ニセコに行ったり椴法華に温泉に入りに行った週は比較的晴れていたんだけど、それからは本格的な蝦夷梅雨に入って週末も雨ばかりで陰々鬱々とした日々を過ごしていた。
そんな中、ついに訪れた最高に晴れた週末に喜び勇んで、かねてから計画していた島牧村一周ライドへと向かうことにした。
このコースは昨年の晩秋に回ってきたのだけれど寒くて風景を楽しむどころではなかったので、いつかリベンジを果たそうと思っていた。
pikacycling.hateblo.jp
というわけで家から約2時間かけて国縫海浜公園に到着。
ここからピリカダムを越えて日本海側のせたな町に抜け、そこから北上して島牧村を通って帰ってくるというのが今回のライドの概要となる。
周回ルートなので時計回りで行くか逆にするか悩んでEpicrideweatherに聞いてみたところ、時計回りだと海岸線で追い風に助けられるという予報だったので信じてみた。
この日は完璧な快晴で、まさに最高のサイクリング日和。
ピリカダムを一周し、あまりに調子がいいので道道936号丹羽今金線を回り道。
ここは農村部を行く本当に単なる田舎道で特筆すべきところもないのだけど、ただただ距離を稼ぎたい人にはうってつけの迂回路だった。
再び国道230号に復帰して今金町へ。
なぞの牛オブジェと写真を撮った後は、近くのセコマでおにぎりと大福を補給し、日本海を目指した。
立象山ヒルクライム
前の週に雨の中偵察がてら車でここまで走ってきて、気になっていたのが崖の上に立つ展望台だった。
その日は緊急事態宣言下のため通行止めになっていたけれど、ちょうどよく明けてくれたので登ってみることにした。
斜度はきついけれど距離は短いのでひょいひぃいと登って、世界7位の成績を記録。
単に走っている人数が少ないだけとか言わないw
展望台はキャンプ場の上にあって、切り立った崖の上にあるため眺めは最高にいい。
ここでセコマ名物北海道メロン大福を食べて休憩。
最近ずっとこれにハマっているんだけど、規格外のメロンの果汁をふんだんに利用しているため、メロンそのものが詰まってるんじゃないかと錯覚するぐらい風味が強くてめちゃくちゃ美味しい。
あらゆるコンビニスイーツを凌駕するというか、普通に全国規模の銘菓展でもトップを狙えるレベルだからすごい。
展望台には水道もあって、頭から水をかぶってリフレッシュできた。
その後は立象山パノラマラインの風力発電を眺めながらポタリング。
ここを一周してから下山しようと思っていたら、eTrexがピピッと鳴ってコースをリルートした。
一周しなくてもこの先の道を降りれば国道229号に合流できるようだった。
それを信じて分岐まで行ってみると、めちゃくちゃ未舗装路じゃないですかー。
そういえばこいつはトラッキング用ナビだったのだぜ……。
普通なら引き返すところなんだけど、Googleマップで距離を調べてみると、ここを駆け下りれば5km、普通に戻ると17kmなので、だいたい10kmくらいの差がある模様。
さらに、ここは牧場の間を通り抜ける道なのでそこそこ頻繁に使われている形跡もあり、むちゃくちゃ難コースというわけでもなさそうな予感。
そしていま履いているタイヤがグラベルキングという、悪路用のタイヤなのだからたちが悪い。
というわけで、ちょっと試しに下ってみることにした。
砂利は流石に滑るので中央の草が生えた部分をブレーキを握りしめながら下っていくと、意外といい感じに走っていける。
どんどん降りると肉牛がゴロゴロと寝ていたり、牧草を刈るトラクターが置いてあったりしていて、まだ文明の管理化という雰囲気はある。
林道を通っていて怖いのはヒグマとの遭遇なんだけど、基本的に牧場周りはセキュリティが高いはず(なので牧場にヒグマが出るとニュースになる)。
とはいえ、怖いことは怖いので大声で歌いながら下ることにはなった。
そうこうしているうちに海が見えてきて一安心。
履いててよかったグラベルキング。
でもまあ、次に来るときは普通に舗装路を走ろうとは思ったw
太いタイヤのおかげで5kmのグラベルを下ってもマシンにはダメージもなく、分厚いジェルパッドのおかげで手のひらも保護されていたのであとは順調に島牧村を目指した。
ここから先はEpicrideweatherの予言通りの鬼追い風で、なんと35km/hで走っても無風に感じるほど。
車も人もいない、空と海と崖に囲まれた一本道をなんの抵抗もなくひた走るのは、なんとも言えない感動があった。
そのうちに島牧村唯一の市街地に到着。
何店かは飲食店もあるのだけど、今回は無難に道の駅に入ってみることにした。
