PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM204追い風400【前半戦】

というわけで今回は追い風400の前半戦をお送りします。

名古屋駅から三河安城駅まで自走して、さかい珈琲でゆったりとランチを楽しんでいる間に受付は始まっており、スタート地点は参加者でにぎわっていた。

というか、人多すぎじゃね!?

軽く見積もっても100人以上、こんなに多いのは北海道だと100周年記念ブルべ(しかも200km)の時ぐらい。
女性比率もめちゃくちゃ高いし、冬の400㎞でこの人数とは一億総ランドヌール化まったなしだな! とビビった。
そしたら追い風400は平地主体なうえに名古屋から地元の神奈川にまっすぐ帰ってくるコースなこともあって、単純に人気があるブルベなんだそうだ(にしてもすごい)。

さらにこのイベントのもう一つの(そして自分にとっての最大の)魅力はドロップバッグがあること。
スタート地点からゴールまでスタッフが荷物を運んでくれるということで、遠征組の自分にとってはめちゃくちゃ嬉しい。
どのくらいの量を預けられるのか、着替え入りのバックパックだと大きすぎて断られはしないかと不安だったんだけど、荷物置き場にはトラック一台分はありそうなほど大量のリュックサックがうずたかく積まれていたので杞憂だった。

スタート前にはTwitterで見たという方から声をかけてもらって良かった。

SNSをやってて良かったと思う瞬間だ。
っていうかTwitterやってなかったらブルベにハマることもなかったなー。
ブルベにはだいたい遠征で参加することになるので、他の参加者が仲間同志で和気あいあいやっているのを見ると心細くもなったりするのだけど、こうやって話しかけてくれるとアウェー感がなくなるので本当に助かる。


わたわたしているうちに13時10分となり、車検を終えてスタート。
今回は頼みの綱のRWGPSの音声ナビの調子が悪かったため、他の人がスタートするのを待ってから後をついていくことにした。
帰宅後にRWGPSのサポートに連絡したところ、データ量が大きすぎるとアプリがフリーズしてしまうから分割しろとのことだった。
旭川400のときは何の問題もなかったけれど、本州と北海道じゃあ曲がり角の数も道の密度も違うからしょうがないのかもしれない。
次回はPCごとにデータを分けておこう。
Etrexもその方が安心だし)

序盤は信号待ちも多いけれども風も弱く、天気もいいので快調に飛ばしていく。
途中で鉄橋を渡るときに側道から回り込む必要があったりと、地味にテクニカルなコースが多い(結構間違えている人がいた)。


RWGPSのキューシートだと見落とされがちなので、GPSだけでなく紙のキューシートが結構大事だったりする。
自分は印刷するのがだるいのでGoogleスプレッドシートにコピーして、PCごとに見てるだけだけど、予定通過時間を記入できたりもするので捗っている。


その後は徐々に人家が少なくなって軽いヒルクライムがはじまった。
ここまで速い人たちの後ろにつかせてもらっていたけれど、当然ながらここで脱落(汗
まだまだ先は長いので、焦らずに進むしかないのだった。

ここらへんで、ずっとリアディレイラーがキュルキュル鳴るのが気になってきた。
輪行の時にズレたのか、はたまたスマートトレーナー用に調整してたせいなのか、変速が全然うまくいかない。
ワイヤーの張りを調整したところ、9速のうち2速だけは鳴らずに走れるようになったので、結局この400㎞のほとんどをトップとローを掛け算しても計4速だけで乗り切ることになった。
いきなりの実走だとこーゆー問題があるから怖い。


ヒルクライムで突き放されたけれど、山を越えて下っていくと踏み切り待ちしている集団に追いついたので結果オーライ。
トレインの後ろについて、PC1のファミリーマート新城東沖野店に到着。

寒いのでコーンスープとトルティーヤを購入。
ラーメンだと時間がかかるのでレンチンで暖かいトルティーヤが定番になっている。
あと、アミノバイタルの粉末を忘れてきたのでやむなくアクエリアスも購入。
他に飲むものがないから仕方ないとはいえ、これは大誤算だった。

日差しはあるものの風が冷たく感じられてきたので、早めにモンベルを着込むことにした。
他の参加者は全然寒さ対策をする気配がないので、やはり道民は寒さに弱すぎるなあ、と実感。


