PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM527北海道400㎞様似【後編】

二週間ぶりの札幌遠征、様似400の続きです。

この日はずっと向かい風に苦しめられていたけど、昼食に食べた寿司のおかげでかなり回復できた。
そもそも寿司はエネルギーとなる炭水化物、疲労軽減効果があるお酢、そして刺身で良質なたんぱく質を補給できるという三位一体の補給食なのだと、民明書房で読んだ気がする。

寿司屋を出た後はローソンで無糖の紅茶をボトルに詰めた。
ドリンクを無糖で決めると麦茶→ウーロン茶→紅茶みたいにローテーションで気分を変えられるところがいい。
本当はスポドリの方が水分補給にいいのは分かってるんだけど、口の中が甘いままでいると虫歯がものすごく進行する感じがするので、最近は控えている。

その代わりに飲んでいるのが顆粒のアミノバイタルとか、

COMPのグミ。電解質を含んだスポドリを飲むのと、電解質&水を摂取するのではおなかに入ってしまえば一緒だろう、と思うことにしている。
特にCOMPは普通に美味いし、噛むのが気分転換にもなるので気に入っている。

PC3セイコーマート様似店 203.8km 16:48

そんな感じで折り返しのPC3までたどり着くと、なんとか鉄夫さんに追いつくことができた。

というかその時の鉄夫さんのポーズが、この前Twitterでブームになってた鉄夫グッズそのままの姿だったので笑ってしまった。

しかし、ここまでは向かい風というハンデキャップがあったから近いペースで走れたけれど、この先では会うことは無いだろうなあ。
と思っていたら案の定、後半200㎞で1時間差をつけられてしまっていたので、彼にとってはむしろここまでがウォーミングアップだったのかもしれない。


もうじき日暮れになるのでここまで装着してたアクションカムを外し、モンベルを羽織った。
PBPに向けてAKASO Brave7という格安アクションカムを買ってみたんだけど、カメラが下向きすぎて動画が全ボツだったため、詳しいレポは次回以降に持ち越し。

チェストマウントを着けて走る分には体への負荷を感じないことがわかったので成果はあった。

今回はここから音楽を聴き始めたので、iPhoneの電池もそれほど減らずに、モバイルバッテリー1/4くらいの消費で済んだ。
Aftershokzの電源は入れっぱなしだったけど、日中はRide with GPSの音声ナビくらいでしか音が鳴らないので十分もった。

PC4セブンイレブン鵡川宮戸店 308.8km 22:06

ここまで200kmずっと向かい風だったので少しは楽になるかなと思ったけれどそんなことはなく、むしろ北風気味に変化するという悲劇に襲われていた。
体感的には300kmくらい向かい風だった気がする。

様似から鵡川までは往路と復路が重なるので、反対車線を走ってくる人と手を振って挨拶できるのが楽しかった。
自分の次の人までが大体20km差だったので一時間くらいリードしているっぽい。
最後の人とすれ違ったのは18時頃、230kmくらいのところだったので、逆算すると11時間で170kmというかなりのギリギリ隊だった。

でも逆にむしろ、ブルベの制限時間いっぱいを使って走れる人は偉いと思う。
自分はだいたい200kmくらい走ると早く降りたくなっちゃうし、夜は寒いからなるべく乗りたくない。
美味しいご飯も食べたいスイーツも食べたい観光もしたいとは思うんだけど、それよりも帰りたい欲が強くなってしまう。
でもまあ、今の自分はPBPのことしか考えていないので、ハイペースになりがちなのは仕方がないと思う。

そんな思いがあったので、当初予定していた山岡家も自粛して、ブリトーで済ませて先を急ぐことにした。

というかこの時点ではまだ回転寿司が腹に残っていたので、あんまり食欲がなかっただけなんだけど。

そんな感じでPC4にたどり着いて残りは100㎞。

あとはもうゆるポタディスタンスである。

PC5ローソン千歳清流二丁目店 356.1km 0:51

しかしPC4で事件が発生。
そろそろ冷えてきたのでホットコーヒーを飲みたかったんだけど、機械が洗浄中で提供できないとのこと!
あまりの衝撃で、ここでeTrexの電池を交換するのを忘れて途中でバッテリー切れになってしまうという悲劇まで(自業自得

仕方ないのでテキトーにザバスを飲んだりしたんだけど、カフェイン切れのせいでこの後の行程が眠くて仕方がなかった。
ペースは上がらないし目は開けていられないし、仮眠を取れる屋根もないし、花を生ける花瓶もない。
フラフラになりながら深夜の一本道を走っていると、誘蛾灯のようにまばゆく輝く一台の自動販売機が!!!
震える手で硬貨をつまみ出して、ようやく飲めたコーヒーの美味いこと美味いこと。
朝からずっとカフェイン断ちをしていたおかげで抜群の効果を発揮してくれたんだけど、ここで自販機が無かったらマジで危なかった。
PBPにはカフェインの錠剤を持って行った方がいいかもしれない。

その後は新千歳空港の裏手みたいなほとんど車通りもないほそーい道を通ってPC5に向かう。
人通りが少ないのはいいんだけど、たまに通る車は当然ハイビームで眩しいし、「鹿出没注意」の看板を見かけたと思ったら両サイドの藪からはガサガサと鹿の走る音が聞こえたりと、なかなにスリリングだった。

PCに到着後は、速やかにうちカフェのダブルエスプレッソラテを注文したのは言うまでもない。

FINISHローソン札幌北37条東店 402.3km 3:07

PC5からゴールまで残すところは約45㎞で、時刻はほぼ午前1時。
目標は3時ゴールなんだけど、残り2時間ではさすがに厳しそうだ。
コーヒー飲めないせいで眠くなってペースダウンしたのがきつかったなあ。

でもまああんまり頑張っても仕方がないので、行けるペースで行くことにして再スタート。
北広島市内に入って、なんだか目新しい道を通っていくなあと思っていたら、この前完成したばかりのエスコンフィールドが目の前に!

