PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM513北海道300kmトトロ【後編】

というわけでトトロ300の後編です。
前半戦、スタートしてから明日萌駅までの北上部分は追い風基調でいい感じだったんだけど、ということはつまり、ここから先は向かい風と戦うことになるのがロードバイク界における等価交換ってやつなのである。

ライスランドふかがわ

今回の300kmでは身体へのダメージを極力減らして、余力を残して完走するのが目的だったので向かい風には逆らわず、とにかく身を低くして足に余計な力をかけないように心掛けた。

そうやってまったり漕いでいると3人組が追い越していったので、これ幸いと後ろについていくことにした。
自分のポリシーとして、パックに追い越された場合は遠慮なく乗らせてもらうことにしている。
図々しいかもしれないけど、「仲間じゃないと乗せないよ」と公言する人とどっちが図々しいかはいい勝負だと思うw
追い越してったのがひとりか二人の場合は悪いので、距離を取ってペースを合わせてついていくくらいにはしているけれど。

今回乗らせてもらった三人組は結構速くて、一緒に走っているうちに深川市に入ったところで鉄夫さんに追いついてしまった。
「追いつくの速すぎるよ~」
とこぼされたけれど、向かい風では集団走行が強すぎた。

三人組はセコマへと消えて、鉄夫さんにここらへんにどこか昼食を食べるところは無いか尋ねると、道の駅かラーメン屋がいいと教えてもらったのでここで別れて道の駅「ライスランドふかがわ」に入ることにした。
hokkaido-michinoeki.jp

2階のレストランはすでに行列ができていたけれど、(米が名物ということはおにぎりがあるはずじゃん!)と思いついたので1階を物色していたら、予想通りいい感じのおにぎり屋さんがあった。
さらに外の売店では「新名物・深川ザンギ」なるものもあったので当然ゲット。

いやめちゃくちゃ美味いね。
米もザンギも北海道産ならば、おにぎりの具のタラコも八雲産だし、オール北海道って感じ。
深川ザンギは酸味の効いたソースがかかっているおかげでなお美味しく感じたし、赤ピーマンが入っているのも良かった(野菜は食べておきたい)。
道の駅にしてはちゃんとゴミ箱もあるし、かなり良かった。
すぐ近くにラーメン屋も2軒あるので、来年参加するとしたらそっちも狙ってみたい。

通過チェックC猫バス・バス停

しかしここからが苦行の始まり、ヒルクライム区間である。
おなかいっぱいの状態で登るのもしんどいし、この時間が暑さのピークで冬装備で来たことを地味に後悔した。
さっきお茶を500cc飲んだばかりだけど芦別まで持ちそうになかったので、途中の温泉で足を止めて自販機で飲み物を補充するなどした。

登りで頑張ることは完全に諦めているので、まったり進んで猫バスに到着。

先に到着していた人から
「写真撮りますよ~」
と声掛けしてもらったので、遠慮なくお願いした。

クイズの回答を確認してから再び登り始めると、さっき写真を撮ってくれた方が立ち止まっている。
「大丈夫ですか?」
と聞くと
「足がつってしまって……」
とのこと。
苦しそうだったけどできることは何もないので先に進むしかない(無事にゴールできていますように)。

通過チェックDスターライトホテル看板

芦別までの区間は完全に一人だけの世界で、山道だし前後に人は誰もいないし天気はいいしで、ほとんどハイキング気分。
登りはあるけど下りで相殺されるので、なんだかんだで30kmを1時間半で走破したのでなかなかいいペースだった。

芦別に到着してクイズチェックの場所を探すが、地味に探しにくい。
そして問題も微妙に迷わしい(200km走って思考能力が無い)。

とりあえずTwitterに写真を載せたところ、ちぶおさんから
「その写真、まずいんじゃない?」
とのリプライが。
いや、のぼりの写真でそれはないっしょ、と思ったんだけど、敵はどこに潜んでいるか分からないし、これで「不正だ!」とか騒がれて出禁になったりしてもつまらないので、忠告をありがたく受け取って当該ツイートは削除することとした。

