3月下旬に台湾に行って、ロードバイクと鉄道で一周してきました!
この時期の台湾は最高気温が35℃程度、最低でも20℃前後と過ごしやすい季節で、大変走りやすかったです。
道路はいいし風景もきれいでご飯も美味しく、しかも日本から近いといいとこづくめの台湾サイクリングなんですが、いかんせん情報が少なく、実際に走ってみてから「こんな準備をしておけばよかった」と思うことも多かったので、感想などをこれからブログの方にしっかりまとめていく予定です。
旅費
飛行機は直行便が出ているスターラックス航空を利用し、台北桃園空港までの直行便を往復で86,000円程度でした。
www.starlux-airlines.com
函館から出ているのはタイガーエアかスターラックスの2択になるんですが、タイガーはLCCなので料金が安い分、サービスが見劣りします。
たとえば自転車を持ち込むにもアップグレードが必要だし、そのうえ機内食までつけるとスターラックスとほぼ変わらない金額になってしまうため、今回は最初からフルサービスのスターラックス航空を選びました。
逆に、手荷物を全部機内に持ち込んでしまい、自転車も現地でレンタルするのであればタイガーエアのほうが楽だしお得感が出るだろうと思います。
問題は食費と宿代で、昨今の円安のせいでかなり割高になっていると聞いていたので警戒していました。
ただ、宿はすべてBooking.com経由でドミトリーを使ったため、8泊9日の旅程で30,000円程度。
食費についても基本的に台湾は外食文化なこともあってかなり安く、100元(=500円)も出すとお腹いっぱいになれるので助かりました。
いまは円安で海外旅行に行くのは厳しい時代ですが、それでも台湾だと比較的格安に旅ができるので良かったです。
持っていったお金は最初は財布に入っていた40,000円を換金して8,000元にして、途中で心もとなくなってきたので5,000元(25,000円)ほどATMでおろしました。
その他にクレジットカードで買い物をした分が25,000円ほどあったので、今回かかったお金はトータルで20万円くらい。
8泊9日で海外旅行をしたことを考えると、かなりお得だと思います。
台湾のお金事情
以前台湾に旅行に行ったときは結構な頻度で悠遊卡(easy card)を利用できたおぼえがあるんですが、ちょっと台北を離れるとほとんど使えなくなります。
(一昔前のSuicaのイメージに近い)
また、コンビニなどではスマホのApple pay経由でクレジット払いできるんですが、ドミトリーや食堂はほぼ使えないので、現金払いの機会が多かったです。
今回は楽天カードのキャッシング枠を利用して、ファミマの中にあるATMで引き出していました。
レートは4.719円=1NTDでそれほど悪くなく、そのほかに手数料が495円とられましたが、ずっと現金を持っておくよりも途中で下ろすほうが安心だと思います。
台湾での衣類
結構長い期間滞在することになるので、ジャージは2式持っていきました。
ちなみにこれは豆知識ですが、海外を走るときはAudaxJapanジャージを着ていくと「こいつ、台湾人じゃないな」というのが相手にわかりやすくなるのでオススメ。
日差しが強いので2着とも長袖にしましたが、それでもグローブとの隙間がこんなふうに水ぶくれになるほど焼けるのでヤバいです。
日焼け止めはマストで、汗で流れたり服と擦れてはがれそうな部分はマメに塗り直すよう気をつけておいたほうがいいですね。
アンダーは、ビブではなく、普段国内で旅行するときと同じようにパールイズミのフリージーを2枚持っていきました。
外観がハーフパンツっぽいのと、ポケットがあって小物が入れやすいこと、そして何より、肩紐がない分省スペースで持ち運びしやすいところが気に入っています。衣類に関してはこの他に、軽量のズボンと無縫製パンツ、Tシャツを1式持っていきました。
ただ、下着に関しては一式しかないと洗濯中に着るものがないので、もう一式あったほうがいいと思います(途中で買い足すことになりました)。
洗濯といえば、宿に洗濯機がないケースに備えてこんなものを持っていきました。
が、正直微妙……。というのも台湾は湿気が高く、夜に洗濯してから干したのでは、朝までに乾かないんですよね。
でかい防水バッグがあるというのは便利ではあったんですが、結構重くてかさばるので、スーパーの大きなビニール袋1枚あれば十分だったかもしれません。
宿に洗濯機があっても温風の乾燥機がないとあんまり意味がないため、2日に一回コインランドリーを使う予定で考えていたほうが楽だったんじゃないかと思っています。
自転車関係のグッズ
ロードバイクの装備は、普段ブルベを走るときとまったく同じでした。
前後にライト2灯、ヘルメット尾灯、ベル、違うのは反射ベストを着ないことくらいかな?
