PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

知内ウニライド&函館400【DNF】

パリブレストパリに出てからというもの、まったく全然自転車に乗る気力がわいてこなかった。
肋骨にひびが入ってそれどころじゃなかったというのもあるけど、なんというか、世界最高峰の場所で人生最高の興奮を味わってしまうと、それ以外でロードバイクに乗る意味ってなに? という感覚が大きくなってしまっていた。

帰宅してからの週末にはすごくいい天気の日も多かったんだけど、「そんな近場を走ってもなあ」とか「いつもと同じコースだしなあ」とか言い訳をして、家でStarfieldで遊んでいるばかりだった。

函館400が開催される週になってようやく、輪行箱から取り出して組み立てただけのラレーCR-Aにブルベ装備を取り付け始めたり、キューシートをダウンロードしてみたりしたけど、やっぱりどうも気分が乗らない。
あまつさえ風邪まで引いてしまって(季節の変わり目にはかならず風邪をひいてしまう)これはDNSやむなしかなあ、と思っていた。

と、そこに鉄夫さんから、函館400の前日に木古内から知内までランチライドをしようという提案があったので、体調は微妙だったものの、まあ往復50㎞くらいなら大丈夫だろうと快諾した。


スタート地点は(函館市内からではなく)木古内の道の駅。

ゆっくりさんを先導に、三人で走り始めた。
海岸線を行くとあっという間に到着してしまうからと、ゆっくりさんが裏道、というか、ツールド北海道でコースになった場所を案内してくれたので普段と雰囲気が違ってかなり楽しかった。

みれん峠なる謎の峠も。

PBPロスで情熱がなくなっていたけれど、やっぱりこうやって秋晴れの下でサイクリングするのは楽しすぎるわ~。

そんなこんなでムラカミヤに到着。
murakamiya26.wixsite.com

名物のウニ丼は今週がラストだというのでぎりぎり間に合った。

エゾシカのロースト丼というのもあって気になって迷っていたら常連のゆっくりさんから「ハーフ&ハーフにもできますよ」と教えてもらったのでそちらを注文。

生ウニ丼だと4,000円のところ、ハーフ&ハーフだと3,700円になるのも嬉しい。
無添加生ウニはトロトロで超美味しい。
正直言うと積丹の方がレベルは高いけど、値段はこっちの方が安いし、それになによりエゾシカローストがめちゃくちゃ美味い。
むしろウニ以外で攻めてみるのも賢いかもしれない。
ゆっくりさんが食べていた活ホタテ定食も美味しそうだったし、春は牡蠣とニラの定食もお勧めだそうだし、かなり良さげ。


そんな感じでランチを満喫して帰宅。


翌日は朝4時に起きたけど、昨日走ったせいもあって体調は全然回復せず、このまま寝てしまおうかとも直前まで考えていた。
けれど、DNSするよりスタート地点まで行って無理しない範囲で走って帰ってきた方が心証が良かろうと思い、頑張って家を出た。

スタート地点の元町公園にたどり着いて受付をすますと、やたらとDNS組が多い。
そもそも函館400は函館シリーズの中でも特に人気が低く、参加者はたったの16人、そしてDNSが5人というので、やはり無理してでも顔を出しておいてよかったと思った。
ちなみに函館300は参加者19人中DNS1名、函館200は参加者31名中DNS1名で、距離が延びるにつれて激減してしまう。
函館にもサイクリストは結構いるし、最近は地元ランドヌールも増えているとはいえ、やはり自分も本腰を入れて参加者を増やすようにしないとなあ、と思った。

この日はPBPジャージ(参加者がもらえるけれど着なかったやつ)とPBPベスト(オダックスジャパン製のオレンジ)でキメて、PBP完走者としてドヤ顔するというミッションをクリアするのが目標だったので、もう走り出さなくてもいい感はあったw

まあそんなこともできないので鉄夫さん、ゆっくりさんに続いてスタート。
昨日と同じメンバーだったので「さあ、ウニ丼食べに行くか」という軽口を叩くくらいだったんだけど、やはり本調子が出ないので全然足が回らない。

平坦でもついていくのがやっとという有様で、のぼりになるとスタミナが瞬時に切れる。
南茅部のPC1を抜けて、サイクリングはできるけれどブルベができる体調ではないな、と判断し、大沼にあるPC2でDNFすることにした。
これだとちょうど100kmなので、サイクリング距離である。
もうちょっと頑張れたら厚沢部まで行ってからリタイヤして中山峠を通って帰ってくるという手もあったんだけど、さすがに300kmは厳しかった。
(今回は100㎞で300km走る以上に疲労したし)

PC2のコンビニでは運営のピーターさんが待機していて写真を撮ってくれたので、直接リタイヤを告げた。
ピーターさんは2015年と2019年のPBPに参加していたのでその時の思い出話を聞いたり、いつか一緒に走ってみたいですね、とのお言葉もいただいた。
来シーズンはいろいろと楽しいイベントも考えているようなので、チーム函館で参加できたらいいなあ、と思っている。

というわけで、大沼から南下して七飯の道の駅へ。
ここでは名物のガラナフロートをいただいて帰宅までのエナジーをチャージ。

ガラナの上にガラナソフトクリームが乗っているという完璧な布陣(しかも350円とお安い)。

帰宅して爆睡し、目を覚ますと鉄夫さんも江差のあたりでDNFしたというツイートが。
どうやって帰ってくるんじゃろ、と思っていたら、江差のバスは輪行袋OKなんだそうだ。
もしもNGだったら頼るつもりだっとた聞いて、なるほど函館開催の折には自分が最後の砦になる心意気でなければならないのだなあ、と気が引き締まる思いがした。

そんなこんなで、PBPからの復帰戦はDNFに終わったけれど、改めてサイクリングの楽しさを感じさせてくれるライドになった。
PBPを走ることは目標だったけれど、これがゴールなわけじゃない。
まだまだロードバイク人生を楽しんでいかなければなければ。