PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

松前半島カフェライド

ようやく梅雨も明けて北海道はサイクリング日和が続いていたんだけど、前の週にも遠出をしたし来週にも遠征が控えていたので、この日は松前半島を軽くぶらっと一周することにした。

コース的には函館200のブルベから、北斗市木古内町までの往復をカットした140km。
この往復部分さえなければ交通量も少ないし美しい海岸線を楽しめるし、歴史溢れる街並みなのでそこそこ美味しいものも食べられるしで、実は結構いいコースなのだ。
函館・江差自動車道が木古内まで開通して、来年からは下道を整備する予算も出てくることだろうから今後に期待したいところ。

さて、いつものように木古内に車をデポして向ったのは白神岬。

この日は天気もいいし風も強くないし、絶好のサイクリング日和。
絶景の海岸線を楽しみながら走っていたら、全区間でPRを更新するなど体調も絶好調。

ところがあんまり速く走ってしまったため、お目当てだった道の駅にあるソフトクリーム売り場の開店時間の30分前に着いてしまった。
去年の状態だったらちょうどいいくらいだったのに、ZONDAに替えてからというもの時間読みができなくなってしまった。

仕方がないのでいつものセコマで夕張メロンソフトクリーム風アイスクリームでソフ活。

しょせんはアイスなので、ソフトクリームだと思って食べると食感のバサバサ感にまいってしまう。
これならむしろクーリッシュとかで良かったなあ。

休憩を終えて上ノ国町まで50㎞の北上を開始。
誤算だったのがこの日の気温が結構高かったこと。
セコマに入った時点でボトルに半分くらいドリンクが残っていたし、ポカリを500cc一気飲みしたから補充はいらんやろ、と甘く見ていたのが運の尽きで、危うく渇水死するところだった。
ずっとバイパスを通っているから人気がないだけで、海岸線の集落まで下りていけば自販機のひとつやふたつ見つけられたかもしれないけれど、標高差を考えると空振りだった時のダメージが大きい。

口の中を湿らせる程度でちょびちょびと口を付けて凌いでいたら、松前から35km地点にガソリンスタンドがあったので寄るかどうか迷った。
だけどここから10kmも進めば上ノ国の道の駅なので、残り僅かな水分を一気に飲み干して先を急ぐことにした。

この区間セイコーマート松前静浦店を越えると補給できる場所が全くないデスロードなので注意が必要。
特に函館400のブルベでは真夜中にここを通ることになるので、事前に飲み物も食べ物も大量に確保しておかないとマジでやばいだろう。


そんな感じで待ちに待った道の駅に到着。
www.kaminokuni.com
名実ともにオアシスと言ってもいい。

道の駅に無事到着して、まずは昼飯だとレストランに急ぐも、ちょうど12時だったため大行列ができていた。
幸いこちらは一人なので、名前を書いて待っていたらすぐに窓際の席へと案内された。
ここのレストランは冷水がひとりにひとつ麦茶ポットでどどーんと出てくるので捗る。
一気に半分くらい飲み干して、ようやくメニューを眺める気力が戻ってきた。

この時期はウニ丼があるけれど、微妙に割高感があるのとウニを食うなら積丹で、と決めているので華麗にスルー。
名物の「てっくい(ヒラメ)」を食べようと思ったら蕎麦とのセットがあったけれど、そちらは漬けではなく生のてっくい丼がついてくるとのことだったので、無難に定番のてっくい漬け丼をチョイス。

ロードバイクで100㎞走ってから食べる海鮮丼が一番美味いね。


水分も食料も十分に補給できたので、腹ごなしに夷王山ヒルクライム

ここは松前藩の始祖、武田信広が建てた勝山館があることでおなじみだけど、そこに「えびすの王の山」と名前がついているのがちょっと面白い。
勝山館には和人もアイヌも一緒に居住していたというから、もともとはアイヌの長がここを根城にしていたのを、武田信広が得意の陰陽術で打ち破って自分のものにしたのかもしれない。


あとは木古内まで帰るだけだったのだけど、ずっと前から気になっていたスポットがあったので立ち寄ってみることにした。

cafe irohaという喫茶店なんだけど、なんと店の前にStravaのスタート地点の表示があるというから驚き。
これほどサイクリストフレンドリーなお店に寄らない手はないだろう。


古民家を改装したとおぼしき店内はなんとなく懐かしい、祖母の家に帰って来たかのような雰囲気がある。
メニューを眺めてみるとカレーやピザなど食事のメニューも豊富なので、いつも上ノ国の道の駅だと芸がないので、ここで食べるのも手かもしれない。
(もし休業日だったら木古内まで空腹を抱えたままになるのがキツいけど)

とりあえずこの日はすでに昼飯を食べていたのでアイスコーヒーとソフトクリームを注文。
フェアトレードの豆から挽いたというアイスコーヒーは絶品!

コーヒーは結構飲むんだけど実は味が全然わかってないので美味しいも何もなく、単に苦みを求めて飲むぐらいの人間だったのだが、ここのは明確に美味しかった。
ソフトクリームとの相性も抜群で、いやこれは下手にコーヒーフロートにするよりも(混ざらない分)別々に頼むのが良いね。

函館200のときに通るコースなので、来年の春にもまた来ようと思った。

あとはまったりと峠を越えて、この日のライドは終了。
上ノ国から木古内までの峠は(高規格道路が計画倒れになった影響か)かなりきれいに直されて走りやすくなっていた。
あとは海側さえきれいにしてくれたら完璧なコースになるんだけどなあ。

函館空港は自転車大国である台湾からの直行便がある(あった)んだし、きちんとサイクリングコースを整備すれば海外からの観光客を呼び込めそうだと思っている。
函館マラソンでもコロナ前はかなりの人数が台湾から走りに来てたし。
函館と台湾で連携したサイクルイベントなんかを実施できるといいね。
コロナ明けのことを見越して何か考えておくか……。