PCで休んで少し残念なのは、せっかくさっきまで足が合う人が前にいたのにばらけてしまうことだったりする。
それでも参加人数が多いので、追い越した人に追いついてみたり、追いついてみたら女性だったので距離を取ったりしながらのんびり走っているうちに浜名湖に到着した。

ウナギ600のときもここで日没だったなあ。
いつか昼間に来てハマイチを楽しみたい(ウナギも)。


そうこうしているうちに通過チェックのファミリーマート浜松中田島町店に到着。

ここでは定番のカレーメシ(シーフード)と飲むヨーグルト
麺よりもメシの方が腹持ちがいい気がする。
汁も少なめなので飲み干す手間もいらないし。
あと、ヨーグルトとかプロテインとか、自分はたんぱく質を多めにとっておいた方が疲れずに走れるようだ。

18時になって日も落ちたので、ジャージの中にワークマンのMEDIHEALを着込むことにした。
これは保温&発熱&疲労回復効果があるという触れ込みで冬山登山にも着て行っているんだけど、真夜中になるとこれだけでは寒かった。
やっぱりモンベルのスーパーメリノウールを買えばよかったか……。
なんだかんだで世の中にはモンベルラインというものが存在していて、モンベル以下の値段ではモンベルの足元にも及ばない、安いことを理由に飛びついても銭失いにしかならないのだった。

一方で、下半身の方は今回から新たに導入したカステリのSorpasso ROS 防風ビブタイツで十分だった。
外国人向けサイズで足が余ったらどうしようと不安だったけど、普通に間に合ったので良かった。

ここから先はAJ神奈川のジャージを着た集団に混ざって夜のハイウェイをひた走った。
先頭を行くのはパワー系でがっしりした体形の人だったので、北海道のブルベでいつも顔を合わせる鉄夫氏のことを思い出した。
ちぶおさんは今日も変顔をしながらZWIFTしているのだろうか。

2時間ほどめちゃくちゃ速いペースで走り続けて焼津市に入り、前の集団がすき屋へと消えていったため、自分もすぐ先にあったミニストップで小停止した。

意外とドリンクの消費が激しいので飲み物主体。
道中はスポーツ羊羹とかマルハニチロの魚むすびとかを走りながら食べていたので、それほどお腹は空いていなかった。
(前日までの過激なカーボローディングが効いているのかもしれない)


そしてここから20kmほど走って本日のハイライト、明治のトンネルへ向う。
国道1号線からわき道に入ると闇と静寂と杉の香りに包まれて、なんだか別天地に連れ込まれそうな雰囲気がしてきた。

この看板がなかったら絶対見落としてるわ。
ここから急坂を登っていくと、ついに明治トンネルに到着。

追い風400が13時スタートなのって、ここを真夜中に通らせたいからなんじゃないかと勘繰ってしまうくらい良い。
古ぼけて玄妙な空気が漂うトンネルを抜けると、電飾を手に持ったきらびやかで陽気なお姉さんが
「自転車はここに停めて~。ブルベカードを持って行くと豚汁が食べられるよ~」
と声をかけてきた。
(この時は気が付かなかったけどどうやらこの人が虫さんらしい)

というわけでAJ神奈川名物、豚汁タイム。

生姜が効いていて体が温まって最高。
バナナにお菓子にコーラもあるし、おもてなし力が凄い。
ああもうコロナは終わって通常のブルベが開催できるようになったんだなあ、としみじみと思った。

それと全然関係ないけど隣に座った女性がPEKOさんで、そう、あの軽量輪行袋でおなじみのPEKOさんが、実在していて女性でブルベを走っていることも驚きだったのでなんにも声をかけられなかったけれど、家に帰ったら例の輪行袋を買おうと心に決めた。

https://peraichi.com/landing_pages/view/peko/

遠征するときはR250の縦型輪行袋を使っているんだけど、サドルバッグの容量の半分くらいがこいつで埋まってしまうので効率がよろしくない。
DNFしたときの保険で持っておきたいというのはあるので、軽量で小さい輪行袋を欲しいと考えていたし、いい機会だった。


というわけで追い風400前半戦はここまで。
次回は駿河健康ランドで温泉リフレッシュしたり、湘南の海岸線を流したりとブルベをめいっぱいエンジョイした模様をお送りします。

