDNFもあきらめが付くんですが、ほかの人も巻き添えになるかと思うと、しかも400kmも走らせておいてとなると、ね。
そーゆー意味では次に北海道で開催されるとしたら、やっぱりTraceの方が気楽で良さそう。
認定するとかされるとか、そんなプレッシャーから自由な地点からグループライドを楽しみたいなあ。
というわけでフレッシュ実走編はここまで。
次回は完走後のあれやこれやについて書いていく予定です(^^)b
*1:あとから指摘があって分かったんですが、実は休憩時間は2時間以内とのこと。だったら下位推計で走って余裕で362kmで完走して、終盤の恐怖におびえなくてもすんだのに!!!