清水町のPCまで970kmあまりを走ってきてだいぶ消耗していましたが、3時間くらい寝て起きるとすっきりと回復していました。
やはり布団の上で寝ると生き返るね〜。
シャワーを浴びて颯爽と朝食会場へと向かいます。
メニュー的にはパンとカップヌードルがあって、ラインナップ的には充実していたんですが、謎だったのがなぜかダイエット系のものばかりだったこと。
カップヌードルは麺少なめのあっさり味だし、パンに至っては低糖質のものしかない!
(高糖質が食べたいのに!)
という叫びを押さえて、ファンタグレープをがぶ飲みすることにしました。
(余っても持って帰られるように、ロングライフのパンにしたのかしら)
PC12 ローソン上富良野大町店 1,067km 8/14 10:54
4時過ぎの明るくなったところで清水のPCを出発し、ここから寝起きのヒルクライムチャレンジが始まります(泣
狩勝峠は斜度的にはたいしたことがないけれど、延々と長いのがつらいところ。
途中で追いついてきた人とお話した記憶はあるけれど(沖縄の人だったかな?)、まったくついていくことができずにバテバテ。
さらに峠に差し掛かると完全に雲の中に入ってしまったため、スノーシェルターの中で休憩しつつ雨具を着込みます。
今回のJG1200ではここが唯一の雨降られポイントだったかな。
大粒の雨の中、せっかくの下りなのにスピードもあまり出せず、ようやく麓まで下りてきてからも南富良野のセブンイレブンまでの距離がやたらと長く感じられました。
これは朝食が低カロリーすぎてエネルギーになっていないからなのでは? と思ったので、パスタをもりもりと食べて元気を出していきます。
ここらへんの道は以前のFlecheで走っているので、「ここから富良野に入るし、いくらでも休めるべ」と気楽に考えていました。
ところが今回のコースは山部の都心部の方を行くのではなく、麓郷の田舎の方を通ることに気がついたのはだいぶ後になってからのこと。
南富良野を出て国道38号を進み、途中にある西達布で右折してどんどんと山の中に入っていきます。
このあたりでだいぶトイレに行きたくなっていたんですが、使えそうな施設は全然なく、途中で見かけた樹海小学校のグラウンドのトイレに入ろうかと思ったんですがそれもまずかろうと思いパス。
途中で麓郷の町の中を通り、自販機前で休憩している参加者を見かけたんですがトイレがなさそうだったので先を急ぎました。
しかしこの判断が凡ミスで、実はこのすぐ近くでメロンが販売されていたとのこと。
#JG1200
— スペースパンダ虫 (@space_PNDMS) 2025年8月14日
たぶん1047km地点くらい、麓郷エリアの十字路左手のメロン屋さんがJG1200開催に伴い富良野カットメロン・スイカ販売や水提供をしています
メロン350円前後、スイカ400円前後
今が旬でめちゃくちゃ美味しいのでおすすめ pic.twitter.com/xGUGybaFbC
ぐえー、先に言ってくれ。
交差点を通るときにホクレンのGSが見えて、「ここでトイレ借りられるかも、いや、もうすぐ先に市街地があるはずだ」と思ってしまったのが大判断ミスでした。

北の国からでおなじみの中畑木材で写真撮ってる場合じゃねーぞ!
さらにここから先は炎天下の中を嫌がらせのように登らされたり、水は無くなりかけるしトイレは行きたいし、相当タフなコースでした。
そしてもうひとつ見逃していたのが湧き水の存在。
富良野ジンギスカン(激混みでとても座れそうになかった)から少し先に、ベベルイの湧き水という給水スポットがあったとのこと。
yamanomakochan.blogspot.com
せめて水だけでも補給できていれば……!

足下を掘れ、そこに泉ありとはよく言ったもので、知っていそうな道こそきちんと下調べしておかないと危ないのでした。
ダウン寸前のところでどうにかPC12に到着できました。