BRM204追い風400【出発編】

ANAの70周年記念セールのおかげで国内旅行券が片道7,000円という爆安になってしまっていたことから、ついつい調子に乗ってブルベに出かけることになってしまった。
pikacycling.hateblo.jp

ずっと雪の中に閉じこもりっぱなしでは精神衛生上よくないというのもあるし、3月4月は仕事がイベント開催時期で忙しくなるため、ZWIFTさえも満足にできないという理由もあった。
そんなわけで思い切って今のうちに土日を挟んで3泊4日で出かけることにした。

参加するのはAJ神奈川主催の、三河安城から逗子までの400kmを走るその名も追い風400。
aj-kanagawa.jp
海岸線でずっと追い風が吹く(といいな)という願いが込められたブルベとなっている。

とはいえ不安材料もたくさんあった。
ひとつは、たとえ本州でも真冬の夜の寒さに耐えられるかということ(耐えられなかった)。
それから、久しぶりの実走がいきなり400kmで大丈夫かということ(大丈夫ではなかった)。

心配な部分はあったけれども天気予報は上々、期待通り追い風も吹くようだったので予定通り函館を出発することにした。
まずは函館空港で豪華な昼食。

ローストビーフ丼も食べたいけれども海鮮丼も捨てがたい、そんな人におすすめのW丼セットが贅沢すぎた。
さらには地ビールも飲み比べセットがあって優柔不断な自分にはぴったり。

今回の機材はAir doだったため、スープはホタテ味。

ほとんどホタテの出汁味だったので飲むんじゃなくて料理に使いたい気分。

中部国際空港に降り立ったら、輪行解除せずにそのままミュースカイという空港直行便に乗って名古屋駅まで。
足慣らしがてら空港から名古屋駅まで自走したかったんだけど、セントレアは埋め立て地で、自動車専用道でしか行き来ができないのだという。
(同じく関西国際空港も自転車通行不可)

それもあって昼からビールが飲めたので結果オーライではある。

ミュースカイは車幅も広いしガラガラだし、荷物置き場も大量にあるので大変助かる。

そんな感じで名古屋駅に到着し、定宿である東横インにチェックイン。
名古屋は十数年前に出張で来て、味噌カツを食べて名古屋城を見たくらいですぐ次の都市に移動してしまったので全然思い出がない。
とはいえこの時期に大都会で飲み歩いたりしてブルベ前に発熱してしまったら元も子もないので、素直にエスカへ向かった。

食うならば名古屋メシ、そして今回通過する浜松ではウナギを食べない予定だったので、ひつまぶしを食べておこうと思った。。
エスカには稲生と備長という2つのお店があったんだけど、ちょっと高級そうな備長にした。
www.esca-sc.com

開店の10分前くらいに到着するとすでに列ができていてすごい人気だし、店内ではすでに続々とウナギが備長炭で焼かれていて準備万端。
注文はひつまぶしの並と、澤屋まつもと(地酒)。

ウナギを蒸さない関西流で、皮がパリパリっと香ばしく焼けていてめちゃくちゃ美味しい。
正直な話、ウナギの名産地に行って食べても「地元のウナギ屋の方が美味いなあ」と思うことが多かったんだけど、ここは俄然タイマンを張れるレベルで良かった。
値段は3,850円とお気軽には食べられないところではあるけれど、ノーマルで一杯め、薬味を乗せて2杯め、そして出汁をかけて3杯めと、実質3食分あるのでコスパがいい(?)。
さらに今回はいいじゃん愛知たびキャンペーンで2,000円分のクーポンも出ていたので、無料といっても過言ではないのだった(?)
日本酒の量が少なすぎること以外はいいお店だったなあ。

その後はコンビニでノンアルコールビールとサラダチキンを買って健康的な晩酌を終えた。


翌朝は朝食会場のオープンに間に合うように起床。
しかし、神奈川・名古屋と2連続で東横インに泊まってみたけど、とにかく朝食がゴミすぎる。
種類は少ないし美味しくないし、会場は狭いしすぐ品切れになるし、ほめるところが一つもない。
最悪、納豆さえあればご飯を消費できるのだけど、東横INN名古屋駅新幹線口にはそれさえも置いてなかった。
武蔵中原にはあったので、コストダウンのためにケチっているのだろうか。
とりあえず薄いスープカレーがあったのでそれをご飯にかけて食べることでなんとかなったけれど、この朝食の不味しさを理由に二度と泊まりたくない気持ちでいる。


