PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

【野生馬との出会い】汐首山にんじんハイク

冬季間のアクティビティを探していたら、地元の低山なら自分が持っている装備で事足りることを知って、毎週のようにスノーハイキングに出かけるようになった。

とりあえず良かったのは、ロードバイク用のナビにeTrex30xを買ってたこと。

その名の通りトレッキング用のアイテムなので、Ride with GPSで登山ルートを作ってGPXファイルを取り込めるので最強。

あと、ワークマンのイージスが、まさに神の盾。
workman.jp
これはロードバイク用に買ったレインウェアなんだけど、外気を全然取り込まないので真冬の山の上でも全然冷えなくて凄い。
ただ、この前ワークマンに行ったらイナレム(逆から読んだら「蒸れない」!!!)という新製品が出ていてちょっと欲しくなった。
workman.jp
ハイキング中に暑くなってレインウェアの前を開けると、かいた汗が水滴となってびっしり張り付いている。
イナレム(蒸れない)は透湿性能が格段に上がっているので、ちょっとほしい気がする。
上下セットで4,980円とかなので衝動買してもいいんだけど、イージスが全然真新しいのに別に買ってしまうのはもったいない気がしている。

イージスはそれ1枚だとペラペラなので当然インナーにはコンプレッションの長袖シャツとネルシャツを着込んでいるんだけど、前回それだけだと休憩中に汗冷えしてしまうことが分かったので、秘密兵器を導入した。

あみあみスケスケで中年のおっさんが着ているとかなりヤバい外見になるんだけど、汗が肌にまとわりつかないので全然冷えなくて凄かった。
春秋のロードバイクでのライドでも心強い味方になってくれそうなので捗る。
屋外スポーツという点でハイキングもロードバイクも似通っているので、共通の装備が多くて低予算で入り込めるという点では助かっている。

汐首山で野生の馬に会いたい

そんなわけでスノーハイクにはまって函館山にも2回登ったし、近所の山でどこか面白そうなところはないかと探してYAMAPの登山記録を見ていたら、馬の写真が出てきてびっくりした。
yamap.com

むかし函館から南茅部の方まで山を越えていくために馬を使っていたのが、放逐されて野生化したのをよく国道沿いで見るんだけど、この汐首山のうえにはたくさんの野生馬がおり、人が登っていくとニンジンをもらいに集まってくるのだという!
家からもすぐ近くだし、標高も290mとそこそこ低いので、さっそくニンジンを買って登ってみることにした。

登りやすい登山道

登山口前の駐車スペース(6台くらい停められそう)に到着すると、すでに先客1台および、準備をしているうちにもう1台やってきたのでかなりの人気マウンテンらしい。
そのせいもあって登山道にはしっかりとしたトレースが残っていて、普通の登山靴でも登りやすい。
面白いのがそのトレース跡をエゾシカも利用しているところ。
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意外と頭いいなこいつら。

この日は天気が良くて最高だったんだけど、風がめちゃくちゃ強い。
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森林限界でもないのに木がなくて丸坊主になっているのは、この強烈な風のせいだろう。

その代わりに一気に視界が晴れて見通しが良くなり、いつも登っている函館山に比べると眺めは格段にいい。
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山頂付近になると強風でトレースは消えてしまうし、吹き溜まりに踏み込んで膝まで雪にうまることもあったけど、概ね歩きやすい。
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そうこうしていると、野生の馬がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
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馬は3頭いて、茶色い馬はかなりフレンドリーに寄ってくるが、ほかの2頭はメスなのかな? 遠目に見ているだけで寄っては来ない。
さっそくリュックサックから人参を取り出してあげてみると、ボリボリと食べてくれた!!!
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これは超楽しい\(^o^)/
少なくとも、登別のクマ牧場の万倍は楽しいね。

めちゃくちゃ人懐っこいのに触ろうとするとサッと身をかわすあたりが野生動物っぽくて好き。
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馬とのふれあいを楽しんでいると、あとからソリを担いだ親子連れがやってきて、同じようにニンジンをあげだした。
お父さんの方と雑談していて、
「YAMAP見て野生の馬が見たくて来たんですよ」
というと、
「YAMAPやってるんですか!?」
と思わぬ方向で食いつかれてしまって焦る。

