PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

津軽海峡夏景色ライド

はてなブログ今週のお題「好きなスポーツ」ということで、ロードバイクのことについて(平常運転だ)。

いよいよ夏本番となり、梅雨も開けて快晴が続いて遠出に向けてテンションが高まってきた。
7月のオリンピック連休は目下感染爆発中の東京に背を向けて道内を走ることにしており、3泊4日でのロングライドが待っている。

長い距離を走るのにはそんなに苦労はないんだけど、ちょっとだけ不安だったのは輪行が久しぶりだということ。
去年の9月に弘前までブルベに出た時以来なので、ほぼほぼ半年ぶりとなる。
pikacycling.hateblo.jp

なので本番の前に軽く練習を、ということで、青森までの日帰り輪行ライドを済ませておくことにした。
前の晩に114514年ぶりに輪行袋を引っ張り出してみると、案の定やり方を100%忘れていた。
車体をひっくり返して車輪を外して、はて、どうしたもんだろう。
あ、エンド金具を取り付けて縦にするんだったと思い出し、車輪をくくりつけるまでは順調。
しかしその後に肩掛け紐を取り付ける段になってわけがわからなくなった。
紐の端は輪になっていて、たしかこれをBBに通すんだったかな、と試してみるも輪が小さすぎてペダルが入らない。
ためつすがめつした結果、輪に反対側の先端を通して大きな輪を作り、そこにBBを通すことを思い出した。
そんな感じで悪戦苦闘しながら完成。
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小さいボトル一本と、サドルバッグは輪行袋にIN。
もう一本のボトルや着替えはバックパックに詰めて持っていくことにした。

翌朝は4時起きだったんだけど、輪行が楽しみすぎて全然寝られなかった。
遠足前の小学生か!
それでもちゃんと起きて準備をして、新函館北斗駅へ。

新幹線の切符はSuicaに登録済みで、iPhoneをかざすだけで改札を通れるのだけど、Suicaのアプリが謎仕様なので毎回不安だったりする。
Suicaのアプリの仕様がゴミで、アプリからだと購入履歴も何もわからず、ブラウザでえきねっとにログインしないと座席さえも確認できない(そのうえ頻繁にログアウトされる)。
前もってお先にとくダネスペシャルで半額で買っているのに、無効にされて定価で乗らされていたらどうしようかといつもドキドキしている。
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ウニ飯おにぎりを食べながら新幹線を待つ。
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縦型輪行袋は新幹線の座席の幅にすっぽり収まる定期。

そんなこんなで順調に奥津軽いまべつ駅に到着。
前回はここから北上して竜飛崎・十三湖を通って蟹田がある陸奥湾サイドに抜けて、高野崎を通って戻ってくる津軽半島を横長に一周するライドだった。
pikacycling.hateblo.jp

そこで今回は縦長に、一旦南下して太宰治の聖地である金木まで進んでから西に向かって日本海に出て、そこから北上して竜飛崎を目指すという縦長ライドにした。

輪行解除して津軽なかやまラインをゆるゆると南下。
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自転車に乗っていて何が楽しいかと言ったら、知らない道をひたすらに走ることかもしれない。
風景も風の匂いも道路の凸凹も、なにもかもが自分の中に経験として降り積もっていく。
そーゆーところに自分は、静かな楽しみを感じているのかもしれない。

やまなみラインと交差する大平山元には、日本最古の縄文遺跡である大平山元遺跡があるというので立ち寄ってみた。
jomon-japan.jp
そしたら、めちゃめちゃ工事中で全然見学には向かない感じだった。
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7月には世界遺産に登録されるというのに工期が12月までってどういうことやねん。

やむを得ず次の目的地に向けてささっと走り出した。
やまなみラインを西に向かっていると、目の前を何匹かの動物が横切ろうとしているのが目に入ってきた。
「キタキツネかな?」
と思ったら、なんと野生のニホンザル
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エゾシカやらヒグマならまだしも、霊長類が森の中をウロウロしているとは本州ヤバい。
こちらの姿を見て逃げていったかと思ったら、森の中からじっとこちらを見つめていたところに知性を感じる。

ここまで順調に走ってきてひとつ誤算だったのは、前回やまなみラインを走ったときに、入口のあたりにファミマがあったと思っていたのが全くの記憶違いだったこと。
新幹線に乗る前に買った600ccの水だけをボトルに移して走ってきたんだけど、この日は朝8時からすでに30℃近い猛暑で水の消費量が激しい。
雲ひとつない晴天も、こういうときはちょっと困る。
途中で諦めて、自販機で水を買い増すことにした。
そこでふと見えたのが「こめ米ロード」という謎の看板。
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もしかして、米米CLUBにひっかけてる?*1
Googleマップで見てみるとめちゃくちゃひたすらな直線っぽいので、ちょっと試しに走ってみることにした。

五所川原市から十三湖までの地帯は広大な平地、というか湿地で、見渡す限りの水田が広がっている。
その水田を刀で唐竹割りにしたようにズバッと縦貫しているのがこめ米ロードなので、走っていてまあ楽しい。
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車通りはまあまあだけど、とにかく見通しがいいのでかなり安全に感じた。
このままずっと南下すると黒石市までたどりつくらしい。
以前青森市から大鰐町に行くときに国道7号も空港周りも悲惨だったので、あえていまべつで降りて走っていくのもありかも。
奥津軽いまべつ大鰐町で一泊して、そこから十和田湖を通って青森に帰るパターンを今度試してみよう。
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とちゅうで津軽中里駅という、津軽線の終着駅があるというのでちょっと寄ってみることにした。

駅構内には転車台があるらしいのだけど、見学できるかちょっと分からなかったので断念。
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オレンジ色の車両がかわいい。

確かここで何か食べる予定だったな、と思ってスマホを調べていたら、通りすがりの自転車おじさんから
「サイクリングか?」
と話しかけられた。
「今日は天気がいいですからね~」
と答えると、
「どこまで行くんだ」
と言うので、
「いまべつの駅から来て、亀ヶ岡まで行って、龍飛岬を通って帰ります」
と言った。
するとおじさんは、
「オレはこれで今別まで行ったぞ」
と、誇らしげに自分のママチャリを叩いて言うのだった。それは確かにちょっとすごい。
「いま五所川原から津軽半島を一周するやつあるだろ」
というので(多分、ヤッテまれライド津軽半島のことだな。でも参加するの無理っぽいんだよなあ)と思いつつも、
「あれも楽しみですね~」
と話を合わせると、
「途中でいろいろ食べ物が出るだろ、みんな○○で出る△△を楽しみにしてるんだよな~」
と言い、笑いながら行ってしまった。
肝心なところを聞き取れず、イベントじゃなくても今日このあとからでも寄れるかもしれなかったのに、惜しいことをして後ろ髪を惹かれつつ津軽中里駅をあとにした。
(そして、ルパンドールでシュークリームを買う予定だったのを完全に忘れた)

水が足りなかったのでとりあえずローソンに寄って氷を購入。
ボトル2本に氷を分散し、あまりは背中に入れて体温の上昇を避ける作戦。
甘いものを食べる予定はママチャリおじさんの手によって断念させられたのだけど、ここまで来てコンビニスイーツというのも味気ないし、ひとまず保留した。

このあとは芦野公園に立ち寄ってブラブラと。
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ここではソフトクリームなども売っていたんだけど、次に行く太宰治記念館 「斜陽館」ではきっと「ダス・ゲマイネまんじゅう」だとか「人間失格最中」だとかが売っているに違いない、と思ったので断固としてパス。
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しかし、斜陽館の向かいにあった金木観光物産館 MADENY(マディニー)は休館中とのことで痛恨の極み。
金木の町の中も軒並みシャッター街で、甘味を食べるどころの騒ぎではない感じだった。
やむを得ずスポーツようかんを食べながら次の目的地である亀ヶ岡遺跡を目指した。