むしゃくしゃしたままチェックアウトし、ようやく輪行解除してまずはスタート地点である三河安城に向けて出発。

どうせなら名古屋城でも見てからにしようかな、と寄り道してみたら、なんと入場料を払わなければ姿さえも見られないというのだから名古屋県民のドケチぶりにおののいた。

(かろうじて天守閣だけがチラリと見える)

ちなみに大阪城はここまで寄れるので気前がいい。

今治城もすぐそばまで寄れる。

弘前城は石垣の工事中で奥に移動していたので仕方がない。

この程度ならわざわざ寄るんじゃなかったぜ、と若干後悔しつつリスタート。
名古屋市内は心配していた名古屋走りも気にならず、極めて順調。
ルートは引いてこなかったけれどナビを見ながらテキトーに南東方面に走っているうちに、予定通りの11時過ぎに三河安城駅前に到着。
(間違って安城駅に行ってしまったらヤバいので2度確認した)

早めに到着したのはここで昼食をとる予定だったんだけど、お目当ての北京本店は長蛇の列ができており、オープン前に到着できていない時点で無理ゲーだった。

それでも広い道路まで出てみるとロードサイドなチェーン系飲食店が立ち並んでいて一安心。
地元にあるような店は嫌だなあ、と思ってGoogleマップで物色していると「さかい珈琲」なる名古屋ローカルなお店があり、結構ボリューミーな食事も提供しているようだったのでここに決めた。
www.sakaicoffee.jp

注文したのは名古屋名物の鉄板スパゲティ。

いかにも洋食屋さんのナポリタンで、ケチャップの風味が抜群にいい。
フライパンとパスタの間に敷かれた薄焼き卵との相性も良い。
コメダも好きだけどさかいも引けを取らないね。
食後にはパンケーキも注文しちゃってカーボローディングは完璧である。

というわけで今回はここまで。

次回は追い風400前半戦!

【Road to PBP2023】プレレジ完了

そう、今年2023年は4年に1回行われるランドヌールの祭典、パリ・ブレスト・パリが開催される年なのです。
世界中から8,000人ものサイクリストがパリに集結し、ブレストまでの往復1,200kmを90時間で駆け抜けるという世界最高峰のブルベ。
www.paris-brest-paris.org

自分もブルベを走る身としては一度は出てみたいと思っていたんですが、まだロードバイクに乗り始めて3年目、ブルベを本格的に走り始めたのも去年くらいからなのでどう考えても実力不足。
でも悩んでいるうちに
「いや、これが最初で最後になる可能性だってあるんだぜ?」
という悪魔のささやきが聞こえてきました。

確かにこれを逃せば4年後で、その時には立派なアラフィフとなっているわけで(辛い)、どう考えても今が一番若い。
それまで健康で、いまのようにロードバイクに乗っていられる保証もないし、ここは思い切って参加してみることにしました。

パリブレストパリに参加するためには

とはいえ、世界的大イベントなので参加するためにはいくつかのハードルがあります。
1つは、2023年シーズンのうちにSRを取得すること。
ブルベにおける称号であるSuper Randnerとは、前年の11月から10月までの年度内に、200㎞、300㎞、400㎞、600㎞のブルベを完走するすることで取得できます。
ただし、今回は8月に本登録があるのでリミットは7月までとちょっと厳しい。

ちなみに今年はすでに600㎞と400㎞をクリアしているので、残りは200㎞と300㎞だけ。
もしくは、長い距離でも代替できるのでなんなら600㎞・400㎞でもいいというのでだいぶ気が楽です。


2つめのハードルは今回のテーマである、プレレジストレーション、仮登録です。
前の年に長い距離を走った人から優先に仮登録が始まっていくので、去年400kmまでしか走っていない自分は戦々恐々としていました。
でもまあ、4年前の2019年の時は200㎞の段階で売り切れになったというのと、2月10日時点で90時間の部はまだ1,300人くらい余裕があったので、意外と大丈夫そうでした。

さすがに早い時間は人気で売り切れていたんですが、意外と最終組の方が楽だという記事を読んだので、21時スタートにしました。
www.longride.org
深夜の走行時間が短くていいというのは魅力的ですね。
あと、PCがあまり混んでいないというのも、タイムロスを防げていいんじゃないかと思いました。

