PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

ニセコ釜揚げしらす丼ライド

今年のGWは飛石連休の谷間に真面目に出勤して働いていたんだけど、閑散とした職場で上司から突然、
「シフトが変更になったから月曜日は休みでいいよ」
とのお達しがあった。
まじめに働いているといいことがあるものだなあ。

というわけでゴールデンウィークが延長戦に突入し、しかも劇的に天気が良かったのでニセコまで足を延ばすことにした。

いやあ、最高じゃね?

ロードバイクやってて最高なのは、こういう神天気の日にサイクリングできることを最高だと感じられることだと思う。
普通の人間だと「天気がいいね」「気分がいいね」で終わってしまうところを、
「うおおおお! めっちゃ天気いいじゃん!!!」「ぐはー! 生きてて良かった!!!」
レベルまでテンションを高められるところ。
感情にレバレッジを利かせられるものがあるのとないとでは、人生の彩度が大きく違ってくると思われる。

連休明けでウンザリしながら仕事をしているみなさんがたのことを思いつつ、今年一番の晴天のもと、強い追い風を体に受けながら海岸線を駆け抜ける喜びと言ったら何事にも代えがたいものがある。

この時期にニセコを目指すといえば、寿都経由で岩内まで北上し、そこからニセコパノラマラインを北から攻めるというのがオリハルコン並みの鉄板となっている。
その理由の一つが、4月下旬から5月上旬までしか食べられない生しらす丼だ。

pikacycling.hateblo.jp

しかし好事魔多し。
朝に獲れたての生しらす丼をかっ込もうと勢い勇んで走ってきたんだけど、あいにくの風で漁に出られず入荷がないとのこと。
一年のうちで5月上旬にしか食べられない生しらす丼を楽しみにここまでやってきたというのに!!!

だが待てよ、逆に考えれば、生しらすがないということは生しらすという呪縛から解き放たれたとも言えるわけだ。
発想を変えるとそこにはめくるめく海鮮丼ワールド、いろとりどりの魚介たちがもろ手を挙げて歓迎しているではないか!

というわけで、釜揚げしらすとサーモンの二色海鮮丼をチョイス。

いやー、意外とこれがベストチョイスでは?
生しらす丼が投手戦からの完全試合としたならば、二色丼は多少失点はあっても安打量産タイムリー連発の大量得点勝利という感じ。

本当はここのラーメンも食べておきたいんだよなあ。
秋ごろにもう一周しに来ようかな!


このあとは岩内の道の駅まで走って小休憩。

連休のころはバイカーで混んでいるけれど、平日なので平和そのもの。
イチゴ大福を食べたり、最近はやりの冷凍まんじゅうを買って補給食にするなど。

ここからニセコパノラマラインを登っていくわけなんだけど、たぶん5月上旬のニセコは日本で一番ヒルクライムが楽しいスポットだと思う。

なにせ山肌は一面の雪!
これがあるからあえて海岸線をぐるっと回って、北側斜面から登ることにしているのだった。

気温はさすがに暖かくなってきているから路面が凍り付いているということはないんだけど、日が当たりにくい山の斜面はまだまだ完全に冬の装いなのだった。

風景を眺めているだけでも飽きないし、ヒルクライムで上がった体温に雪で冷やされた風が心地よく、登るのが大変だとはまったく感じられない最高だった。
去年も来たけどこれは毎年来ないともったいないね。


残念なのは、この時期は神仙沼レストハウスが閉鎖期間中なこと。
これを見越して岩内の道の駅で買ってきていた冷凍大福もちょうどいい感じに解凍されていたので、スイーツを補充して一気にダウンヒルへ。

南側斜面のほうはほとんど雪が残ってないけれど、普通にめちゃくちゃ寒い。
が、今回は昨日の教訓を生かしてワークマンのイナレムを持ってきていたのでことなきを得た。

ロードバイク界は富豪が多く(または生活の全てをロードバイクに捧げているものが多く)、防寒着といえばモンベル一択だよねー、みたいな話をそこここから聞くけれど、自分にはワークマンで十分な気がする。


さて、ここから先は苦行タイム。
黒松内から寿都岩内経由でニセコを北側から回ってくるルートでは、ダウンヒルを終えてからの30kmが地味にめんどいのだった。
アップダウンもあるし交通量もあるし、日暮れてくるし疲れている。
楽しいイベントが終わった後の消化試合はいつも苦しい。
しかも今回は、往路の海岸線で力を貸してくれた追い風が、今度は向かい風となって貸した金を利息を付けて払っている状態だったのでなおのこと厳しい。

ただひとつ良かったことは、蘭越の道の駅にたどりついたとき、まだイートインが営業している時間だったこと。
hokkaido-michinoeki.jp

いつもだいたい閉まっているのでドリンクを補給することぐらいしかできなかったものを、やはりZONDA効果で全体的なスピードが上がったおかげだろうか。

日が傾いてきて気温がぐっと下がってきたので、名物の「いいっしょそば」が身に染みる美味さに感じられた。


そんな感じで今回のニセコ釜揚げしらす丼ライドは終了。
ニセコには何度も走りに行っているけれど、美味い料理、美しい景色、楽しい坂道の三拍子そろった最高のロケーションだと感じる。
老後にもし移住するとしたら、しまなみ海道もいいけれど住み慣れた北海道で、ということならばニセコから周囲100kmくらいの範囲内に住みたいなあ。