途中で通り抜ける農村はやはり弘前あたりの雰囲気にも似て、北海道とはちょっと違った風景を楽しみながら快調に進む。
亀ヶ岡遺跡では巨大な遮光式土偶のオブジェ「しゃこちゃん」がお出迎え。
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心のなかでかすかに「土偶フラッペ」とか「遮光式ぜんざい」とか売ってないかな、と思っていたんだけど、完全無人でわずかにトイレが有るばかり。
しかし手洗いがあるのは嬉しいことで、頭から袖まで水で濡らしてとにかく体温を下げることができた。
青森を走るたびに北海道よりも強烈な太陽の角度に恐れおののいているので、これで関東以南になったら燃え死ぬんじゃないかと思っている。
このあと20km、あと1時間で昼食スポットにたどり着くのだけど、甘味をとれなかったせいでカロリー不足気味のため、やむなくキビ団子を食べてパワーを振り絞った。

しじみラーメン和歌山 十三湖本店

暑さにバテバテになりながらも、どうにか昼食スポットに到着。
sizimi-ramen.com
前回はこの対岸にある奈良屋に寄ったのだった。
なんで青森なのに和歌山だったり奈良だったりするのかは大いなる謎。

奈良屋では「しじみ尽くし(1,800円)」を堪能したので和歌山の「しじみ定食(2,400円)」も気になったんだけど、メニューに写真がなくて内容をいちいち聞いている元気もなかったので、無難に特製しじみラーメン(1,100円)を注文。
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やはりしじみラーメンは「食べる点滴」と言われているだけあって、スープを一口飲むたびに体中に滋養が行き渡るのを感じる。
しかし、ラーメンだけなのはやはり少しさみしい。

あとで調べると和歌山の定食はしじみのバター焼きとしじみ汁の他、赤魚の焼き魚や刺身がついてくるらしい。
奈良屋のしじみ尽くしは釜飯、ラーメン、バター炒め、チャウダーしじみ汁とまさに尽くされていたので、比べてしまうと見劣りするかもしれない。
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とりあえずおなかもいっぱいになって再び北上。
途中で、前回しじみソフトクリームを食べた中之島の屋台群が見えたんだけど、この日は人が大勢いたのでパス。
まだお腹もいっぱいだし、たぶん竜飛岬に行けばなにかしら食べるものがあるだろうし。
さて、ここからが本日の山場である裏・竜泊ラインである。
前回は竜飛岬側から登ったけれど、あまりの暑さと水分不足で酷いことになった。
そのため、今回は用意周到に小泊のファミマで氷を補給するとともに、モンスターエナジーをチャージ。
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登りの前はガツンとカフェインを取るしかない。
海岸線の道をのんびりと走りつつ、途中にある七つの滝で記念撮影など。
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そうこうしているうちに絶壁みたいな坂が見えてきた。
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裏・龍泊ラインは距離7km・獲得標高480mなので平均勾配は7%程度。
地元の城岱スカイラインが同じく距離7kmに対して獲得標高380mということもあり、ちょっとはキツいんだろうな、くらいの感覚で登り始めた。

しかし平均勾配1%の差は天国と地獄ほども違う。
途中に平坦区間もあるので厳しいところでは平気で10%を越えてくる激坂が延々と続くし、気温は高いし雲ひとつない晴天で体温もぐんぐん上がる。
カーブの内側の一番勾配がきついところを立ち漕ぎで這い上がっていたところを、後ろからバイクが来たので抜かせるために足をついたのが運の尽き、そこで気力も尽きてしばらく押して歩くことにした。
登り始めて中盤の3km・標高200m地点にGoogleマップには「竜泊ライン展望台」と書かれている、砂利が敷かれた平地があったのでそこで休むことにした。
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そこで腰を下ろして、腹にしまっておいて完全に溶けてしまった氷水を飲んだりしていると、頂上のところにかかっていた雲がむくむくと湧いてきていつの間にか周囲には霧が立ち込めだした。
10分くらい座っている間にかなり気力が回復したので、太陽が隠れた一瞬の隙をついて出発。
残り4km・標高300mをどうにか無事に登り切ることが出来た。
恵みの雲のおかげで、頂上からの眺めはこんなんだよ!!!
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前回竜飛崎方面から来たときは、こちら側から押して上がってくる何人ものローディとすれ違ったけれど、小泊側からの登りがめちゃめちゃ厳しいことを実感した。
しかしまあ、せめて夏でなければまだマシだったかもしれない。
次に来るときは4月とか11月とか、寒いくらいの時期にしようと思う。

下り始めてすぐに再びニホンザルと遭遇。
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青森はまじニホンザル天国だなあ。

眺瞰台から竜飛崎までの道のりは快調な下りで、体感時間は0秒フラットといってもいいほど。
このダウンヒルがあるから頑張って山を登ることができるのだ。

さて龍飛岬に到着してとりあえず道の駅に寄ってみようとしたのだが、Googleマップの指し示すところにはそれらしい建物はなく、あるのは青函トンネル記念館のみ。
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記念館を見学する時間はなさそうだし、写真を撮るだけで後にした。
帰宅してから調べると、この記念館が道の駅を兼ねているとのことだったのでがっかり。
意外とこのあたりは高低差があって道が入り組んでいてわかりにくく、そしてお目当てのスイーツはどこにも売っておらず、ここでも甘いものを食べ逃してしまった。
とりま津軽海峡・冬景色ゾーンで記念撮影し、帰路についた。
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帰りは普通に海外沿いを走っても良かったのだけど、山の中を走る「あじさいロード」という謎の道を見つけたのでそちらを行くことにした。
名前のとおり道の両側にはあじさいが満開で、みっちりと覆い尽くすように延々と続いていてなかなか壮観だった。
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スタート地点の標高が高いせいもあって最初は下り基調のアップダウンなので、下りの勢いでグングン上りを越えていける楽しい道が続く。
ところが標高を使い切ると沢に下ってまた山を登ることの繰り返しになり、みるみるうちに体力を消耗してしまった。
あじさいロード自体は三厩駅まで続いているけれど、どこか途中で、三厩中学校あたりのところで下道に降りるのが無難かもしれない。
とにかく下道との接続点が少ないため、一度チャンスを逃すとまた延々とアップダウンを繰り返す羽目に陥ってしまう。

疲労が困憊したところで、外ヶ浜町健康増進センター みんまやよしつねの湯に到着。
www.aomori-chousonkai.jp

前回は陸奥湾側にある湯の沢温泉 ちゃぽらっとに行ったのだけど、その際にフォロワーさんからこっちにも温泉があると教えてもらっていたのだった。
www.aptinet.jp

ちょっと面白いのは義経の湯が「人工温泉」であるということ。
北海道は長万部にある二股ラジウム温泉の石灰ドームを削って持ってきて、そこにお湯を通すことで温泉成分を抽出しようという、ドリップ方式による温泉。
ということでちょっと期待して入ったものの、泉質は「ただのお湯」にほぼほぼ近いという印象。
施設も温泉も、平舘のちゃぽらっとのほうがだいぶ良いかな~。
次にここに来るときは竜飛岬のホテル龍飛で日帰り入浴してみたい。

そして楽しみにしていた夕食は秀鮨さんへ。
www2.hp-ez.com

帰りの新幹線が19時で、ここから10kmなので30分。
輪行準備に15分かかるとして、18時に三厩を出れば十分間に合う。
というわけで17時30分までにここにたどり着くことを目標に、ここまで疲れた体に鞭打って走ってきたのだった。