このコース、考えて作ってあるなあ。
真っ暗闇の中だけど初めて来ることができたので実績解除としたい。

あとはゴールまでもうすぐなんだけど、ここでeTrexが「Battery Low」の表示を出したから参った。
でもまあログはRWGPSでとってるし、地図が無くても音声ナビがあるからと、電池交換せずにそのまま走ることにした。
充電池を使うとバックライトオフで10時間+照度1で8時間くらい使うと電池がなくなるっぽい。

なので300km地点で電池交換しようと事前に新品の乾電池を買ってあったのに、ホットコーヒーが飲めないせいでうっかり忘れてしまった。
4本入りの電池は次の宗谷岬600で使うことにしよう。

そんな感じで、軽いトラブルもありつつ3時すぎにゴール。

通過チェックを通過してしまったり、カフェイン不足で眠くなったりしなければ3時前に到着できてたなあ。
そーゆー意味では20km/hペースで走るという目標は達成できているのでヨシ!としよう。

FINISH受付 丘珠ふれあいセンター

ゴールにたどり着くとちょうど鉄夫さんが帰るところで、200kmでも300kmでも400kmでもだいたい1時間遅れになるのがちょっと面白かった。
しかし鉄夫さんは復路でラーメンを食べているので、実質1.5時間ビハインドとも考えられる。
後半200㎞でここまで差がついてしまうとは、やはり自分が余力を持って走れるのは300km/15時間までなのかもしれないなあ。

真面目な話、ブルベの時は「ゴールしてからあと100km走れる気持ちで行こう」と決めているので常に最後の体力を温存してるんだけど、今回はそれを全部放出してしまった感じがあった。

PBPの1,200kmは450kmにあるルデアックがドロップバッグを受け取れる場所になっているので、450-300-450という雰囲気で走るのがセオリーとされている。
だけど多分この感じだと450km走っている間にトーストになってしまうので、できれば手前の300kmくらいのところで仮眠をとった方がいいかもしれない。
宗谷岬600が終わったタイミングにでも、しっかりと走行計画を立てておきたいところだ。

ゴール受付をしていたAJ北海道の石間さんは前回2019年のPBPに参加したというので、お土産の三石羊羹をつまみながらほぼ1時間くらいいろいろとお話を伺うことができて良かった。

昼間は下手したら30℃超え、夜は下手したら5℃未満という過酷な気温に対応できるかどうかが難しいという話で、暑いのはまあ、最悪ジャージを脱いでしまって反射ベストだけで走るという手もあるので寒い寄りで準備をしたい。
問題はアップダウンの多さの方で、やはり事前に聞いていた通りほぼほぼ平坦は無く、登るか下るかの二択らしい。
それでも様似までの間くらいのゆるーい斜度らしいので、そのくらいなら登ったと意識しないで走れそうだけど、集団についていけない危険性は大きそうだった。
そうなるとDHバーをどうするか真面目に考えないといけない。
今回みたいな向かい風ブルベだと必需品だし、DHバーがあっても400km走ると手に少ししびれを感じた。
平坦がないのにDHバーがあっても重いだけだし、かといって手を置くポジションが一つ増える便利さも代えがたい。

どちらにしても真面目にDHバーで前傾姿勢を取れるのは100kmくらいが体幹の限度なので、装着しないというのもひとつの選択肢かもしれない。
でも集団についていけないのならソロライドに備えて持っておくのもアリかもしれない。
ぐぬぬ


話をしている間に次の走者が到着したので、ここでお暇を告げて山岡家へ。

みんな新冠で食べている写真を上げていたので真似っこしてみた。
食べ終わった後はスーパー銭湯に行く予定だったんだけど、オープンが6時からなので仕方なく車内で仮眠をとった。
こんな必死に走らないでも、ラーメン食べてのんびり走って5時にゴールするのが大正解なんじゃないかと思わずを得ない。

まあ、こんなに異常に走るのも今年だけだろうし。
来年はブルベに出る回数も抑えて、せいぜい地元の函館開催ブルベを中心に、あとはせいぜいフレッシュに参加する機会を伺ってみたり、せっかくだからSRを取ったり、摩周湖1000に挑戦したり、パラダイスウィークに出てみたり、最後はすすきの200で〆るぐらいにしておこうと思っている(意外と多いな)。

6時からスーパー銭湯に行って、10時まで仮眠を取ったらかなり元気になった。
冷静に考えると20時間走って7時間休んで400kmブルベの制限時間いっぱいを使って回復しているのでかなり効率がいい。
計画通り無理せず走ったので筋肉や関節の痛みもなく、「ごめん、もっかい走って」と言われたらもう一周できそうな感じまでには回復していた(やらないけど)。

というわけでこの日開催されていた北海道サイクルフェスティバルへ。

一通り物色して、一番気になっていたダボス/フカヤのブースへ足を運んだ。
ここには最強最速のブルベライダー、三船雅彦さんが監修したギザロのGE-110が展示してあった。

早速試乗させてもらうと、スタートダッシュはそうでもないものの中盤からの加速が楽しくて、いかにもロングライド向きという雰囲気。
105Di2のタッチも快適で良かった。
しかしフレームセットで25万円かー。
色味もあんまり好きじゃないし、ちょっとこれはパスかな〜。

それよりも同じくフカヤが取り扱っているBrytonのRider750SEの方が気になった。

Garminの半額で機能も同等だし、結構良さげなんじゃないかな。
ラレーちゃんももうじきDi2になるし、そろそろ買ってみてもいいかもしれない。

BRM527北海道400㎞様似【前編】

地球温暖化の影響で北海道も梅雨っぽくなっている今日この頃、週末に控えた様似400も【土日だけ】ピンポイントで雨が降りそうで微妙な雰囲気だった。

半分雨の中走り切った旭川400もあるけれど、あのときは夏だったし、100周年記念メダルもかかっていたからなあ。
5月20日に開催されていた十和田クラシック200は、ちょっと天気が微妙だったので雨天DNSとしたんだけど、やっぱり新幹線往復代とホテルも2泊分かかるし、それで天気が微妙なのはもったいないからね。
札幌までだと十和田に行くのに比べたら安いけど、自動車で往復するモチベーションが湧かないぜ、とぼやいていたらどうにか小雨くらいになりそうなほどに回復する見込みだったので、とりあえず札幌入りしてみることにした。

今回のコースは札幌を出発して200km南下して様似に行き、えりも岬まで行かずに引き返してくるという、ほぼほぼ行って来いの平坦コース。
sappwind.sakura.ne.jp

目標タイムは400km÷時速20kmで20時間だけど、果たしてどうなるか。

札幌入りまで

今回もトトロ300と同様に快活クラブの鍵付き個室をゲット。
2,400円くらいでちゃんと足を延ばして安心して寝られるので定宿になりつつある。
チェックインしたらすぐ近くにあるココスまで夕飯を食べに行くのも定番。

包み焼きハンバーグはとにかく【熱々】なところが好きで、一般的なファミレスのハンバーグに比べてワンランク評価が高い。
副菜に温野菜のシーザーサラダやほうれんそうのバターソテーなども注文できて栄養バランスも良いので気に入っている。

翌朝は4時に起きてシャワーを浴びて着替えてから、これも定番のなか卯へ。

前回朝定食を頼んで失敗したので普通に牛すき丼と小うどんにしてみた。まあこれが無難に正解やね。

スタート地点へ

ローソンで補給食と麦茶を買って6時くらいにスタート地点であるふれあいセンターに向かうと、すでに何人ものランドヌールが集まっていた。

今回は参加者が少ないから満車になることは無かったんだけど、それにしてもサイクリストの朝は早い。

車を停めて自転車を降ろしていたら、偶然となりに910さんがやってきたので、
「どうもお久しぶりですw」
と謎の挨拶をかわした。
函館200、トトロ300と連続してから、一週開けての再開となるのでなんだか久しぶりだ。

