PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM610きのこの山300【前編】

宗谷岬の仇はオロフレでとる!

というわけで先週の宗谷岬600に引き続いて、きのこの山300に出場してきました。
randonneurssapporo.net
もともとの予定ではDNSするつもりでいて、というのもヒルクライムは苦手だし、天気予報もあんまり良くないし、遠征疲れしてるしで全然乗り気じゃなかったのよね。
でも宗谷岬をDNFしたのは地味に精神的ダメージを残していたし、リベンジを果たしとかないと悔しさばかりを抱えてしまうなあ、ということで走ってくることにし、仕事終わりにで札幌へ向かった。

今回はスタート時間が6:00といつもより1時間早いため、睡眠時間を少しでも確保するべく贅沢に高速道路を使って移動。
ところが今日に限っていつもの快活CLUBは鍵付き個室が満室とのこと。
仕方なく普通のフラットルームで寝たけれど、やはりBGMやら人の寝息やらが気になってあまり良く寝られなかった。

夕食はいつものココス。
毎度包み焼きハンバーグばかりでは芸がないのではと思い、パスタにしてみたけれど普通かな。
つぎはメキシカンを攻めてみたい。

START 屯田公園

あまり良く寝られないまま3時ころまでゴロゴロして、シャワーを浴びて出発。
いつもどおりにすき家に行くも、朝定食は5時からだったので普通に牛丼を食べるしかない悲しみよ。

1時間違うと勝手が全然違う。

スタート地点はいつもの丘珠ふれあいセンターではなく、屯田公園。
学生時代に札幌に住んでいたけどまったく行ったことがなく、ファミレスの「とんでん」でしか知らない地名だったので地味に緊張した。

到着してロードバイクを組み立てていると910さんがなぜかジーンズ姿でやってきたので(これはブルベを私服で走ってしまおうという新手の縛りプレイか?)と訝しんでいたら、家族がよさこいソーランに出るのでそっちを優先したという、非常にまっとうな理由を聞かされておののいてしまった。
そう、そうだよ、普通の人の価値観はそうだよ。
来週は自分も自転車を置いて、家族サービスに徹することにしよう。

その後鉄夫さんがやってきたので雑談をかわしていると、どうも雨が降ったりやんだりで天候が安定しない。
またずっと雨だと先週の二の舞だと、上下にレインウェアを着て靴下も防水のものにした。

この防水靴下は去年の北の国から400の時から使っているんだけど、靴が浸水してじゃばじゃばになっても足にはしみ込まないので大変便利。
その代わり足汗が蒸れて靴下の中はしっとりになるんだけど、ちょうどウェットスーツを着てる時みたいに足の中は冷たくならない性質がある。

とはいえ、それほど防寒性能は高くないので気温が低い時期はNorthwaveの防寒SPDシューズ、0時を回らずに帰ってこれる300km未満のブルベでは防水靴下と使い分けている。

ちなみにレインウェアは、上はモンベルの良い奴を使っているんだけど、ズボンの方はイナレムのままだったりする。
下半身はあんまり汗をかかないからこれで十分な気がしている。

そんな感じで途中で着替えたりなんだりしていると、
「すいません、8mmのトルクレンチ持ってませんか?」
と声をかけられた。
8mmとかレアすぎない? そんなの携帯工具についてないっしょ。と思いつつ、カーボンハンドルに変えてからいつも持ち歩いている携帯トルクレンチを見ると、あるじゃないの……。

「おかげさまで出走できます!」
とお礼の言葉をいただいて、宗谷岬での借りを返した気持ちになった。
情けは人の為ならずとはよく言ったものだ。


そんな感じでバタバタしていたため他の出走者の方々にろくに挨拶もできず、ゆっくりさんが来ていたことに気づかなかったりもした。

その後ミーティングを経て車検が開始。
自転車を持って行くとライトを指さされて
「これ点くの?」
と聞かれたので思わずカチンときてしまったけれど、確かに車検前に点灯するのが正しいので今後は気をつけようと思う。

