PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM527北海道400㎞様似【後編】

二週間ぶりの札幌遠征、様似400の続きです。

この日はずっと向かい風に苦しめられていたけど、昼食に食べた寿司のおかげでかなり回復できた。
そもそも寿司はエネルギーとなる炭水化物、疲労軽減効果があるお酢、そして刺身で良質なたんぱく質を補給できるという三位一体の補給食なのだと、民明書房で読んだ気がする。

寿司屋を出た後はローソンで無糖の紅茶をボトルに詰めた。
ドリンクを無糖で決めると麦茶→ウーロン茶→紅茶みたいにローテーションで気分を変えられるところがいい。
本当はスポドリの方が水分補給にいいのは分かってるんだけど、口の中が甘いままでいると虫歯がものすごく進行する感じがするので、最近は控えている。

その代わりに飲んでいるのが顆粒のアミノバイタルとか、

COMPのグミ。電解質を含んだスポドリを飲むのと、電解質&水を摂取するのではおなかに入ってしまえば一緒だろう、と思うことにしている。
特にCOMPは普通に美味いし、噛むのが気分転換にもなるので気に入っている。

PC3セイコーマート様似店 203.8km 16:48

そんな感じで折り返しのPC3までたどり着くと、なんとか鉄夫さんに追いつくことができた。

というかその時の鉄夫さんのポーズが、この前Twitterでブームになってた鉄夫グッズそのままの姿だったので笑ってしまった。

しかし、ここまでは向かい風というハンデキャップがあったから近いペースで走れたけれど、この先では会うことは無いだろうなあ。
と思っていたら案の定、後半200㎞で1時間差をつけられてしまっていたので、彼にとってはむしろここまでがウォーミングアップだったのかもしれない。


もうじき日暮れになるのでここまで装着してたアクションカムを外し、モンベルを羽織った。
PBPに向けてAKASO Brave7という格安アクションカムを買ってみたんだけど、カメラが下向きすぎて動画が全ボツだったため、詳しいレポは次回以降に持ち越し。

チェストマウントを着けて走る分には体への負荷を感じないことがわかったので成果はあった。

今回はここから音楽を聴き始めたので、iPhoneの電池もそれほど減らずに、モバイルバッテリー1/4くらいの消費で済んだ。
Aftershokzの電源は入れっぱなしだったけど、日中はRide with GPSの音声ナビくらいでしか音が鳴らないので十分もった。

PC4セブンイレブン鵡川宮戸店 308.8km 22:06

ここまで200kmずっと向かい風だったので少しは楽になるかなと思ったけれどそんなことはなく、むしろ北風気味に変化するという悲劇に襲われていた。
体感的には300kmくらい向かい風だった気がする。

様似から鵡川までは往路と復路が重なるので、反対車線を走ってくる人と手を振って挨拶できるのが楽しかった。
自分の次の人までが大体20km差だったので一時間くらいリードしているっぽい。
最後の人とすれ違ったのは18時頃、230kmくらいのところだったので、逆算すると11時間で170kmというかなりのギリギリ隊だった。

でも逆にむしろ、ブルベの制限時間いっぱいを使って走れる人は偉いと思う。
自分はだいたい200kmくらい走ると早く降りたくなっちゃうし、夜は寒いからなるべく乗りたくない。
美味しいご飯も食べたいスイーツも食べたい観光もしたいとは思うんだけど、それよりも帰りたい欲が強くなってしまう。
でもまあ、今の自分はPBPのことしか考えていないので、ハイペースになりがちなのは仕方がないと思う。

そんな思いがあったので、当初予定していた山岡家も自粛して、ブリトーで済ませて先を急ぐことにした。

というかこの時点ではまだ回転寿司が腹に残っていたので、あんまり食欲がなかっただけなんだけど。

そんな感じでPC4にたどり着いて残りは100㎞。

あとはもうゆるポタディスタンスである。

PC5ローソン千歳清流二丁目店 356.1km 0:51

しかしPC4で事件が発生。
そろそろ冷えてきたのでホットコーヒーを飲みたかったんだけど、機械が洗浄中で提供できないとのこと!
あまりの衝撃で、ここでeTrexの電池を交換するのを忘れて途中でバッテリー切れになってしまうという悲劇まで(自業自得

仕方ないのでテキトーにザバスを飲んだりしたんだけど、カフェイン切れのせいでこの後の行程が眠くて仕方がなかった。
ペースは上がらないし目は開けていられないし、仮眠を取れる屋根もないし、花を生ける花瓶もない。
フラフラになりながら深夜の一本道を走っていると、誘蛾灯のようにまばゆく輝く一台の自動販売機が!!!
震える手で硬貨をつまみ出して、ようやく飲めたコーヒーの美味いこと美味いこと。
朝からずっとカフェイン断ちをしていたおかげで抜群の効果を発揮してくれたんだけど、ここで自販機が無かったらマジで危なかった。
PBPにはカフェインの錠剤を持って行った方がいいかもしれない。

その後は新千歳空港の裏手みたいなほとんど車通りもないほそーい道を通ってPC5に向かう。
人通りが少ないのはいいんだけど、たまに通る車は当然ハイビームで眩しいし、「鹿出没注意」の看板を見かけたと思ったら両サイドの藪からはガサガサと鹿の走る音が聞こえたりと、なかなにスリリングだった。

PCに到着後は、速やかにうちカフェのダブルエスプレッソラテを注文したのは言うまでもない。

FINISHローソン札幌北37条東店 402.3km 3:07

PC5からゴールまで残すところは約45㎞で、時刻はほぼ午前1時。
目標は3時ゴールなんだけど、残り2時間ではさすがに厳しそうだ。
コーヒー飲めないせいで眠くなってペースダウンしたのがきつかったなあ。

でもまああんまり頑張っても仕方がないので、行けるペースで行くことにして再スタート。
北広島市内に入って、なんだか目新しい道を通っていくなあと思っていたら、この前完成したばかりのエスコンフィールドが目の前に!

