以前サドル沼について触れたことがあるけれど、尻が丈夫なおかげかあまり苦労はしなかった。
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安めのサドルでも普通にブルベで使えたので、沼にハマらずに済んだのだった。
その代わり、個人的にずっぽりはまってしまったのがトップチューブバッグ沼である。
トップチューブとは自転車のフレームの上の方、地面と平行になっている筒のこと(自転車のチューブとは関係ない)。
この部分にバッグを取り付けると、アクセスしやすいので補給食やらモバイルバッテリーやらを入れておくと、特にロングライドやブルベの時には大変都合がいいのだ。
サドルバッグは容量が大きいけどいちいち停車しないと中の物を取り出せないしね。
そんなわけでロードバイクに乗り始めてだいぶ初期のうちからいろいろ買って試してみてはいるのだけど、なかなかしっくりこなかった。
というのも、クロモリのフレームは丸い鉄の円柱が組み合わさったものなので、トップチューブの上面が丸くなっている。
丸の上に四角が乗っているものだから、ちょっと走っただけでどんどん傾いてきて膝に当たってしまうのだった。
アルミやカーボンのロードバイクは特に最近の物はエアロ形状を意識してトップチューブが楕円状で上部がまっ平らなものが多いから問題にならないけれど、ことクロモリの場合はちょっと相性がよろしくない。
この前のブルベで見かけたクロモリは、トップチューブバッグではなくフレームバッグを使っていた。
これはこれで手かもしれないけれど、前のボトルホルダーにはツールボトルしか入れられなくなるから、夏場はちょっと厳しいかもしれない。
最初に買ったのは確かAliexpressで1,000円くらいのやつだった。
上にスマホが入るから便利そうだと思って買ったのだけど、実際はスマホの画面が太陽光を集めてあっという間に熱暴走してしまったのでお蔵入り。
小物入れもあって便利なんだけど、降車するときに取り出すのが微妙にめんどいというのも問題だった。
それからしばらく諦めていて、次はトピークのを買ってみた。
製品的にはそんなに悪くなかったんだけど、これがとにかくめちゃくちゃ傾く。100メートルおきぐらいに手で傾きを直してやらなければならなくて非常にめんどくさかった。
ベルクロのベルトで固定するんだけど、これがやたらと長くてベロベロするし、その割に全然きつく縛れないのが難点。
本体が分厚いせいで、余計に傾きやすいのかもしれない。
これで諦めようとも思っていたんだけど、これから300kmのブルベを走るわけだしもうちょっといいのがあれば、と最後に試したのがアピデュラのバッグだった。
ちょっとお値段は張るけれど、いままでのとは段違いに固定力が高くてとても良かった。
たぶん秘密はハンドルステムに回すベルトの幅が太いところだと思う。
これのおかげで前の部分がしっかり地面と垂直な角度で固定されるため、バッグの後部が傾いてきても全体が斜めになるのを抑えてくれるのだろう。
全体がスリムだから中に入れた荷物が傾きにいのかな。
さすがにダンシングすると傾いてくるけれど、手で直さなければならない頻度がかなり減ったので満足している。
容量は1リットルもあれば十分で、序盤は補給食を入れておいて、中終盤からモバイルバッテリーとiPhoneを入れておくのにちょうどいい。
新兵器を導入して、次回はいよいよ初の300kmブルベへの挑戦!
200kmでDNFした頃の自分とは変わっているところを見せつけてやる!