8月10日、11日にかけて、弟とふたりで奥尻島を一周してきました。
弟は自分よりも前からロードバイクを買ったはいいもののほとんど乗っておらず、自分が乗り始めたのをきっかけに再び乗り始めました。
pikacycling.hateblo.jp
最初のころは自宅の周りを10kmも走れば息が上がってしまうほどだったんですが、乗りなれてくるにつれて距離も伸び、同僚たちと青森にフェリーで渡ってサイクリングをするほどになってきました。
50kmくらいなら走れるようになったということで、せっかくだからふたりで自転車旅行に行こう、と奥尻に行くことになりました。
奥尻は一周70kmと自転車で一周するにはちょうど良い距離なので初心者にもうってつけ。
個人的には短距離すぎるきらいもあったんですが、そうだったら2周走れば走ればいいだけだし(笑)
江差港へ
奥尻島へは飛行機かフェリーで行くことができるのですが、ここは無難にフェリーを利用。
まずは自動車で江差にあるフェリー乗り場を目指します。
www.heartlandferry.jp
フェリーの料金は2等指定席で片道4,010円、そのほかに自転車を積載するのに1,890円かかります。
輪行袋に入れれば無料になるんですが、今回は横着しました。
出航のだいたい1時間前には待合口にいる必要があります。
自動車、バイクに続いて最後に乗船し、壁際につないでもらいます。
ちなみに帰りの船では奥の方に見えている扉から小部屋に入り、そこにあるサイクルラックにかけることになりました。
2等指定席はゆったりと広く、また、壁際だとコンセントがあってスマホの充電ができるのが便利。
そんな感じで定刻に出港。
船の中ではWi-Fiも使えるようなんですが全然使い物にならず、その代わりかなり沖に行っても普通に電波がつながっていました。
台風が近づいている時期だったんですが、進行が遅かったおかげで海はべた凪。
だけどこの2日後に島で予定されていたお祭りは台風の影響で中止になっていたのでほんとラッキーでした。
船の中ではヒマなので音楽を聴いたりKindleで読書をするくらいしかやることがないんですが、乗客の中にはゴザを借りて、甲板で甲羅干しをしている人もいましたね。
奥尻島に上陸
約2時間で奥尻島に到着。
この日は波が穏やかだったので酔うこともなく無事に着いて助かりました。
カランセ奥尻はそんなに大きくない船だし(3,600トン、おれんじえひめは14,700トン)、ほとんど外洋みたいなところを通るのでヤバい時はめちゃくちゃに揺れます。
2018年のGWに行ったときは前後にグワングワンと揺れて、酔い止めが必須という感じでした。
ちなみにこの前見学に行った函館どつくの新造船は積載重量40,000トンとまさに異次元サイズ!
貨物船界ではこれでも軽トラ級だというから震えますw
閑話休題、到着はお昼だったので、なにか食べようかな、という話になりました。
港のあたりで食べてもよかったんですがせっかくなので最北端を目指します。
奥尻ブルー最高!!!
眺めはいいし平坦だし、めちゃくちゃ飛ばした後で気が付きました。
「あ、今日はひとりじゃないんだ」
というわけで弟を待ちます。
ちょっと向かい風だったので本当は前についてやればいいんですが、一定のペースで走るのが難しいみたいでうまくいかないので、旅の間は先回りして待つことにしました。
そんな感じで奥尻島の最北端にある「北の岬 さくらばな」に到着。
www.okushiri-sakurabana.com
奥尻島は港周辺と南部の集落を除くとほとんどお店がなく、特に北部はここしか食べ物屋さんがないので貴重です。
当然にして価格も観光地価格&過疎地価格で結構するので、海鮮丼を食べるのはちょっと微妙な気持ち。
そんなわけで大多数の観光客は右上にある「なべつるカレー」を頼むのですが、これは実は以前に食べており、特筆するところがまったくない味だったので今回はスルー。
(アワビが硬くて食べにくく、カレーとの相性が悪い)
何にしようか悩んでいると、イカ刺し定食が普通の値段だったので注文してみました。
これが結構なスマッシュヒットで、イカはちゃんと美味しいし、小鉢が充実しているのもうれしかったですね。
特に笹竹とミズの煮物が美味しかったので、ここでは定食を頼むのがベストチョイスだと思います。
球島山ヒルクライム
ここからまっすぐ港に戻ってもよかったんですが、せっかくなので(?)球島山に向かってヒルクライムをすることに。
(弟からは「ゲェーッ!」という叫び声が)
球島山は奥尻島随一のヒルクライムスポットで、とはいっても標高は350m程度、それを10km近くかけて登るので丘みたいなもんです。
注意点は途中にちょっとだけ未舗装路があることくらいですが、それも登りで行けば安全です。
タラタラと登って35分で球島山山頂への分岐点に到着。
そこでしばらく待っていると、7分後に弟がやってきました。
「体重差が1kgあると1時間あたりのタイムが1分違う」という仮説を持っているので聞いてみると、やはり自分より12kgほど重いのでおおむね検証されました(n=2)。
眺めは最高!
眼下には小さくなべつる岩も見えています。
こーゆー登りは何度やっても楽しめますね。
あとは快調に下って港に戻り、宿にチェックイン。
ok-cycleuise.jp
夕飯時までまだ時間があるので、島唯一のコンビニまで買い出しに出かけます。
ブルベのときにいつもお世話になっている「京極の名水 氷」のカップタイプ、北海道の純水で作られた炭酸水、そしてブラックニッカのミニボトルを買えば純北海道ハイボールの完成だ!
夕日に暮れ行く奥尻港を眺めながらの晩酌タイム、贅沢すぎるぜ……。