話していたら鉄夫さんがやってきて、
「なんで十和田200DNSしたんですかー」
と、毎週顔を合わせないとすまないタイプのセリフを言われてしまった。
聞けば言うほど天気も悪くなかったというので、行けばよかったような気もしたけれど、去年みたいなピーカンを経験してしまうとなあ。
pikacycling.hateblo.jp

ミーティングまでまだ時間があるので雑談をしていたら、様似400の出場者の中にも今年のPBPに参加する人が何人もいるというので話を聞かせてもらった。
ひとりの方はツアーは高いからと、飛行機もホテルも自分で手配したという強者で、恐れ入ってしまった。
海外旅行は何度か行ったことがあるけれど、どれも飛行機と宿についてはパッケージでしか頼んだことがなかったからなあ。
まあ、海外遠征自体が初めてなので、次の機会があったら試してみよう。

その後話を聞いたのが石狩200で出会ったコルナゴのNさんで、まだ若い彼はバイトで旅費を貯めていたら今年はツアー代金が上がって足りなくなり、親から借金をしたという涙ぐましい努力を聞かせてもらってオジサンは泣きそうになってしまった。
でも話を聞く人聞く人みんな自前で手配する中、Nさんが珍しく自分と同じくグッディーさんのツアーを利用するとのことで嬉しくなった。
しかもスタート時間も自分と同じ最終組という偶然まで!!!

速い組は人気だけど絶対PCが混むと思ったのであえて最終組にしたけど、同じように考える人が他にもいて心強かった。
Nさんは速いから最後まで一緒に走るということはないだろうけど、スタート地点で知っている人がいるというのは安心だ。

PC1セブンイレブン長沼町店 32.8km 8:21

ミーティング後、車検を終えて早めにスタートした。
この日は序盤からずっと向かい風で、DHバーの恩恵を強く感じた。
とにかく身を低くしていればそこそこのペースで走れなくはない。
けど、普段と同じような速度感で走ってしまうと足がどんどん削られていくので注意が必要だった。
坂道でも向かい風でも体に受ける抵抗は似たようなものだと思うんだけど、坂だと諦めてすぐに死んでしまうのが、平坦だと頑張ってしまうのがあまりよろしくない。
というか、坂でもすぐに死んじゃうのは良くないんだけど。

そんな感じで結構頑張り目のペースで走ったため、PC1で先頭集団に追いつくことができた。

ちょっと無理目のペースだったため、ここで早々にキレートレモンでクエン酸を補充する作戦をとることにした。

チョコバナナクレープを食べているうちに十数台の大集団PC1に到着したため、あわててリスタートを切った。
やはり追い風ではトレインが強いなあ。

通過チェック 支安平神社鳥居 64.2km 9:55

プロトンを抜け出して、鉄夫さんを先頭に3人の逃げ集団を形成。
たまには前を引いた方がいいのだろうかとも思ったんだけど、平坦ではついていけるけど登りで引き離されて下りで追いついて、という感じでペースがまるで合わないので多分無理っぽい。
PBPではトレイン走行が基本だけど、坂を上るペースが一緒の人たちで集団になると聞いたので一抹の不安がある。

それでも全体的に調子よく走っていると、目の前の景色が黄色一色に染まってびっくりした。
黄色の色が派手すぎて、自分の目のHDRが効きすぎて彩度のバランスが狂ってんじゃねーかというぐらいに鮮やかだった。

言っちゃ悪いけど、実物はこの10倍くらい美しいからヤバい。

どこが撮影にいいポイントか試行錯誤している間に、先頭の二人は見慣れているのか一瞥しただけで通り過ぎて行ってしまった。
やはり強者になるためにはそのぐらいの覚悟が必要なのだろう。


それでもリスタートして、しばらく進んでいたら二人が曲がり角を左折して走っていくのが見えたので
「追いつけそう!」
と思ってダッシュして追いかけてみた。
けれどすぐ先に丘があったためあっという間に姿が見えなくなってしまってぐぬぬと歯噛みした。

そういえばここらへんで通過チェックの神社があるはずだぞ、と思って改めてサイコンを見てみると、思っていた距離と合わない。
キューシートを見直してみたら走行距離が2kmくらい多いのでGoogleマップを見てみると、さっきの曲がり角のところに通過チェックの神社があったことが判明。
ふたりはそこで立ち止まって写真を撮っていたから自分が追いつけそうになったわけだったのか。
逆に丘の手前で追いついたりしてなくてセーフだったわ(冷や汗

ミスコースしたとはいえ、往復5kmくらいなので誤差の範囲である(誤差ではない
途中でNさんたち二人組とすれ違って、なんとかフォトチェック完了。

去年のウナギ600では通過チェックのコンビニを
「通過チェック!」
と言って走り去った人がいたというけれど大丈夫だったんだろうか。

PC2セイコーマート鵡川宮戸店 99.3km 11:34

雨の予報はどこへやら、この日はほとんど晴天で気温もだいぶ上がってきて、冬装備で来たことを少々後悔しはじめた。
だけどもどうせ北海道、暑いの一瞬で終わるわけだし、この後のナイトライドのことを思えば裏起毛の冬服でも問題ないはず。
これがヒルクライム主体のコースなら考えるけど、今回はほぼ平坦だし向かい風で体が冷えるのでそんなに悪い選択肢ではなかっただろう。

と言うわけでPC2では暑さ対策に氷を購入。

ここでちょうど100kmだし、時間もお昼前でご飯を食べるのにはちょうど良かったんだけど、まだあまりお腹が空いていなかったので目当ての店を目指してもう少し先に進んでみることにした。

昼食

昼ごはんの目的地を、ぐるめらいだぁす。さんのブログで紹介されていた喜一郎に定めてリスタート。
mugen.blog.jp

ここは美人女将がいるとの評判なんだけど、そのブログの日付が8年前なんだよなあ。
女将というからには当時40代として、いま50手前くらいか。
全然アリだな!

ラーメン食べたいソングを歌いながら快調に海岸線を走り抜けて、小学校で行われていた運動会の様子を横目にぐんぐん走って新冠へ。
店の近くまでやってくるとどうも様子が変だ。
行列ができるほどの人気店だというのに駐車場には車が一台もない。

嫌な予感は的中し、なんとこの日はイベント出店中により臨時休業とのこと!

すっかり意気消沈してしまったし腹も減ったし、ラーメンの仇は豪華な昼食で取り返すしかない! と決めて新ひだか町に到着。
同じブログで紹介されていた回転寿司ちょいすに入店した。

ああもうこれ優勝ですわ。
回転寿司だから機械で握ったシャリに刺身を乗っけてあるやつなんだけど、ネタのクオリティが高いので圧勝だった。
マグロはちょっと冷凍感があったけど、道内産の寿司を選んでいけば間違いがない。
特に大助の中落軍艦は絶品だったなあ。

20貫くらい食べて腹いっぱいになったのに3,000円しなかったし、コスパ的にも大満足だった。

という感じで前編戦はここで終了。
後半はナイトライド&北海道サイクルフェスティバル編をお送りします!