そんな感じでプレレジ完了。


参加費の50ユーロはすぐにPayPalで支払ったんですが、「6月20日までに支払わないとキャンセルだぞ!」と書かれてあるのは定型分だそうです(汗


そして3つ目のハードルはもちろん、フランスまで行く方法です。
少しでも安い方法を選びたかったり、もっと便利なホテルを選びたい人なんかは自分で航空券をとってホテルも予約するようです。
自分も普通の海外旅行ならそうしているんですが、今回は海外輪行もするわけだし、右も左もわからないので少しでも一緒に行く人が多い方が安心と考えて、グッディースポーツさんのツアーに申し込みました。
www.goodwilltour.com
価格は438,000円に、燃料サーチャージ等が別途110,000円ほどかかるのでおよそ55万円!
さらに滞在中の食費やら、海外輪行のためのグッズを買うことなんかを考えたら100万円くらいはかかりそう。
これについては去年から貯金を始めていたのでなんとかメドがつきそうです。

そもそも旅程が一週間以上かかるので仕事もかなり休まなきゃならないんですが、幸いうちの職場はお盆休みが5日間あるのでそれをフルに使うのと、ちょうど仕事の方も閑散期なので大丈夫なんじゃないかな、と。
まあちょっとは覚悟をしとけ(汗


そんな感じで、今年の8月はフランスに旅立つ予定です。
まだ1,000km超のブルベを走った経験がないので、今年のうちに走っておきたいなあ、と思っているんですがどうなるか。
ひとまずはSR獲得に向けて、5月からのブルベも頑張っていきたいと思っています。

冬はZWIFT三昧

最近ずっと登山の記事ばかりですっかり登山家なんだけど、これは土日だけのアクティビティで平日は黙々とZWIFTに励んでいる。
朝5時くらいになるとうちの猫たちが騒ぎ出すのでそれに合わせて起きて、6時から7時までスマートトレーナーで汗を流すのがマイ・ルール。
冬の間は朝に心拍数を上げていたほうが寒さが厳しくないので捗るのだった。

去年のラストライドは11月のウナギ600。
pikacycling.hateblo.jp
それで疲れたというのもあるし、北海道はめっきり寒くなり日の出は遅いし日没は早いし、わざわざ走りに出かけても短時間で帰ってこなければならないからすっかり外に出る気力は失われてしまったのだった。

Zwift: ランニングとサイクリング のトレーニングアプリ

Zwift: ランニングとサイクリング のトレーニングアプリ

  • Zwift, Inc
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料

にしても、ZWIFTをやってみて実感するのは自分のパワーのなさだ。
去年は2月末までZWIFTしてて、そこから9か月たつと当時のFTPには全然ついていけない。
それどころか1割ほどパワーダウンさせて180Wに設定しても、ワークアウト中にバテてしまってさらに負荷を弱くしなければならないこともしばしばだった。

この9か月の間に実走で5,000キロくらい走っているし、ついこの間には600キロのブルベも完走したのでいっぱしのランドヌール気分でいたけれど、いやいやまだまだへなちょこローディだった。
というかそもそもブルベを走るときは、あんまし筋力は関係ないしね。

効率がいい速度は風の抵抗が大きくなる前の、せいぜい30km/h手前。
そのくらいの速度ならパワーはいらないし、必要なのはそのくらいの速度で無限に漕ぎ続ける体力だったりする。

パワーが必要なのはヒルクライムくらいだけど、そもそも速く登ることをあきらめていて、ナメクジのように這いあがって足つきしなければOKという考え方だからいたしかたない。
登りが遅くても下りで取り戻せるしね。

まえにビチアモーレの動画でカワちゅんが「ブルベを走ると筋肉が溶ける」と言っていて、何を言っているんじゃいこのヒゲは、と思ったものだけど、そちらが正解だったみたい。

ブルベの練習はブルベでしかできないし、逆に筋肉を鍛えようと思えばインドアでトレーニングするしかないのだろう。
そうなると雪解け以降も週末はブルベ、平日はZWIFTと、両者を並行しながらトレーニングするのが一番なのかもしれない。


FTPを取り戻すべくトレーニングに励んでいたんだけど、実際効果があるのはERGモードのトレーニングプランよりも、集団で走るグループライドやレースなのかもしれないということに気づいてきた。
レーニングだとぶっちゃけ疲れたらサボってしまえるんだけど、他に人がいると結構無理が効くので頑張れる。

