PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

【お手軽冬山登山】函館山に登ってきた

冬になって街中が雪に覆われてしまうとロードバイクにも乗られないし、家の中でZWIFTするしかないんだけど、だんだんそんな生活にも腹が立ってきた。
ZWIFTはトレーニングのためのものであって、楽しいわけではないんだよなあ。
あくまでトレーニングを楽しくやるための道具なので、ロードバイクに乗る楽しさを置き換えるものではないというか。

ファットバイクとかを買えばこんな風に雪道でも走れるんだろうけど、
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冬だけのために買うのももったいない気がしてしまう。
どうせ、あと1ヶ月もすれば雪解けが始まるしね。

ファットバイクを買うほどではない、でも家の中でZWIFTしているだけだとつまらない。
ということはつまり、自分に足りないものは屋外でのアクティビティだということに気がついたので、突発的に冬山登山をしてみることにした。

冬山登山なんて死と隣り合わせのデスゲームにしか聞こえないんだけど、ここ函館市には函館山という、街からめっちゃ近くて携帯の電波も通じて登山道も整備されている、難易度「赤子の手をひねる」級の山があるのだった。
季節に関係なく一年中地元の住民が登っていて、この季節も普通に冬道を歩くくらいの装備で日課のように近所のじいちゃんばあちゃんがウォーキングがてら登っているというので、あんしん安全っぷりには定評がある。
夏に函館山に2回くらい登ったことがあるくらいの登山初心者の自分でも恐れることはないだろう。

装備としては、むかし着ていたスキーウェアと手袋に、なぜか持ってる登山靴。
帽子と長袖のインナー、厚手の靴下とつま先用のホッカイロは、ロードバイク用のものを流用。

リュックサックもロードバイク用のレースEXP Airを背負って、ホットコーヒーを入れたサーモスと、アミノバイタルを入れたボトルを挿していくことにした。

これで十分登れたのだけど、スキーウェアは重いし透湿性がないから蒸れて暑かった。
もしあれだったら来シーズンはワークマンプラスでイージスの防寒着を揃えてみようと思う。

そんな感じで登山スタート。
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駐車場は管理事務所のすぐ近くにあるんだけど、平日の10時だというのに8割くらい埋まっていた。
休みの日だと大変なことになりそう。
逆に朝早く来て降ってくる人が多かったので、11時以降とかなら逆に空いているかもしれない。

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予想した通り、道はしっかりと踏み固められていて歩きやすい。
ザクザクと雪を踏み締める足音しかしない静寂の中をヒタヒタと登り続けるのは、ロードバイクでのヒルクライムにも通じるところがある。

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そうそう、上り坂を登るときは徒歩でもロードバイクに乗る時と同様に、体を「おじぎ」の姿勢にして前傾させると歩きやすいことに気がついた。
重心を前にかけると自然に前に進んでいくという考え方は共通なのかもしれない。

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一方、大きく違うのは筋肉の使う部分で、普段太ももを鍛えているはずなのに、かなり早い段階から内腿が筋肉痛になってきた。
臀筋やハムストリングスは全然平気だけど、内転筋は自転車であまり意識することがない部位なので、ここだけ鍛え方が足りないのかもしれない。

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登っている最中に10人くらいの人とすれ違ったので、かなり人気が高い。
登山風の格好をしている人はこちらが登っていくのを待ってくれるし、ちゃんと挨拶を返してくれるので偉い。
一方で近所に住んでそうな格好の爺さんとかは、平気な顔でノシノシと降ってくるので危ない。
登るときは特に、ちゃんと止まりそうな相手かどうか見極める必要がありそうだ。

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そんな感じで、1時間弱であっという間に登頂完了。
出かけるときは晴れていたけど、登るにつれて雪が舞って辺りが真っ白になって風景も何も見えなくなってしまった。
この日はコンデジを持ってきたのだけど、車から降りて試し撮りをしたときにSDカードを入れるのを忘れてきたことに気づいて泣く泣く車に置いてきたので、景色が映えないことはむしろ良かったかもしれない(良くはない

ロープウェイは夕方4時から営業開始なので、この時間の山頂駅近辺はほぼほぼ無人
逆に言うと建物内には入れないということでもあるため、適当な屋根のあるところに腰掛けて小休止を取ることにした。
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ベースクッキーは行動食としても有用。
体内にあるアミノ酸の濃度を保つことが筋トレに有用だと思っているので、隙あらばタンパク質を摂取している。
持参したホットコーヒーには、クリープ代わりに粉末タイプのMCTオイルを溶かし込んでいる私だ。

しばらく座っていたら汗冷えしてきたので颯爽と下山。
冬山は動いている間は発熱しているからいいけれど、一休みしている間のことを考えるとインナーはきちんとしたほうが良さそうだ。
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そして降り始めると晴れてくるというから困ったものだ。
頂上からだとこのロープウェイの架線が映らなかったんだけど、仕方がない。

さて、復路も往路と同じ道を通るのは味気ないと思っていたのだけど、観音コースが通行止めの影響を受けて、つつじ山までのコースもまだ通れないようだった。
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仕方がないのでそのまま旧登山道を進んでいると、汐見山コースへの分岐が現れた。
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このコースは駐車場まで続いているのでちょうどいいぞと降ってみたら、ここが結構やばい。
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両サイドが崖になっている尾根を歩かされるし、下りの勾配もかなり急で普通に歩いているとズルズルと滑り落ちてしまう。
ツボ足の要領でカーブのイン側につま先を向けてカニ歩きしたり、重心を山側に残していないとかなり危ないので明らかに中級者向けのコースだった。
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しかも展望もあまり良くないので、普通に千畳敷コースを歩いて麓は市街地を歩いたほうがなんぼかマシだったかもしれない。
(次回はそのコースで歩きたい)

そんな感じで、休憩を入れて2時間半の登山は終了。
お手軽だけど大自然を味わえて、かなり面白かった。

〆は小いけのカツカレー。
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スキーに行ってた時もそうだけど、冬山に行くとなぜかカツカレーを食べたくなる本能がある。

というわけで、(久々の)本日のRelive。

函館山は近所にあってお手軽だし、登山コースもいろいろあって登り甲斐がある。
いつも屋内だとストレスが溜まるので、冬の時期はここで登山に励むのも気晴らしにも良いトレーニングにもなりそう。
今シーズンのうちにまた登りに行きたいと思っている。