ラレーCR-AのDi2化計画

ここ最近、Vaast bikeというマグネシウムフレームのオールロードバイクが欲しかったんだけど、4月納車予定が4月から作り始めるという話になって、それもどのモデルが日本に届くか全くわからないという不明瞭な感じになってしまったので、今回はとりあえずキャンセルすることにした。

結構マジで気に入ってたんだけど、今回は縁がなかったと言うことで。
やっぱりクロモリが好きなので、新しい自転車を買うんだったらケルビムかLEVELかmacchiあたりで作ってもらうのがいいかもしれない。

にしても、3月から4月にかけて過労死ラインを大幅に上回る時間外労働で懐はかなり暖かい。
ぶっちゃけて言うと、AEROADのTOKYO EDITIONを軽く買えるくらいは余裕がある。
www.canyon.com
(この謎のアニメ絵が、ちゃんと初音ミクだったらうっかり衝動買いしてたと思う)

でもまあ無駄に自転車を増やしても体が二つあるわけじゃないし、せっかくだからラレーちゃんのコンポを新しくしようかな、と考えた。
ラレーちゃんのコンポはSORAなので2×9速。
いままではこれで不自由は感じてなかったんだけど、ロスなく高速巡航しようとすると足に合うギアが無いとしんどいなあ、と思い始めた。

さらにやっぱり電動シフトはいい。
VAAST bikeを試乗した時にちょっとだけSRAMのeTapを触っただけだけど、ボタンでポチポチ変速できるのはめちゃくちゃ快適だった。
何百キロも走って疲れてくると変速するのも面倒になるし(手も痛いし)、それで合わないギアで走って余計疲れたりするのもあるあるである。

あとはリアディレイラーの調整が楽だというのも嬉しい。
ワイヤー引きだと輪行した後でずれてしまってしんどいことがままある。
追い風400の時はスマートトレーナーから外したばかりと言うのもあるし、変則が不調なうえに直すのも面倒で、実質3速で完走したのだった。
Di2だと調整も自動でできるのでめちゃ楽。

PBPで空輸するときはバラせるだけバラして箱詰めした後で、到着後に自分で組み立てる必要があるので、調整が少ないのは非常に助かる。

Di2の問題点は

電動シフトは当然ながらバッテリーで動作するので、充電は必要になる。
でも満充電で1,000km以上走れるというからPBPでもどこかで1回やればいいだけだし、モバイルバッテリーも使えるからなんとかなりそうな気もする。
バッテリーはシートポストに入れる形にするので、取り外して手荷物で持ち込めばOKなようだ。
どうせシートポストも外して箱に入れるので大した手間ではない。

問題はケーブルの取りまわしで、内装するにはフレームへの穴あけ加工が必要だとのこと。
ただこれもショップの方で簡単にやってくれそうなのと、ケーブルが新しく細くなったのであまり目立たず加工ができそうだった。

コンポの組み合わせ

ラレーちゃんはリムブレーキなので必然的にアルテグラDi2となるのだけど、新型105とのミックスにした方が安く仕上がりそうだとのことで、ディレイラーは105にすることにした。

フル105に比べた利点は、STIレバーがアルテなので増設スイッチがあること。
変速レバーじゃなくて上部のボタンで変速ができるようになるうえに、もしなんだったらスイッチを増やしてDHバーを握ったまま変速できるようにもなる。

あと、クランクについては剛性が高いと評判のアルテグラにしてみた。

(ロゴがババーンと目立つからというのもあるw)
せっかくなのでクランク長も165mmに短くしてみたけれど、これが吉と出るか凶と出るか。

スプロケットは噂の11-36Tに。

スプロケットが大きいほどに坂が楽になるので、32Tは乙女ギア、34Tは姫ギアとも呼ばれているけどそれを超える36Tってどんなもんじゃい、というのを試してみたかった。
そんな感じで、費用的には結構かかるんだけど、新車を買うよりは安いしね。

心配しているのがPBPで空輸している間に壊れたら泣けるなということなんだけど、そこはもう運を天に任せるしかない。
逆に
「新型コンポなら完走できてたのに」
と後悔しても遅いし、替えてダメだったら自分の責任だし。
(実際のところ、急に新車をを買おうと思い立ったのも空輸中にラレーちゃんがぶっ壊れてしまったときの予備という思いがあった)

いまのところの予定では6月中旬くらいに換装して、函館300がお披露目になりそうだ。
ひとまずそれを楽しみにしつつ、目先のブルベを頑張って完走しないとなあ。

兄弟サイクリング&ソロヒルクライム

ロードバイクを買ったはいいけど全然乗らないという人が実在しているらしいんだけど、実はうちの弟もその口で、自分より前にロードバイクを買ったもののほとんど乗らずに放置していたらしい。
運動は好きだというのに乗らない理由を聞いてみると、とにかくめちゃくちゃに疲れるからとのこと。
家の周りの農道を10kmくらい走っただけでヘトヘトになるというので、ちょっと意味が分からない。
自分はまったく運動しない生活から、ロードバイクが納車された週末に100km走ってしまったからなあ。

弟はシフト制で土日が常に休みではなく、たまの休みも自分が毎週末遠征に行ってしまうのでのでなかなか一緒に乗る機会がなかったんだけど、ちょうど十和田クラシック200を雨天DNSしたのでサイクリングに誘ってみた。

弟が乗っているのはアンカーのRL6で、コンポは105。

アルミフレームとはいえ兄のラレーCR-A(コンポはSORA)と比べると2段階ぐらい良いバイクだし、当然軽いしギアの枚数も多いし、これで疲れるとか意味が分からない。

とりあえず走り出してみるも、とにかく遅い。
おじいちゃんのママチャリか! ってくらいの速度なので、最初は(スピードを出すのが怖いのかな?)とも思ったんだけど、下りでは速度が出るし、そういうのとも違うようだ。
重いギアで踏みすぎなのかと思えばそうでもなく、ギアを軽くしても全然回せない。

とりあえず城岱スカイラインまで行ってみたものの、ふもとの坂でギブアップしたのでここで引き返すことにした。

帰りに鈴木牧場に寄ってソフトクリームを食べながらいろいろ理由を聞いてみたんだけど、たぶん原因は単純に体重が重すぎることな気がした。
筋肉質なせいで全然そうは見えなかったんだけど、弟の体重は85kgで、自分よりも15kg以上も重い。
15kgといったら米15kgを背負ってロードバイクに乗ってるようなもので、それじゃあ坂なんて上れないよなあ。
もともとラガーマンだから筋肉分の重みはあるにしても、とりあえずあと5kgくらい痩せて70kg台にならないと厳しそうだ。

ひとりヒルクライム

せっかくサイジャを着てきたのに30kmくらいしか走らないのはもったいないので、弟と別れてひとり、再び城岱スカイラインへと向かった。
この日はほぼブルベ装備(DHバーあり、前後灯×2)+車載カメラのテストで1kgくらい重かったんだけど、それでも個人的にベスト3の成績でゴールできたので良かった。
途中でめちゃくちゃ抜かれたけれど、長距離走者なのでそこは諦めているw

しかし何度も言うけどここで飲むコカ・コーラが一番美味い!

