PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM204追い風400【前半戦】

というわけで今回は追い風400の前半戦をお送りします。

名古屋駅から三河安城駅まで自走して、さかい珈琲でゆったりとランチを楽しんでいる間に受付は始まっており、スタート地点は参加者でにぎわっていた。

というか、人多すぎじゃね!?

軽く見積もっても100人以上、こんなに多いのは北海道だと100周年記念ブルべ(しかも200km)の時ぐらい。
女性比率もめちゃくちゃ高いし、冬の400㎞でこの人数とは一億総ランドヌール化まったなしだな! とビビった。
そしたら追い風400は平地主体なうえに名古屋から地元の神奈川にまっすぐ帰ってくるコースなこともあって、単純に人気があるブルベなんだそうだ(にしてもすごい)。

さらにこのイベントのもう一つの(そして自分にとっての最大の)魅力はドロップバッグがあること。
スタート地点からゴールまでスタッフが荷物を運んでくれるということで、遠征組の自分にとってはめちゃくちゃ嬉しい。
どのくらいの量を預けられるのか、着替え入りのバックパックだと大きすぎて断られはしないかと不安だったんだけど、荷物置き場にはトラック一台分はありそうなほど大量のリュックサックがうずたかく積まれていたので杞憂だった。

スタート前にはTwitterで見たという方から声をかけてもらって良かった。

SNSをやってて良かったと思う瞬間だ。
っていうかTwitterやってなかったらブルベにハマることもなかったなー。
ブルベにはだいたい遠征で参加することになるので、他の参加者が仲間同志で和気あいあいやっているのを見ると心細くもなったりするのだけど、こうやって話しかけてくれるとアウェー感がなくなるので本当に助かる。


わたわたしているうちに13時10分となり、車検を終えてスタート。
今回は頼みの綱のRWGPSの音声ナビの調子が悪かったため、他の人がスタートするのを待ってから後をついていくことにした。
帰宅後にRWGPSのサポートに連絡したところ、データ量が大きすぎるとアプリがフリーズしてしまうから分割しろとのことだった。
旭川400のときは何の問題もなかったけれど、本州と北海道じゃあ曲がり角の数も道の密度も違うからしょうがないのかもしれない。
次回はPCごとにデータを分けておこう。
Etrexもその方が安心だし)

序盤は信号待ちも多いけれども風も弱く、天気もいいので快調に飛ばしていく。
途中で鉄橋を渡るときに側道から回り込む必要があったりと、地味にテクニカルなコースが多い(結構間違えている人がいた)。


RWGPSのキューシートだと見落とされがちなので、GPSだけでなく紙のキューシートが結構大事だったりする。
自分は印刷するのがだるいのでGoogleスプレッドシートにコピーして、PCごとに見てるだけだけど、予定通過時間を記入できたりもするので捗っている。


その後は徐々に人家が少なくなって軽いヒルクライムがはじまった。
ここまで速い人たちの後ろにつかせてもらっていたけれど、当然ながらここで脱落(汗
まだまだ先は長いので、焦らずに進むしかないのだった。

ここらへんで、ずっとリアディレイラーがキュルキュル鳴るのが気になってきた。
輪行の時にズレたのか、はたまたスマートトレーナー用に調整してたせいなのか、変速が全然うまくいかない。
ワイヤーの張りを調整したところ、9速のうち2速だけは鳴らずに走れるようになったので、結局この400㎞のほとんどをトップとローを掛け算しても計4速だけで乗り切ることになった。
いきなりの実走だとこーゆー問題があるから怖い。


ヒルクライムで突き放されたけれど、山を越えて下っていくと踏み切り待ちしている集団に追いついたので結果オーライ。
トレインの後ろについて、PC1のファミリーマート新城東沖野店に到着。

寒いのでコーンスープとトルティーヤを購入。
ラーメンだと時間がかかるのでレンチンで暖かいトルティーヤが定番になっている。
あと、アミノバイタルの粉末を忘れてきたのでやむなくアクエリアスも購入。
他に飲むものがないから仕方ないとはいえ、これは大誤算だった。

日差しはあるものの風が冷たく感じられてきたので、早めにモンベルを着込むことにした。
他の参加者は全然寒さ対策をする気配がないので、やはり道民は寒さに弱すぎるなあ、と実感。


