ちゃくちゃくと秋の気配も深まってきた北海道だけど、11月には東京遠征600kmブルベが控えているので走る足を止めるわけにはいかない自分だった。
とはいえ、地元で走るのに真夜中まで走る気はさらさらないので、あくまで日の出から日没まで。
遠くには行かず自宅から行って帰ってこれる範囲で走りごたえのあるコースを選びつつ、美味しいものを食べるスタンスも忘れてはならない。
というわけで朝8時に自宅を出発して、向かったのはいつもの城岱牧場。
この日は単にスピードを出して走るのではなく、クリートの調整をしながらベストポジションを探し出すというのが目的だった。
というのも石狩200を走る前のあたりから、長距離を走ると右足のふくらはぎが痛むようになっていた。
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ペダルを調べてみたら右足だけクリートが内側にズレており、そのせいでX脚気味にペダリングをしていたのが原因のようだった。
位置を直したついでに走りながらクリート位置いろんな場所に変えてみて、自然に走れるポイントを探そうというのが今日のミッション。
ちなみにSPDシューズには前に2個、後ろに2個の穴が並んでいて、クリートはどちらにも取り付けることができる。
基本的には前の穴を使用して、母指球の真下で踏むようにするといいいと言われている。
そこで物は試しと後ろの穴にセットして走ってみることにした。
感覚的には、いつもよりずっと力強く踏める印象。
ショベルカーが地面を掘るようにガシガシとパワーをかけていける。
が、すぐに土踏まずのアーチ部分に違和感が出てきた。
母指球よりも内側で踏むため、足の裏に負担がかかるっぽい。
そこで今度は後ろの穴を使いつつ、一番前側にセットしてみることにした。
すると左足の方は悪くないんだけど、右足の感触がどうにも気持ち悪い。
結局、左右の位置はセンターで、前後の位置は足裏の穴がギリギリ見えるくらいちょっとだけ下げるのが良さそうだと分かった。
なんどもペダルに脱着している間にクリートがずれてしまうことはよくあることだと思うので、これからも足に違和感が出てきたらこまめにチェックするようにしたい。
この日は天気も良いこともあって城岱牧場はローディたちが何人もいた。
そのほかでちょっと面白かったのが、ベンチを集めて車座になっている集団がいたこと。
コーラを飲みながら話の内容に耳を傾けていたら
「みなさんは城岱に降り注いだ雨の一粒一粒です。そして集まった水は七飯町に向かって流れ落ちます。みなさん方にはこれから、マウンテンバイクに乗って坂を下り、流れ落ちる水になってもらいます」
みたいな話をしていてなんのスピリチュアルだ!? と思ってしまった。
見ると駐車場にはMTBが満載のマイクロバスが停めてあり、ここまで車で上がってきてあとは降りるだけの至れり尽くせりツアーらしい。
自分の力で登ってこなきゃ、本当のダウンヒルの楽しみは味わえないぜ、と心の中で負け惜しみを叫びつつ裏城岱を下る。
今回は大沼一周はスルーして北上。
向かったのはドライブイン水嶋。
ずっと昔から廃墟のようなたたずまいで建っているんだけど、聞くところによると洋食が絶品らしく、しかも最近は店主の体調不良のため昼営業のみになっているとかで、予断を許さない状況だった。
気になったまま閉店してしまうのはもったいないので、開店の11時30分に合わせて到着するよう家を出ていたのだった。
城岱牧場の展望台で余裕をかましていたせいでちょっと遅れて11時35分になってしまったら、すでに店内はほぼ満員。
なんとか小あがり席をゲットしてカニクリームコロッケ定食を注文した。
冷凍食品ではない、ちゃんとした手作りのクリームコロッケを食べるのはなかなかない。
でもまあびっくりするほどおいしいかと言われたら微妙かなあ。
他にも気になるメニューがあるので、近いうちにまた来てみたい。
この日はめちゃくちゃ気温が高くてカステリだと汗ばむくらいだったので、いつもの駒ケ岳茶房で今年最後のソフ活。
併設されているベーカリーは行列ができるほどの大人気だったけれど、ソフトクリームは普通に買えたので良かった。
外のベンチで食べていると、いつもどおりロードバイク好きの猫が挨拶に来てくれた。
なんでこいつはロードバイクが好きなのかねえ、と思いながら撫でていたのだが、次のお客さんが隣のベンチに座った途端そっちに行ってしまった。
単にこいつは全お客さんに挨拶するタイプの看板猫だったのだ。
グルメとスイーツを確保し終えてあとは帰るだけなんだけど、裏城岱はこの前登ったばかりなので行く気になれず、遠回りして鹿部周りをチョイス。
軽い向かい風の海岸線を走りながら、関東の風はどのくらい強いものなんだろうかと思いを巡らせた。
DHバーを導入してもいいんだけど、重くなるし、ブレーキバーより前に出たらダメだとか制限も厳しいし、今回はちょっと様子見かな。
600km走ってみて手がしびれるようだったら前向きに検討してみよう。
そんな感じで川汲峠を越えて、無事に日没前に帰宅。
3週間後のブルベに向けて、なるべく距離を稼いで体調を維持していきたい。