ここで冷麺と氷水を補給して、ようやっとトイレで大幅に軽量化を果たして完全復活です(回復が早い
PC13 ローソン上砂川町店 1,125km 8/14 15:24
上富良野のPCに到着した時点で、貯金は1時間、残りの距離は138kmになりました。
残り時間的にはまだ11時間もあるので、ここまでくればもう勝ち確です。
というわけでここからは(ようやく)観光モード。
まずはコース上にあるファーム富田に向かいます。
www.farm-tomita.co.jp
するとそのすぐ隣に「とみたメロンハウス」なる施設があるじゃありませんか。
www.tomita-m.co.jp
なるほどラベンダーの時期が終わったらメロンで稼ぐのか、いい商売だなあ、と思っていたらどうも様子がおかしくて、「メロンハウスで買ったものをファームに持ち込むな」など、仲が悪いことを示すような看板がたくさん(ファーム側に)立っています。
これは人気に便乗してメロンハウスがすぐ隣にやってきたのかな~、と思いつつ、広々とした無料の町営駐車場もあるメロンハウスに入りました。
カットメロンも美味しそうだったけど、別海からの恨みを引きずっているのでここは豪勢にメロンスムージースペシャルを注文!
カットメロンもソフトクリームもスムージーも一気に楽しめる!!!
これは美味すぎる~!
しかし幸せもつかの間、ここを出ると炎天下のもと芦別に向かって延々と登らされるのでまたへこたれました。
というわけで芦別の道の駅に入り、2階のレストランは満員だったので1階のピザ屋さんに入りました。
ここで食べたのは丸かじりピザ!
焼き立ての生地はサクサクで、チーズたっぷりで最高に美味い!
いや~、寄り道っていいもんですねえ。
しかし幸せもつかの間(何回目だこのパターン)、PC13の手前にはコース設計者の正気を疑うような絶壁級の激坂が待ち構えていました。
ちなみにここは「文珠峠」と名付けられているそうですが、登ってきた人みんな地獄を見てきたような顔をしていましたよ?
(これがほんとの地獄で仏か!)
PC14 セブン-イレブン新篠津村店 1,175.2km 8/14 18:44
ローソンでアイスと水と氷を補給して、あとはいつものコースなので淡々と帰るだけ。
なにも特筆すべき事項はございません。
FINISH 丘珠ふれあいセンター 1205.9km 8/14 20:39
村のセブンイレブンで最後に気合を入れるためにレッドブルを注入。
さあリスタートだぜ! と走り出していきなり方向を間違えたりしたのは内緒(すでに知能指数がマイナスになっている)。
走り出してしばらくすると、右側のフロントライトが切れてしまいました。
まあ残り距離もわずかだし、左側だけでいいか、と点灯するとこちらも電池切れ。
この土壇場で電池切れか! 万事休す! と青ざめましたが、替えの電池をリュックサックに移してきたので1分で交換完了でした(あぶねー)。
結果的に夜中の農道は暗いし狭いし、高輝度で照らしていかないと危なかったので結果オーライでした。
ジェントスのライトはこういう時に便利ですね。ブルベ民におなじみなのはVolt800ですが、800ルーメンだと2時間しか点灯できないところ、ジェントスは900ルーメンで7時間点灯できるところが強み。
街灯があるところでは180ルーメン×2灯で、それで24時間もつので3晩までなら十分。
600km以上を走るときだけ予備電池を持っていけば途中で充電する必要がないので大変楽です。
そんな感じで向かい風の中を駆け抜けて、88時間39分でゴール!

上砂川で持っていた貯金をそのまま維持して、観光しながら13.3km/hペースで戻ってきた感じですね。

スタンプもいろいろあって可愛い!
ブルベカードが戻ってくるのが待ち遠しくなりますね。
ゴール受付はあんまり長居するような雰囲気ではなく,そもそも翌日のお別れパーティが本番なので,最東端証明書を受け取ってそそくさと㌔へとつきました。
丘珠空港駐車場に戻って自転車を格納し、長旅の汚れを落とすべくたまゆらの社に直行。
www.e-u.jp
スタート地点に近いからよく使っているんですが、食事処の閉店が早いのと、コンセントが無くてレンタルモバイルバッテリーしかないのがちょっと微妙かなあ。
あと、コインランドリーがないのも問題。
丸二日着てきたジャージはすでにアンモニア臭を放ちがちだったので風呂に入って館内着に着替えた後、ロッカーに入れておいたら荷物全部が汚染されてしまうと思い、わざわざ車まで置きに行ったんですが、まあ翌朝ひどいことになってますよね(泣
ちなみにドロップバッグに入れておいたジャージたちは個別にジップロックに封入しておいたので到着時には無事でしたが、段ボール箱を開けた時点で最臭兵器(古い)並の予感がしたので、速やかにコインランドリーにダッシュして事無きを得ました。
という感じで激闘の4日間は無事に完走という結果で終わることが出来ました。
次回は完走した感想です!
お楽しみに〜。