PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM1008薄野200

ブルベシーズンの締めくくりに、今季最終戦の薄野200に参加してきた。
いつも札幌に遠征する際は前日出発→夜に到着してスーパー銭湯で仮眠→出発という流れなんだけど、今回は三連休だったこともあり前の日の午前中のうちに札幌に到着。
お目当てはガールズアンドパンツァー最終章第4話ですよ。

10月6日上映開始なのでベストタイミング。
フライングフィンVSドリフトキングの目にもとまらぬ高速バトルは、劇場で見て大正解。
何か月かしたら地元でも公開されると思うのでまた見に行こう。

いつか大洗に聖地巡礼に行きたいなあ。
飛行機で羽田まで行って、初日は常磐線サイクルトレインを使って上野から土浦まで移動。
2日目に霞ケ浦一周ついでに大洗に行って、3日目はまるまる観光にして、4日目に新幹線で帰るとかでどうだろう。
最終章が終わるまでには行っておきたい。

札幌の街を歩いていたら、人々がみんな秋冬物の格好をしてちょっとビビった。
いちおう防寒着兼用の雨具は持ってきているけど、寒さ対策必要か?
そう思った瞬間にモンベルに寄れるところはさすが大都会。
今回は厚手のジオラインを購入して、中厚手、薄手の3種類をコンプリートしてしまった。

むしろ北海道だと基本的に厚手だけあれば十分かもしれない。
気温8℃くらいまでならミレー→ジオライン→長袖ジャージという組み合わせで十分。
それ以降、日中になって暖かい時間帯から夕暮れまではミレー&長袖ジャージだけで十分だった。
PBPにもこいつを持って行った方が楽だったかもしれない。


今回の宿はBIZCOURT CABINすすきの。
www.route-inn.co.jp
カプセルホテルだから2泊で1万円だし、近くに立体駐車場もあるし(大事)、結構便利。
ただ、TIMESの駐車場が今年から一年くらい休業するらしいので、来シーズンはちょっと使いにくそうだ。

カプセルホテルだけど上と下の階が互い違いになっているから交錯しないし、男性専用なだけあってサウナも完備しているから偉い。
連泊で掃除不要にすると缶ビールがもらえるあたり、よく分かっていると思う。

完全にブルベだけの目的だったら前日快活CLUB→完走後にスーパー銭湯の組み合わせが最強だけど、たまにはこのくらい贅沢しても構わないだろう。

スタート

今回すすきのに泊ったのは薄野200にかけたわけではなく、単にスタート地点がすすきのからほど近いところにある大通公園西10丁目だったということもある。
立体駐車場に停めてある車からロードバイクを降ろし、エレベーターで1階に移動してスタート地点へ向かう。

今回は最終戦とあって参加者は100人近く、さらには恒例となっているブロンプトン軍団なんかもいたのでまるでお祭り騒ぎのようだった。

いつもの鉄夫さん、ゆっくりさん、910さんなどと話をしていたら、いつもTwitterでお見掛けしているふゆんきびあんきさんからも挨拶をいただいた。
こうやってたくさんの人が参加するイベントに行くと、リアルな知り合いが増えて良い。
去年から本格的にブルベを初めて、徐々に顔と名前が一致する人が増えていっている。

そんなこんなで受付が開始されると、筆記用具を忘れてきたことに気が付いた。
R札幌のブルベは自分で名前を書く必要があるからペンが必須なのだった。
今回は借りたけど、フレームバッグに最初から入れておいた方がいいな。

ブリーフィングでの注意点は、浅里峠の下りが危ないことと、帰りのサイクリングロードに迂回路があること。
そのあと車検があって、早めに終わったのだけど市内は道が不案内なのでちょっと様子見していたところ、PBPで一緒だったNくんを見かけたのでついていくことにした。

通過チェック

スタートしてからしばらくは街の中なので信号ばかりのためゆっくりペース。
気温は10℃以下だったけど、ジオライン(厚手)のおかげでちょうどいいくらい。
というかフランスの10℃は寒いのに、北海道の10℃は全然平気だなあ。
向こうは昼間暑すぎるからその差でまいっていたのかな。

しばらく国道230号を南下して、川沿のアンダーパスの手前で右折して迂回路に入る。
ここらへんからアップダウンが厳しくなってきて、ふゆんきさんを追い越したような覚えがある。


あまり調子がいい感じじゃないような話をしてたけど、その後はハンガーノックと熱中症によりDNFしたとのことだったので、やはり序盤から体調不良だったのかもしれない。

しばらく走っていると、
「もしかしてPikaさんですか?」
と声をかけられ、聞くとえくせらさんであった。


ブルベへの参加経験はほとんどないというのにめちゃくちゃ速くて、当然ながら一瞬で突き放されてしまった。

続いて今度は、
「もしかしてブログ書いてる方ですか?」
と声をかけられた。
聞くとサドルバッグに着けているジンくんのおかげで気づいてもらえたとのことで、やっぱりトレードマークは大事だな、と思った(やっぱりフランスにも連れて行ってあげたらよかった)。
ブルベに参加するにあたって調べていたらここがヒットしたとのことで、「もっと初心者向けにやさしくためになるブログにすべきなのでは」と少しだけ思った。
その方はギタリストオサムさんという名前で、この人も尋常じゃなく速かった。


