PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

四連休知床旅情ライドその3 〜知床峠編〜

知床旅情3日目は標津町のよしだ旅館からスタート。
深夜遅くに起きるときは、スマートウォッチの振動タイマーが大変便利。
他の人を起こさないよう忍ぶようにして出発した。
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朝もやがけぶるオホーツク海沿いの道は涼しくて、羅臼までの50kmもすんなり走破。
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当初の予定ではここで名物の黒ハモ丼を食べて朝食にする予定だったのだが、早起きしすぎてまだ朝6時だったので断念。
2時間待つよりは午前中の涼しい時間のうちに峠を登り終えてしまって、アクティビティはその後だ、と決断してセコマのおにぎりで軽く朝食を済ませた。

知床峠

知床峠は標高750mあり、先週登った竜泊ラインのほぼ2倍。
しかし急斜面はそれほどなく、割となだらかな上り坂が続いているので言うほど大変ではなかった。
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クロモリロードなので登りは苦手だけれども、早く登ろうとさえしなければ大丈夫。
平均7km/hくらいのナメクジのようなペースで這い上がる自分だ。

かなり上ってきたのに「まだ三合目!?」と一旦心が折れる
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途中でVAAMが切れたので水を入れ替えてVAAMを溶かしたり、溶けた氷を飲んだりすると再び元気が出てきて再出発。
意外とすぐに五合目が現れたのであまり気にしない方がいいかもしれない。
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しかしこの絶景はいいわ。
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大自然の風景に癒されながらペダルを踏んだ。

そんなこんなで登頂完了。
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野付半島のときも思ったけれど、美しい景色を見ると脳が活性化するので、辛いヒルクライムも比較的楽にこなすことが出来るようだ。
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そーゆー意味では竜泊ラインの竜飛岬からの登りは苦行だったなあ……。

知床峠は完全に国立公園のテリトリーにあるため売店や自販機などは一切なく、あるのはトイレのみ。
ロードバイクで登るなら、十分な水分と補給食を担いでいくのは不可欠だろう。
というわけでセコマで買っておいた北海道メロン大福で祝杯をば。
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そしてここからの下りは最&高の極みですよ。
下りの爽快さで上りの苦しみを全部忘れてしまうんだよね。
覚えているのは最後に経験した楽しさだけなので、また何度でも山に登ってしまうのだった。

知床五湖

このまま先に進んでしまうとせっかく世界自然遺産に来た甲斐がないので、ついでに知床五湖まで足を伸ばすことにした。
www.goko.go.jp

ところがこれが割と鬼門で、急勾配のアップダウンがひたすらに続く魔境。
知床峠に登るよりもむしろきつかったんじゃないかなあ。
息も絶え絶えになりながら知床五湖フィールドハウスにたどり着くと、そこは駐車場待ちの車が十何台も連なる地獄だった。
twitter.com

ひえー、と思っていたら係員の人が、
「自転車の人は先に入っていいから。駐車料金もいらないから、建物の壁に立て掛けといて」
とのお言葉が。
地獄に仏とはこのことやで~。
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エコでロハスSDGsロードバイクは、自然を愛する人から優しく受け入れられているのだと実感できたエピソードだった。
みんなもロードバイク知床五湖に行こうぜ!(坂で死ぬけど

とにかく汗だくなので一度トイレに入って濡らしたタオルで体を拭いて、一息ついたのでまずは朝食と洒落込んだ。
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知床サーモンを使ったというスモークサーモンバーガーはサーモン感が足りずイマイチ。
コケモモソフトクリームと流氷ソーダのフロートは絶品だったので引き分けとしたい。

さて見学でもしていこうかと思ったのだけど、ここらへんはヒグマのテリトリーでもあるので知床五湖の全部を見るにはガイド必須で3時間もかかるという。
さすがにそれは網走にたどり着けないから断念してお手軽に、知床一湖だけを見学する道をチョイスした。
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こちらは高さ3mの木橋の上から見学するのでヒグマフリーだし、料金もフリーだし、往復で一時間くらいなので大変お手頃。
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雄大な知床連峰を眺めながら(あそこを登ってきたんだなあ)と悦に入ったり、草むらから現れたエゾシカちゃんが尻尾をふりふりする様子を楽しんだりと、なかなか面白かった。
streamable.com

道の駅うとろ・シリエトク

再び魔の坂を乗り越えて外界にたどり着いて、まず向かったのは道の駅。
hokkaido-michinoeki.jp

さっき朝食を食べたばかりだけどここで昼食とする。
連休だけあって食堂はメチャ混みだったんだけど、回転率が良くて名前を書いて待っていたらほどなくして呼び出しがかかった。
こういうときは一人旅は便利だ。