PC1 きのこ王国大滝本店

スタートしてからしばらくはかなりの信号峠なので会話する余裕もあり、後ろの人から
「そのサドルバッグにつけてるの何?」
と話しかけられた。

ジンギスカンのジンくんですよ」
と返したら
「雨の中走ったら真っ黒になっちゃうねw」
と言われたので
「そしたらサフォーク種ですねw」
と答えたんだけど、よく考えたらサフォークは顔が黒いだけだった。
正確にはジンギスカンのギスくんと答えるべきだったか。

走り出してすぐに雲が切れて晴れ間が見えて気温がぐんぐん上がってきた。
最初はPC1まで我慢するつもりだったんだけど全然無理そうなので、せめてフェイスカバーだけでも外そうとグイっと引っ張ったら、はずみでOpenFitを片方落としてしまい、慌てて後戻り。
(無くしていたら泣いちゃうところだった)
両方繋がっているAftershokzと違って、左右独立型だし小さいから、引っ掛けて落とさないように気を付けないといけない。
でもまあこういう、何かをひっかけて落とすようなシチュエーションでもなければまず外れることがないのは頼もしい。

いったん自転車から降りてしまったので諦めてズボンもテムレスも脱いで身軽になっていると、あとから鉄夫さんが集団を率いてやってきたのでなんとか混ざることができた。
コースは札幌の中心部を迂回して、ばんけいスキー場を経由してうわさによく聞く小林峠へ。
せっかくだから峠の碑の前で写真でも撮っておきたかったんだけど、登るのに一生懸命で全然そんな余裕はなかった。

このあたりで鉄夫さんが失速して、どうやら膝の調子があまり良くないため、DNFして来週の紋別に備えるようだという話が漏れ聞こえてきた。
人のDNFの話はなるべく聞かないこととして(笑)、ここでNくんが飛び出していったのでそちらのトレインに乗り換えることにした。
彼は死ぬほど速いので警戒していたら、序盤のせいかまったりとした非常にいいペースで走ってくれて、集団で会話を楽しみながらのんびりヒルクライムができた。
おかげで気が付いたら恵庭峠を越えてしまっており、かなり楽できたのは良かった。

しかしここから先がNくんたちの本領発揮で、ウェット路面のダウンヒルを鬼のような速度で下っていく。
こちとらリムブレーキだし車重も重いし、滑らないよう慎重に下るしかないのであっという間に見えなくなってしまった。
しかし支笏湖まで下りてしまうと湖畔の道は大平坦なので、DHバーを握ってすぐに追いつくことに成功。
ヒルクライムの後の平坦はご褒美過ぎる。

支笏湖で一行はトイレ休憩に入ったので、自分は余裕を見せてソフトクリームをいただくなど。

だいぶ体温が上がっていたのでめちゃくちゃ美味い。

今回のブルベで一番危惧していたのがPC1までの区間だった。
というのも札幌市内では信号峠に苦しめられるし、小林峠と恵庭峠というリアル峠も待ち構えているし、果たして15km/hで抜けられるのか不安だった。
足切りなんてことになったら恥ずかしすぎる)
でも今回は下りがスピードを出しやすいのと、湖畔の平坦で速度を稼げたので、予定よりも早くたどり着くことができて一安心。
次にオロフレ峠が待ち構えているけどクイズチェックだからクローズは無いし、かなり余裕ができた。
それもこれもNくんがペースを作ってくれたおかげだ。


きのこ王国にたどりつくとR札幌スタッフのスペースパンダ虫さんと、DNFして余裕の表情の鉄夫氏が待ち構えていた。
Fした人に感情移入してしまうとアレなのでそのことには触れずに店内へw

きのこ王国に来たからにはきのこ汁と、オススメされたウニおにぎりかなと思ってたんだけど、なんだか無性に蕎麦が食べたかったので天ざるを注文。

揚げたての天ぷらが美味すぎる!!!
汗をかくとそばつゆが飲みたくなるらしく、ほとんど全部飲み干してしまった。

あと、ここでは新名物のしいたけソフトクリームを食べなかったことが心残りとなった。

支笏湖でソフトクリームを食べたばかりだからやめといたんだけど、CREMAは美味いけどどこでも食べられるし、こっちで食べとくんだったなあ。

そんな感じで前半戦は終了。
ここまでは楽しかったけど、この後には”きのこの山”たる由縁の地獄の山が待ち構えているのだった!