この日は午後から晴れて気温は20℃以上になっていたけど、カステリのトラガードでまだまだ全然大丈夫だった。
裏起毛でもインナーにメッシュを着て、前を開ければ問題ない。
PBPの動画を見ていると半そでのライダーが多いけれど、夜の寒さに対応して着たり脱いだりするくらいなら、暑い時間が少ないのだと割り切ってしまった方がいいかもしれない。

PBPにはこのほかにカステリの袖が外せるジャケットと、最終日用にAJジャージの合計3枚を持って行く予定。

そんなことを考えながら下って下って新函館北斗駅へ。

この日はちょうどカレーフェスが開催されていて広場にキッチンカーが並んでいたので、まだ行ったことがない尾木カレーのチキンカレーをゲット。

ホロホロになるまで煮込まれたチキンがルーに溶け込んでいて、鶏肉の旨味が後を引いてめちゃくちゃに美味い!
さらに辛味スパイスがいい味を出していて、ただ辛くするんじゃなくて風味も抜群にアップするのが良かった。
今度は普通に店舗にも行ってみたいなあ。

という感じで本日のサイクリングは終了。
午前はふたり、午後からひとりで走ってみて、午後の方が強度的には全然上なんだけど午前中の方が疲れたなあw
せめてもう少しペースが上がってくれたらもうちょっと楽しみも増すんだけど。
まあ、少しずつでも走っていけばいずれ、ブルベは無理でもニセコ花園ヒルクライムには出られるかもしれないから、温かい目で見守ってやろうと思っている。

BRM513北海道300kmトトロ【後編】

というわけでトトロ300の後編です。
前半戦、スタートしてから明日萌駅までの北上部分は追い風基調でいい感じだったんだけど、ということはつまり、ここから先は向かい風と戦うことになるのがロードバイク界における等価交換ってやつなのである。

ライスランドふかがわ

今回の300kmでは身体へのダメージを極力減らして、余力を残して完走するのが目的だったので向かい風には逆らわず、とにかく身を低くして足に余計な力をかけないように心掛けた。

そうやってまったり漕いでいると3人組が追い越していったので、これ幸いと後ろについていくことにした。
自分のポリシーとして、パックに追い越された場合は遠慮なく乗らせてもらうことにしている。
図々しいかもしれないけど、「仲間じゃないと乗せないよ」と公言する人とどっちが図々しいかはいい勝負だと思うw
追い越してったのがひとりか二人の場合は悪いので、距離を取ってペースを合わせてついていくくらいにはしているけれど。

今回乗らせてもらった三人組は結構速くて、一緒に走っているうちに深川市に入ったところで鉄夫さんに追いついてしまった。
「追いつくの速すぎるよ~」
とこぼされたけれど、向かい風では集団走行が強すぎた。

三人組はセコマへと消えて、鉄夫さんにここらへんにどこか昼食を食べるところは無いか尋ねると、道の駅かラーメン屋がいいと教えてもらったのでここで別れて道の駅「ライスランドふかがわ」に入ることにした。
hokkaido-michinoeki.jp

2階のレストランはすでに行列ができていたけれど、(米が名物ということはおにぎりがあるはずじゃん!)と思いついたので1階を物色していたら、予想通りいい感じのおにぎり屋さんがあった。
さらに外の売店では「新名物・深川ザンギ」なるものもあったので当然ゲット。

いやめちゃくちゃ美味いね。
米もザンギも北海道産ならば、おにぎりの具のタラコも八雲産だし、オール北海道って感じ。
深川ザンギは酸味の効いたソースがかかっているおかげでなお美味しく感じたし、赤ピーマンが入っているのも良かった(野菜は食べておきたい)。
道の駅にしてはちゃんとゴミ箱もあるし、かなり良かった。
すぐ近くにラーメン屋も2軒あるので、来年参加するとしたらそっちも狙ってみたい。

通過チェックC猫バス・バス停

しかしここからが苦行の始まり、ヒルクライム区間である。
おなかいっぱいの状態で登るのもしんどいし、この時間が暑さのピークで冬装備で来たことを地味に後悔した。
さっきお茶を500cc飲んだばかりだけど芦別まで持ちそうになかったので、途中の温泉で足を止めて自販機で飲み物を補充するなどした。

登りで頑張ることは完全に諦めているので、まったり進んで猫バスに到着。

先に到着していた人から
「写真撮りますよ~」
と声掛けしてもらったので、遠慮なくお願いした。

クイズの回答を確認してから再び登り始めると、さっき写真を撮ってくれた方が立ち止まっている。
「大丈夫ですか?」
と聞くと
「足がつってしまって……」
とのこと。
苦しそうだったけどできることは何もないので先に進むしかない(無事にゴールできていますように)。

通過チェックDスターライトホテル看板

芦別までの区間は完全に一人だけの世界で、山道だし前後に人は誰もいないし天気はいいしで、ほとんどハイキング気分。
登りはあるけど下りで相殺されるので、なんだかんだで30kmを1時間半で走破したのでなかなかいいペースだった。

芦別に到着してクイズチェックの場所を探すが、地味に探しにくい。
そして問題も微妙に迷わしい(200km走って思考能力が無い)。

とりあえずTwitterに写真を載せたところ、ちぶおさんから
「その写真、まずいんじゃない?」
とのリプライが。
いや、のぼりの写真でそれはないっしょ、と思ったんだけど、敵はどこに潜んでいるか分からないし、これで「不正だ!」とか騒がれて出禁になったりしてもつまらないので、忠告をありがたく受け取って当該ツイートは削除することとした。

PC2セイコーマート滝川黄金店

ここからPC2までは下り続きで大変楽しい道なんだけど、楽しいなあって思っている間に重いっきしミスコースしてしまい、往復で4kmくらい多く走ることになってしまった。
おかげで積算距離が狂ってセコマが見えるのが待ち遠しくて仕方がないということに。

ライド中は骨伝導イヤホンでRWGPSの音声ナビを聞いていたんだけど、芦別に入ったところで調子がおかしくなって音声が一切出なくなってしまったのが原因。
こちらの注意力は3万なので、もうちょっと何とかしてほしいところだ。

PC2までもうすぐかと思われたところで、前方に反射ベストを着た人が見えてきた。
信号待ちで追いついて、
「もうちょっとで次のPCですかね?」
と聞いてみたら、
「いや、わたし単にサイクリングしてるだけで」
との回答でびっくり。
というか紛らわしすぎる。
朝4時に札幌を出て旭川(?)まで行って帰る途中だったというけど、格好が完全にランドヌールのそれだったので戸惑ってしまった。
下手に一緒に走ってしまうと失格の危険性まであるので華麗にスルー。

