ぐおおお、土日天気悪いじゃん!
平日の、この、人生をすり潰すだけの日々は休みの日に自転車に乗ることでしか生かされないんじゃー!!!
6月は毎週のようにこんなことを叫びながら床をのたうち回っていた。
すると、
「じゃあ休みとって走りに行けばいいんじゃね」
という悪魔天使のささやきが聞こえてきた。
調べてみると、連休明けにしらす丼を食べに行った時には閉鎖中だったニセコのエコーラインが5月末で開通しているとのこと。
これは記念に走りに行くしか無い!
新見温泉側のゲートはまだ開いていないとのことなので、そっちはまた今度走りに行くことにすれば行く機会を増やせて捗る。
家から2時間半かけて蘭越町にたどり着くと、まさかのドン曇りで絶望。
いやでもまあ、雨は降りそうにないしこれで満足するか、と走り出した瞬間に空がぐんぐん晴れ始め、突然のドピーカンに早変わりした。
いや、これは完全に優勝ですわ。
この日は丸一日雲ひとつ無い快晴で「神に祝福されたワタシ!!!byマチカネフクキタル」な気持ちになった。
天気も良ければ気分も軽く、気分が軽ければペダルを回す足も軽く、PRを叩き出しながらヒルクライムをクリアー。
前回は雪まみれだった山肌も、梅雨が開けて一斉に芽吹き出した新緑が目に鮮やかな初夏の色へと変わっており、同じ坂を登っているとは思えない新鮮さがあった。
平日は車通りもほとんどなく、いても山菜ハンターくらいなので大変に走りやすい。
アホみたいに飛ばす自殺志願者バイク乗りが少ないというだけでも平日に走りに来る価値はある。
なにはともあれ神仙沼レストハウスで甘いものを食べなくてはニセコパノラマラインは終わらない。
まだこの時期は季節限定メニューがないんだよなあ、と思っていたらミニパフェ(550円)という新メニューがあったので早速試してみた。
ソフトクリーム本体が美味いのはもちろん、黒蜜やあずきがアクセントになっていて大変良かった。
抹茶ポッキーもいい味出してる。
ここは朝9時からスイーツを出しているところが秀逸で、7時ころから登りだして20km・2時間でちょうどたどり着ける。
ここから倶知安まで30km・2時間で昼ごはんの時間帯になるのでちょうどよかったりする。
さて、走り出していよいよニセコエコーラインへ。
ここは自分が走ってきた道の中では間違いなく最高のダウンヒルスポットなんだけど、走っていて楽しいのと写真に映えやすいかは別問題なので今回も写真はなし。
ただ本当に自分はこの道が好きなんだよね~。
道幅は狭くて森の中を抜けるようで、鳥の声を聞きながらゆったりゆったり下っている時間は何者にも代えがたい。
人はやっぱりこうやって、足を動かして汗をかいて、見て、聞いて、山の香りを肺いっぱいに吸い込んで、五感をフルに活用させて初めて「生きている」という実感を得られるのかもしれない。
楽しい時間はあっという間に終わって大都会、倶知安町へ(皮肉ではなく大自然から解き放たれて見るとマジでそう思う)。
昼ごはんは「農家のそばや 羊蹄山」が定番なんだけど、この時期は周囲の畑から堆肥の匂いが漂ってきて蕎麦の香りどころの話ではないので、趣向を変えて「手打そば処 なかやま」に行ってみた。
太切り十割のとろろそばを注文してみたけれど、うーん、普通かな。
太くて硬いばかりで太切りの意味がわからないし、十割だから美味しいというほどでもない。
普通のメニューは一般的なお値段なので、普段使いで食べるのならアリだけれども、美味しいものを食べよう! と勢い勇んで食べる感じではない。
やっぱり森町の「北の玄庵」は神だったなあ。
まあ、ダメだったものはすぐに忘れて、あとはまたーりと羊蹄山の周りをかる~く一周。
しかし、日差しを遮るものが一切ないためかなりに熱い。
今回は全身ワークマンコーデとして、ワークマンのネックゲイターに、ワークマンのサイクルジャージ、ワークマンの冷感インナーと揃えてきたので助かった。
ネックゲイターはほぼマスク代わりではあるんだけど、首に巻いていると日焼け防止になるのでオススメ。
羊蹄山の周りをぐるっとして、去年大混雑だった京極町のふきだし公園は閉鎖になっていたため、華麗にスルーして真狩村の「羊蹄山の湧き水」を目指した。
ここもまあまあ混んでいるけれど、無尽蔵に湧いているので片隅で汲んだり水をかぶったりしていても大目に見られるので良い。
このあとはあえて一旦農道に入って、道道230号を目指して迂回してみた。
ここの道路も非常に走りやすく、アップダウン&ワインディングでとても楽しい。
北海道は農道を走ってなんぼやなー。
と、突然「ダチョウ牧場」なる謎の看板が見えたので、ちょっと立ち寄ってみることにした。
うわー、ダチョウめっさおるやん!
首が蛇みたいにうにゅうにょ動くし、目は異常にパッチリしていてちょっとキモい。
こいつは一人コカトリスだな……。
平日だったため店舗はおやすみ(看板にはWeekday10:00~17:30と書いてあった気がしたけれど多分気の所為)で、その代わりにどら焼きの自販機があった。
冷凍のどら焼きは夏場にそのままかぶりついても良さそう。
新見温泉ゲートが開通したら昆布岳を一周するついでに寄ってみてもいいな。
冷凍のソーセージは持って帰られないし、次は普通に土日に来て熱々のダチョウ肉を、生きているダチョウを見ながら食べるプレイに挑戦してみたい。
帰りはニセコ中心部のシャレオツなカフェーでアイスコーヒーでもキメようと思っていたんだけど、思いの外混んでいたので「頭から尻尾までびしょ濡れの状態で入るのもなあ」と躊躇したため断念。
あとは昆布まで農道を通ってのんびりと漕いだ。
北海道という日本のど田舎に住んでいても、ニセコ周辺の大自然には心躍ってしまう。
今日は完全に優勝でしょう。
そして〆は幽泉閣。
http://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/yuusenkaku/www.town.rankoshi.hokkaido.jp
お土産屋さんに珍しいエナジーバーが置いてあったので購入してみた。
ビーガン対応というあたりがさすが国際都市ニセコに近いだけのことはある。
しかし300円は高いなあ。
気軽には食べられへん。
というわけで今回のRelive。
ニセコは何回走っても全然飽きが来ないからすごい。
道が良いだけじゃなくって、寄って楽しいスポットが多いのがいいよなあ。
新見温泉側のゲートが開いたらまた行こう。