ここ三厩ではマグロが有名なんだとか。
大間も戸井もここ三厩も、等しく津軽海峡に面しているので、どこもマグロの名産地を名乗っていてもおかしくない。
そんなわけでマグロ丼目当てで来たものの、メニューには「生ウニ丼」の文字も光っていた。
生うにマグロ丼3,000円にはめちゃくちゃ惹かれたけれど、ついこの前積丹半島を走って、まさに生うにマグロ丼を食べたばかりだったので今回はパス。
ここは無難にマグロ丼(上)2,000円をチョイス。
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しかしこれはまさに芸術品だね。
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丼だけど一枚一枚丁寧に味わって食べてしまった。
海老出汁の味噌汁も美味しかったんだけど、燻製みたいな風味を感じて「これはなんだ?」と思ったら、いぶりがっこを齧った後で飲んだことが原因だと分かってちょっとおもしろかった。
接客が結構洗練されていて、観光客だと見るや観光客向けのどんぶりメニューを出してきたり、話が早くて良かった。
こちらが食事中はずっと相撲を見ていて一言も話さないので気難しいタイプなのかな、と思っていると、食べ終えてこちらがマスクを着けると
「どこから来たの?」
と話しかけてきたので
(ソーシャルディスタンスを徹底している!)
とびっくりしたりもした。

この後は西にそびえる山々に日が沈んでしまった後の薄明かりの港町をゆるゆると漕いで今別へ。
ここのファミマで今度こそスイーツを色々と買いこんで奥津軽いまべつ駅へと向かった。
さて輪行じゃい、というところで一息つくために自販機を物色すると、幻のアクエリアススパークリングがあるではないか!
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めちゃくちゃ好きなのに。これ北海道では売ってないんだよね~。

アクエリアススパークリングを飲みながら、のんびり袋詰して大体15分。
計算通りに畳めると時間読みしやすくて捗る。

にしてもどうしても自転車は重い。
バックパック上から肩紐をかけているんだけど、それでも右肩に食い込んでくる。
サドルバッグ(鍵・ツールボトル含む)で1kg以上あるから、これを別で持てばまだ肩への負担が少ないんだろうけど、そうすると邪魔だしなあ。
肩パッドを買うかどうかはペンディングとしたい。
というわけで今回のRelive。

Relive '津軽海峡夏景色ライド'


145kmに移動時間7時間半はかなりのゆったりペース。
暑さでバテて平地で稼げなかったのと、竜泊ラインで死んでたのが響いたか。
バックパックを背負っていると、重さで平均1km/hくらい遅くなるような気もしないでもない。
だけど一旦死んでも10分くらい休むとかなり回復することが分かったので、今後のロングライドには生かされそう。
しかし今回の津軽半島夏景色ライドはほんの序章。
来週はいよいよ旅本番、知床ライドだ!

*1:読み方は「こめ・まいろーど」らしい

ダイエット継続中

冬の期間頑張っていたZWIFTを中断してからは、主に食事方向からダイエットを継続しているんだけど、思ったように体重は減っていかない。
いちおう、一番トレーニングを頑張っていた2月から3月頃が69kgくらいで、そこから梅雨の時期にリバウンドして71kgくらいになり、最近ロングライドが増えてきたおかげでなんとか68kg台に乗せてきたという感じ。

梅雨明けに走りに行った峠を最近走り直したら、その時に比べて見違えるように楽に登ることができたのでびっくりしてしまった。
重いクロモリロードに乗っているから自転車の軽量化なんて洒落臭いと思っていたけれど、いざ自分の体重を減らしてみるとその効果を信じざるを得ない。
標準体重までまだ3kgくらい余裕があるので、半年一年くらいかけてジワジワと減らしていけたらと思っている。
ロードバイクの軽量化は、減量が限界に達してからでいいかな。

ベースブレッドはいい

運動よりも食事で摂取するカロリーを制限するのが一番手っ取り早いということで、半年くらいずっと続けているのがベースブレッド。
shop.basefood.co.jp
ちなみに↑このリンクから継続コースを注文すると2,000円引きになるそうなので、興味がある方は是非試してみてください。

ベースブレッドはちょっと癖がある味だけど、もともとミューズリとか黒パンとか、穀物の味そのまま感がある食べ物が好きな人ならあっていると思う。
ミューズリとか黒パンは3ヶ月くらいで飽きちゃったけど、ベースブレッドは全く飽きる気配がない。
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1食あたり2袋食べろというのだけどそれは無視して、昼に1袋ずつ、ザバスのミルクプロテイン的なものと合わせて食べている。
これだと昼食代で300円くらいになるし、夜まで腹がすかないのでコスパが良い。

プロテインはオワコンらしい

ターザンなんかを立ち読みしていると、アスリートがプロテインをガバガバ飲む時代は終わった、とある。

消化してアミノ酸にしなければ体に取り込まれないので最初からアミノ酸のサプリを飲むほうが効率がいいのだそうだ(理屈はわかる)。

もう一つ、消化のために無駄に消化酵素を使ってしまうのもデメリットだと書いてあった。
でもこれに関しては、ダイエット的な側面からするとむしろありかな、と思った。
プロテインで腹持ちがよくなる効果もそれで、夕飯後に「なにか食べ足りないな」と思ったときに飲んで空腹感がなくなったりもするので、自分のような食欲旺盛マンには多少胃袋に負荷をかけておくくらいでちょうどいいのかも、と思っている。

伊豆河童のこんにゃく麺が美味しい

昼はベースブレッド固定として、朝はわりといろいろなものを試していた。
メインは食物繊維多めのシリアル。

一度、こんにゃく麺を試してみたんだけど2ヶ月続けたところで麺のこんにゃく臭さが駄目になって体が受け付けなくなってしまった。

最後5食くらいはどうしても食べられなくて、いまだに放置している。

ところが、ところてんを買うついでに試してみた伊豆河童のこんにゃく麺は結構良かった。

こんにゃく臭さがまったく無くて違和感がない。
麺をレンジで1分チンして、付属のスープをお湯で溶いてかけるだけというかんたんさも良かった。

惜しむらくはスープのパッケージの不親切さかな……。
外から見ても何味なのか全然分からない仕様が謎。
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「マンナンスープ」という全く情報量がない*1スープはどうやら冷やし中華らしく、レンチンした麺を冷水で洗い、トマトときゅうりを切ったのを乗せて食べるとかなりイケる。
あと、鍋物のときにうどんの代わりに入れてもヘルシーだし食べごたえもあって良かった。

ゼンライスが凄い

もっと凄いのが乾燥こんにゃく米のゼンライス。

米1合に混ぜて2合分にするという代物なんだけど、食べてみてマジで全然違和感がなくてびっくりした。
冷凍しても普通に解凍して食べられるし、かなり使い勝手が良い。
米は食いたし糖質制限はしたいし、という欲張りダイエッターには向いているのでは。
水加減が難しく、2合に対して1.5合から1.75合くらいの水の量で調整が必要なのは面倒だけど。

そろそろ職場の健康診断があるので、それまでに少しでも体重を絞っておきたいところだ。

*1:こんにゃく麺のスープってことでしょ!?