そんな感じで11月から3ヶ月続けてようやく去年のパワーを上回り、名実ともに3.0w/kgを達成。
ようやくこれで並のサイクリストを名乗れるようになったかな。


と思っていたら、ELITE SUITEから異音が発生するようになった。

後ろのローラー部分からゴリゴリという音がして、走っているとイヤホンをつけていてもうるさすぎて音楽が聞こえないレベル。
2020年の12月に買ったからまだ2年くらいしか乗ってないのになあ。

意気消沈しつつショップに持って行くと、店長が
「これはメーカーに送るから、代わりにうちの試遊機を持って行くといいよ」
とのこと!
やっぱりスマートトレーナーは実店舗で買うに限るね(^^)

函館山初日の出登山

いささか旧聞に属する話になってしまうんだけど、今年の正月は函館山に初日の出を拝みに行ってきた。
いつもは紅白を見ながらだらだらとお酒を飲んで、そのまま年が明けたら夜中のうちに神社に初もうでという流れだったんだけど、せっかく冬登山にハマっているところだから夜中に登ってみるのも楽しそうなんじゃないかな、と思ってしまったのが発端。
あとは直前にヤマノススメNSを見終えて、富士山御来光に感動したというのもあるw

そんなわけで大みそかは妻の実家に挨拶に行って夕飯もそこそこに退散し、お正月番組を見ることもなく普段通りに就寝。
1月1日は4時に起きて身支度を整えて5時半には函館山麓の駐車場に到着した。

毎年かなりの人が初日の出登山に挑戦しているはずだけど、意外なことに駐車場にはまだ全然余裕があった。
あとで分かるのだけどこの日に登山口から登る人は稀で、だいたいは自動車道の方を歩いたり走ったりして登るっぽいので、ほかのところに停めているのかもしれない。

当然まだ真夜中なので山道は真っ暗なんだけど、ヘッドライトまでは持っていなかったので代わりに自転車の小型ヘッドライトをバックパックの肩紐のところにとりつけて、ショルダーライトとした。

ロードバイクと違って登山の場合はルーメンが低くても構わないので、軽量タイプを使えるから捗る。
(いちおうジェントスも持ってきたけど使わなかった)

冬の雪山と言えども函館山なので難易度は☆1。
前にも後ろにも他の登山客がいて、見上げれば山頂に向かう人の明かりが点々と見えている。

闇と静寂の中、自分たちが雪を踏みしめる音だけが響く……と書きたかったのだけど、実際は明け方なのでカラスの鳴き声が響き渡っていてあまり風情はなかったw

およそ1時間くらいで山頂に到着。

すでに何十人もの人が山頂で日の出を待っていた。
けれど自分たちのように登山な格好で来ている人は半分以下で、それ以外の人は普通にダウンジャケットを羽織っただけの軽装。
正月に仲間や家族で集まって、ノリで登ってきたのだろうか。
当然そんな格好だと山頂では寒すぎるので、壁の凹みに集まっててんとう虫のように暖をとっていたのが面白かったw

こんな真っ暗だったのも、30分くらいでこの明るさに。

この時間になるとさらに人が増えてきて、あろうことかランニング姿の集団までやってきた。
函館走ろう会の人たちらしいけど、車道を走って登ってきて、帰りはまた走り降りるのか! 転ばないのか!?


初日の出の方は雲が出ていたせいでかろうじて太陽を拝むことができたという感じ。
今年はちょっとした大イベントが待っているので、旅の無事を祈っておいた。

下山後は谷地頭温泉で温まり、続けてコメダのモーニング。

コーヒーいっぱいの値段でパンがついてくるのはお得すぎる。
去年は自転車通勤の日はスタバのソイラテをマイボトルに詰めてもらうのがマイブームだったけれど、コメダのモーニングにするというのも悪くないなあ。

そんな感じで正月の初日の出登山は、真夜中に登るという非日常な行為のわりに危険もなくて楽しかった。
来年もまた挑戦してみたいと思う。

ワクチンの副反応でハンドルバーが生えてきた

600kmブルベを走った後遺症で左手の小指のしびれがややしばらく抜けず、アコギのGコードを抑えられなくなってしまったため本格的な対策を検討していた。
最初に見つけたのが、ボントレガーのISO ZONE。
www.trekbikes.com
これはTREKのDomaneに採用されているハンドルバーで、振動を20%抑える働きがあるというので胸がときめいた。
だけど実際のところこいつのウリはバーの上についている振動吸収材らしく、太めのバーテープを巻いてしまうと効果をほとんど感じられないという評判も聞いた。