自分は全然早くない人なので、定山渓までの登りをサボらない程度のペースでたんたんと登るのみである。

そんな感じで8時10分ごろに通過チェック到着。

ここまで登りばかりなので、ここをPC扱いにしないところに運営の優しさが感じられた。
朝ご飯に食べたおにぎりがまだ消化しきれていない感じだったので、ザバスだけ飲んで終了。
自転車に死ぬほど乗っているのに痩せないのは損に思えてきて、最近はコンビニ飯も補給食も必要最低限にするのがマイブームになっている。

PC1

のんびりしていたらあとから出発した熊坂さんにも追いつかれたので、適当なところでリスタートを切った。
が、走り出す先がよく分からない。
サイコンの画面をよーく見て、道路を渡って反対側から定山渓温泉の方に入っていくのが正解のルートだった。

温泉街には入ったことがなかったのでちょっと新鮮。

定山渓まで結構登ったから登りは終了かな、と思っていたら考えは全然甘くて、さっぽろ湖(ダム)までどんどん登る。
でも登ってみると絶景が待っていたのでだいぶ回復した。

登りがいのあるヒルクライムって、こーゆーことだと思う。

その後は山道をまだぐいぐいと登らされて朝里峠へ。
ここはブリーフィングでも言われいたとおり、下り斜面が急こう配なうえに縦溝が入っていてかなり走りにくい。
こーゆーヒルクライムは(下りで取り戻せないので)かわいくない。

だけどしばらく進んで朝里ダムまでたどり着くと、そこに待っていたのは北海道五大ループ橋の一つ、朝里スカイループだった!


これまでに通過したのは今金町の光大橋、
pikacycling.hateblo.jp

そして豊浦町の大和大橋。
pikacycling.hateblo.jp

室蘭の白鳥大橋は自動車専用道だから除外として、残すは砂川市にあると言われている伝説の焼山ループだけ!
rasandroad.com


さてここからぐんぐんと小樽市内に下っていって、ここで大きな誤算があった。
時刻は10時ころで、少し小腹が空いてきたけれど、普通の飲食店が開くにはまだ早すぎる。
だがしかし、小樽だったら海鮮丼とか朝ラーメンとかあるんじゃないかな、などと思っていた。
ところが小樽市と言っても降りてきたところは観光客が良く行くような小樽駅からも南小樽駅からも遠い朝里だったので目論見は完全に外れてしまった。
(ちゃんと地図を見ていない自分が悪い)

しかもそこに、ちょうど山岡家があったので相当迷った。
ブルベ中の山岡家は美味いし、コンビニで食べる飯よりも断然上だ。
でもどうせここまで来たんだったら何か物珍しいものを食べたい! と先へ進んだ。
ところが後で聞くと、朝里の山岡家は限定メニューの焼ネギラーメンが食べられたのだという。
moteratera.hatenablog.jp
あとでそれを知ってぐぬぬ、と思ったけれど、長ネギは苦手なので痛み分けである。


朝里から銭函までは自動車では何度も走ったことはあるけど、ロードバイクでは初めて。
結構登らされるけれど、海沿いで石狩の方まで良く見えたので気持ち良かった。

そこからぐっと下ってPC1に到着したのは10時30分頃だった。

Googleマップで調べてもこの時間だとまだまだ空いていないし、11時まで待つのも癪だから仕方なしにおにぎりを食べることに。
そうしていると後から出発した鉄夫さん、ゆっくりさん、ちぶおさんたちにおいつかれた。
彼らもやはり昼食の話になり、しかしちぶおさんが目当てにしていた餃子屋さんも11時開店だし、厚田まで走った方がいいか、という雰囲気になっていた。

ふむ、餃子という手もあるか、と思い、単独でリスタート。
鉄夫さんトレインはメンバー的にどう考えても強度が高そうなので、ひとりで走った方が犠牲にならなさそうだ。
あとでTwitterを見ても、写真を撮ってポーズをとってまた走り出してという感じでそれでいて速いから偉い。

昼食

リスタートして少し走ると、なにやら飲食店らしく建物にどんどんとお客さんが入っていくのが見えた。
こんな早い時間に営業しているとは? と近づいてみると、どうやらさっきちぶおさんが話していた餃子屋さんらしい。
11時開店だけど10時40分くらいからお客さんを入れているようだ。
こいつは僥倖だぜ、と即座に入店を決めた。
aozoragyouza.com
餃子定食が定番のようだったけど、どうせならと店主の気まぐれチャーハンに餃子をプラスして注文。

これが大正解で、餃子はもちろん完璧に美味いのだけど、チャーハンもめちゃくちゃ美味くてウハウハだった。
こうやって気軽に美味いものが食べられるから日本は最高だぜ……。これで10ユーロとは。

