6月から7月にかけて魔の30連勤があったせいでロードバイクに乗るどころかブログを更新する暇もない有様だった。
こんなサイクリング日和に外を走れないなんて人生の損失以外の何者でもないんだけど、とりあえず残業代は入るとのことなので機材を買ったり遠征したりはできそうなのでギリギリ生きる望みは出てきた感じ。
新型105にも興味あるし、秋にはビワイチにも行ってみたいし、今年の後半にかけて取り戻していきたいと思っている。
そんなわけでブログの内容は5月の中旬まで遡る。
この頃は6月上旬に控えているBRM604北海道300kmを間近に控えて、精神的に右往左往していた。
たかだか200kmのブルベでも毎回疲労困憊しているのに、なぜ300kmに挑戦しようと思ったのか。
コース的にも目新しいところはない走りなれてるいつもの道だし、特に走って面白いものでもないのだけど、ついつい勢いで参加することになってしまって微妙にテンションが上がらずにいた。
そこで思ったのは、どうせ当日は疲れるばかりでグルメも風景も何も楽しめないのだから、今のうちに楽しんでおこうではないか、ということ。
函館近郊はもう今年は走っちゃっているし、八雲方面をグルメゆるポタしておくのが吉だろう。
というわけでいつもどおり八雲に車をデポして走り出し、山道を登り始めたんだけどなにか様子が違う。
雲石峠を越えて八雲から熊石にわたり、海鮮丼でも食べてこようと思っていたのに、間違えて北檜山に向かう道道42号に入ってしまった。
仕方ないから今日はこの道を楽しむことにして、「全サイクリスト道道793号に行け」でおなじみの旭台今金線へと向かった。
やっぱりいいね〜。
ザ・北海道だね。
人も車も全然走っていない道と、この素晴らしい風景を独り占めできる時間はとても贅沢だ。
廃校もいまやタンポポの海に沈んでしまっている。
文明が滅んだ後も、こうやって道々を勝手気ままに走れたら楽しいのになあ。
だけどそうなったら道路自体もすぐに自然の中に飲み込まれてしまうだろう。
栄えすぎていると走りにくいし、滅びてしまうと走る場所が無くなってしまう。
AIとロボットで道路の補修が自動化されたあとの未来を想像しながら走っていると、いつの間にかピリカダムに着いてしまった。
相変わらずに人っ子一人もいないけれど、魚道には魚が泳ぎ続けている。
100年か1000年たった後も、このダムは建ち続けているのだろうか。
さてここで11時になったので、以前訪問してダムカレーを食べた「日本料理わたなべ」に寄ってみたんだけど、ぜんぜん営業している雰囲気がない。
廃業したのかたまたま休みなのか、しかし人類が滅んだ後も猫は元気に走り回っていた。
だけど腹が減ってきてはいつまでも文明崩壊後の妄想にとらわれているわけにもいかないので、クアプラザピリカに寄ってみることにした。
kurplazapirika.net
ここは冬にはスキー場、それ以外の季節でも温泉があるので、無事に営業しておりほっと一息。
とりあえずは先ほど食べられなかったダムカレーを注文。
1,100円とちょっと値段は張るけれど、カレー自体もとろりと濃厚でなかなか美味しい。
しかしこれ、単品500円のカレーとルーは共通なんじゃないのかな。
ダムカレーはご飯が決壊すると皿全体にカレーが漏れ出してサラダや小鉢の皿まで浸かってしまうという難易度が高い代物なので、普通にカレーを食べた方が無難かもしれない。
食べ終えて外に出てみると突然の土砂降りだったため、再び屋内に舞い戻ってコーヒーを飲むなりして時間をつぶした。
レーダーを見ると30分以内に通りすぎるっぽいので、小降りになるまで一休みして、ワークマンのイナレムを着て再スタートを切った。
workman.jp
とにかくこのイナレム、雨具としては完璧だった。
多少バタつくから空気抵抗はあるかもだけど、雨の中そんなにスピード出さないしね。
ポケットがたくさんあって収納力が高く、ジッパーも止水なので安心。
さらには中がメッシュになっているので、ジッパーをあけっぴろげにすればベンチレーション効果も得られて強い。
ただ、イナレム(逆から読んだらムレナイ)というけれど、さすがに全身の発汗をすべて放出するというわけにはいかず、ライド終わりに脱ぎ捨てると内側がびっしょりと蒸れていたのはご愛敬。
インナーにミレーを着ていれば中が蒸れても肌は不快にならないしね。
モンベルのサイクルレインウェアが25,000円なのに対してこちらは上下セットで4,900円だし、気軽に使うにはちょうどいい性能だ。
そうそう、途中でダム管理事務所によってダムカードをゲットしたのだった。
これまで何度も訪れていたけれど、コロナ禍のためもらえずじまいが続いていたのでうれしさもひとしお。
今後はダムカード集めもサイクリングの目的の一つにしてみようと思う。