なんとかセコマにたどり着いて、ザバスと草餅で補給していたところ、黒いLOOK乗りの方に話しかけられた。
昔函館に住んでいたとかで今と昔の変わったところなどに詳しくて盛り上がってしまった。
というかこの人、通過チェックAのすぐ手前でパンク修理していた人だな、と思い出して聞いてみるとその通りで、だとするとその分タイムロスしてなお自分と同じタイムなので結構速い人だ。

その返す刀で自分が去年の函館200でパンクDNFしていたことまで把握されていたのでギャフンとなったw
いまは替えチューブ3本持っているので大丈夫です(汗

そうそう、この前アリエクでTPUチューブを買ったんだけど、空気が抜けるのが早いという噂を聞いてブルベ用ではちょっと使いにくい気がしたため、予備チューブとして持ち運ぶことにした。

とにかく軽くて小さいし、値段も安いのでエマージェンシー用途として考えたら十分かも。

途中でさっきのランドヌールもどきの方がセコマの前を通ったので、一同は「おーい! 通り過ぎてるよ!」と騒然。
さっきのやり取りを教えてただのサイクリストだということを伝えたんだけど、ほんと紛らわしかったw

LOOKの方は「滝川市内で夕飯食べていくよ~」と離脱。
確かに滝川は都会だし、深川でソフトクリーム食べてここで夕飯食べる方が理にかなっているかもしれない。

PC3セブンイレブン美唄旭通り店

ここから先はひたすらに向かい風に耐える旅。
またランドヌールもどきの人に追いついたので、
「向かい風ヤバいっすねー」
と声をかけて追い抜きを決めた。

徐々に日が落ちていくし、骨伝導イヤホンを無駄に長時間使いすぎたせいでここでバッテリーが無くなるし、ひたすらに孤独な雰囲気となった。
そうなると思い出すのが芦別での不適切ツイート(もどき)で、あれが原因でめんどくさいことになったらいやだなあ、と色々な嫌なパターンを網羅しているうちにPC3に着いた。

残り60kmなので翼の力を借りることに。
時刻は18時すぎだったので、ここまで240kmを11.5時間と計算してもアベレージで20km/hを越えているのでいい感じのペースだ。

そろそろ寒くなりそうなのでモンベルを羽織っていると、さきほど別れたLOOKの方が追いついてきた。
夕飯を食べていたのにもう追いつくとは!
ミスコースのせいで時間を喰ってたとはいえ、速い人は速いなあ。
というか、ひとりでもちゃんとペースを守って走っているのが偉い。
自分は一人だとすぐにサボりがちなので見習いたいところだ。

FINISH セブンイレブン札幌北丘珠店

LOOKの方とは少しだけ一緒に走っていたんだけど、市街地を抜ける間にいつの間にか姿が見えなくなっていた。
何か買い物があったのか、いや、どこかで曲がる場所があったか? と地図を見直すもひたすらに一本道だった。

とりあえずぼんやりと進んでいると、左側に道の駅三笠が見えてきて、ぼんやりとした頭でも
(なにかがおかしい)
と気が付いた。
だいぶ手前で右折しなければならないのを見落としていたので、慌ててUターンして復帰した。
あやうく岩見沢までまっすぐ突き進んでしまうところだったぜ。

国道を曲がって農村地帯に入ると暗いし人気もないしさみしいし、骨伝導イヤホンは電源が無いしで三重苦だった。
そこでふと思い出したのが、函館300の時にラジオをスピーカーで流している人がいたこと。
なのでこちらも真似してiPhoneのスピーカーをオンにして、そのままラジコで深夜ラジオをかけながら走ることにした。
やっぱり人の声が聞こえていた方が安心する。

気温の方は日が落ちたとたんにメキメキと下がってきて、モンベルを持ってきていて大正解だった。
というか、昼の暑さは一瞬だけだったし、変に春服で来なかったのも良かった。
たぶん普通に2月の神奈川より寒いぜ北海道の5月は。

ゴールが近くなってやる気も失われてきたので、残り30㎞のところでセブンイレブンに入ってホットコーヒーで小休止。
日本はどこに行ってもコンビニがあるから助かるなあ。
なんでフランスにはコンビニないんやろw

寒さが厳しいのでインナーを着るか迷ったけど、ホットのペットボトルを腹に抱いて走ることにした(あとで飲めるので無駄にならない)。

のろのろと走っていると後続の人に追い越されたので、そのままその人にペースを合わせてついて行って、どうにかゴール。

とりあえず赤いコーラで祝杯。
(どうでもいいけどこのツイートが北海道コカ・コーラ公式にいいね!されてていて笑った)

平坦ブルベだけど、ともかく目標の15時間を切ることができたのは良かった。
これが300km・3000mを超える山岳ブルベだとどうなるかなあ。
やっぱりきのこの山300にも挑戦しておくべきかもしれない。


しばらく休んでからゴール受付まで移動したんだけど、ゴールから地味に遠いし暗くて道もよく分かんないしでちょっと泣きそうになったw

ゴール受付では名物の猫バスと記念撮影。
ちなみにブルベカードを提出しても、クイズチェックの答えはまったく確認されてなかったので乾いた笑いが出た。

コロナ禍が明けて軽食スペースも復活しており、自分の前後に到着したひとたちと三人で車座になって感想戦
自分の後から到着した方はめちゃくちゃカッコいい真っ赤なコルナゴに乗っていて、ほんとにもう宝石みたいで素晴らしかった。
あとで調べるとコルナゴC64ディスクのブリリアントレッドというやつで、フレームセットでなんと82万5千円!!!
blog.livedoor.jp
欲しいけど、こんなの乗ってたらコンビニでトイレにも行けないよなあ。

とにかくポテチが美味すぎて手が止まらなかったので、体が炭水化物と脂を欲しているようだったので、解散後はラーメンを食べに行った。
新道沿いの山岡家はなぜか異常に混んでいたので(好きだけど満席になるほどか!?)、近くにあるラーメンてつやに行ってみた。

香味油というかニンニクの風味が鮮烈で結構おいしい。
ただ、餃子6個は一人じゃ多かったかな。
ハーフ餃子が欲しかったかも。

モエレ天然温泉 たまゆらの杜

この日は温泉に入りたかったので快活CLUBではなくスーパー銭湯たまゆらの杜へ。
www.e-u.jp

温泉がちゃんと温泉なのもいいし、露天風呂も広くていい感じだった。
ただしシャンプーが香料臭いのと、節水タイプのシャワーが死ぬほど重いのだけはいただけない。
仮眠室の方はもう満員だったんだけど、食堂が解放されていたので畳の上にそのまま寝た。
床が硬くても普通に寝られたので、体育館の床で寝ることになっても大丈夫そうだ。

帰宅

翌朝は朝風呂を華麗にキメてチェックアウトし、下道をのろのろと走ったり、眠くなったらパーキングで寝たりしながらのんびりと帰った。
途中で寄った八雲町の浜松地区にある、その名も「はままつ」というお蕎麦屋さんがなかなか良かった。


