PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM504北海道200km函館

というわけでいよいよ今年度最初のブルべの日がやってきた。
前日には自転車を念入りに整備しておいた。
といっても洗車して、スプロケットを磨いてケーブルに注油して、タイヤに空気を入れておくくらい。
ライト類も充電を終えて机の上に並べて準備を完了させてから就寝した。

朝起きて2本のボトルにそれぞれ水とVAAMを詰めて準備完了。
自転車を車に積み込んでスタート地点である北斗市民プールかみんぐを目指した。
と、途中でツールボトルを忘れてきたことに気づいた。
ボトルを2本差すからと、自転車から取り外したままにしていたのだった。

どうする?

戻るか?

でもまあ、パンクしなかったらいらないし、と思ったけれど、パンクで修理キット持ってなくてDNFとかブルべ野郎にあるまじき失態だと思い直して引き返した。

家に帰ってみるとサドルバッグ自体も洗車したときに外してそのままだったことがわかり、戻ってきてよかったと胸をなでおろした。
自転車自体もすぐに走り出せるような状態にしておかないとだめだね。
朝はドタバタしているからいろいろ忘れてしまう。

そんなこんなでスタート地点へ。
前に走った弘前の時は権利放棄書を印刷して署名して持参するのがマストだったけれど、AJ北海道は出走リストに名前を書くだけでいいらしい。
権利放棄書を持ってきてないから走れないよ、と言われたらどうしようかと小一時間悩んだけれど杞憂だった。
ちなみにランドヌール札幌もHPを見てみたら、「出走リストに署名することで権利放棄書への記載とみなします」と明記されていたので北海道のローカルルールなのかもしれない。
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車検を終えると、密を避けてばらばらにスタートしろというので例のごとく先陣を切って走り出した。
基本的に、ブルベは前の方を走っていた方が安全な気がする。
自転車は車道と同じラインを走るから、自動車は自分を追い越すまでに30人くらいの自転車を追い越してくるわけだ。
だからドライバーも最初は
「うわーなんだかじてんしゃがいっぱいはしってるぞ」
と驚くけれど、慣れて行くうちに追い越ししやすくなってるだろう、という考えによる。
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今回は人数が多かったので特に逃げ戦法が功を奏した。
先に行ったからといっても鈍脚なのですぐに追いつかれる。
追いつかれたときにピュッと加速してそのグループの後ろについてみたところ、本当にもう涙が出るほど走るのが楽になって感動してしまった。
これがドラフティングの威力か!
特にこの日は天気晴朗なれども波高く、ソロで走っていたら相当苦労したと思う。
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PC1のローソン知内店までは2人組の男性陣に引っ張られ、そこでは秒速で買い物を済ませて(ゼリーのみ)再スタートした。
すると案の定すぐに追いついてくるグループがあったので、すかさずその後ろにつかせてもらった。
そちらは5、6人の大所帯だったのでグループライドにも慣れており、自分みたいなフリーライダーにも指差しで障害物を教えてくれたりと非常に紳士的で助かった。

途中で一人のメンバーが機材の不調か何かで離脱すると、さらに2、3人が残ってチームは分断。
しかししばらくして遅れたメンバーが猛追して合流するという、
弱虫ペダルで見たやつだ!」
と叫びたくなるシチュエーションに出会って感動してしまった。

そんな感じでPC2のセイコーマート松前旭店に到着。
ここで水と氷、ポカリスエットを補給して再スタート。
すると先ほどの集団のリーダーらしき人だけが猛スピードで自分を追い越していった。
多分ほかのメンバーは松前城など観光していくのだろう。
とても追いつけるようなスピードでもないし、ここからは風が横風になったので、いつものペースで進むことにした。

途中のセイコーマート松前静浦店でゆっくりめの休憩。
ここから次のPCまでの43kmはコンビニがないので、ここが最後の休憩スポットとなる。
ホットシェフもあるしゴミ箱もあるし、割と最高なのだった。
ここらへんは地の利を生かしているともいえる。

冷やしとろろそばはこの前食べたので、納豆そばを選んで粘りを身に着けた。
しかし疲れた体にそばのつゆが美味すぎる。
ボトルの一本を麺つゆにしてもいいくらいだ。

ここまで100㎞を4時間で走っているので、夢の10時間切りも夢じゃなくなってきた。
ほかの地方では観光しながら制限時間いっぱい使って走ろうと思っているけど、地元ならタイムトライアル感覚で参加しても問題あるまい。
そんなわけで、ここから先はさらに頑張って走ってみることにした。

PC3の上ノ国のローソンにたどり着いたときは140㎞に対して6時間半。
これから峠があるけれど、残り60㎞を3時間半以内で走るのは問題なさそうだ。
ここもゴミ箱があったのでザバスのミルクプロテインとからあげくんを買ってたんぱく質を補給して、ゴールを目指した。
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木古内上ノ国を結ぶ峠は、やはり木古内側からのほうが大変だと思う。
木古内をスタートしてからすぐに上っても上ノ国にたどり着くまでに疲れているのに、逆にここまで140㎞走ってから登り始めても全然疲れない。
海側からの風が追い風になっているのか、上ノ国から湯ノ岱までの上りをまさかの27km/hオーバーで駆け上り、40㎞の道のりを1時間30分で駆け抜けて木古内に到着!
これは10時間切りどころか、9時間切りも現実味を帯びてきたぞ!

本当はボトルの中身が心もとなかったんだけど、あと1時間じゃいとばかりに駆け出しては見たものの、10㎞走ったところで限界を迎えて自動販売機でポカリを購入。
ここで1、2分ロスしたのは大きかった。
とはいえ、ゴールはもうすぐそこなので根性でペダルを回し続けた。

そしてこれがAJ北海道のスチュアートさんに撮られた疲労困憊している様子。
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後でアップされるのを分かっていたらもっと元気良く写ったのに!!!
次に機会があったらカラ元気を振り絞ろうw

そんな感じでどうにか9時間切りでゴール!
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いやー、頑張った。
これで人に200kmをどのくらいで走るのか聞かれて「9時間だね」と胸を張って答えられるぜ。

というわけで今回のRelive。

Relive 'BRM504函館200km'


函館200kmはほとんど平地なので、タイムを稼ぐのにはちょうど良かったり。
地元だから観光に時間を取られないというのも良かった。
他の地方でブルベを走る時は、時間をギリギリまで使って観光したり美味しいものを食べたりしようと思っている。