メニューが豊富でかなり悩んだ。
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海鮮丼もいいし三色丼も捨てがたい。
が、ここでは時鮭いくら丼1,850円をチョイス!
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主な要因は知床五湖フィールドハウスでのサーモンバーガーが不服だったことであろう。
この時期にここでしか獲れない時しらずは絶品で、知床サーモンの実績解除となった。
イクラはまあ、自分で作ったほうが美味しいかな(道民感。
汁物が三平汁だったのがすごく良くて、思わず鮭づくしになった。
トータルでは大満足です。

オシンコシンの滝

急ぐ旅でもないので途中で見かけた面白そうなところにはちょくちょく足をとめていた。
とりあえず、三階滝なる看板を見かけたので立ち寄ってみた。
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二階にしか見えない感じだけど、まあ滝ですな。
滝ってよく観光名所になっているけど、正直良さみがよく分からないんだよね。
水が高いところから落ちてきてるだけじゃん。
などと思いながら走っていると今度はオシンコシンの滝なる看板が。
また滝かよ~と思いつつ足を止めてみると、デカッ!
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この距離感にしてこの大きさは!?
足元まで寄ってみると、これがまさに真の滝といった風格。
streamable.com

ザ・瀑布。
本物はやっぱり違うね。
舞い上がる水滴を全身に浴びてリフレッシュできた。
ちょっと気になったんだけど、こーゆーマイナスイオンにはエキノコックスとかピロリ菌とかは含まれてないのかね。

知床エゾシカファーム

再び走り出すと今度はエゾシカファームなる魅力的な看板が現れた。
www.shariken.co.jp

無人のようだが無料で好きに見学してもいいらしい。
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立札には「そこらへんに生えている緑の草をむしってあげてみましょう(原文ママ」というゆる~い案内が書いてあるので試してみることにした。
最初はびっくりして逃げてしまったエゾシカたちも、しばらく呼んでいると寄ってきて手に持ったオオバコやらクローバーをむしゃむしゃと食べ始めるではないか!
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昨日のチョウザメに引き続いて餌やりで指を舐められる体験ができて笑った。
ここは罠で捕獲されたエゾシカたちの一時飼育施設だそうで、多分これから肥育されて美味しく成長し、浜新だとかタイエーで食べられることになるのだろう。
昨日食べた鹿舌の塩焼きの味を思い出しつつもそこを後にした。

天へと続く道

しかし暑い。
最高気温30℃で暑いとか言ってたら東京の猛暑と猛湿度のなかで戦っているオリンピアンに申し訳ないんだけど、暑いものは暑い。
途中で「天へと続く道まであと2.3km」という看板を見つけたので寄ってみた。
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しかしさすがにこの斜面を上りきる気力はなく、「ここを天へと続く道とする」と宣言してお茶を濁した。

道の横に工事の現場事務所があって従業員向けの自販機が開放されていたので、とりあえず電解質を補給すべくポカリを購入。
ひと目がないのを良いことに、汗でビシャビシャになったインナーを脱いで上半身をウェア一枚にした。

さっきの坂を登ると展望台があったりしたんだけど、それを無視して国道を進んでも結局は天に続く道、18kmの直線道路に合流した。
www.tabirai.net

とにかくもうただひたすらに真っ直ぐな一本道を、下ハンを握ってひたすらにひた走る。
一枚脱いだおかげで吹き付ける風が涼しく、かなり快適に走ることが出来た。
途中にあったセブンイレブン斜里緑町さんは店の外にゴミ箱があるタイプのありがたいコンビニだったので、お布施代わりにモンスターエナジーを買ってチャージした。
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小清水原生花園

国道をそれてオホーツク海沿いの道を淡々と進むと、小清水原生花園が見えてきた。
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ここらへんも根室に近いような湿地帯が多いのが特徴だったりする。
しかし7月下旬というのは時期が微妙で、ハマナスはこれからだし、ハマナス以外は終わっている感じで割と「草むら」という印象だった。
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このあとは、脇目もふらずに走りに走って最終日の宿、東横イン網走へと向かった。

ひとまずシャワーを浴びて、前日洗濯したジャージに着替えてまずは夕食である。
来る途中に見かけた「YAKINIKU網走ビール」が最強な感じがしたので電話をしてみると、すでに満席とのこと。
仕方がないのでクチコミで比較的評判がいい、すぐ向かいにあるレストランアルカディアに行くことにした。


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メニューが豊富でしかも地元産の食材を使ったものが多く、「これは当たりか?」と期待に胸が膨らむ。
三元豚を超すといわれる四元豚(時間方向に奥行きがあるのだろうか)を使ったハンバーグも気になったのだけど、厚岸産の牡蠣を使ったチーズリゾットが気になりすぎたのでビーフストロガノフとのセットを注文し、さらにバゲットとサングリアまで追加。
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大ぶりの牡蠣がリゾットの下からこんにちわ。
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いや、釧路から根室まで電車に乗っている間に思ってたんだよね。
「この間を自転車で走ってたら牡蠣食べれたのに!」
って。
期せずして牡蠣も実績解除できてよかった。
ビーフストロガノフも美味しかったし、偶然にもここは大当たりだったね。