さて、前回の日記の翌日の日曜日である。
朝5時に目覚めてやはりポケモンユナイトで遊んでいると、白ずんできた空は雲8割晴れ2割くらいの(晴天よりもむしろ)サイクリング日和だったので、やっぱり出かけなきゃあかんな、と決意を新たにした。
前の日のライドがとにかく楽しすぎたのがすべての元凶だ。
自転車に乗ったとはいえ出かけたとはいえ97㎞という短距離走だったし、ちょっと消化不良気味だった。
やっぱり週に150~200kmくらい走るのがちょうどいいかもしれない。
なのでこの日はヒルクライムとしゃれこむことにして、きじひき高原と城岱スカイラインを攻めてみることにした。
いつもは城岱スカイライン側から走っているので、今回は先にきじひきに登って元気な時にどのくらいのタイムが出せるのか調べてみることにした。
マイペースで山を登っていると「おはようございまーす」という声が聞こえて一人のローディが追い越していった。
こちらも「こんちはー」と答えつつ心の中で、
(自分より速そうだけど、めちゃくちゃ速いわけではなさそうだな)
と分析。
ついていける範囲内で頑張ってみることにした。
以前に城岱で出会ったS-WORKSくんには逆立ちしたって勝てないことを2秒で思い知らされたけれど、今回は普通についていけるぐらいの速さだった。
まあ、タイムを競っているわけでもないし向こうさんのペースで走っているんだろう。
なのでこちらも相手にプレッシャーに与えないくらいの間隔を開けてついていったところ、見事にPRを更新。
速い人が前を走っていると頑張りがいがあって、自分の実力以上のものを出せるのだなあ。
記録を狙うならグループで、そうでないならソロライドで、というものなのかもしれない。
ちょうどいい秋晴れで、きじひき高原からの眺めは最高。
昨日一周してきた大沼を一望するのはちょっとおもしろい。
山に登って疲れているはずなのに、こういう景色を見ていると
「もう一本いっとくか?」
という謎の欲望が鎌首をもたげてくる。
なので調子に乗ってパノラマ展望台の奥にある、噴火湾眺望台まで登ってみることにした。
が、ここはタイトルに偽りアリというか、いうほど眺望が良くなくてガッカリ。
山を降り終えたところで、ちょっと小腹が減ってきたことに気づいた。
時刻は朝の10時で、次のヒルクライム地点である七飯町までだいたい1時間。
先に登ってしまってから昼ごはんをと考えていたけれど、空腹のまま山に登ってハンガーノックなど起こしたらたまらない。
お気に入りのラーメン屋さんが11時開店なので、先に昼ごはんをしばいておくことにした。
というわけで煮干し系ラーメンの名店、大勝軒の流れをくむという七飯大勝軒へ。
ラーメンの種類は「中華そば」と「ワンタン麺」の2択しかないという男らしさで、あとは生卵をつけるか、麺の量を選ぶことしかできない。
前回はノーマルの中華そばにしたので、今回はワンタン麺に生卵をつけてみることにした。
スープめちゃくちゃ美味い。
煮干しの味が上品で、そうとう手が込んでいるんだろうなあ、というのが分かる。
前回来たときは柚子の皮が入っていてアクセントになっていたんだけど、今回入っていなかったのは謎。
いくら美味しくてもデフォルトの麺2玉は多すぎて、途中で飽きてきてしまうのであれは良かったんだけどなあ。
柚子が取れる時期だけの気遣いなんだろうか。
その代わりといっちゃなんだけど、やはり卵のオプションはかなり捗る。
途中で飽きかけてきたときに麺を卵につけてすき焼き風にしてみたり、溶き卵にスープを入れて飲んだりしてもかなりに美味い。
ただ、ワンタンはいまいちだったなあ。
グズグズに煮崩れしてしまっていて、存在意義が感じられない感じ。
しかしそれを差し引いても美味いし値段の割にボリューミーなので、また来春にでも立ち寄りたいと思う。
うまいラーメンを食べて満足したんだけど、問題は、ここからヒルクライムをするのだということ。
(完全に忘れてた)
大勝軒から城岱のスタート地点までもかなり登るので、むりせずゆったり漕いで腹ごなしとして念入りに食休みしてから挑戦した。
そういえば、子供の頃はご飯を食べたあとに走り回ってよく横腹を痛くしていたけれど、ロードバイクのときはそれがないことに気がついた。
あれはやっぱり、走ることで内臓が上下して腹の中で暴れまわっているから痛いんだろうなあ。
そんなことを考えながら登っているから当然タイムは伸びないんだけど、いい感じにゴール。
この日の城岱からの眺めは特に良かった。
雲の底と目線がほとんど水平なのが面白くて、ちょうど目の先を雲が流れていくさまを、いつまでも眺めていられるような気がした。
(疲れて休んでいただけともいう)
このあとは楽しい楽しいダウンヒルを経て、ここらへんで一番楽しい函館新道下道のスプリントを駆け抜けて新函館北斗駅へ。
途中で、人力車をひいて日本縦断を目指す車夫を見つけてびっくり。
せっかくだから写真でも取らせてもらえばよかったなあ。
そういえば今日はスイーツを食べていないぞ、ということで、新函館北斗駅前の喫茶店に立ち寄ってみた。
いつもソフトクリームばかりでアレなので、この日はピスタチオとメロンのジェラートにしてみた。
ところがこれがびっくりするほど美味しくない。
ピスタチオは業務用のペーストを混ぜ込んでいるのかべっとりと油っこく、メロンは「甘いキュウリ」みたいな謎のフレーバーを醸し出していてがっかり。
ジェラートでここまでひどい味になるとはびっくりだ。
これに懲りず、新しい店には果敢に挑んでいきたい。
というわけで今回のRelive。
そういう意味でホームグラウンドを持つというのは大事なことなんだなあ。
雪が降ったらインドアサイクリングの日々が始まるけれど、その前にもう一度くらい走っておきたいものだ。