hokkaido-michinoeki.jp
メニューは乏しく、カレー、ラーメン、蕎麦の御三家と名物のヒラメバーガーのみ。
潮ラーメンが無難かと思いつつ外は暑いので、「冷たい蕎麦ってできますか」と尋ねたところ、「温かいもののみです」とのこと。意味がわからん。
いちおう、ここの名物の「どんじゃのり」という海苔が乗った蕎麦が有名っぽいので食べてみることにした。
蕎麦に海苔1枚乗っただけで900円か、と震える。
蕎麦自体はごくごく普通。家で乾麺茹でてもこれより美味い。
最近マイブームなのが蘭越町の「そば乾麺 花のまち」。
furunavi.jp
小麦粉45%だけれどのどごしが良くてなかなかイケるし、そばつゆも美味しいのでニセコに行くたびに買っている。
家だと冷たくもできるし、完全に蘭越の勝ち(道の駅も)。
海苔自体は手摘みで貴重なものらしいけれどシーズンは1~3月とのことで、6月も下旬となると風味も何も飛んでしまっているのかもしれない。
岩海苔は地元だとスーパーで買えるくらいポピュラーだし、それと比べて美味いかと聞かれると微妙。
まあ、寿都とは違ってまず人が来ない立地だから用意できるものも保存が効くものに限られてしまうのだろう。
コロナが明けて海鮮バーベキューが解禁されたらかなりグレードアップするものと思われるけれど、しばらくは他の店で昼食をとったほうが良さそうだ。
このあとはセイコーマートで氷2kgを購入し、ボトルに継ぎ足すとともに残りは腹に仕込んで体温で溶かす作戦を取る。
日差しを遮るものがまったくないので、6月下旬というのにめちゃくちゃ暑い。
島牧村は釣りで来る人が多いため、セコマにはでかい氷が常備されているので捗る。
さらにここから道道523号美川黒松内線の上りが控えているため、モンスターエナジーで体力チャージを図る。
ここまで朝からカフェイン断ちをしてきたおかげで効果は抜群だった。
ここから7km400mの2級山岳に入るのだが、途中のスノーシェルターで一休みして溶けた氷をボトルに移し替えたりしていたらセグメントの途中だったらしく、成績が惨憺たる物になって残念。
次に登るときはシェルターを出るまで頑張りたいところだ。
あとは快調に下って一気に黒松内市街地へ。
途中に、トワ・ヴェールの本館があったので休憩がてら寄ってみることにした。
toitvert.shop
道の駅に入っているのがトワ・ヴェール2で、こちらは本館兼工場となっており、見学やイートインもできる。
ジェラートがダブルで注文できるのは嬉しい。
カマンベールとハスカップにしてみたが、さすがにチーズの本場だけあって本格的な味がして美味い。
ハスカップの酸味も体に染み渡るようで、帰り道までの気力を回復させてくれた(モンスターエナジー効果はヒルクライムで切れた)。
のこりは約30km、早く着かないかなと思いながらひたすらに漕ぎ続けるだけ。
ロングライドはこの、最終盤における気力のヘタリ具合が問題だ。
とにかく心を無にして漕ぎ続けた結果、ようやくスタート地点の国縫海浜公園に到着。
そんなこんなで今回のRelive。
Relive '島牧村グラベルライド'
あとで振り返ると当初予定の160kmを10kmもオーバーして170km超えのロングライドとなっていた。
主に序盤で道道936号丹羽今金線を無駄に走ってきたせいだろう。
がっつり休憩をとってきたので経過時間は約9時間。
200kmブルベなら残り30kmを4時間半なので楽勝ペース。
だけど300kmだとするとあと130kmもあるわけで、当然というかなかなかしんどい感じがする。
300kmブルベの制限時間は20時間なので、200kmを10時間で走って途中で3時間休み、残り100kmを6時間で走って完走くらいのペースがいいかもしれない。
次回走る予定の当丸コースター300は、6時スタートで200kmほどで泊村を通ることになるため、途中の潮香荘(以前泊まったことがある)で16時から19時まで休ませてもらうとちょうどいいかな。
それにしても、当丸コースターというからには当丸峠からの眺めがポイントなんだろうけれど、スタートから208km地点なので普通に夕方、下手すりゃ日没後だよなあ、という気がしないでもない。
グループライドでトレイル組む勢は7時間くらいで走るだろうけれど、ソロだと厳しいわな。
まあ、行けそうだったら余市か小樽まで頑張るという手も無きにもあらずだけれども。
現実世界ではこのブログが公開される頃には当丸コースター300はすでに走り終わっていて、たぶん8月末ころに結果をお伝えすることになると思われる。