積丹半島生うにライド

7月といえば北海道はウニのシーズンで、毎年この季節になると積丹半島まで生うにを求めて遠征している。
積丹のうには他の地方で食べるそれとは違って、朝採れたものをそのまま食べられるところが素晴らしい。
うには長期保存に向かないため、本州向けに出荷されるものは、身が溶けないようにミョウバンが添加されてしまい、その苦味によって本来の美味しさがキープできないのだった。

基本的に北海道の海産物は、地元に行ったとて良いものは本州に送られてしまうため二級品、三級品が安く食べられるだけといった風潮にある中、うにに関しては現地最強主義を貫いている。
というわけで今回の狙いは積丹半島の生うに一択。
問題はひとつあって、それは家からめちゃくちゃ遠いこと。
車でだいたい5時間くらいかかるので、開店の10時に合わせて5時前に家を出ることになるのだが、今回は自転車に乗ることになるのでもっと早く、できれば4時には家を出たい。
赤ウニことエゾバフンウニは開店直後に売り切れてしまうためこれは諦めることにして、昼以降でも残っているであろう白ウニ(ムラサキウニ)をいただくことにした。
ルートはこんな感じでまずは神恵内村経由で神威岬を目指し、積丹半島の適当な店で生うにをいただいて、あとは赤井川村を経由して帰ってくることとした。

天気予報によると土曜日よりも日曜日のほうが晴れ模様だというので、積丹ブルーを満喫すべくあえて土曜日をパスして日曜日に出発。

倶知安町に車をデポしてロードバイクに乗り始めてすぐに、eTrexにルートを入れるのを忘れたことに気がついた。
こーゆーとき、パソコンがないと入れられないeTrexは不便である。
Android使いならRideWithGPSからダウンロードしてmicroSDカード経由で入れられうのかな?
とはいえルートは事前に作って頭に入っているし、このあたりは車で何度か来ているため土地勘がないわけではないので大丈夫だろう。

倶知安町から北上して国道5号を共和町に向かって進む。
しばらく走っていると旧駅舎らしき建物にレトロな列車が展示してあったので立ち寄ってみた。

ここは岩内軽便鉄道幌似駅の跡地で、ロードバイクに乗らない冬の時期はHOナローゲージ鉄道模型を作っていたりするのでちょっと感動してしまった。
いままで模型や写真でしか見たことがなかったので、実際のこじんまりとしたサイズ感に再び魅了されてしまった。
思いもかけない絶景を目にして、今日は良いライドになりそうな予感がした。

海が見えてきたのでまずは泊原発を偵察。
とまりん館は当然まだ開いていなかったけど、前に見学したことがあるので特に問題なし。

だいたいにおいて「原発最高!」「未来のクリーンエネルギー!」と礼賛してあるイメージで間違いない。
門のあたりは陸上自衛隊の基地並みに厳重警備体制

岬の突端を削って作ってあるため、泊村からはその姿はほとんど見えず、全然関係ないはずの岩内町の住民は、その恐ろしく白い巨体を毎朝外に出るたびに拝まなければならないというのも皮肉なものだと思う。
この後はぐんぐん北上して神恵内村へ。

事前にEpicrideweatherで調べていたとおり、軽い追い風だったためスピードは出やすいし風も受けるしで、ちょうどいい具合。
気温もどんどん上昇してくるので、熱中症に気をつけながら走ろうと思った。

途中で道の駅オスコイ!神恵内があったのでトイレ休憩。

ここは食堂こそないけれど、土日限定でホッケフライバーガーやホタテ飯といった軽食が300円というお得な値段で販売されていた。
(生牡蠣はさすがに買って帰られないのでスルー)
せっかくなのでバーガーを買ってみると意外にも結構美味い。
バンズの炭水化物、レタスの食物繊維、ホッケフライの蛋白質と脂質がベストバランスで完全栄養食と言ってもいいだろう。

そういえば、先週のよってけ!島牧にもヒラメバーガーなるものがあったけど510円とかなり強気な値段で手が出なかった。
山の上のジュースが高いみたいな感覚で僻地だと強気な値段になりがちかもしれないけれど、オスコイ!の僻地っぷりも似ているわけだし、このくらいの庶民的な価格のほうが嬉しい。
この後も気持ちの良い海岸線をぐんぐんと北上し、神威岬へ向かう。

急勾配のヒルクライムに気合を入れて登り始めると、eTrexがBattery Lowの警告を表示してしまった。
仕方がないので途中で電池交換するなどしてタイムロスしたため、結果は残念なことに。
とはいえもう一度登り直す元気もないので次回また挑戦したい。
神威岬の突端までは往復40分くらい徒歩で行かなければならず、昼食の時間が迫っていたこともあってスルー。
ここは積丹ブルーのミントソフトクリームでお茶を濁した。

ここまで北上すると札幌からの観光客が多く、どこもかしこも密集していてちょっと微妙な感じだった。
絶景の割にロードバイクがほとんど走っていないのは、田舎の割に車通りが多いからかもしれない。

神威岬のかわりに向かったのが島武意海岸。
例のごとくここも激坂を登りきった先に絶景が待っており、息を切らせて登りきったところで体力的に結構限界だった。
本来はもっとずっと先にある「田村岩太郎商店」というところでウニ丼を食べる予定だったのだけど、もう疲れが溜まっているから休憩したいし、多分到着は13時過ぎになりそうだったので、到着してはみたものの品切れ、ということにもなりかねない。

幸いこの積丹半島の突端部分にはウニ丼屋さんが軒を連ねているし、近場で済ますのも悪くないような気がしてきた。
だけど途中で通りがかったお店はちょうどお昼時だったせいでどこも大行列。
休憩とはいえ1時間も待たされたりするのは時間的コスパが悪い。
じゃあもう島武意岬を登ったところにある、いかにも観光地的なお食事処でええやん! と入店してしまうことにした。
rinkou.net

待ち客リストには5組くらいあったけれど、カウンターもあるし一人ならすぐに入れるだろうと名前を記入して、その間に島武意岬を見てくることにした。

山頂の短いトンネルを抜けると積丹ブルーだった。

お昼が近づくにつれて雲が出てきたのでまあまあの青さだったがこのくらいで十分満足。
店に戻ると自分まであと2組だったので、ちょうどいいお散歩だった。

時間的にエゾバフンウニは売り切れだったけれど、取り立てのムラサキウニでも十分美味しいので特に問題なし。
丼に関しては100%ウニでも良かったんだけど飽きが来ると嫌だなと思い、表の看板にあった生うにマグロ丼(2,800円)を注文。
これはメニューには書かれていない裏メニューなので参考にしていただきたい。
生うにいくら丼3,300円に比べてめちゃくちゃ安いし、イクラはシーズンになると自宅で漬ける派なのでマグロのほうが嬉しい(マグロは家では釣れない)。

今日一番の絶景キタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
いや、これはいいっすわ。
ウニの甘みと香りが最高にいい。本物は嫌味がないね。
ご飯が酢飯じゃないのもウニの味を邪魔しないし、醤油もわさびも全然いらない。
口の中がウニでこってりしすぎたらマグロの爽やかな旨味で洗い流すという贅沢の極み。
いやー、観光地ドまん前の食堂だからって甘く見てたわ。
そりゃ漁師直営のウニ丼屋に比べたら多少は落ちるかもしれないけれど、普通4,000円くらいするウニ丼に比べてここのが3割落ちるかと言われたらそんなことはないと思われ。
自分は当分、ウニ丼の違いが分かる男にはなれそうもない。
少なくとも函館で食べるウニ丼よりは3割美味かったなあ。

ここから余市に向かってリスタートするわけなんだけど、これがなかなか大変だった。
というのもこの島武意海岸は海抜0地点にあるのだけど、ここから積丹町の中心部までかなりのアップダウンを越えていかなければならない。
以前自動車で来たときも大変だと思ったくらいなので、いわんやロードバイクをや、といったところだ。
ちなみに、最初行こうと思っていた田村岩太郎商店もまだ2、3人お客さんが並んでいたので、13時ころでもギリなにかしら食べられたかもしれない。
ここで体力の残りゲージがギリギリだったので、魔剤でチャージ。