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おばさんが一人でやっているのでやたらと時間はかかるけれど、蕎麦もうな丼も美味し。

そんな感じで帰宅して、トトロ300遠征の旅はこれにて終了。
5月27日にはPBPの本登録が始まるから、それまでに認定されているといいなあ。

BRM513北海道300kmトトロ【前編】

念願のSuper Randonneur達成まで残すは300kmブルベだけ!
というわけで、札幌で開催されたトトロ300に参加してきました。
sappwind.sakura.ne.jp

スタート地点まで

仕事の方はまだバタついているけれど、とりあえず定時ダッシュで帰らせてもらって自転車を車載。
函館から札幌までの遠征は、必然的に自動車輪行になるので微妙に辛い。
(自動車で行けちゃうからなおめんどい)
とりあえず、行きは高速を使って体力を温存し、帰りは下道を通って休み休みでのんびり帰ってくる作戦を取った。

前泊はいつもどおり快活CLUBへ。
この日は鍵付きの部屋が取れたので使ってみたら、部屋の中で飲食ができないという謎ルールがあるとのことでびっくり。
風営法を避けるための小細工なんだろうけれど、仕方が無いので夕飯は近くのココスまで足を延ばすことにした。

地元に無いチェーン店なので名物っぽい包み焼きハンバーグを頼んでみたところ、かなりの熱々っぷりで嬉しい。

付け合わせにほうれん草とベーコンのバター炒めも頼んで野菜も摂取できるし、ファミレスは大変良い。
400kmと600kmのときも札幌で前泊することになるので、同じパターンで固定するかも。

部屋の中で飲食できない不便はあっても鍵付きの部屋は静粛性もそこそこ高くてバッチリ熟睡できたので良かった。
翌朝は4時くらいに目が覚めたのでシャワーを浴びて着替えてから出発してなか卯へ。

牛小鉢朝食に納豆をプラスすると、すき家に比べて値段は高いしオクラが抜けているしで踏んだり蹴ったり感がある。
素直にうどんでも食べておいた方が無難だったかもしれない。

時間調整して6時ピッタリくらいにスタート地点である丘珠ふれあいセンターに到着すると、すでに半分以上駐車場が埋まっていたのでやばかった。
ほぼほぼみんな札幌市民だから大丈夫だと高を括っていたけれど、今日は300kmでゴールが深夜になるから自動車で来る人が多いのだった。

とりあえず駐車をして、カーオーディオとiPhoneをつないでいたケーブルをモバイルバッテリーとつなぐために外して降りて、自転車を車から降ろしているわずか1分足らずの間にケーブルを紛失してしまった(泣
落としたのかどこかに挟まったのか、いくら探しても見当たらないのでやむなく宿泊時に使う用のめちゃくちゃ長いケーブルを使うことになったため、ライド中は常に背中から白いケーブルがはみ出している感じだった。

無くしたケーブルは端子がL字に曲がっていたから使いやすかったのになあ。

そっちに気を取られていたせいで挨拶もほとんどできず、かろうじて鉄夫さんと910さんに声をかけていただいたくらいでミーティングが開始。
去年も参加したけれど、通過チェックのクイズ問題が微妙に違っていて飽きさせない工夫が感じられた。
そのあとでトイレに行っている間に車検が始まっていて、速い早い人はどんどん先にスタートしてしまっていた。
追い越すのは神経を使うのでなるたけ先に出たかったんだけど、尿意ばかりは仕方がない。

通過チェックA

そんな感じでスタートを切ってみると、去年と同様に南風が吹いているおかげで非常に好調。
特に頑張るでもなく漕いでもびゅんびゅんとスピードが出るので楽しすぎる。
平地をぶっ飛ばしていると当別ダムの登り口で鉄夫さんの後ろ姿を見かけたけれど、さすがに坂では追いつけないので写真撮影タイム。

ここからしばらくアップダウンの区間が続くのだけど、やはり自分は他の人とペースが違いすぎるのがよく分かった。
上りでモタモタしていると後ろの人に追い越されてしまうのだけど、下りに入るとペダルを回さなくても前の人に追いついてしまう。
総重量が重いせいで下り坂では速くなってしまうんだろうなあ。
わざわざブレーキをかけるのも癪なので追い越すしかないんだけど、かといってまた登りでもたもたしていたら相手に面倒をかけるので頑張るしかないので、微妙にしんどい。

だけどまあ、頑張ったおかげで最初の通過チェックでは鉄夫さんに追いつくことができた。
「ここで会うのが最後ですかね~」
「いや、今日はのんびり走ってるから次のPCで追いつくんじゃない?」
みたいな会話をして見送った後で通過チェックの答えを撮影していると、後続の人が追いついてきた。
雑談の中で、
「そういや、クイズチェックの問題って毎年変わるんですね」
と聞いてみたら
「いや、同じだったらショートカットできちゃうっしょ」
と言われたんだけどそーゆーものなのか?
最悪PCすら無くってもコース通り走るのがランドヌールってやつだと思うのだけどなあ。
というか、そんなことをしたらStravaに走行ログを上げられないじゃないかw

PC1

トトロ300の最初の難関はPC1までの距離が微妙に長いところで、100kmあるうえにその間コンビニもないので補給が大事になってくる。
いつもはスポーツ羊羹なんだけどだいぶ飽きてきたので、今回はCOMPを食べてみることにした。

完全栄養食品のグミということでライド中に失われがちな電解質とかミネラルを補給する狙いがあったんだけど、そーゆーのを抜きにして普通に美味い。
噛んでると気がまぎれるし、甘さと酸味とケミカルさが絶妙であっという間に完食してしまった。

PC1まではほぼ平坦なので調子よく回していると、後ろからめちゃくちゃ速いなにか小さいものがぶち抜いて行った。
あれはもしや、リカンベント!?
走っているところは見たことはあるけれど、こうやって一緒に自転車で同じ道を走るのは初めてだったので、その速さには仰天してしまった。
平地の巡航速度は空気抵抗で頭打ちになるとは知識では知っていても、実際に目の当たりにすると凄い。
登りは苦手と聞いたことがあるけれどトトロはほぼほぼ平坦だし、自分よりも(たぶん)めちゃくちゃ速くゴールしていたのでちょっとうらやましくなった。

そんな感じでPC1に到着すると鉄夫さんが鉄火巻かなにかを食べていて、美味しそうだと思ったけれど真似っこするのも悪いのでトルティーヤにしておいた。
最近とみに、ライド中にビタミン取っておくのは大事だなと思っている。
エネルギーとなるのは炭水化物だけど、野菜類を食べるようにするとなんとなく体に不調が出にくい気がする。