というのもYAMAPはサイトのデザインが良くて人の登山日記を見るのは楽しいんだけど、アクティビティを記録するためには事前に登山計画を作って提出しなきゃらないし、人の登山計画のGPXファイルをダウンロードできるのはプレミアム会員だけだったりして、微妙に使い勝手良くないんですよね……。
ルートは前述の通りRide with GPSで作れるし、アクティビティの記録はStravaとReliveに上げているので、YAMAPはROM専になろうかな、と思っていたもので。

でもまあ、さすがにロードバイク人口の10倍くらいは登山者のほうが多いので、気軽に山の情報が手に入るという点では大変良い時代になったと思いますよ。

レーダー基地まで移動

しばし山頂で360度に開けた景色を堪能していると、親子はソリで滑り降りていった。
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上りは楽しいけど同じ道を下って帰るのが地味にめんどいので、ソリという選択肢はかなりにアリだな。
山スキー担ぐとなると本格的すぎて厳しいけど。

登り始めてまだ1時間で余力もあったので、海に突き出した突端のレーダーの方まで行ってみることにした。
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しかしここから先はトレースもなく、林道は吹き溜まりとなって股下まで容易にズブズブと埋まってしまう状況だったので、草が出ている斜面を登って風が強い尾根を選んで進む。
そうこうしていると視界に海が開け、青い海をバッグに2頭のシルエットが。
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こっちにも馬いるじゃん! と早歩きで近づいていくといるわいるわ、7頭ほどの馬がもしゃもしゃと草を食んでいた。
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南側の向いた斜面は雪が少なく草が露出しているので、それを食べるために群れているようだ。
こちらの群れは先程の3頭よりもさらにフレンドリーで、あれよあれよという間にすっかり取り囲まれてしまった。
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残念ながら持ってきていた3本のニンジンは先程の馬たちに全部あげてしまったので在庫切れなんだけど、鼻先を近づけて匂いを嗅いだかと思うと熱い鼻息をぷふぉーっと吹きかけられたり、野生動物たちとのふれあいを存分に楽しむことができた。
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最初、ウマ目当てにニンジン持ってくる登山客がこんなにいるのに食べ飽きてないかなどと心配してたんだけど、この様子なら全然問題なさそうだ。
あと、いっぱい食べているということはいっぱい糞をしているということでもあって、雪の上にはこんもりとした塊がそこら中に落ちている。
そーゆー意味でも汐首山に登るならば雪の時期だな! と強く思った。

風が強くなってきたので馬たちにお別れを告げ、レーダーの入口まで戻ってセコマの大福を食べてひとやすみ。
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毎回サーモスにコーヒーを入れて持ってくるんだけど、性能が良すぎて登山中に一口か二口しか飲めないという問題があるので、次回以降は水でぬるくして持ってこようと思う。
(水分補給用には別にボトルあり)

さっそうと下り始めると、夫婦っぽい登山客がストックをつきながら登ってきた。
「上に馬いましたか?」
と聞かれたので、やはり馬目当ての人が多いようだ。
「向こうのレーダーの方にたくさんいましたよwww ニンジン持ってきましたかwww」
と変なテンションで答えてしまったけど、愛想良くできたので良しとしよう。

そういえば、上りのときに先行していた二人組みを途中で追い越したんだけど、「こんにちはー」と言っても無視で、路肩でイライラと足踏みしていてなんだか嫌な感じだったなあ(頂上でも見かけなかった。目的が謎)。
函館山でもグループ内のオッサン一人がずっとガンつけてきたりしたので、余計なことに巻き込まれないようほそぼそとソロで活動しようと思う。

冬こそスパイシー味噌ラーメン

下山してちょうどお昼時だったので、恵山まで足を伸ばして菜の花でスパイシー味噌ラーメンを食べに行った。


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前回めちゃくちゃ美味しかった記憶があるんだけど、今回は普通に味噌ラーメンでスパイスの香りが足りず、残念な感じ。
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これなら1日5食限定の岩のりだんだんを食べていればよかった。

そんな感じで、今回の登山は野生の馬と触れ合うことができて楽しかった。
また違う山にも挑戦してみたいんだけど、ツボ足でどんどん歩いていける山を探すのは結構難しい。
市内近郊の蝦夷松山とかだと最悪の場合雪に埋もれてラッセルするはめになりそうだし、かといって比較的登山客が多い山はバックカントリーの人が多いから、単に登りたくて登っている人間は奇異の目で見られるかもしれない。
どうせ多分雪山に登れるのはあと一ヶ月くらいだと思うので(さらにその後次の冬まで登山客に会うこともないんだし)、人のことは気にせず安全そうな山を狙って歩いてこようと思っている。