PC2

腹がいっぱいになって気力が120%になったうえ、石狩まではほとんど平坦区間なので快調に飛ばす。
途中には謎のひまわり畑があったり、

日本海オロロンラインに入るとアップダウンばかりになるけれど、相変わらず眺めは最高なのであまり苦にならない。

Never young beachの「サイダーのように言葉が湧き上がる」を鼻歌交じりで歌いながら走っていたら、鉄夫さんが恒例のパンク修理をしていたので、さっそうと手を振ってスルーしてPC2へと向かったw


ここでジブぽんさんと出会ったので、彼のマスコットキャラクターであるきょむりんとツーショット撮影するなど。

ボトルに水を補給していたら鉄夫トレインがやってきたので、ちぶおさんにさっき話していた餃子屋さんに寄ってきたことを報告。
実は前の日にも昼食スポットを検索していたんだけど、全然見つけられていなかったので貴重な情報が得られてほんとうに助かった。

PC3

さて、定山渓と朝里峠を越えたからあとは平坦ばかりだと言ったな。
あれは嘘だ。

ここからは札幌ブルベ定番の当別ダムに向けて、そう、ダムというからにはまた登らされるのだった。
しかもいつもだったら札幌市内側から登るためある程度標高を持ってからのスタートになるんだけど、PC2の厚田は標高がほとんどゼロなので普段よりもむしろ厳しかったりする。

まだこんなに登らされるなんて聞いてないよー、とへばりながら登っていると、ジブぽんさんが元気に追いついてきたので、会話をしながらちょっと頑張ってみることにした。
ヒルクライム中のおしゃべりは、気分が楽になったり息が切れたりなんだけど、今回はちょうど前者の方だった。
なにせ宗谷600におけるジンギスカンDNF仲間なので話題にも事欠かないし、それに何より彼はSRAMのeTap使いなので電動シフトの良さを思う存分語れるところが良かったw

2時間ほどワイワイ走って新篠津に到着したのが15時15分くらい。
この日は昼飯の餃子で優勝したけれどまだスイーツを食べてない、というのがずっと心残りだったんだけど、なんとセコマに隣接してクレープ屋さんがあるではないか。
ひとまずレシートを確保して注文。

クレープは果物でビタミンもとれるし、炭水化物も十分なので補給食にはもってこいなのである。

食べていたら鉄夫さんたちが到着し、たと思ったら何の迷いもなくクレープ屋さんに直行したので笑ったw

たしかに出来上がりまで少し時間がかかるので、注文してからコンビニで買い物を済ませるのが効率的な動きだ。
(参考にしたい)

そんな感じでワイワイしていたら、こんどは恐竜がお出迎え。

最近ブームのティラノサウルスレースだ!
前の日に奈井江町でレースがあったとのことだけど、こうやってPCまでやってきて盛り上げてくれるなんてすばらしいね。

ゴール地点へ

しばらくにぎやかにしていたんだけど、Wtbさんとジブぽんさんが出発しそうな雰囲気を醸し出していたので自分もついていくことにした。
しかしWtbさんはめちゃくちゃ速い。

速いというか、パワー!って感じだ。
自転車自体は太いタイヤでほとんどグラベルロードみたいな感じなんだけど、体格が大きい分パワーでガンガン進んでいくので巡航速度が違いすぎた。
誰かに「そんな体型とバイクでよくブルベ走れるねw」みたいなことを言われたと呟いていたけれど、実際に走ってるのを見てから言った方がいいんじゃないかな、とマジで思った。
それなら自分なんて「そんなに遅いのによくPBPに出ようなんて思いましたねw」と言われかねないw

徐々に暮れていく田園風景の中を、ジブポンさんとふたりで延々と走る。
しかし田んぼの中を走る割に曲がる回数は多く、ジグザグ走らなければならないので微妙に面倒だ。
石狩大橋を越えて、道央自動車道の側道に入るところでは、間違えて一本手前で左折してしまった。
ジブポンさんに指摘されて反対側の道に入ると、今度は我々についてきていた第三のサイクリストが直進していこうとするので呼び止めてこちらがわに誘導した。

さらに進んで豊平川のサイクリングロードに入り、いよいよブルベは最終盤に近づいてきた。
が、ここも微妙に道が分かりにくい。
スロープへの分岐が微妙な角度なのでサイコンでは判断しにくかったり、狭いサイクリングロードを無灯火で走ってくる自転車もいてなかなか危ない。
でもまあ、残りは数キロなので注意しながらのんびり走るだけだ。
それでも街中を走るのに比べたら全然安全だろうし、滅多に走らないので割と楽しい。

そしてようやく今日のメインステージであるススキノに到着!

ブログ映えを気にするんだったらNIKKAのおっさんの前まで行くべきだったなあ。

(これは後で届いたブルベカード)

そんな感じで17時50分頃に無事ゴール。

ゴール受付は中央区民センターで、そのあとはポテチとコーラをつまみにブルベ談義に花が咲いて大変楽しかった。
やっぱり北海道のブルベシーズンの締めくくりとして、薄野200は格別の楽しさがあった。
来年もスポーツの日前後に開催されるとのことなので、次回もぜひ参加したいなあ、と思いました。