それだったらいまもすでにフィジークのゲルを巻いているので大差ない気もしたし、わざわざアルミからアルミのハンドルに買い替えるのも芸がない。
どうせなら素材的に振動吸収性に優れているカーボンのハンドルがないかにゃ~、とインターネットを検索していたら海外通販大手WiggleプライベートブランドであるPrimeから出ている、Prime Primavera X-light カーボンハンドルバーがめちゃくちゃいいらしい。
www.wiggle.jp
まず値段が安い。
なんとほぼ1万円ぽっきり。ほとんどタダみたいなもんである(タダではない)。

そして重量が軽い。
なんとたったの169g。
ラレーちゃんの完成車についていたハンドルと比べると200gも軽い。ほとんど無いも同然である。
前述のISOZONEも320gくらいあるからほぼ半分である。

なんといってもカーボンのしなりが振動を吸収してロングライドに最適というのだから最高だった。
その代わりスプリントレースなど極端にパワーがかかるライドには不向きという話だったが、これはもう完全に他人事である。

そんなわけで4回目ワクチンの方はノババックスにしたので発熱とかは全然なかったんだけど、代わりにハンドルバーが生えてきてしまった。

(今後も色々と生えてくる予定)

取り付けは簡単。

バーテープSTIレバーを外して交換して、もう一度それらを取り付けるだけ。

バーテープはGORIXを使っている。

こいつは裏面の中央に細く両面テープがあって、何度もつけ外ししているうちにだいぶ粘着力も無くなってきたんだけど、実際あまり関係なくズレるのでいっそテープなしでもいいかもしれない。
バーエンドテープがしょぼいという評判も聞くけれど、自分は自己融着テープを使っているのであんまり関係がなかったりする。このほうが糊を使わない分、雨に濡れてもベタベタしないし外した時にも綺麗なのが良い。

カーボンハンドルなのでステムに取り付けするときはトルク管理が重要となるのだが、ロードバイク乗りなら必ず持っているアイテムがこちら。

一家に一台トルクレンチがあると捗る。

アルミだった時みたいに力一杯閉めるわけにいかないので、専用の滑り止めも必要となる。

1ヶ月くらいZWIFTしてるけどズレる気配がないのでなかなかだった。


カーボン模様がめちゃくちゃかっこいい。
とりあえず2月に開催される追い風400に持っていってみて、効果のほどを実感してみたい。

城岱牧場スノーハイク

先週は冬MTBerの聖地、横津岳をスノーハイクで登ってきたんだけど、そういや道南サイクリストのヒルクライムの聖地である城岱スカイラインはいまどうなっているんだろうか。

そう思いついたので、早速スノーハイクで徒歩ヒルクライムしてみることにした。

到着してみて予想外だったのは、閉じられたゲートの先もきれいに除雪されていたこと。

横津岳は自衛隊が利用するから分かるけど、ここはだれが利用するんだろう。

この年の1月上旬は暖かい日が続いていたせいで雪解けも進んでいて、路面のアスファルトがほとんど露出している状態だった。

スノーハイクを履いていくのがバカらしくなるくらいだったけれど、上の方の状態は分からないし、とりあえず路肩側をのしのしと歩いていくことにした。

ぽかぽかと小春日和なうえに、城岱スカイラインは南側に開けていて大野平野を見下ろすポイントがいくつもあって歩いて登っていても飽きが来ないところが良い。

路面状況がいいだけあって、やはりMTBのタイヤ跡は残っていたんだけど、除雪区間は2~3km進んだところで唐突に途切れていた。
さすがに自転車で雪深いところは走れないし、あまりStravaで見ない理由が分かった。

もうひとつ謎が解けたのは除雪されていた理由。
除雪が途切れた区間から脇の山道に向かってスノーモービルの走った後が続いていたので、My除雪車を持っている人や団体がゲートを開ける許可を得てここまでやってきているのかもしれない。