PC2セイコーマート滝川黄金店

ここからPC2までは下り続きで大変楽しい道なんだけど、楽しいなあって思っている間に重いっきしミスコースしてしまい、往復で4kmくらい多く走ることになってしまった。
おかげで積算距離が狂ってセコマが見えるのが待ち遠しくて仕方がないということに。

ライド中は骨伝導イヤホンでRWGPSの音声ナビを聞いていたんだけど、芦別に入ったところで調子がおかしくなって音声が一切出なくなってしまったのが原因。
こちらの注意力は3万なので、もうちょっと何とかしてほしいところだ。

PC2までもうすぐかと思われたところで、前方に反射ベストを着た人が見えてきた。
信号待ちで追いついて、
「もうちょっとで次のPCですかね?」
と聞いてみたら、
「いや、わたし単にサイクリングしてるだけで」
との回答でびっくり。
というか紛らわしすぎる。
朝4時に札幌を出て旭川(?)まで行って帰る途中だったというけど、格好が完全にランドヌールのそれだったので戸惑ってしまった。
下手に一緒に走ってしまうと失格の危険性まであるので華麗にスルー。

なんとかセコマにたどり着いて、ザバスと草餅で補給していたところ、黒いLOOK乗りの方に話しかけられた。
昔函館に住んでいたとかで今と昔の変わったところなどに詳しくて盛り上がってしまった。
というかこの人、通過チェックAのすぐ手前でパンク修理していた人だな、と思い出して聞いてみるとその通りで、だとするとその分タイムロスしてなお自分と同じタイムなので結構速い人だ。

その返す刀で自分が去年の函館200でパンクDNFしていたことまで把握されていたのでギャフンとなったw
いまは替えチューブ3本持っているので大丈夫です(汗

そうそう、この前アリエクでTPUチューブを買ったんだけど、空気が抜けるのが早いという噂を聞いてブルベ用ではちょっと使いにくい気がしたため、予備チューブとして持ち運ぶことにした。

とにかく軽くて小さいし、値段も安いのでエマージェンシー用途として考えたら十分かも。

途中でさっきのランドヌールもどきの方がセコマの前を通ったので、一同は「おーい! 通り過ぎてるよ!」と騒然。
さっきのやり取りを教えてただのサイクリストだということを伝えたんだけど、ほんと紛らわしかったw

LOOKの方は「滝川市内で夕飯食べていくよ~」と離脱。
確かに滝川は都会だし、深川でソフトクリーム食べてここで夕飯食べる方が理にかなっているかもしれない。

PC3セブンイレブン美唄旭通り店

ここから先はひたすらに向かい風に耐える旅。
またランドヌールもどきの人に追いついたので、
「向かい風ヤバいっすねー」
と声をかけて追い抜きを決めた。

徐々に日が落ちていくし、骨伝導イヤホンを無駄に長時間使いすぎたせいでここでバッテリーが無くなるし、ひたすらに孤独な雰囲気となった。
そうなると思い出すのが芦別での不適切ツイート(もどき)で、あれが原因でめんどくさいことになったらいやだなあ、と色々な嫌なパターンを網羅しているうちにPC3に着いた。

残り60kmなので翼の力を借りることに。
時刻は18時すぎだったので、ここまで240kmを11.5時間と計算してもアベレージで20km/hを越えているのでいい感じのペースだ。

そろそろ寒くなりそうなのでモンベルを羽織っていると、さきほど別れたLOOKの方が追いついてきた。
夕飯を食べていたのにもう追いつくとは!
ミスコースのせいで時間を喰ってたとはいえ、速い人は速いなあ。
というか、ひとりでもちゃんとペースを守って走っているのが偉い。
自分は一人だとすぐにサボりがちなので見習いたいところだ。

FINISH セブンイレブン札幌北丘珠店

LOOKの方とは少しだけ一緒に走っていたんだけど、市街地を抜ける間にいつの間にか姿が見えなくなっていた。
何か買い物があったのか、いや、どこかで曲がる場所があったか? と地図を見直すもひたすらに一本道だった。

とりあえずぼんやりと進んでいると、左側に道の駅三笠が見えてきて、ぼんやりとした頭でも
(なにかがおかしい)
と気が付いた。
だいぶ手前で右折しなければならないのを見落としていたので、慌ててUターンして復帰した。
あやうく岩見沢までまっすぐ突き進んでしまうところだったぜ。

