PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

大沼一周タイムトライアル

というわけで時間は9月の最終週までさかのぼる。
本当はシルバーウィークは旭川まで遠征して例の、年に1ヶ月しか開通しないというチョボナイゲートを攻めようかと計画していた。
hokkaidofan.com

ところがこの時期はまだ緊急事態宣言も終わっておらず、しかも道内では札幌と旭川はまだコロナの新規感染者数が伸びている状況だったので、微妙に行く気が湧いてこなかった。
しかも季節の変わり目で鼻風邪気味で、どうにもやる気が出ない。

もう連休はポケモンユナイトでもやってゴロゴロと過ごしてしまえと自暴自棄になっていたんだけど、東の窓から朝の陽が
「おい、今日は天気いいぞ!」
と怒鳴りつけてくるので、重い体を引きづり起こして自転車に乗ることにした。

こーゆーのは自分の性格上、一度中断してしまうとモチベーションが保てないことが多い。
そもそもロードバイクって色々とめんどくさいじゃないですか。
家の周りは走り慣れちゃってるから遠出しようと思うと時間がかかるし。
美味い店の開店時間や映えるスポットにあわせてコースを考えなきゃならないし。
帰ってくればシャワー浴びたり洗濯しなきゃいけないし。
走ってる途中に車に跳ねられて死ぬかもしれないし。

でもまあ、天気のいい日に出かけると、そんな苦労も心配も全部吹っ飛んじゃうんだけどね!!!
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この日の大沼はほんと、神に愛されたかってくらいの秋晴れで気温もベストで最高の1日だった。
こんな日に家に閉じこもっているなんて人生の損失だよ!

いつも大沼を走る時は鹿部を回ってロングライドをする際の軽いウォーミングアップ程度の気持ちで走るんだけど、この日は遠出する気分じゃなかったので試しに大沼一周を本気モードで走ってみることにした。
その結果、見事にPRを更新。
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全体のタイムでも71/243と、貧脚ローディにしてはなかなかのスコア。
平均時速29.5kmとのことなので、来年には30km/hオーバーで走れたら最高だなあ。

その後はクールダウンということで、駒ケ岳の周りを一周することにした。
まずはいつもの駒ケ岳茶房へ向かうと、いつものサイクリスト好きの猫がすり寄ってきた。
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他のお客さんにかまっている最中でも自分のところにやってくるから不思議。
こちらに目を合わせて、「にゃあ」と一言鳴いて近寄ってきてからゴロンとするので完全にターゲットにされている。
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人に飼われている猫は猫を飼っている人が分かるのだろうか。
猫をひとしきり撫でたあとはソフトクリームタイム。
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ラフランスのソフトクリームは相変わらず美味いんだけど、やはり秋風は少し冷たく、ライド中に食べられるのは今週がラストになるかもしれないなあ。

だいたいお昼が近かったのでこのまま森町で昼ごはんを食べようと思いついた。
いつもは北の玄庵で蕎麦をキメるのだけど、毎回それでは芸がないなあと考えていた処、最近グルメブログで話題になっている店があることを思い出したので寄ってみることにした。


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雅茶一と書いて「がちゃぴん」と読ませるような店なのでてっきり個人が経営する喫茶店か何かだと思っていたら、森駅前の一等地に立つホテルの一階のレストランだった。
開店の11時30分より10分くらい早く着いたのに、すでに入口の前には2、3人のお客さんが並んでいるというからびっくり。
店の中に入るとめちゃくちゃしっかりした内装で、本格的なお寿司屋さんというか和食レストランだということがわかった。
お目当ては一日10食限定の森町海鮮丼だったのだけど、その他のメニューも丼ものが豊富で凄い。
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むしろ遅れてきて限定を逃した時も他のものを味わうチャンスだと思えるレベル。
待つことしばし、やってきた海鮮丼がまた見事。
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刺し身の量がとにかく豊富。
前半戦は刺し身として味わって、丁度いい量になってから改めて海鮮丼としてかっこんでいく二重の極みスタイルが可能な量だ。
これで税込み980円とはにわかには信じられないほどに立派。
これは行列ができるのも、瞬時に完売するのも完全に納得できる。