このために朝からコーヒーを控えてきただけあって効果は抜群。
1ライドに1回だけ飲用するようにしていきたい。
さらに、ここで氷を1kg購入して水筒に補充。
100km走ってVAAMは残量ゼロ、真水が残り半分くらい。

VAAMはぬるくなっても飲みやすいので捗る。
氷が半分くらい余ったので、最近定番の、腹に仕込んで体温を冷やす作戦。
腹が大黒天みたいな感じにはなるけれど、乗車中は前傾姿勢なのでほぼ気にならないだろう。

ここからさらに大変だったのが古平町から余市町までの国道229号。
海岸線にあるため例のごとく長大なトンネルが続くのだけど、檜山地方あたりのそれとは違って交通量がめちゃくちゃ多い。
幸いにして歩道が広いので失礼してそっちを走ったんだけど、道路と違って清掃が入らないので砂やら排気ガスのススやらがたまっていてエラい感じだった。
積丹から余市に向かう側にしか歩道がないというのも、この地域にロードバイクが走っていない所以なのかもしれない。
(まともなロードバイク乗りはこの日行われた宗谷岬600kmブルベに参加していたのかもしれない)

ほこりまみれになりながらも余市の道の駅に到着。

なんで3/4サイズにしたのだろう。
もうちょっと頑張ってフルサイズにしても良かったのではないか。

そんなことを思いながら本日の山場である赤井川ヒルクライム
だったのだが、暑さと疲労に耐えかねて、道道753との分岐で足をついて小休止。
体温で溶けた氷が丁度いい温度の氷水になっており、それを一気に飲み干すとだいぶ元気が出てきた。
もしかしたら普通に脱水気味だったのかもしれない。

そのカラ元気のせいで頂上にある冷水トンネルを迂回して、さらなる山の頂上を目指すという馬鹿な行動をとってしまった。
しかし頂上から見下ろす「日本一美しい村」赤井川の様子は絶景だった。
だがしかし、帰るポイントは遠くにわずかに見える羊蹄山の麓なのであった。

遠い……。
とりあえずスポーツカニカマを食べて栄養補給。

うん、普通にカニカマ味。

1本238円はちょっと高いが、数少ないしょっぱい補給食としてはアリか。
冷やして食べるのがオススメとのことだけど、ぬるくても全然食べられる。
しかし賞味期限が8月までと、結構短いのは困りどころ。

赤井川の道の駅にてトイレ休憩をするとともに、帽子とネックゲイターを水で洗って多少のリフレッシュを図って再スタート。
しかし、ここからさらにヒルクライムとは……!
赤井川村カルデラなので、入るにも出るにもひとやま越えて行かなければならない
ここまでくるよりもさらにキツい上りが待っていて往生した。
死ぬ気で漕ぎ続けて、ついに限界が来て除雪車の展開場で一休みしたのだが、もうちょっとだけ進んでいれば樺立トンネルがあって下りだったので、ちょっと惜しいことをした。

130kmくらい走ってきてこの仕打ちは厳しかったけれど、かといって稲穂峠を抜けるのは悪路&交通量&結局ヒルクライムの三重苦なので、多少の迂回はやむを得ない。

というか今回は「快走できたら途中で温泉に入ってもいいかな」と、わざわざU字ロックを持ってきたのが主な敗因。
普段よりも約1kg重いせいで、坂の下に引きずり込まれるような錯覚を感じていた。
ロングライドのときは重装備になるので、普段からこのくらいの重みで走っていたほうがいいかもしれないけれど……。

そんなこんなで無事にゴール。
175kmに対して移動時間7時間55分、経過時間10時間22分だったので、今回は比較的休みすぎた傾向にある。
ウニ丼に1時間かかったのも大きいし、もうひと踏ん張りが効かず下りで休むべきところで足をついてしまったのが敗因か。
のどが渇いているのにおなかがタプタプで水が飲めない感じになっていたので、どこか途中でポカリスウェット一気飲みを挟むべきだったか。

とりあえず全身汗まみれだったので、くっちゃっん温泉ホテルようていの日帰り温泉へ。
https://hotel-youtei.co.jp/hotel-youtei.co.jp

ここはいつもエコーラインからの下りで横目に見ていただけだったんだけど、8月末で閉館になるとのことでちょうどいいタイミングだった。
日帰り入浴800円は値段が高すぎる気がするけれど、シャンプー完備なので自分のような旅人は手ぶらで来れて良い。
温泉の方は無色透明のごくごく普通のお湯で、五色温泉とか雪秩父とかと比べるとインパクトには欠ける。
老朽化もしているし、そろそろ潮時なのかもしれないね。

夕飯は地元民に人気だというラーメン店なかま。


関連ランキング:ラーメン | 倶知安駅

梅塩ラーメンという謎のメニューがあったので注文してみたところ、これが激ウマ。

やたらにいい匂いがすると思ったら油で炒めたニラがどっさり乗ったガテン系塩ラーメン。
透き通った見た目に反してパワーのあるスープに感心しつつ、謎の梅ボールをスープに溶いてみると一気に梅風味が広がって、こってり×酸味のマリアージュ
思わずスープをめちゃくちゃ飲んでしまった。
チャーシューは今流行のとは違って肉質がかっちり感じられるものだったけれど、味がしみしみで肉の旨味もあって、チャーシュー麺でガシガシ食べたい感じ。
いま思い出してもまた食べたくなる名店だった。
次回は岩のりラーメンを注文して見る予定。

というわけで今回のRelive。

Relive '積丹半島生うにライド'


いろいろ大変ではあったけど概ね最高のライド体験だった。
しかし問題は家から倶知安まで3時間かかること。
自転車で10時間走るより、車で往復6時間走るほうが疲れた気がする。
個人的には蘭越までの片道2時間半が日帰りライドの限界。
片道1時間半で行ける八雲くらいが、時間と距離と楽しさのベストバランスかもしれない。
イベントでもない限り、積丹半島を走るのは年に1回で十分だなあ、とは思った。
来年もまた、ウニを食べに来よう。

おりたたぶ、完結

業界初(?)の折り畳み自転車マンガ、おりたたぶが4巻で完結してしまった。

自分もDAHON routeを持っているので期待していたんだけど、早々に終わってしまって残念。

作者のこんちきさんは元々成年コミック出身ということもあって女の子の絵は可愛らしくて、ろんぐらいだぁずよりも相当上手いと思うんだけど長期連載とはならなかった。
折り畳み自転車の航続距離の短さが連載期間にも反映された形か(違うか)

いま読み返してみると、1巻までは面白かったんだけど、2巻でSTRiDAの瀬尾ちゃんが出てきてから方向性が変わってしまった感じがする。
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それまでは奈緒ゆうみでラブラブだったところが微妙な三角関係になってギクシャクしたまま最後まで解消されず、誰得感が強い。
こーゆー「ゆる女子」ものの漫画では不要な感情なんじゃないのかな。

しかし一番の問題点は、STRiDAというサイクリングに向かない自転車をレギュラーメンバーにしてしまったことだと思う。

どう考えてもこれは、都市部で短距離移動に使うシティコミューターであって、自転車に乗ってどこか遠くに向かいたいというときに乗る自転車ではない。
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航続距離に引っ張られた結果、ついに2巻にして自転車漫画なのに自転車を放棄するという展開に。

徒歩で川越を回るだけの展開に、この時点で自分的には興味ゼロになったんだけど、いちおう惰性で買い続けたのだが、3巻になってキャリーミーが登場するに当たってその傾向はさらに強くなった。