このコース、考えて作ってあるなあ。
真っ暗闇の中だけど初めて来ることができたので実績解除としたい。

あとはゴールまでもうすぐなんだけど、ここでeTrexが「Battery Low」の表示を出したから参った。
でもまあログはRWGPSでとってるし、地図が無くても音声ナビがあるからと、電池交換せずにそのまま走ることにした。
充電池を使うとバックライトオフで10時間+照度1で8時間くらい使うと電池がなくなるっぽい。

なので300km地点で電池交換しようと事前に新品の乾電池を買ってあったのに、ホットコーヒーが飲めないせいでうっかり忘れてしまった。
4本入りの電池は次の宗谷岬600で使うことにしよう。

そんな感じで、軽いトラブルもありつつ3時すぎにゴール。

通過チェックを通過してしまったり、カフェイン不足で眠くなったりしなければ3時前に到着できてたなあ。
そーゆー意味では20km/hペースで走るという目標は達成できているのでヨシ!としよう。

FINISH受付 丘珠ふれあいセンター

ゴールにたどり着くとちょうど鉄夫さんが帰るところで、200kmでも300kmでも400kmでもだいたい1時間遅れになるのがちょっと面白かった。
しかし鉄夫さんは復路でラーメンを食べているので、実質1.5時間ビハインドとも考えられる。
後半200㎞でここまで差がついてしまうとは、やはり自分が余力を持って走れるのは300km/15時間までなのかもしれないなあ。

真面目な話、ブルベの時は「ゴールしてからあと100km走れる気持ちで行こう」と決めているので常に最後の体力を温存してるんだけど、今回はそれを全部放出してしまった感じがあった。

PBPの1,200kmは450kmにあるルデアックがドロップバッグを受け取れる場所になっているので、450-300-450という雰囲気で走るのがセオリーとされている。
だけど多分この感じだと450km走っている間にトーストになってしまうので、できれば手前の300kmくらいのところで仮眠をとった方がいいかもしれない。
宗谷岬600が終わったタイミングにでも、しっかりと走行計画を立てておきたいところだ。

ゴール受付をしていたAJ北海道の石間さんは前回2019年のPBPに参加したというので、お土産の三石羊羹をつまみながらほぼ1時間くらいいろいろとお話を伺うことができて良かった。

昼間は下手したら30℃超え、夜は下手したら5℃未満という過酷な気温に対応できるかどうかが難しいという話で、暑いのはまあ、最悪ジャージを脱いでしまって反射ベストだけで走るという手もあるので寒い寄りで準備をしたい。
問題はアップダウンの多さの方で、やはり事前に聞いていた通りほぼほぼ平坦は無く、登るか下るかの二択らしい。
それでも様似までの間くらいのゆるーい斜度らしいので、そのくらいなら登ったと意識しないで走れそうだけど、集団についていけない危険性は大きそうだった。
そうなるとDHバーをどうするか真面目に考えないといけない。
今回みたいな向かい風ブルベだと必需品だし、DHバーがあっても400km走ると手に少ししびれを感じた。
平坦がないのにDHバーがあっても重いだけだし、かといって手を置くポジションが一つ増える便利さも代えがたい。

どちらにしても真面目にDHバーで前傾姿勢を取れるのは100kmくらいが体幹の限度なので、装着しないというのもひとつの選択肢かもしれない。
でも集団についていけないのならソロライドに備えて持っておくのもアリかもしれない。
ぐぬぬ


話をしている間に次の走者が到着したので、ここでお暇を告げて山岡家へ。

みんな新冠で食べている写真を上げていたので真似っこしてみた。
食べ終わった後はスーパー銭湯に行く予定だったんだけど、オープンが6時からなので仕方なく車内で仮眠をとった。
こんな必死に走らないでも、ラーメン食べてのんびり走って5時にゴールするのが大正解なんじゃないかと思わずを得ない。

まあ、こんなに異常に走るのも今年だけだろうし。
来年はブルベに出る回数も抑えて、せいぜい地元の函館開催ブルベを中心に、あとはせいぜいフレッシュに参加する機会を伺ってみたり、せっかくだからSRを取ったり、摩周湖1000に挑戦したり、パラダイスウィークに出てみたり、最後はすすきの200で〆るぐらいにしておこうと思っている(意外と多いな)。

6時からスーパー銭湯に行って、10時まで仮眠を取ったらかなり元気になった。
冷静に考えると20時間走って7時間休んで400kmブルベの制限時間いっぱいを使って回復しているのでかなり効率がいい。
計画通り無理せず走ったので筋肉や関節の痛みもなく、「ごめん、もっかい走って」と言われたらもう一周できそうな感じまでには回復していた(やらないけど)。

というわけでこの日開催されていた北海道サイクルフェスティバルへ。

一通り物色して、一番気になっていたダボス/フカヤのブースへ足を運んだ。
ここには最強最速のブルベライダー、三船雅彦さんが監修したギザロのGE-110が展示してあった。

早速試乗させてもらうと、スタートダッシュはそうでもないものの中盤からの加速が楽しくて、いかにもロングライド向きという雰囲気。
105Di2のタッチも快適で良かった。
しかしフレームセットで25万円かー。
色味もあんまり好きじゃないし、ちょっとこれはパスかな〜。

それよりも同じくフカヤが取り扱っているBrytonのRider750SEの方が気になった。

Garminの半額で機能も同等だし、結構良さげなんじゃないかな。
ラレーちゃんももうじきDi2になるし、そろそろ買ってみてもいいかもしれない。