自転車旅行に必須だと思ったのはCYCPLUSの電動ポンプ。
(それでもパンクするときはする)
空気圧計がないモデルですが、機械の限界が7気圧ぐらいなので入れられるだけ入れてちょうどいい感じでした。
あとは飛行機に持ち込めるタイプのルブ。
危険等級3なので問題なく飛行機に預け入れできて助かりました。荷物が多いのでアピデュラの17リットルサドルバッグのほかに、パスポートなどの貴重品を持ち運びしやすくするため、リュックサックも使うことにしました。
サイクリング用のリュックサックは持っているんですが、
そこで、トレイルラン用の軽量リュックサックを使うことにしました。
これだと300gしかないので肩への負担が段違いです。入れておくのは貴重品のほか、脱いだジャケットをとりあえず入れておいたり、予備のペットボトルを刺してみたり。
宿に着いてから街を散策するときにも小物入れとして役に立ってくれました。
自転車に乗るときにリュックサックは不向きだといいますが、重いものを入れず、また、ベルトを腹の上で締めて、肩ではなく背中全体で重さを負担するように走ると肩こりから開放されるのでオススメです。
背中の蒸れ問題も、気温が30℃以上あっても走っている間は比較的涼しいため、気になるほどではありませんでした。
旅行中の通信手段
iPhone15はeSIMが使えるので、Amazonから台湾で使えるデータSIMを購入しました。
出発する日に公式LINEからアクティベートしておくと、現地に行ってすぐに使えたので便利でした。
現地についてからでも、空港内では無料のWi-Fiが使えるので簡単に開通できるはず。
持っていったほうが良かったもの
足りないものはなんでも現地で買えるので、困ることはあまりなかったんですが、初日を走り終えてコンビニにダッシュして買ったものがあります。
それは、日焼け止め。
太陽がほぼ真上から差してくるため、肌で感じる暑さ以上に日光の破壊力がヤバいため、絶対忘れないように塗る必要があります。
鼻の頭にも水ぶくれができてしまったので、日焼け対策は超大事です。
それともう一つ、必須だと思ったのが排気ガス対策。
台湾一周は基本的に国道1号線を走ることになります。
道幅は片側4車線(自動車×2+バイク専用+自転車専用)くらいあるので走りやすいんですが、交通量が多いので1日中排気ガスを吸わされることになります。
その結果、後半戦は鼻の粘膜を完全にやられてしまい、大変な目にあいました。
そういう意味では、日焼け止め対策を含めてネックゲーターをつけて走るなど、排気を直接吸わない工夫をしていたほうがいいかもしれません。
準備編 まとめ
台湾一周は行く前に予想していた以上にサイクリストの天国みたいな土地で、日本からも近く、費用もそれほどかからなくて最高でした。
ご飯も美味しいし、日本人にも優しいし、欠点の付け所がないレベル。
ただその割に、日本からサイクリングに行く人はまだまだ少なそうな印象があります。
(多分PBPの方がずっと多そう)
日本は台湾からのインバウンドでかなり潤っているんですが、逆に台湾に行こうという人が少ないのはちょっと残念です。
やっぱりまだまだ情報が少ないせいで、しり込みしている人も多いかもしれないですね。
次回から台湾実走編が始まりますが、台湾を走りたい!と思う人が増えるよう、お役立ち情報もたくさん発信していきたいと思います。
みんなも行こうぜ環島!