極小径車だとさらに行動範囲は狭くなり、話の展開も「自転車いらないじゃん」となることが増えていった。
(鎌倉編では完全に邪魔者だった)
(取材が足りていない感が強かった)

そーゆー意味では、やはりメインの登場人物にはそこそこ走られる折り畳み自転車に乗せるべきだったんじゃないかな。
例えばDAHONブロンプトンBD-1、Ternの4種類を主軸に据えつつ東京近郊をサイクリングさせて、各地でスポット的に変態小口径自転車の紹介が加わるくらいの展開でも良かった気がする。
そうならなかったのはなんというか、自転車を描くことからの逃避だと思うんだよなあ。

逆に、折り畳み自転車に乗ることの楽しさをストレートに表現していて素晴らしかったのは「おりたたみ自転車はじめました」だと思う。

ブロンプトンの走破力と携帯性を活かして、折り畳み自転車を所有して得られた喜びが十分に表現できていて良かった。

少年誌への連載ということで、思い通りに自転車のマニアックなところを書けなかったのかな、という気もしないでもない。
ハチワンダイバーという将棋漫画があったんだけど、作者が「将棋の盤面を出すとアンケートの順位が下がる」と言っていたし、あまり専門的にはできなかったのかもしれない(その結果打ち切りになってしまったので痛し痒しではある)。

しかし、ろんぐらいだぁすすとーりーず!は、新章に入ってもきちんと面白いからすごい。

やっぱりこういう「女子がおっさん趣味に手を出してみた」系マンガはマニアックでなんぼという気がするし、おりたたぶは下手にリアリティを出したせいでどっちつかずになってしまったのかもしれないなあ。

あと、最近の自転車漫画で気に入っているのはかわうそ自転車屋さん。

登場人物が動物なのでゆるい雰囲気なんだけど、意外ときちんと自転車と向き合っていて面白いのでオススメです。

島牧村グラベルライド

ニセコに行ったり椴法華に温泉に入りに行った週は比較的晴れていたんだけど、それからは本格的な蝦夷梅雨に入って週末も雨ばかりで陰々鬱々とした日々を過ごしていた。
そんな中、ついに訪れた最高に晴れた週末に喜び勇んで、かねてから計画していた島牧村一周ライドへと向かうことにした。
このコースは昨年の晩秋に回ってきたのだけれど寒くて風景を楽しむどころではなかったので、いつかリベンジを果たそうと思っていた。
pikacycling.hateblo.jp

というわけで家から約2時間かけて国縫海浜公園に到着。
ここからピリカダムを越えて日本海側のせたな町に抜け、そこから北上して島牧村を通って帰ってくるというのが今回のライドの概要となる。

周回ルートなので時計回りで行くか逆にするか悩んでEpicrideweatherに聞いてみたところ、時計回りだと海岸線で追い風に助けられるという予報だったので信じてみた。
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Epic Ride Weather

Epic Ride Weather

  • David Green
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料

この日は完璧な快晴で、まさに最高のサイクリング日和。
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ピリカダムを一周し、あまりに調子がいいので道道936号丹羽今金線を回り道。
ここは農村部を行く本当に単なる田舎道で特筆すべきところもないのだけど、ただただ距離を稼ぎたい人にはうってつけの迂回路だった。

再び国道230号に復帰して今金町へ。
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なぞの牛オブジェと写真を撮った後は、近くのセコマでおにぎりと大福を補給し、日本海を目指した。

立象山ヒルクライム

前の週に雨の中偵察がてら車でここまで走ってきて、気になっていたのが崖の上に立つ展望台だった。
その日は緊急事態宣言下のため通行止めになっていたけれど、ちょうどよく明けてくれたので登ってみることにした。

斜度はきついけれど距離は短いのでひょいひぃいと登って、世界7位の成績を記録。
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単に走っている人数が少ないだけとか言わないw
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展望台はキャンプ場の上にあって、切り立った崖の上にあるため眺めは最高にいい。
ここでセコマ名物北海道メロン大福を食べて休憩。
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最近ずっとこれにハマっているんだけど、規格外のメロンの果汁をふんだんに利用しているため、メロンそのものが詰まってるんじゃないかと錯覚するぐらい風味が強くてめちゃくちゃ美味しい。
あらゆるコンビニスイーツを凌駕するというか、普通に全国規模の銘菓展でもトップを狙えるレベルだからすごい。

展望台には水道もあって、頭から水をかぶってリフレッシュできた。
その後は立象山パノラマラインの風力発電を眺めながらポタリング
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ここを一周してから下山しようと思っていたら、eTrexがピピッと鳴ってコースをリルートした。
一周しなくてもこの先の道を降りれば国道229号に合流できるようだった。
それを信じて分岐まで行ってみると、めちゃくちゃ未舗装路じゃないですかー。
そういえばこいつはトラッキング用ナビだったのだぜ……。

普通なら引き返すところなんだけど、Googleマップで距離を調べてみると、ここを駆け下りれば5km、普通に戻ると17kmなので、だいたい10kmくらいの差がある模様。
さらに、ここは牧場の間を通り抜ける道なのでそこそこ頻繁に使われている形跡もあり、むちゃくちゃ難コースというわけでもなさそうな予感。
そしていま履いているタイヤがグラベルキングという、悪路用のタイヤなのだからたちが悪い。

というわけで、ちょっと試しに下ってみることにした。
砂利は流石に滑るので中央の草が生えた部分をブレーキを握りしめながら下っていくと、意外といい感じに走っていける。

どんどん降りると肉牛がゴロゴロと寝ていたり、牧草を刈るトラクターが置いてあったりしていて、まだ文明の管理化という雰囲気はある。
林道を通っていて怖いのはヒグマとの遭遇なんだけど、基本的に牧場周りはセキュリティが高いはず(なので牧場にヒグマが出るとニュースになる)。
とはいえ、怖いことは怖いので大声で歌いながら下ることにはなった。

そうこうしているうちに海が見えてきて一安心。
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履いててよかったグラベルキング。
でもまあ、次に来るときは普通に舗装路を走ろうとは思ったw

太いタイヤのおかげで5kmのグラベルを下ってもマシンにはダメージもなく、分厚いジェルパッドのおかげで手のひらも保護されていたのであとは順調に島牧村を目指した。
ここから先はEpicrideweatherの予言通りの鬼追い風で、なんと35km/hで走っても無風に感じるほど。
車も人もいない、空と海と崖に囲まれた一本道をなんの抵抗もなくひた走るのは、なんとも言えない感動があった。
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そのうちに島牧村唯一の市街地に到着。
何店かは飲食店もあるのだけど、今回は無難に道の駅に入ってみることにした。
hokkaido-michinoeki.jp

メニューは乏しく、カレー、ラーメン、蕎麦の御三家と名物のヒラメバーガーのみ。
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潮ラーメンが無難かと思いつつ外は暑いので、「冷たい蕎麦ってできますか」と尋ねたところ、「温かいもののみです」とのこと。意味がわからん。
いちおう、ここの名物の「どんじゃのり」という海苔が乗った蕎麦が有名っぽいので食べてみることにした。
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蕎麦に海苔1枚乗っただけで900円か、と震える。
蕎麦自体はごくごく普通。家で乾麺茹でてもこれより美味い。

最近マイブームなのが蘭越町の「そば乾麺 花のまち」。
furunavi.jp

小麦粉45%だけれどのどごしが良くてなかなかイケるし、そばつゆも美味しいのでニセコに行くたびに買っている。
家だと冷たくもできるし、完全に蘭越の勝ち(道の駅も)。