とりあえず、ここから先が本番なのでローソンのカヌレで補給。

コンビニスイーツはたいがい期待を下回るけれど、カヌレはわりと許せる。
コスパ的には専門店には負けるけれど、24時間いつでも買えるメリットが上回っている。


積雪区間はだれも入った形跡がなく、新雪のうえをスノーハイクで滑り登る。

スノーシューは歯が引っかかるから歩くときに足を高く上げなければならないのだけど、スノーハイクはすり足で進めるのが楽だ。
(楽すぎて、トレーニングになるかは不明)

しばらく進んでいるとスノーシューを履いた登山客が前からやってきた。
その後ろにはリード無しの柴犬がわっせわっせと飼い主の後を追ってきていたので思わず笑ってしまった。
その人は大沼側から犬の散歩がてら裏城岱を登って来たとのこと。
「上の方はスノーモービルが走った跡だらけで歩きにくいよ」
とのことだったけれど、その方と別れてしばらく進むとさっきまで無垢な少女の柔肌のような白い雪原だったのが、トラクターが入った後のジャガイモ畑もかくやというぐらいに掘り荒らされていた。

道が平らじゃないのはそれほど大きな問題じゃないんだけど、一本だけ細くて深い溝が彫られているのが迷惑で、そこにエッジが入ってしまうと転びそうになってしまうのでまいった。
スノーモービラーたちは遊びに入ってきているのか、はたまたハンターなのか。
もし狩猟目的だとしたらオレンジベスト着てきた方が誤射されなくていいかもしれない。


そうこうしているうちに頂上の展望台に到着。

やはりロードバイクで登る方がずっと楽だ。
だけどやはりここからの眺めは格別で、徒歩でヒルクライムするにしても城岱スカイラインは最高だな、と思った。
もし機会があったら今度は裏城岱から登ってみよう、とも思ったけれど、あっちは眺望が良くないからなあ。

いつも冬登山にはインスタントコーヒーを入れてきてたんだけど、あまりの不味さに耐えられなくなったため、今回は薄めにしたトマトポタージュ(インスタント)を入れてきた。
旨味分がある分、スープの方がだいぶ捗る。
小学生のころスキー遠足に行ったときに、母親が水筒に豚汁を入れてくれたのを思い出した。


さてここからは楽しい下り、のはずが、しばらくはスノーモービラーに掘り起こされたガレ場になっているのでなかなか苦しい。
そこを過ぎると自分がつけたトレース跡だけが残る美しい斜面に戻ってくるので、スピードがついて楽しくなってくる。
さきほどすれ違ったスノーシューの人はここらへんで山に入っていったらしく足跡が消えて、代わりに自分のスキーよりも細くくっきりとした跡が現れた。
古き良き山スキーの人だろうか。
果たして上り坂の先には、細くて長いスキーを付けたアルペンスキーヤーがいた。

上り坂ではスノーハイクの方がだいぶ早く(シール付きのおかげだろう)、100mくらいあった差をすぐに詰めることができたのだけど、もう少しで追い越せそうかな、というところで下り坂になった。
そこからは元来滑り降りるために生まれたスキーが本領発揮で、一瞬で視界から消え去ってしまった。
こちらは登りの時に威力を発揮するシールが抵抗になるので、滑る方はかなり苦手なのである。

噂によると、スノーハイクでもテレマーク用のブーツを履けば滑走性能がグンと上がるらしい。
やはり登山靴だと中で足が滑るし、脛に体重をかけられないから重さが逃げちゃうんだよね。
ガッチリと足を固定してしまえばなんとなく滑れそうな予感もする。

といっても気軽に買えるような値段じゃないので、もし機会があれば一度レンタルで試してみたいところだ。

下山後は七飯町にある煮干しラーメンの名店、花水木へ。


関連ランキング:ラーメン | 桔梗駅

ここは通常の6倍とか9倍の煮干しを使った「極にぼ」が有名なんだけど、最近これをカレーラーメンにできるオプションがあるというので行ってみた。

冬山といえばカレー、もしくはラーメンなので、それが一つに合体したカレーラーメンが当然最強なのだった。
青森や函館、室蘭あたりではわりとあるメニューなんだけど、内地の方ではあまり見かけないらしい。

そんな感じで今週のスノーハイクも楽しく終了。
来週はもう一つのヒルクライムの聖地、きじひき高原の方を攻めてみることにしよう。