PikaCycling

Raleigh CR-Aでブルベに出たり、GIANT XTC SLRで雪山を走ったり。「ゆるポタで行こう」はすべて詐欺です!

2025ニセコグラベル参戦記【ヒグマあらためエゾシカ編】

厳しかったグラベルライドセッションから一夜明けて、ニセコグラベル当日となりました。
前日の夕方から激しい雨が降り始めていましたが、明け方になって止みかけてきており、なんとか開催できそうな雰囲気に。
安心したので定番のすき家でいつもの牛皿朝食を。

MTB乗りの朝も早い。
 
会場入りして、エゾシカコースに参加するというジブぽんさん、チェレステおじさんにご挨拶。
ゲストライダーのみなさま方もエゾシカコースに出るというし、後日知ったんだけどスピード商会チームもエゾシカで参加していたとのこと。
これはいわゆる”普通の人”はエゾシカで良くて、それでは物足りない猛者たちが参加するのが”ヒグマ”なのかもしれないなあ。
前日こっぴどくやられたので、だいぶ気弱モードです。

今からでもエゾシカに変えてもらえないだろうか、などとうじうじと考えていると、天から救いの声が聞こえてきました。
「本日予定されていたヒグマコースですが、コースの一部の状況が悪いため、エゾシカコースに振替になります」
昨日までの大雨で路面が崩壊したとかで、予想もしない形でエゾシカの仲間入りを果たしました。
参加費の払い戻しは無いけれど、結果オーライではあります。
 
安心したので昨日もらったチケットを使ってコーヒータイム。

エントリーナンバーは105番というキリのいい数字でした(サイクリスト的発想

7時になり、小雨のぱらつく中を出発します。
さあグラベルを楽しむぞ~、と期待していたらほとんど舗装路が続くうえ、ニセコHANAZONOヒルクライムか!?ってぐらいに登らされるので閉口しました。
 
エイド1では濃厚な甘酒!

これがもう、脳に来るほど甘くてライド中の栄養補給に飲むにはぴったりです。

八海山とニセコ、なんの関係があるんだろうと思っていたらジンの蒸留所があるんですね。これは今度飲んでみないと。
 
ここまで舗装路だらけだったのでどうかなと思っていたら、ここまで登って登って疲れ果てたところで、下りのグラベル区間を楽しませるというのが趣向らしくてここからが本番。
しかしそれにしてもみんな下りが速い速い。
登りで置いて行かれるのは当然として、下りでおっかなびっくりブレーキを握りしめているとバンバンと抜かされます。
これはもう経験値が全然違いますね。
前日と違って最強のペーサーもいないので、遅れてもいいからのんびりと走っていくことにします。
なにせこのあと30分後には本来のエゾシカコース参加者がやってくるので、ひとりぼっちで山の中に取り残されるわけじゃないというのが心強い。

雨でぬれたグラベルを駆け巡ってだんだんと楽しい感じになってきました。

エイド2でメロンを発見して狂喜乱舞していると、これは復路で配るようだからとおあずけ。
代わりに提供されたのはじゃがいもとはんぺんのセットです。

じゃがいもはスイーツのように甘くておいしいけど、メロンを見ちゃうとなあ……。
 
このあともどんどんと追い抜かされつつマイペースで山の中を走り続け、

どんどん登って風力発電エリアへ。

眺めは最高!
 
ここで昼食タイムということで、エイドではカレー、みたらし団子、プチトマトをいただきます。

カレー(常温)がちょっと残念だったかな。
冷えてても美味しいものだと良いのですが……。
 
あとはぎゃんぎゃんと下って、海沿いの道を駆け抜けてシェルプラザでアイス休憩。

ニセコグラベルは場所柄なのか外国人の参加者も多く、ふつうの女の子が180万円くらいのグラベルロードに乗っていたりしてビビります。
そんな中国人の女の子に気軽に話しかけられるおじさんたちのメンタルがうらやましい……。
 
ここらで折り返して田舎道をのんのんと走っていきます。

この日は天気も良かったし、川沿いの道をのんびり走るだけでも楽しすぎる~。
 
途中の重複区間でジブぽんさんたち本来のエゾシカチームとすれ違って手を振って、最終エイドでは待望のメロンタイム!

これを食べるために走ってきたといっても過言ではないのだった。
 
その後もグラベルを駆け巡り、

農道を爆走してゴール地点へと近づいていきます。
 
このあたりではシマリスさんチームの方々も走っており、「MTBで走ってる人がいる! 頑張って!」と声をかけられたりしました。
「意外と楽なんですよ~」と答えつつ舗装路を30km/hで爆走して追い抜いたりもしたんですが、100km程度の短距離走だと脚に余裕もあるのでMTBでも全然普通に走れますね。
だけどまあ、こんなことを言われるぐらいに少数派なのは事実だし、やっぱしちょっとグラベルロードが欲しくなる。
しかしグラベルロードに乗っていると遅い言い訳ができなくなるのも辛いというw
 
そんなことを考えながらゴール!

雨も止んで適度なウェットのおかげでグラベルらしさを120%楽しめたし、コース自体も舗装路で登らせてグラベルを快適に下らせるという趣向でかなり楽しめました。
しかしなんというか、そらちグルメフォンドを味わってしまうとイベントの運営自体も、エイドの内容も、SGFの方がずいぶんと上だなあ、と感じてしまいますね。
向こうは最強のアマチュアが仕上げてきたイベント、という感じで、運営も参加者もゲストライダーもみんなで1000%楽しんでいこうという手作り感がありました。
こちらはプロがきちっとイベントとして完成させてきたという雰囲気で、イベントが違えばずいぶんと印象が変わるものだと感心しました。
 
ゴール後のお楽しみ抽選会では外れだったけど、過去のニセコグラベルグッズやらアミノバイタルのジェルを大量にもらえたので結果オーライ。

ミールチケットでなにを食べるか物色していると、良さそうなホットドッグ屋さんを発見。

英語が読めない日本人なので元気よく「ピンクレモネードください!!!」と注文してしまったところ、なべ底からかき集めてなんとか一人前を確保してもらって助かりました(汗
 
じゃんけん抽選会では高知のすくもグラベルへの招待券が出されていて、室戸廃校水族館ジャージだったので気合を入れていたんですが普通に一回戦負け。
www.city.sukumo.kochi.jp
日本全国でグラベルイベントがあるから、いつかは本州のにも参加してみたいなあ。
 
そんな感じで楽しかったイベントは終了し、会場を後にしようと思ったところ、札幌のサイクル小野サッポロさんが高圧洗浄機の無償貸し出しを行っていました!

泥まみれのバイクを車載するのが地味に嫌だったので本当に助かります。
今度札幌に行ったときはなにか買ってこないと。
  
そんな感じで今年はSGFとニセコグラベルのふたつのグラベルイベントに参加してきました。
実は北海道にはほかにもグラベルイベントがあって、今回は遠征がめんどくさくてパスしたんですが来年は十勝グラベルにも行ってみたいですね。
tokachigravel.com 
とにかくコースが良いらしく、日本のアンバウンドグラベルを目指しているというほどの高速コースらしいです。
 
あとはやっぱりグラベルロードが欲しいかなあ。
MTBで参加しても特に困ることはないんですが、周りがみんなグラベルロードだとやっぱりほしくなりますね。
太いタイヤを履けて、さらにブルベでも使えるようなロング&エンデュランス系のが一台あれば便利なんだよなあ、と考えてしまいます。
来年はどんな環境で参加することになるかなあ……。