さすがの北海道も3月も中旬になるとだいぶ雪解けが進んできて、道路はほぼほぼ路面が見えている状態まで回復してきた。
去年はこのくらいの時期にDAHON routeで出かけているので自転車に乗れないことはないけれど、まだまだ路肩には雪の中に隠れていた粉塵やらゴミやらが溜まっていて、ロードバイクで走るには危険な時期だ。
2022年のロードバイク明けは、来週の3連休にとっておいたほうがいいだろう。
そうなると今度は逆に、スノーハイク締めを考えることになる。
前回は七飯スキー場に行って派手に転びまくってきたので、そもそもスノーハイクの滑り方を練習せねばなるまい。
まず考えたのは、以前にスノーシュー体験に行った大沼のセミナーハウスに行ってみること。
pikacycling.hateblo.jp
ここは歩くスキーのコースにもなっていたので、練習にはうってつけだ。
ただ、つい最近行ったばかりなので面白みが少ない(来年にまた行こう)。
かといって本格的な山に行くのはまだ不安だし、もう少し滑りに慣れておきたかった。
そんなわけで思いついたのが、今シーズンの営業を終了したばかりのスキー場だった。
ここなら子どもの頃からよく行っていてコースも分かっているし、滑走距離が長くてお得な林道コースをしょっちゅう滑っていた。
あと、お客さんがいないのでいくら転んでも恥ずかしくないというのがいい(笑)
この林道を通って頂上まで行って滑り降りてくればちょうどいいトレーニングになりそうだ。
というわけで早朝から出発。
駐車場に車をデポして、スノーハイクを履いて出発、する直前にもう1台の車がやってきた。
好事魔多しというか、やはりクローズしたスキー場というのは歩いて登るのにうってつけのスポットなのかもしれない。
さて、やはりシール付きのスノーハイクの登坂性能はたいしたもので、林道くらいの「自動車が登っていける坂」なら余裕で滑り登れる。
すり足で登っていける分、足を持ち上げなくていいからスノーシューより楽だと思う。
ただ、足を前に押し出すという普段使わない筋肉を使うので、股関節の筋肉がかなり悲鳴を上げた。
ZWIFTではつかない筋肉なので、トレーニングという観点からはいいかもしれない。
しかし、ややしばらく登っているといつの間にかあとから来たスノーシュー軍団に追い越されているのが見えた。
右下のゲレンデに通る一本のラインがスノーシューのトレース。
彼らはフリコ沢というこのスキー場の最難関コースを直登しているので、めちゃくちゃ速い。
スノーハイクでも登れないことはないかもだけど、下りが無理ゲーだからなあ……。
真似できないかちょっと覗き込んでみたけれど、
無理無理これは無理。
長いスキー履いてないと滑られないよ。
まあ、スノーハイクは速く登ることが目的ではないのでのんびり歩くだけだ。
それにしてもこの日は天気が良くて、雪山なのに暑いくらいだった。
かなり汗をかいたけど、ミレーのインナーは優秀で、イージスの前を開けていても全然汗冷えしない。
そんなこんなで休み休み登ってきて、1時間半で山頂に到着。
できたらここでお湯を沸かしてカップラーメンでも食べようと用意してきたんだけど、ふきっさらしで厳しそうだったので、羊羹とホットコーヒーでお茶を濁した。
振り返り見るとさきほど追い越していったスノーシュー団は、すでにきじひき高原の中腹あたりを登っているところだった。
本当はそっちまで行ってみたかったんだけど、ここまででかなり疲れていたので余力を残して下山することにした。
来年チャレンジするときは、1時間早く出発するようにしよう。
さていよいよ恐怖の下りがはじまった。
が、斜度が低いのと、溶けかけの雪の抵抗がかなり大きいため、結構安心して滑ることができた。
だまって斜面に立っていても滑り落ちないくらいなので、歩くスキーのクラシカル走法的に交互に蹴って滑っていくとちょうどいい。
それでも、ゲレンデを滑ってみるとやはり安定しない。
ターンの時にエッジに力をかけようとすると、靴の中で足がずれてしまって雪面にうまく力を伝えきれないのが問題かもしれない。
来シーズンはインソールなどを入れて靴と足をぴったり揃えてみようと思う。
とはいえ、林道スノーハイクは快適でかなり楽しかった。
ここのスキー場は例年12月末頃オープンだし、来年は開ける前に来てみようと思う。
市内には林道や山道がけっこうあるんだけど、ダートだからMTBじゃないと走れないし、夏場は熊も怖いのでなかなか入れない。
そーゆー道を散策するのには、かなり向いているアイテムではないかと感じた。
向かい側に見える城岱牧場はロードバイクでよく上りに行くので,スノーハイクで歩いてヒルクライムするにもちょうどいいかもしれない。
これで今年の雪山遊びは終了。
次の冬は雪の積もり始めからいろいろ遊びに行けると思うと楽しみだ。
雪がない時期はロードバイク。
雪が降ったらスノーハイク。
雪の降らない本州民をうらやましく思った時もあったけど、むしろ雪国らしい楽しみ方を追求していこうと考えている。