海苔自体は手摘みで貴重なものらしいけれどシーズンは1~3月とのことで、6月も下旬となると風味も何も飛んでしまっているのかもしれない。
岩海苔は地元だとスーパーで買えるくらいポピュラーだし、それと比べて美味いかと聞かれると微妙。
まあ、寿都とは違ってまず人が来ない立地だから用意できるものも保存が効くものに限られてしまうのだろう。
コロナが明けて海鮮バーベキューが解禁されたらかなりグレードアップするものと思われるけれど、しばらくは他の店で昼食をとったほうが良さそうだ。

このあとはセイコーマートで氷2kgを購入し、ボトルに継ぎ足すとともに残りは腹に仕込んで体温で溶かす作戦を取る。
日差しを遮るものがまったくないので、6月下旬というのにめちゃくちゃ暑い。
島牧村は釣りで来る人が多いため、セコマにはでかい氷が常備されているので捗る。
さらにここから道道523号美川黒松内線の上りが控えているため、モンスターエナジーで体力チャージを図る。
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ここまで朝からカフェイン断ちをしてきたおかげで効果は抜群だった。

ここから7km400mの2級山岳に入るのだが、途中のスノーシェルターで一休みして溶けた氷をボトルに移し替えたりしていたらセグメントの途中だったらしく、成績が惨憺たる物になって残念。
次に登るときはシェルターを出るまで頑張りたいところだ。

あとは快調に下って一気に黒松内市街地へ。
途中に、トワ・ヴェールの本館があったので休憩がてら寄ってみることにした。
toitvert.shop

道の駅に入っているのがトワ・ヴェール2で、こちらは本館兼工場となっており、見学やイートインもできる。
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ジェラートがダブルで注文できるのは嬉しい。
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カマンベールとハスカップにしてみたが、さすがにチーズの本場だけあって本格的な味がして美味い。
ハスカップの酸味も体に染み渡るようで、帰り道までの気力を回復させてくれた(モンスターエナジー効果はヒルクライムで切れた)。

のこりは約30km、早く着かないかなと思いながらひたすらに漕ぎ続けるだけ。
ロングライドはこの、最終盤における気力のヘタリ具合が問題だ。
とにかく心を無にして漕ぎ続けた結果、ようやくスタート地点の国縫海浜公園に到着。
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そんなこんなで今回のRelive。

Relive '島牧村グラベルライド'


あとで振り返ると当初予定の160kmを10kmもオーバーして170km超えのロングライドとなっていた。
主に序盤で道道936号丹羽今金線を無駄に走ってきたせいだろう。

がっつり休憩をとってきたので経過時間は約9時間。
200kmブルベなら残り30kmを4時間半なので楽勝ペース。
だけど300kmだとするとあと130kmもあるわけで、当然というかなかなかしんどい感じがする。
300kmブルベの制限時間は20時間なので、200kmを10時間で走って途中で3時間休み、残り100kmを6時間で走って完走くらいのペースがいいかもしれない。

次回走る予定の当丸コースター300は、6時スタートで200kmほどで泊村を通ることになるため、途中の潮香荘(以前泊まったことがある)で16時から19時まで休ませてもらうとちょうどいいかな。

それにしても、当丸コースターというからには当丸峠からの眺めがポイントなんだろうけれど、スタートから208km地点なので普通に夕方、下手すりゃ日没後だよなあ、という気がしないでもない。
グループライドでトレイル組む勢は7時間くらいで走るだろうけれど、ソロだと厳しいわな。
まあ、行けそうだったら余市か小樽まで頑張るという手も無きにもあらずだけれども。
現実世界ではこのブログが公開される頃には当丸コースター300はすでに走り終わっていて、たぶん8月末ころに結果をお伝えすることになると思われる。

水無海浜温泉ライド

土日に天気が悪いからと平日に休みをとってニセコまでエコーラインを走りに行き、休みはのんびり読書にでも励んで晴耕雨読とでも洒落込むか、と油断していたらあれよあれよという間に天気予報が目まぐるしく変化して、いつの間にかド晴天の予報になっていた。
こうなれば走りに行く以外の選択肢はないのだが、遠出をしたばかりなので近所でゆるポタだろうと考え、亀田半島下半分一周ライドと決定。
前回のニセコが100km弱と短距離だったので、今回100km走れば週に200kmでちょうどいいだろう、ということで出発。

矢別ダムまでの上りは追い風に恵まれて非常に快適&快適。
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上りなら遅いんだから追いも向かいもないだろうと思っていたんだけど、ゆるい上りだと普通にAve30km/hペースになっていたのでびっくり。
でもまあ、平地で追い風のほうがありがたいやね。

川汲峠を越えて南茅部に入っても好調なペダリングはやまず、足を止めるのももったいない感じでガンガンと南下した。
調子がいいときは走るほうが楽しくて写真を撮ろうという気にもなれず、こうやってあとからブログを書くときに苦労するのだった(汗

水無海浜温泉へ

しかしこの日はもともと温泉ライドでゆるポタの予定だったので取れ高に大きな問題はなかった。
椴法華に入ると市街地へと反れて、恵山灯台を脇目にさらに奥に進んで水無海浜温泉に到着。
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前にも来たことがあるけれど、ここは干潮のときのみ湯船が現れるという幻の温泉。
www.hakobura.jp
自然の湧出口が海岸沿いにあったから存在するという、120%天然の温泉なのだった。
そんなわけでせっかく来ても満潮だと入られないため、事前にHPから入浴可能時刻を調べておくのが吉。
www.city.hakodate.hokkaido.jp
今回は7:00~16:00となっていたが、スタートとエンドの1時間くらいは海水の割合が多くて「ぬるい塩水かな」くらいになってしまうので注意が必要。
この日は9時ころに到着したので、ちょうどいいお湯の量になっていた。
というわけで下半身レーパンのまま入浴。
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こーゆーところはほぼほぼ無人なんだけど、稀に観光客がドヤドヤと物見遊山で訪れることがあるので全裸はちょっとはばかられる。
替えのレーパンと上半身のインナーさえ持ってくれば割とさっぱりするので、北海道の野湯を堪能したい時にはレーパン入浴をオススメ。
海岸沿いなのでフナムシが数億匹くらいウヨウヨしているけれど、基本的に人に踏まれるようなノロマではないので、タオルで牽制しつつゆっくり歩いていけば蜘蛛の子を散らす用に逃げていくし無害ではある。

お湯を堪能して恵山に向けて坂を登り始めると、思った以上に向かい風を強く感じた。
天気もいいし本当だったら恵山の山頂まで登ってやろうかとも思っていたんだけど、この日は雨が降るだろうと思って午後から映画を見に行く予定を入れていたので、間に合わなくなるのもマズい。
山は逃げないのだからまた次の機会でもいいだろうと思うことにして真っ直ぐ帰ることにした。

というわけでなとわえさんの道の駅でアイス休憩。
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昆布ソフトクリームは糖分だけじゃなく、海藻のミネラル分も補給できてサイクリストのための完全栄養食品だと感じる。

ついでにいい感じの補給食を2本ゲット。
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丸缶羊羹でお馴染みの五勝手屋羊羹のものではなく、別のメーカーのもの。
五勝手屋羊羹は函館マラソンの時だけ限定でこのサイズの小さいものを作っているんだけど、そのせいで商機を逃している気がする。
スポーツようかんも悪くないけど、やっぱりこういうちゃんとした羊羹の方が味自体は全然良い。

日陰でぼんやりしていたら、サイクリストの二人組から話しかけられ、同じショップを利用している地元の人達だったので話が盛り上がって楽しかった。
コロナ前は地元の自転車屋主催で青森一泊イベントとかもあったりしたらしい。
それはちょっと楽しそうだなあ。

あと、どのくらい走るのか聞かれて
「この前の200kmブルベは8時間50分でしたよ」
と答えると
(こいつ、SORA組みのクロモリエントリーロードなんかに乗っている割に、意外と早いぞ)
みたいな目で見られたので良かった。←完全なる妄想
まあ、ハイエンドなカーボンロードに乗ったら8時間切る自信はあるけどね ←自意識過剰

いつも辺境の地ばかりを走っているのでたまに地元を走るとほかのサイクリストの人と交流ができて楽しかった。
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そんな感じで100km5時間程度のゆるポタだったけど、温泉にも入ったし交流もできたし有意義なライドだった。
本音を言うと地元のあたりは道もあまり良くなくて積極的に走りたいとは思わないのだけど、毎週毎週遠征というのも大変なので、遠近交互に織り交ぜて走っていくのはアリかな、とは思った。

ニセコエコーライン開通記念ライド

ぐおおお、土日天気悪いじゃん!
平日の、この、人生をすり潰すだけの日々は休みの日に自転車に乗ることでしか生かされないんじゃー!!!

