冬の登山の楽しみというと、汐首山の馬に会いに行くことがある。
かつて馬喰たちが使役していた荷物運びの道産子たちが逃げ出して、いわゆる「野良馬」として自生しているのだ。
そんな野生馬たちのため、ニンジンを担いで山を登って餌やりをしてくるのを冬のたしなみとしている。
去年の暮れにいちど、スーパーで見切り品のニンジンを買ってふもとまで行ったんだけど、そのときにはこんな看板があったので断念。
去年は見た覚えがないから、今年だけなのかな?
エゾシカの食害がかなりでているというからなあ。
というわけで年が明けてから再訪。
今度は立ち入り禁止の看板がない代わりに、馬に注意の看板が新設されていて笑った。
マジでめちゃくちゃ噛んでくるので、たしかに素人にはオススメできない。
今年の道南はほんとうにびっくりするぐらい雪が少なくて(その分札幌方面はドカ雪らしいけど)、家からこの山までもまったく道路に雪がない状態だった。
登山道もほとんど雪が無く、半分くらい登った頃からようやく積もっているという状態。
さて、山頂が見えてくると馬も姿を現し始めた。
鹿猟の銃声でおびえていたらどうしようと思っていたけど、杞憂だったようだ。
ニンジンが高かったので本日はバナナを持参。
ヒシアマゾン同様、馬はバナナも好物みたいだ。
めちゃくちゃ食べる。
白黒のポニーみたいな模様のやつは見覚えがある。
皮が食べにくいみたいだけど普通に皮ごと食べるね。
前に登った時は明らかに妊娠してそうな馬が何頭かいたけれど、仔馬の姿は見えない。
物おじしない親馬だけが表に出てくるのだろうか。
ふた袋分のバナナはあっという間に平らげられたので、先へ進むことにした。
ちょうどそのタイミングで第二弾の登山客がやってきたので、エサやりタイムが入れ替わって馬的にはちょうどよかったんじゃないか。
山頂の海に面した部分は平らになっていて、そこがレーダー基地になっている。
前に来た時はそこにも馬の集団がいたけど、今日は姿が見えなかった。
というか、ここにすんでいる馬の数は増えているんだろうか。
狩猟対象じゃないから増え放題なはずだけど、そんなうじゃうじゃと住んでいるような感じはない。
ある程度ヒグマに食べられてしまっているのか、それとも住環境が厳しくて、生きていくのがやっとなのかもしれない。
この日はめちゃくちゃ天気が良かったので、海を眺めながらまったりとコーヒータイム。
今回はセブンイレブンで、カフェラテに黒蜜を入れて持参。
www.eitaro.com
糖度がそうとう高くて、行動食向きだった。
(平日に飲んでいたら体重がヤバい)
一休みしているとどんどん雲行きが怪しくなってきたのでここで下山。
そんなに標高が高くないのでほんの1、2時間の軽い登山だったけど、まあ良い運動にはなる。
帰りは戸井に最近できた和菓子屋、あ月の花に寄った。
ojamap.wixsite.com
こんな田舎にあって超人気店で、朝にTwitterで見た黒豆大福もイチゴ大福も11時前だというのに売り切れてしまっていたので、普通の和菓子を購入。
次来るときは行きがけに寄るようにしないとダメだなあ。