PCで休んで少し残念なのは、せっかくさっきまで足が合う人が前にいたのにばらけてしまうことだったりする。
それでも参加人数が多いので、追い越した人に追いついてみたり、追いついてみたら女性だったので距離を取ったりしながらのんびり走っているうちに浜名湖に到着した。

ウナギ600のときもここで日没だったなあ。
いつか昼間に来てハマイチを楽しみたい(ウナギも)。


そうこうしているうちに通過チェックのファミリーマート浜松中田島町店に到着。

ここでは定番のカレーメシ(シーフード)と飲むヨーグルト
麺よりもメシの方が腹持ちがいい気がする。
汁も少なめなので飲み干す手間もいらないし。
あと、ヨーグルトとかプロテインとか、自分はたんぱく質を多めにとっておいた方が疲れずに走れるようだ。

18時になって日も落ちたので、ジャージの中にワークマンのMEDIHEALを着込むことにした。
これは保温&発熱&疲労回復効果があるという触れ込みで冬山登山にも着て行っているんだけど、真夜中になるとこれだけでは寒かった。
やっぱりモンベルのスーパーメリノウールを買えばよかったか……。
なんだかんだで世の中にはモンベルラインというものが存在していて、モンベル以下の値段ではモンベルの足元にも及ばない、安いことを理由に飛びついても銭失いにしかならないのだった。

一方で、下半身の方は今回から新たに導入したカステリのSorpasso ROS 防風ビブタイツで十分だった。
外国人向けサイズで足が余ったらどうしようと不安だったけど、普通に間に合ったので良かった。

ここから先はAJ神奈川のジャージを着た集団に混ざって夜のハイウェイをひた走った。
先頭を行くのはパワー系でがっしりした体形の人だったので、北海道のブルベでいつも顔を合わせる鉄夫氏のことを思い出した。
ちぶおさんは今日も変顔をしながらZWIFTしているのだろうか。

2時間ほどめちゃくちゃ速いペースで走り続けて焼津市に入り、前の集団がすき屋へと消えていったため、自分もすぐ先にあったミニストップで小停止した。

意外とドリンクの消費が激しいので飲み物主体。
道中はスポーツ羊羹とかマルハニチロの魚むすびとかを走りながら食べていたので、それほどお腹は空いていなかった。
(前日までの過激なカーボローディングが効いているのかもしれない)


そしてここから20kmほど走って本日のハイライト、明治のトンネルへ向う。
国道1号線からわき道に入ると闇と静寂と杉の香りに包まれて、なんだか別天地に連れ込まれそうな雰囲気がしてきた。

この看板がなかったら絶対見落としてるわ。
ここから急坂を登っていくと、ついに明治トンネルに到着。

追い風400が13時スタートなのって、ここを真夜中に通らせたいからなんじゃないかと勘繰ってしまうくらい良い。
古ぼけて玄妙な空気が漂うトンネルを抜けると、電飾を手に持ったきらびやかで陽気なお姉さんが
「自転車はここに停めて~。ブルベカードを持って行くと豚汁が食べられるよ~」
と声をかけてきた。
(この時は気が付かなかったけどどうやらこの人が虫さんらしい)

というわけでAJ神奈川名物、豚汁タイム。

生姜が効いていて体が温まって最高。
バナナにお菓子にコーラもあるし、おもてなし力が凄い。
ああもうコロナは終わって通常のブルベが開催できるようになったんだなあ、としみじみと思った。

それと全然関係ないけど隣に座った女性がPEKOさんで、そう、あの軽量輪行袋でおなじみのPEKOさんが、実在していて女性でブルベを走っていることも驚きだったのでなんにも声をかけられなかったけれど、家に帰ったら例の輪行袋を買おうと心に決めた。

https://peraichi.com/landing_pages/view/peko/

遠征するときはR250の縦型輪行袋を使っているんだけど、サドルバッグの容量の半分くらいがこいつで埋まってしまうので効率がよろしくない。
DNFしたときの保険で持っておきたいというのはあるので、軽量で小さい輪行袋を欲しいと考えていたし、いい機会だった。


というわけで追い風400前半戦はここまで。
次回は駿河健康ランドで温泉リフレッシュしたり、湘南の海岸線を流したりとブルベをめいっぱいエンジョイした模様をお送りします。