6月は毎週のようにこんなことを叫びながら床をのたうち回っていた。
すると、
「じゃあ休みとって走りに行けばいいんじゃね」
という悪魔天使のささやきが聞こえてきた。

調べてみると、連休明けにしらす丼を食べに行った時には閉鎖中だったニセコのエコーラインが5月末で開通しているとのこと。
これは記念に走りに行くしか無い!
新見温泉側のゲートはまだ開いていないとのことなので、そっちはまた今度走りに行くことにすれば行く機会を増やせて捗る。

家から2時間半かけて蘭越町にたどり着くと、まさかのドン曇りで絶望。
いやでもまあ、雨は降りそうにないしこれで満足するか、と走り出した瞬間に空がぐんぐん晴れ始め、突然のドピーカンに早変わりした。
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いや、これは完全に優勝ですわ。
この日は丸一日雲ひとつ無い快晴で「神に祝福されたワタシ!!!byマチカネフクキタル」な気持ちになった。

天気も良ければ気分も軽く、気分が軽ければペダルを回す足も軽く、PRを叩き出しながらヒルクライムをクリアー。
前回は雪まみれだった山肌も、梅雨が開けて一斉に芽吹き出した新緑が目に鮮やかな初夏の色へと変わっており、同じ坂を登っているとは思えない新鮮さがあった。
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平日は車通りもほとんどなく、いても山菜ハンターくらいなので大変に走りやすい。
アホみたいに飛ばす自殺志願者バイク乗りが少ないというだけでも平日に走りに来る価値はある。

なにはともあれ神仙沼レストハウスで甘いものを食べなくてはニセコパノラマラインは終わらない。
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まだこの時期は季節限定メニューがないんだよなあ、と思っていたらミニパフェ(550円)という新メニューがあったので早速試してみた。
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ソフトクリーム本体が美味いのはもちろん、黒蜜やあずきがアクセントになっていて大変良かった。
抹茶ポッキーもいい味出してる。
ここは朝9時からスイーツを出しているところが秀逸で、7時ころから登りだして20km・2時間でちょうどたどり着ける。
ここから倶知安まで30km・2時間で昼ごはんの時間帯になるのでちょうどよかったりする。

さて、走り出していよいよニセコエコーラインへ。
ここは自分が走ってきた道の中では間違いなく最高のダウンヒルスポットなんだけど、走っていて楽しいのと写真に映えやすいかは別問題なので今回も写真はなし。

ただ本当に自分はこの道が好きなんだよね~。
道幅は狭くて森の中を抜けるようで、鳥の声を聞きながらゆったりゆったり下っている時間は何者にも代えがたい。
人はやっぱりこうやって、足を動かして汗をかいて、見て、聞いて、山の香りを肺いっぱいに吸い込んで、五感をフルに活用させて初めて「生きている」という実感を得られるのかもしれない。

楽しい時間はあっという間に終わって大都会、倶知安町へ(皮肉ではなく大自然から解き放たれて見るとマジでそう思う)。

昼ごはんは「農家のそばや 羊蹄山」が定番なんだけど、この時期は周囲の畑から堆肥の匂いが漂ってきて蕎麦の香りどころの話ではないので、趣向を変えて「手打そば処 なかやま」に行ってみた。


関連ランキング:そば(蕎麦) | 倶知安駅比羅夫駅

太切り十割のとろろそばを注文してみたけれど、うーん、普通かな。
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太くて硬いばかりで太切りの意味がわからないし、十割だから美味しいというほどでもない。
普通のメニューは一般的なお値段なので、普段使いで食べるのならアリだけれども、美味しいものを食べよう! と勢い勇んで食べる感じではない。
やっぱり森町の「北の玄庵」は神だったなあ。

まあ、ダメだったものはすぐに忘れて、あとはまたーりと羊蹄山の周りをかる~く一周。
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しかし、日差しを遮るものが一切ないためかなりに熱い。
今回は全身ワークマンコーデとして、ワークマンのネックゲイターに、ワークマンのサイクルジャージ、ワークマンの冷感インナーと揃えてきたので助かった。
ネックゲイターはほぼマスク代わりではあるんだけど、首に巻いていると日焼け防止になるのでオススメ。

羊蹄山の周りをぐるっとして、去年大混雑だった京極町のふきだし公園は閉鎖になっていたため、華麗にスルーして真狩村の「羊蹄山の湧き水」を目指した。
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ここもまあまあ混んでいるけれど、無尽蔵に湧いているので片隅で汲んだり水をかぶったりしていても大目に見られるので良い。

このあとはあえて一旦農道に入って、道道230号を目指して迂回してみた。
ここの道路も非常に走りやすく、アップダウン&ワインディングでとても楽しい。
北海道は農道を走ってなんぼやなー。
と、突然「ダチョウ牧場」なる謎の看板が見えたので、ちょっと立ち寄ってみることにした。
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うわー、ダチョウめっさおるやん!
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首が蛇みたいにうにゅうにょ動くし、目は異常にパッチリしていてちょっとキモい。
こいつは一人コカトリスだな……。
平日だったため店舗はおやすみ(看板にはWeekday10:00~17:30と書いてあった気がしたけれど多分気の所為)で、その代わりにどら焼きの自販機があった。
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冷凍のどら焼きは夏場にそのままかぶりついても良さそう。
新見温泉ゲートが開通したら昆布岳を一周するついでに寄ってみてもいいな。
冷凍のソーセージは持って帰られないし、次は普通に土日に来て熱々のダチョウ肉を、生きているダチョウを見ながら食べるプレイに挑戦してみたい。

帰りはニセコ中心部のシャレオツなカフェーでアイスコーヒーでもキメようと思っていたんだけど、思いの外混んでいたので「頭から尻尾までびしょ濡れの状態で入るのもなあ」と躊躇したため断念。
あとは昆布まで農道を通ってのんびりと漕いだ。
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北海道という日本のど田舎に住んでいても、ニセコ周辺の大自然には心躍ってしまう。
今日は完全に優勝でしょう。

そして〆は幽泉閣。
http://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/yuusenkaku/www.town.rankoshi.hokkaido.jp

お土産屋さんに珍しいエナジーバーが置いてあったので購入してみた。
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ビーガン対応というあたりがさすが国際都市ニセコに近いだけのことはある。
しかし300円は高いなあ。
気軽には食べられへん。

というわけで今回のRelive。

ニセコは何回走っても全然飽きが来ないからすごい。
道が良いだけじゃなくって、寄って楽しいスポットが多いのがいいよなあ。
新見温泉側のゲートが開いたらまた行こう。