2021年9月11日はBRM200が始まってから100年の節目の時だった。
ところが去年はコロナ禍によりまさかの延期。
去年はひとりさみしく八雲を走ってソフトクリームなんかを食べていたなあ。
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しかしようやく今年になって、1年と1か月ぶり、待ちに待った100周年記念ブルべがいよいよ開催されることになった!
なんと参加者は100名超!
大人の事情か、R札幌が開催する記念ブルべ(2022年の9月11日に実施された旭川200)とは時期を大きくずらしたおかげでちょっとしたお祭り騒ぎだった。
200kmブルベ名物のエントリー峠もあり、定員で締め切られてDNSという方もいた模様。
AJ北海道の掲示板、「200周年記念大会にてお待ち申し上げております」は皮肉が痛烈すぎるwww #ブルベ #BRM911 pic.twitter.com/7ohpm73uEn
— pika-cycling (@PikaCycling) 2022年9月10日
AJ北海道のスタッフさんのシャレが痛烈すぎて笑ったw
まあ、自分も旭川200ではエントリー峠で脱落したんだけどね。
(今回は前年に申し込んでいたので無事にクリア)
出発が早朝だったこともあり、前乗りして札幌に宿泊。
駐車場は40台分しか確保してないとの情報があり、しかもスタート地点は札幌から25kmもあるので自走組も少なかろうと思い、ホテルを4時半に出発して、まずは松屋で朝食を。
ねぎトロロはトロロのせいで味が薄くなってイマイチだったかな。
味噌汁を豚汁にしたのも指しすぎだった。
5時30分頃に到着するとすでに6割ほど駐車場は埋まっており、それでもなんとか間に合ったので自転車を組み立ててオイルを注入。
今回は前日に寄ったサイクルショップで良いものを手に入れていた。
遠征の時はこの方が手軽でいいかもしれない。
まだ時間があったので、石狩灯台の灯台カードも無事にゲット。
そんなことをしているうちに受付が始まった。
人数が多いせいで7:00、7:10、7:20の組に別れてスタートだったんだけど、幸先よく7時の組をゲット。
どうも自分の走り方は他の方とペースが合わず、上りでちぎられては平地で追い抜いての繰り返しとなるため、単独先行逃げが脚質にあっているのだった。
ブリーフィングではこのコースは2005年5月7日に開催されたAJ北海道最初のブルベだったのだけど、積雪でキャンセルになってしまった因縁があるとのこと。
当時エントリーした人のうち2名が今回も参加しているとのことで、つくづくロードバイク趣味というのは息が長いものだなあ、と実感。
その後は全員で記念撮影。
これだけたくさんの参加者が集まるブルベなんて、北海道ではそうそう無いだろうなあ。
300kmの記念ブルべの時は、自分が参加したAJ北海道トトロ300は60人、R札幌の当丸コースターは14人だったから、二手に分かれたとはいえさすがに距離が延びると人数が少なくなってしまう。
来年は400kmも100周年になるらしいけど、あわせて何人になるかな。
スタート
スタート前はやはりバタバタしていて、ふだんTwitterで交流しているT女史の姿を見かけたけれどついぞ声をかけれずじまい。
あっという間に7時になったので走り出した。
今回のコースは峠らしい峠が一つもない超絶平坦爆笑ルートなので、取り急ぎお昼ご飯までは平坦番長の名をほしいままにするべくペースを上げて走ることにした。
先頭をめちゃくちゃ速い人が走っていくので、それにペースを合わせて30km/hオーバーでびゃんびゃんと走る。
浜益までの海岸線は適度にアップダウンがあるため、下りで勢いをつけてダンシングで乗り切れる坂はいいけれど、そうでない場所ではめちゃくちゃ千切られてしまうので脚力の差を感じてしまう。