国道を曲がって農村地帯に入ると暗いし人気もないしさみしいし、骨伝導イヤホンは電源が無いしで三重苦だった。
そこでふと思い出したのが、函館300の時にラジオをスピーカーで流している人がいたこと。
なのでこちらも真似してiPhoneのスピーカーをオンにして、そのままラジコで深夜ラジオをかけながら走ることにした。
やっぱり人の声が聞こえていた方が安心する。

気温の方は日が落ちたとたんにメキメキと下がってきて、モンベルを持ってきていて大正解だった。
というか、昼の暑さは一瞬だけだったし、変に春服で来なかったのも良かった。
たぶん普通に2月の神奈川より寒いぜ北海道の5月は。

ゴールが近くなってやる気も失われてきたので、残り30㎞のところでセブンイレブンに入ってホットコーヒーで小休止。
日本はどこに行ってもコンビニがあるから助かるなあ。
なんでフランスにはコンビニないんやろw

寒さが厳しいのでインナーを着るか迷ったけど、ホットのペットボトルを腹に抱いて走ることにした(あとで飲めるので無駄にならない)。

のろのろと走っていると後続の人に追い越されたので、そのままその人にペースを合わせてついて行って、どうにかゴール。

とりあえず赤いコーラで祝杯。
(どうでもいいけどこのツイートが北海道コカ・コーラ公式にいいね!されてていて笑った)

平坦ブルベだけど、ともかく目標の15時間を切ることができたのは良かった。
これが300km・3000mを超える山岳ブルベだとどうなるかなあ。
やっぱりきのこの山300にも挑戦しておくべきかもしれない。


しばらく休んでからゴール受付まで移動したんだけど、ゴールから地味に遠いし暗くて道もよく分かんないしでちょっと泣きそうになったw

ゴール受付では名物の猫バスと記念撮影。
ちなみにブルベカードを提出しても、クイズチェックの答えはまったく確認されてなかったので乾いた笑いが出た。

コロナ禍が明けて軽食スペースも復活しており、自分の前後に到着したひとたちと三人で車座になって感想戦
自分の後から到着した方はめちゃくちゃカッコいい真っ赤なコルナゴに乗っていて、ほんとにもう宝石みたいで素晴らしかった。
あとで調べるとコルナゴC64ディスクのブリリアントレッドというやつで、フレームセットでなんと82万5千円!!!
blog.livedoor.jp
欲しいけど、こんなの乗ってたらコンビニでトイレにも行けないよなあ。

とにかくポテチが美味すぎて手が止まらなかったので、体が炭水化物と脂を欲しているようだったので、解散後はラーメンを食べに行った。
新道沿いの山岡家はなぜか異常に混んでいたので(好きだけど満席になるほどか!?)、近くにあるラーメンてつやに行ってみた。

香味油というかニンニクの風味が鮮烈で結構おいしい。
ただ、餃子6個は一人じゃ多かったかな。
ハーフ餃子が欲しかったかも。

モエレ天然温泉 たまゆらの杜

この日は温泉に入りたかったので快活CLUBではなくスーパー銭湯たまゆらの杜へ。
www.e-u.jp

温泉がちゃんと温泉なのもいいし、露天風呂も広くていい感じだった。
ただしシャンプーが香料臭いのと、節水タイプのシャワーが死ぬほど重いのだけはいただけない。
仮眠室の方はもう満員だったんだけど、食堂が解放されていたので畳の上にそのまま寝た。
床が硬くても普通に寝られたので、体育館の床で寝ることになっても大丈夫そうだ。

帰宅

翌朝は朝風呂を華麗にキメてチェックアウトし、下道をのろのろと走ったり、眠くなったらパーキングで寝たりしながらのんびりと帰った。
途中で寄った八雲町の浜松地区にある、その名も「はままつ」というお蕎麦屋さんがなかなか良かった。


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おばさんが一人でやっているのでやたらと時間はかかるけれど、蕎麦もうな丼も美味し。

そんな感じで帰宅して、トトロ300遠征の旅はこれにて終了。
5月27日にはPBPの本登録が始まるから、それまでに認定されているといいなあ。