PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

まさにサイクリスト天国 奥尻島自転車一周旅行【後編】

2日目の奥尻はザ・日本の民宿的な朝食から始まります。

こーゆーのがいいんだよ。

この日も大晴天のサイクリング日和。
日差しはあるけど所詮は北海道だし、常に海からの風が吹いているので過ごしやすかったです。

なべつる岩からスタートし、南回りで奥尻島一周を目指します。
この島には商店がほとんどないので、まずセコマで飲み物と補給食を確保。
しかしここのセコマはゴミ箱がないので、ここで空になったペットボトルを最後まで運ばされる羽目になったのがちょっとしんどかったです。
(そして店長らしきおばさんが尋常じゃなく横柄)

しばらく進んで青苗地区が見えてきました。

島の南部には平地が広がっていて住宅地になっています。
北海道南西沖地震の時は津波に襲われ住宅地はほぼ壊滅、この地域だけで100名以上の死者を出すという大惨事になりました。
当時自分は中学生で、自分の部屋でマンガを読んでいたらものすごい揺れがやってきて、本棚の本が軒並み床にぶちまけられました。
翌日は中体連の新人戦の日だったので学校に行くと、EXP-Jが外れて校舎の中から外が見えるような状態だったのをよく覚えています。
市内の中心部では液状化現象があったり、物心ついてから初めての大地震体験でしたが、そんなのとは比べ物にならないほどの大災害がここでは起こっていたんだなあ、と考えると何とも言えない気分になります。

そんな展示がある津波館は前回来た時に見学したので今回はスルーして、最南端にある徳洋記念碑へ。

この徳洋記念碑は昭和6年に建てられたにもかかわらず、津波にも耐え抜いたというから凄い。
昭和初期のコンクリート製の建物って結構丈夫なんですよねえ。

こちらが小高い丘の上にある時空翔。

上部のくぼみは、地震が起きた7月12日の夕日が収まるようになっているとのこと。

さてここからは折り返して島の西側を北上します。

まっすぐ行ってもアレなので奥尻空港に寄り道。

以前奥尻に来たときはこのあたりの民宿に泊まって、小腹がすいて(空港に行けばお土産屋か何かあるだろう)と行ってみたら、本当に到発着ロビーしかなくて愕然とした思い出があります。
函館からの運賃は片道で最安だと6千円台だったりするので、フェリーで来るよりも安いかも?
(自転車を積むのにいろいろ制限がある模様)

ここから先は自然以外まったくない道になります。

こちらがホヤ岩。

そしてモッ立岩(なにをモッ立てているのかな?)

最後はカブト岩(カブト?)

このまままっすぐ進んでしまうとあっという間に一周してしまうため、島の最西端を目指して北追岬へ。

ものすごい立派なパークゴルフ場があって管理人も常駐しているんですが、当然お客さんはまったくおらず閑散としていたのが印象的。

続いて神威脇温泉に立ち寄り。

オープンは10時30分だったんですが、10時ころに到着して待っていたら早めに入れさせてもらいました。

ここは泉質がめちゃくちゃ良いことで有名(全国離島温泉ランキング7位らしい)なんですが、源泉かけ流しの1階の浴室は加水していないため45℃(!)もあるため断念。
2階の浴室はシャワー用の水と熱交換して適温になっているのですが、鉄分を除去してあるとのことなので本来の実力は発揮できないのかな?
それでも自転車で島を半周してきた体には十分気持ちよかったです。

残念だったのが、以前来たときは売られていた奥尻名物のハイ・シャーベットがなかったこと。

風呂上がりに食べたかったなあ。

そしてここから先は球島山ヒルクライム(リバース)です。

完全にゆるポタペースでのんびり登って、頂上近辺でセコマで買った赤大福を食べて弟を待ちます。

頂上は分岐点になっていて、北に向かうと奥尻島が一周できるのですが、弟はさすがに疲れたというのでここでお別れし、先に港に行って休んでもらいます。

あとはダウンヒルなのでゆっくり下れば大丈夫でしょう。


自分は北に向かって最北端にある稲穂岬灯台で灯台カードをゲット!

折り返して南に向かい、宮津弁天宮は徒歩ヒルクライムがしんどいのでパスw

港に到着して、まずは奥尻島名物の”ボラ”をいただきます。

これは魚のボラとは関係がなく、ボランティアの”ボラ”。
震災復興で訪れたボランティアの方々に甘いものを出そうということになり、どうせなら全部入れてしまえ! とソフトクリーム・プリン・コーヒーゼリーを3種盛にしたのが由来だそうです。

ターミナルの2階に行くと弟がトマトのパスタなどを食べていたんですが、メニュー表の山を崩していくと一番下に期間限定のウニメニューが隠れているのだった!!!

ウニクリームパスタにも惹かれたんですが3,300円を出すならば、と、ここは無難にうに丼(ハーフ)をチョイス。

これが「ハーフとは?」と思っちゃうくらいのボリュームで最高でした。
価格差はウニの量だけで、全部奥尻島産だというお刺身も美味いし完璧な旅の締めくくりになりました。

そして船は奥尻を離れてふたたび江差へと戻ります。

距離的には一周で70kmと、自分のようなロングライダーには物足りないものでしたが、とにかく景色が素晴らしいしご飯は美味しいし、道は走りやすいしでめちゃくちゃ楽しかったです。

何年かしたらまた走りに来たいなあ。