息せき切って追いつくと先頭の彼は優雅に写真撮影タイムで、それを追い越してはまた追い抜かれるというありさまだった。
あとで聞くとその方とは北の国から400の時にバイクで応援に来ていた方で、吹上温泉のところでお会いしていたという。
たしか前日までオホーツク1300を走っていたというから、そりゃ超人にはかなわんよね。
それでも浜益までのセグメントでは今年トップ10を記録したのでだいぶ嬉しい。
PC1
そんなこんなで3番手くらいにPC1に到着。
スタート前には「(先にスタートするから)コンビニの飯を全部食ってやる」とツイートしてたけど、前の日にご飯おかわり自由のとんかつ屋で炊き込みご飯を3杯食べていたせいでまったく空腹にならず、水だけ買ってボトルに補充。
下手にポカリなどを買うよりも、適宜アミノバイタルの粉末を溶かしていった方が飲み飽きないことが分かってきた。
気温が高いので本当は氷が買いたかったのだけど、釣り場が近いせいかクーラーボックス用の角氷しかなくて時間を無駄にしてしまった。
ここから先は新十津川に向けて山間部を走るのだけど、ここもめちゃくちゃなだらかな斜面だし、ひとっこ一人も見かけないので小野田坂道ばりに歌いながら走っていたら、ここのセグメントでも今年トップ10入り。
やはり平坦はいい。
5%くらいの斜度になるとゴギャっと遅くなるのだけど、これはやはり重さのせいだから仕方がない。
ZONDAに変える前は3%くらいでも辛かったしなあ。
今回は面倒だからと400kmブルベ装備で来たけれど、タイム重視で軽装で来てたらさらに10%くらい速く走れただろうと思う。
でも函館200のときみたいなことがあったら困るし、どうせ重い装備だって200㎞は走るわけなんだから、毎回長距離装備でもいいんじゃないかな、とは思っている。
PC2からは「せっかくブルベ」
ファミマはイートインスペースもあり、最速を目指すのならそれもありだけど、せっかくブルベで来たんだから地元の美味しいものを食べていきたい。
そう、「せっかくブルベ」の始まりだ!
ここでは補給用にゼリーを買うだけに済ませて、新十津川物産館の2階にある「くじら」へ。
www.shintotsukawa.com
来る前は地元の地酒の酒粕を使った酒粕塩ラーメンが良さそうだと思っていたんだけど、名物は「とりめん&めはりずし」だというので注文。
どちらもまったく聞き覚えのないメニューだったので何が来るのか分からなかったんだけど、とりめんは親子丼の具がかかったにゅうめん(暖かいそうめん)。
めはりずしは全く「寿司」要素がない、高菜で巻かれた炊き込みご飯のおにぎりだった(目を張るほどでかい!)。
とりめんは普通に美味しいし、長距離走ってきた胃にも優しくてベストチョイス。
だけどめはりずしは普通におにぎり3個分ぐらいのサイズはあるし、しかも炊き込みご飯は前の日に3杯食べて食傷気味だったので辛い。
せめて中身がちらし寿司なら海鮮が入ってなくても酢飯でさわやかに食べられたのになあ、と思いながら無念のDNF。
ゴール後に聞いたら、頼めばラップに包んで持ち帰りさせてくれたというので無念さが極まる。
新十津川にはあまり飲食店がないせいで、ここも自分が入った後からどんどんお客さんが増えてきており、12時前に入店できた特権だった。
その後は近くのセコマで水を補給するなどして、余裕をもって再スタート。
通過チェックへ
PC2からは折り返しコースになるんだけど、往路の人とすれちがうのでたくさんの参加者と手を振りあえてめちゃくちゃ楽しかった。
これは記念ブルべにふさわしいコース設定だなあ。
途中で3人組のローディに追いついたので、無理に足を使わず後ろについて楽させてもらうことに。
ところがしばらく走っていると、カランカランと何かが落ちる音がして、止まって確かめるとテールライトの中身が一つなくなっていた!