あと特筆しておきたいのは酢飯の酸っぱさが完璧なこと。
前に小樽でウニ丼を食べたときに酢飯にしたら酸味が強すぎて完全にウニの良さを殺されていたことがあった。
ここはやはり本業がお寿司屋さんなだけあって、そこらへんのさじ加減は完璧なのかもしれない。
店員さんの接客も丁寧だし、コロナ対策も間隔を開けてバッチリとられていたので文句のつけようがなく、完璧な5つ星の店だった。

その後はせっかく森駅まで来たので、補給食にイカ飯を購入して、先を急いだ。
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森から鹿部に抜けるときは海岸線を通ってもいいのだけど、最近は沼尻基幹農道を通ってショートカットするのがブーム。
車通りも少なく、適度なアップダウンがあって楽しいのでここはセグメント登録しておいた。
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その後は鹿部に向けて南下していくんだけど、春先に走ったときには道が腐っていて死にそうになっていた箇所が、すっかりきれいに舗装が敷き直されていたのが良かった。
家から気軽に100kmくらい走ろうと思うとこの区間が候補に入ってくるんだけど、ここを走るのが嫌すぎて全然走ってこなかったという経緯がある。
雲石峠なんかもここ1、2年で非常に綺麗になって捗っていて、順調に道路が直されているのは嬉しい限りである。
あとは津軽海峡沿いの海岸線がキレイになってくれたらいいんだけど、国道は全然直されないんだよなあ……。
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鹿部町のローソンで一休みしたんだけど、この時期は発汗が少ないせいでドリンクを補給するまでもなかった。
ボトルもすでに1本体制になっているんだけど、2本に増やすとモロに重量増が響くのでとても楽だ。
こういう天気の日がずっと続いてくれたらいいんだけど、北海道の秋はすごく短くて10月にもなると冬用装備でも走りにくくなるのが辛い。

ここから大沼に向かって延々と上りが続くんだけど、ここまで走って疲れているはずなのにPRを更新できてよかった。
なんだかんだでこの半年、たくさん走っているおかげで脚力は確実に向上しているんだなあ。
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帰り道の途中でパド・ミュゼの横を通り過ぎたところ、妙な注意書きがあるのが見えた。
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ここはピザと温泉と彫刻の野外展示があるところなんだけど、コロナ禍で利用者が激減したためピザと温泉の方はお休みになってしまった。
それで駐車場にも鎖がしてあったんだけど、彫刻公園を利用する人は入って良いと書いてある。
当然お客さんは皆無で、だけど公園の方は芝刈りが入っていたり「生きている」施設だったので、悠々自適に見学させてもらった。
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ひと通り見て帰ろうとすると、入るときにはただの石のアーチにしか見えなかった彫刻が、裏から見るとちょうど駒ケ岳を囲むように、まるで額縁のようになっていることに気づいた。
ちょうどこの日は完璧な秋晴れだったので、自分でもびっくりするぐらいの素晴らしい写真になった。
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この日、このタイミングで出かけていなければ絶対に出会えなかった風景だ。
今日と同じ日は、二度と巡ってくることがない。
そして、人生は永遠ではない。
だからこそ、一日一日をしっかり生きなければならない。
少なくとも、いい天気の日に家に閉じこもってソシャゲで一日潰すみたいな過ごし方はしてはいけないのだと分かったw

という感じで今日のRelive。

なんだかんだでロードバイクに乗るのはやっぱり楽しかった。
乗り出す前は色々としんどいことを考えてしまうけれど、乗ってしまえばこっちのものだ。
乗らないで後悔するよりも乗っておけ。
そんなことを深く胸に刻み込んだ1日となった。