PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

DAHON Routeにサイクルコンピューターを搭載した

ダホンルートを乗り回していつも気になることは、

「速いのか?」
と、
「速く走らせられているのか?」

というふたつの疑問だったりする。

ダホンルートがそれほど速い自転車ではないのは何度か乗ってみて知ってるけれど、実際どれだけのスピードが出ているのかと、自分がどれだけの速さで漕いでいるのかというのは、常に気になっている。
そうなると欲しくなってくるのがサイクルコンピューターである。

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コンピューターと聞くとものすごい電子頭脳的なものを想像してしまい、AIが走りを分析して
「ピピピ、アナタハ マズ 5キロ ヤセナサイ」
みたいなことを言うやつだと思いがちだけど(高性能なやつは言うかもしれないけど)、そこまでではない。

要は車輪にマグネットをつけて、車体にセンサーをとりつけて、回転数で速度や走行距離を図る割合に原始的な機械である。
値段も1,000円代からあって、ミニベロ初心者の自分にも手が届きやすい代物だ。
すごい上級なものになるとGPS搭載で衛星とリンクしてナビをしたり、走行ルートをパソコンに取り込んだりできてまさにコンピュータ然としてくるのだけど、そーゆーのは値段が10倍くらい違うのでちょっとお呼びではない。

サイクルコンピューター略してサイコンが折り畳み自転車の必需品であるというのは、折り畳み自転車乗りのバイブルである「ものぐさ自転車の悦楽」に書いてあったことだ。

ヘルメット・バックミラー・サイクルコンピューターという、言ってみれば自転車に絶対に必要なものではないけれど、あったほうが絶対に良い!というものを必需品としてあげていた。
残りのヘルメットとバックミラーについても今後買う予定だ。

謎の中華メーカー製サイコンを買った

件のバイブルには「折り畳み自転車のサイコンを買うなら無線式にしろ」と書いてあった。
安いサイコンはセンサーとコンピュータが有線で繋がっているのだけど、それだと折りたたむときに邪魔になったり断線させてしまったりしがちなので、気を使わない無線式が最適であるとのこと。
だけどそうなると当然値段も高くなってしまう。
特に自分がほしいのは、速度の他にケイデンス、1分間にペダルをどれだけ回したかの表示もできるやつなので、特に高い。

サイクルコンピューターではキャットアイというメーカーが安くて信頼性があるらしいのだけど、ケイデンスも図れる無線式となると万超えしてしまう。

困ったなと思っていたら、ENKEEOという謎の中華メーカー製のサイコンが、タイムセールで2,625円になっていたので速攻でポチってみた。

取り付けのポイント

一般的な用品は、20インチの小径車向けに作られているわけではないので取り付けには結構苦労した。

そしてスピードセンサーは結構簡単に検出できたのだけど、ケイデンスがなかなか検出されなくて焦った。
取り付ける前にセンサーと磁石を近づけたり遠ざけたりしても数値が全然変わらないのだ。
たぶんスピードとケイデンスは連動していて、ホイールが回っていないとクランクだけ回してもダメなのかもしれない。
結果的に取り付けてみるまでうまく動くかどうか分からないというのが地味に大変だった。

さらにダホンルートはチェーンステーが平べったい形をしているのでセンサーの角度を付けにくく、一時は絶望して返品まで考えたレベルだった。

試行錯誤した上での取り付け位置はこんな感じ。

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ケイデンスセンサーは、リアキャリア用のステーのあたりに縛り付ける。

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磁石とセンサーの距離をギリギリまで近づけなければ検知してくれないのがなんともアナログだ。
もっと強力な磁石を使えば余裕が出るのだろうか。


ケイデンスセンサーを前につけた分、スピードセンサーはホイール外周部ギリギリになる。

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かなり際どいところだったけどなんとかうまく動くところまでもっていった。

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ディスプレイは大型でかなり見やすく、走行中でも自然に数字を読み取れるのでかなり良かった。

実際に走ってみる

とりあえず海岸線を一時間くらい走ってみた。

行きはかなり調子がよく、最高速度35km/h、平均でも20km/hオーバーを軽く達成。

DAHON route速いじゃん!」

と思ったのもつかの間、帰りになって気がついたけど行きは追い風で、帰りは向かい風だったので15km/hくらいになってしまった。
追い風の威力はすごい。


ケイデンスの方はというと、軽いギアをシャカシャカ回すのが性に合っているのか120rpmくらいは余裕で出た。
こういう乗り方だと一時間乗っても全然疲れないし、足とか膝にもノーダメージだから良い。
このペースでどのくらい距離を稼げるのか、自分の限界にチャレンジしてみたくなる。

村上春樹のエッセイで、ランニングのコツはLSD(ロング・スロー・ディスタンス)、つまり、ゆっくりと長い距離を走ることだと書いてあったような気がする。
ダホンルートはギア比が低くてトップでもあまりスピードが出ないのだけど、だからこそ逆に長い距離を走れるのかもしれない。


というわけで、サイコンは装着してみてすごく良かった。
自分の走りがどのくらいのものなのか客観的に把握できるし、それを課題に次回の走りに活かそうという考えも出てくるし。
自転車にパーツを取り付けるたびに、自転車で走るたびに、また自転車に乗りたくなるのは困ったものだなあ。

これが自転車沼というやつか……。