まあ、200kmだし一灯でいいやと再スタートを切った。
しばらく行くとさっきの3人組のうちの一人を追い抜いて、さらに進んで残る2人組に追いついた。
こうなると良くあるパターンが、下り~平地で前走者に追いついてしまってブレーキをかけざるをえず、平地の勢いを活かせないまま登りに差し掛かって突き放されるという辛い時間だ。
ふくらはぎを見る感じ前の二人はめちゃくちゃな強者のオーラを出していたんだけど、ペースが合わないのでギャッと追い越すことにした。
往復路重複区間が終わってフクロウ湖に向かって左折し、ここからがようやくの山岳部分。
最初の坂の斜度が結構きつくて往生していたら、さっきの二人組の若い方が
「速いですね~」
と声をかけながら一瞬で坂を上り切って見えなくなってしまった。
ガチ勢の心に火を付けてしまったらしい。
斜度があるのは最初だけで、あとはアップダウンばかりなので鼻歌交じりに通過チェックポイントに到着。
青山中央案内所がどこなのかどんな建物なのかまったく見当がついてなかったので微妙に不安だったw
ここではクイズチェックに回答するため、ドクターペッパーを飲んで一休み。
PC3へ
さて、今回の目的はブルベを完走することももちろんなんだけど、ロードバイクを買いたての時に参加したイベントで寄ったNO SOFT NO LIFEのソフトクリームを食べることが第一目標だった。
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当時はダム周辺の坂でひいこらしていたくらいの初心者ローディだったのに、今じゃあ平坦と変わらなく感じるようになるとは、成長したものだなあ。
そういやあのときもキャットアイのリフレックスオートがバラバラになったのだった。
2年ぶりに食べる別海町のミルクを使ったソフトクリームは格別に美味い。
そういや、去年知床峠に行ったときはリアル別海町のソフトクリームを食べていた。
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北海道内のソフトクリームはかなり食べてきているけれど、別海町の牛乳を使ったソフトクリームは他とはちょっと違う、独特の旨味があるのでぜひともお試しいただきたい。
PC3~ゴール
PC3にたどりつくと先ほど追い抜いて行った強者2人が休憩中だった。
「お疲れ様でーす」
と挨拶すると、
「もしかして、Pikaさんですか?」
と尋ねられたのでTwitterかなと思ったら、十和田200を走った後にStravaでフォローした方だった。
めちゃくちゃ速かったので
「めちゃくちゃ速いですね~」
と言ったら、
「いやあ、ぼく平坦は苦手なんですよ」
というとんでもないことを言い出したので爆笑してしまった。
苦手であのスピードとは度し難い。
乗っているバイクも異常にカッコよくて、スリムなパイプとホリゾンタルの形状から「クロモリかな?」と思ったんだけど、ゴール後に他の人に聞いたらカーボンのパイプをラグ接合したモデルなんだとか(彼はめちゃくちゃ早いことで有名なのでみんな知っている)。
30年前のモデルだそうだけれど、まったく古さを感じさせないデザインだったなあ。
石狩200でお会いしたNさんのコルナゴC40、めちゃくちゃカッコよかったなあ。夢にまで見るレベル。ラグカーボンは理想の一台かもしれない。 #ロードバイク pic.twitter.com/6lbcxm6y2E
— pika-cycling (@PikaCycling) 2022年10月5日
次に新しいロードバイクを買うとしたらチタンフレームが良さそうだと思っていたけど、ラグカーボンもいいなあ。
問題はこういう伝統的なスタイルの新車が出ていないから中古になっちゃうということ。
調べてみると滋賀県のMacchi Cycleという会社がクロモリフレームのパイプだけカーボンにしたロードバイクのオーダーを受けているという。
岡山のショップ、サイクルZのお客様。クロモリとカーボンのハイブリッドモデル''Code3''。
— macchi ueda (@MakkyUeda) 2022年9月2日
軽さと剛性、乗り心地をバランス良くオールラウンドに使えるフレームです。#マッキサイクルズ #ロードバイク #サイクルz #columbus #macchi #roadbike #cyclez #クロモリ #クロモリロード #グラベル pic.twitter.com/f6E3VWpsWF
やべえこれめちゃくちゃカッコよすぎる……。
ディスクブレーキにして105のDi2にしたら完璧なんじゃないかな……。
ゴール
次に乗りたいバイクのことを考えていたらいつの間にかゴール。
記念メダルも無事にゲットできて良かった。
今回のコースが最高なのはゴール後にダイレクトに温泉に行けるところ。
banya-no-yu.com
源泉かけ流しで泉質も良く、ほんとに天国ブルベだった。
湯上りに鉄夫氏から江差町のランドヌールのゆっくりさんを紹介してもらったり、ジブぽんさんやちぶおさんなどいつもTwitterで拝見している方々と直接会うことができて良かった。
あと、余談だけどTwitterではいつも変顔ばかりのちぶおさんの真顔が見れたのは収穫だったw
そんな感じで100周年記念ブルべは天気も良ければコースも走りやすく、たくさんの方々と交流もできて自分にとっても記念すべきブルベになった。
200周年の時も元気に参加したいものだ。