PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

北斗桜回廊ライド

ゴールデンウィークも始まってみればいい天気の日が多く、遠出ができないことへのもどかしさがもやもやと湧き上がってきた。
観光地なので市内は他地域ナンバーの車が闊歩しており緊急事態宣言なんのその、という雰囲気なので地元にいる方が危ないという状況。

かといって自粛しておればツイッターのタイムラインには「てめーら絶対そこの県民じゃねえだろ」と思われる絶景の写真が貼り巡らされて八方ふさがり。
まあ、ソロか小グループでサイクリングする分には密とは無縁だからいいとは思うんだけどね。

そんなわけで、自分も気分を入れ替えて走りに行くことにした。
そうなれば目的地は雨で中止になった城岱ヒルクライムのリベンジだろう。
pikacycling.hateblo.jp

それだけでもつまらないし、ついでに北斗桜回廊を巡ってお花見というのも良さそうだ。
event.hakobura.jp

目には目を、映えには映えで対抗したいところ。
というわけで八郎沼公園に車をデポし、旧大野町を目指した。
まずたどり着いたのは大野川沿いの桜並木。
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例年ならゴールデンウィークころがちょうど見ごろとなる道南の桜なんだけど、今年は桜の開花が早く、盛りを過ぎてしまっているのがちょっと残念。

続いて法亀寺の枝垂れ桜へ。
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ここも端っこの方は葉っぱが見えてきているけれど、まあ及第点でしょう。

さてウォーミングアップもここまでだ、ということで城岱スカイラインを目指す。
この日は家に物置を立てる業者が来るとかで慌てて来たため、Etrexを家に忘れてきてしまったので直感で進む。
そのせいでかなり遠回りになってしまったけれど、とにかくこの日は完璧な快晴で素晴らしいサイクリング日和だったので、特に何の苦にもならなかった。
そんな感じで城岱のふもとに到着。
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看板のところでゼリーを飲んで仕上げていると、さらに下の方に「俺は速いぞ」というオーラを漂わせているガチローディが待っているのが見えた。
速いんだから先に行けばいいものを、と思いつつ走り出すと、すぐあとから自分の三倍くらいのスピードでギャギャギャーンと追い抜いて行った。
ゆるポタクロモリおじさんである私はスピードとは無縁なので、膝を壊さないよう景色を眺めつつ鼻歌交じりでよじ登るまでである。

連休中なので頭のおかしいバイク乗りやら四輪車乗りが大挙しているかと思ったら意外と少ない。
あとで分かったんだけど、前の日の夜に事故って横転した車がいたせいかもね。
そんな感じでヘロヘロと登っていくと、なんとタイムは34分3秒!
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去年の11月にハートレートモニターを買ってすぐにチャレンジしたときは37分21秒だったので、いつの間にか10%もパワーアップしていたらしい。
pikacycling.hateblo.jp

今回はハートレートモニターもなければ装備もヒルクライム用に絞ってないし、もっと本気出してたらもう1、2分は縮められてたんじゃないかしらん。
今年中に、今度は荷物を減らして本気で再チャレンジしてみよう。
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頂上にたどり着くと先ほどの爆速ローディが「ちょっと話したいオーラ」を身にまとっているのがいるのが見えたので、
「めっちゃ速いですねー。どのくらいで登るんですか?」
と聞いてみた。
すると、
「ベストは25分くらいなんですけど、今日は風が強いから27分もかかっちゃって」
とのこと。これはマジモンだ。

ロードバイクのメーカーには疎い自分も、フレームに「S-WORKS」と書いてあるのがすげー高いやつだというのは分かる。
ホイールはカーボンでクランクがデュラエースでパワーメーター内蔵ペダルにDi2の電動シフト。
軽量化のためサイコンを輪ゴムで縛り付けるほどの徹底っぷり。
たった7kgだというので試しに持たせてもらったら紙のように軽くてびっくりしてしまった。
自分は10.8kgの自転車にサドルバッグやら鍵やら詰め込んで総重量14㎏くらいあるので、まさに雲泥の差だった。
そして当然のことながら、バイクにかけている金額も天と地くらいの開きがある。

ただまあそう考えると、自転車は機材スポーツという割にすそ野が広いんだな、とは思った。
100万円の自転車は10万円の自転車に比べたら確かに早いけど、タイム差は意外と広がらない。
エントリーロードのCR-Aでも自分に10代の若さがあれば城岱ヒルクライムをも30分切るのは余裕だろうし、40代の自分でも無理なタイムではない。
そうなると25分の彼との差は5:6。
100m走を10秒で走る人に対して、12秒なら一般人にしては結構早いじゃないですか。
ど素人の中年男性でもその域に迫れてしまうというのだから、たいしたものだ。
趣味にしてもなんにしても上昇曲線は100%に近付くにつれてコストパフォーマンスは漸減していく。
90%くらいのところまでは誰でも努力の範囲でたどり着けるけれど、その先からは、90%を91%にするために10%を90%にする以上の努力と情熱と才能が必要になっていく。
それもまた素晴らしいと思うけれども、自分は90%くらいの浅瀬でしゃばしゃば遊んでるくらいがちょうどいいかな。

本当はもっとS-WORKSくんと話をしていたかったのだけど、坂を上るからとウィンドブレーカーを着込まなかったのが仇となって頂上の強風に耐えられなくなってきたので早めにさよならした。
まあ、またイベントの時に会うかもしれないしね。

そのあとは
「ぐおおお、寒い!」
と叫びながら(すれ違うローディにはさわやかに挨拶をかわしつつ)ダウンヒルして、一路北斗市の旧上磯町を目指した。
途中で道の駅に寄ってガラナソフトでも食べようかと思ったんだけど、寒いし混んでいるし断念。
田んぼの中の一本道をひたすら南下して、清川の千本桜へ。
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次の目的地は戸切地陣屋。
陣屋に向かう旧道は桜の保護のためこの期間は自動車通行止めだったけれど、自転車はOKとのことで通してもらった。
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いやここはマジいいですね。
来年も来よう。
運よく屋台が何軒か店を開けていたので、焼き鳥を買って軽い昼食とした。
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このあとは八郎沼公園まで戻って車に乗り込み、いつものせせらぎ温泉で〆。
この時期は桜の温泉とのことで露天風呂に切り枝を飾ってあるんだけど、塀の向こう側にも桜が見えるし、切り枝はちょっとかわいそうなのでやらなくてもいいような気がした。

〆の〆はラーメン函館武蔵のとんこつ醤油ラーメン。


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函館によくある「メニューがやたら多くて辛みそラーメンをメインにおいている」B級ラーメン屋かと思ったら、スープと麺の相性が抜群に良くて感心した。
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この前の大勝軒といい、七飯町には美味いラーメン屋が多い。

というわけで今回のRelive。

Relive '北斗桜回廊ライド'


桜の時期で晴れていて、この日は絶好のサイクリング日和だった。
ロードバイクを趣味にしていて良かったとしみじみと思う。