もりもりと食べているとAJ北海道のスタッフさんから隠し撮りチックに写真を撮られてしまった。

普通に声かけてくれたらいいのに(自然な感じで~、とか)、随分とシャイな人である。

通過チェックB

スタートしてすぐにうしろから
「ナビの調子が悪いんで、後ろついてっていいですか」
と声をかけられた。
後ろにいられても特に気にしないので、
「いいですよ~」
と快諾するもここから先がめちゃくちゃな平坦区間
最初こそ(ちゃんとついてきてるかな~)と後ろを気にしつつ走ってたんだけど、力を抑えて走るのは非常にしんどい。
そのうちめんどくさくなって普通に走っていたらいつの間にか姿が見えなくなってしまって、悪いことをしたかな、と少し罪悪感をおぼえた。
でもまあ、ついてこられるならついてくればいいけれど、相手に自分のペースを合わせる義理までは無いしなあ。

そのうちに通過チェックBに到着。

バス停の写真を撮った後でTwitterに載せる用の写真を撮るべく明日萌駅の方に行くと、おりしも一眼レフを抱えた旅行客がやってきた。
間に入るのも悪いしなあ、と様子をうかがっているとレンズやらなにやら調整し始めたので、
「ちょっと一瞬で終わりますので!」
と声をかけて乱入した。

いい感じに映えそうな写真になったので立ち去ろうとすると
「どこから来たの?」
と声をかけられたので
「札幌からきて、今日は300キロ走ってまた戻るんですよ~」
と答えたら
「へー、すごいね!」
と普通に驚かれたので良かった。
(バイク乗りの人は『おれは400キロ走って帰るけどな!』とか普通に言う)
たしかに札幌から沼田町まで北上して、旭川をかすめて芦別を通って帰るとか冷静に考えなくても頭がおかしいと思う。

というわけで前編はここまで。
楽しいブルベはここまでで、あとは風と上り坂と寒さに耐える苦行が始まるのだったw

RECマウント盛り盛り大改造&PBP頑張ろう会

自分がブルベ用に使っているライトは流行りのキャットアイとかではなく、ジェントスの電池式ライト。

電池と言っても単3電池みたいなヤワなやつではなく、18650電池を使っているので400ルーメンでも12時間持つというタフさが気に入っている。
これを2灯装着して替えの電池も2つ持っているので、48時間は照らし続けられる計算となる(PBPも余裕で走りきれる)。

ところがこのライト、自転車用ではないのでホルダーがなく、このようなホルダーを別途用意してやる必要があった。

1灯はレックマウントの直下につければいいとして、2灯必要なブルベのときはこれを使ってコラムに取り付けていたんだけどどうも邪魔くさい。
そこで今回、ダブルベースアダプターというものを購入してレックマウントに2灯とも吊るしてしまうことにした。どうせ200キロ以外のブルベでは2灯が標準装備なんだからこれでいいのだ。
ついでに、この前の追い風400の輪行のときにベルを壊してしまったので、おなじくレックマウントに取り付けられるベルも購入。そんな感じで諸々を組み立てること小一時間かけてようやく完成。

組み立てる手間よりも、DHバーとの取り回しのほうが大変だった。
隙間がないのでつけ外しの際には毎回DHバーを緩めてやる必要があった。

というわけで早速試走。

石崎地主神社の桜はまだまだ全然見頃を迎えていない感じ。
5月の中盤くらいに見どころになると思うけど、もう地元を走る週末は残っていないからなあ。

そのあとは函館200では通らない道南金剛まで足を伸ばしてみた。

バイパスを通るよりこっちのほうが面白いと思うんだけど、トンネル出口すぐのところで道路をまたぐのはちょっと危ないから仕方ないか。

サンタロナカセ岩を拝んだあとは自由軒へ。
hakodate-higashi.main.jp
ここは辛味噌ラーメン通称「自由軒レッド」が名物なんだけど、出前で作ってたチャーハンにそそられたので予定を変更。

油が濃くて絶妙に美味い。今度は焼きそばとかも頼んでみよう。
ここは店主一人で切り盛りしている上に地元の人気店なので大忙しだし、混んでくると
「注文はグループでまとめてよ!」
とか客に注文を出してくるところが面白い。
そーゆー昭和チックなお店も末永く続いてほしいものだ。


帰りには函館牛乳あいす118でハーフソフトクリームを食べてみたけど、まだ時期的に微妙に寒い。
函館200のときは暖かくて良かったけど、5月上旬に食べるもんじゃないねw

で、150kmくらい走ってみた改造レックマウントの感想としては、ハンドル周りがDHバーを含めてごちゃごちゃしすぎるきらいはあるけど、コンパクトに纏まっていてなかなか良い感じだった。
しかしさすがに重すぎるのか、走行中にどんどん傾いて下を向いてしまう。
かといって締め過ぎるとハンドルが危険だし、なかなか難しいところだ。
とりあえずカーボングリスを念入りに塗るとして、ライトが重すぎて下を向くのでこんなのを使ってDHバーに取り付けたほうが無難かもしれない。

PBP頑張ろう会

そんなことをしていた次の日、GWを利用して東北から北海道まで自転車旅行中のTONYさんからお誘いを受けたのでPBP頑張ろう会を開催することになった。
twitter.com
TONYさんとは追い風400のときに駿河健康クラブの前で一瞬すれ違っただけのお付き合いだったんだけど、今年PBPに初参加する組としてTwitterのグループで一緒になっている縁もあってお声がけを頂いたのだった。

連休中とあってこの日もご多分に漏れず気の利いたお店はどこも満員だったのだけど、運良くTONYさんの止まっていたホテルからほど近いところにあるジンギスカンいい田屋さんが、午後6時から7時半までというピンポイントなら座れるというので決定!


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やっぱり北海道に来たからにはジンギスカンでしょう!

コミュ障気味の自分としてはほぼ初対面の方と話をすることに怯えを感じていたのだけど、TONYさんが超絶コミュ強でバランスが取れていた感じw
とにかく話は面白いし、Twitterで見かけるあの人ともあの人とも交流があって、話を聞いているうちにあっという間に19時を回ってしまった。

まだ時間が早いので飲み直しましょう、と近くの飲み屋に行こうと店を出たんだけど、この日は月曜だったため行ったことがあるお店は軒並み休業日。
困ったなあと思いながら電車通りに向かって歩くとラキピを発見!
ちょうど「次の日に焼き鳥弁当かラキピを食べようか迷っていた」というのでまさにラッキー。
名物のチャイニーズチキンバーガーとガラナでもって健康的な二次会となった。

ここでもびっくりしたのが、TONYさんが函館200で一緒に打ち上げをする910さんとも交流があるということ。
去年の摩周湖1000を一緒に走ったきっかけで知り合ったと言うけれど、まじでこのひとどれだけコミュニケーション能力高いんだ……と恐れ入ってしまった。
フランス語一切しゃべれないと言っているけど、多分PBPでも友達たくさん作ってくるんだろうなあ(ゴール後に交換するジャージの話までしていたし!)

そんな感じで、Twitterをやっていたおかげで出会えた貴重な同士との楽しい飲み会でした。
まずはPBPに出るためにSRを確定させないと!