PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

【R東京】BRM608東京600ぐるっとニセコSR【前編】

さて、R10000達成のための登竜門、獲得標高8000mのブルベを前に事件は起こりました。

函館300では雨の中をずっと走っていたのでフレームの中に水が溜まっており、内部を乾かすためにサドルを抜いて防錆スプレーを吹いておきました。
一日たって、さて元に戻すか、とサドルを入れるとなにか抵抗があって入っていきません。
錆が浮いているのかな、とぐりぐりしていたら、実は挟まっていたのはシートポストから延びるDi2のケーブルで、見事に断線してしまいました。

金曜日にはニセコ600SRが待っているのに縁起が悪い……。
2週間ぶりにショップに入院させたところ、運よくRD側の配線だったためすぐに修理してもらうことができました。
フロント側だとまたバーテープのまき直しが発生するうえ、長いケーブルの在庫が取り寄せになるとかで間に合わない可能性もあったとか。

とはいえ内心では
(間に合わないでくれてもよかったのに)
とうすうす思っていたのです。

というのも、今回参加する「ぐるっとニセコ600SR」とは、距離が600kmなのはまあいいとして、獲得標高が8000mもあるお化けコースなのです。
普通は獲得標高が1%あれば山岳ブルベだと言われていて、あまちゃん200みたいに200kmで2700mも登らされると「山ばっかりだな!」という気分になれます。
それを約3%もあるんだから正真正銘、山の中しか走らない(泣

なんで登りが苦手な癖にそんなものに参加するかというと、R10000の表彰のためでした。
6年間で10,000km走ったりPBPを完走する以外に、獲得標高8000m以上の600kmブルベも条件に入っているため、泣く泣く走ることにしていました。

とはいえコースを見るに、本番は後半の300km。
一日目のアップダウンが多いコースで多少貯金を稼ぐことができれば、その時間寝て残りを15km/hペースで走ればゴールできないことはないはず。
この前ニセコを走ってきたときも、登りがヘロヘロでも下りと平均すればトータルでちょうどよくなっていたので、理論上は可能だろうという見積でした。

ドロップバッグを預けに室蘭へ

作戦は、朝6時にスタートして300kmを走って室蘭で一泊。
ゴールは22時なので300km÷15km/h=20時間前の、午前2時にリスタートすることにしました。

野宿では体の疲れが取れないので短時間でもホテルに入りたいと思い、室蘭ではAPAホテルを予約。
ここは宿泊の前後に荷物を預かってくれるので、替えのジャージをリュックサックに入れて持っていきました。

www.daiou.com
というわけで夕飯は味の大王でカレーラーメン。

なぜかモーニング娘だらけの謎の店内でしたが、コクと甘みとスパイシーさがバランスよくておいしかったです。

久しぶりに天狗ラーメンに行きたくなるなあ……。

その後は千歳に向かい、エアポートホテルにチェックイン。
さっき見てきたAPAホテルと比べると設備も古いし、びみょ~。

千歳には意外と24時間営業のスーパー銭湯も、快活クラブさえもないので無駄に散在してしまいました。

6:00 スタート

ホテルをチェックアウトして、朝食は吉野家へ。

牛皿定食、ご飯に麦飯を選べるのはナイスですが、みそ汁の出汁に化調が効きすぎてうるさい感じだったのは残念。
やっぱりすき家しか勝たん。

微妙にテンションが低いままスタート地点に赴くと、なんと本日の参加者は9名のみ。
ほとんどが去年のPBPを完走し、R10000獲得のため闘志を燃やしている猛者揃い。
全員集まると異様なオーラを発揮している気がします。

序盤は支笏湖の南側を通って京極町を目指します。
ここは以前、きのこの山300で走ってことがあるのでお手の物。
獲得標高は多少あるものの、アップダウンなので全然苦になりません。

途中でPBPを一緒に走ったNくんがおいついてきて、フランスでの思い出話をしながら楽しく走ることができました。
しかし美笛峠に入ると一瞬でおいて行かれます。

もっと体重を絞ってこないとダメダメだなあ。
PBPのときは65kg近くまで落としていたんですが、その後不摂生がたたって冬の間に75kgまで増えてしまい、慌てて減量を始めたもののまだ73kgなので絶好調からは程遠い状態です。
平日に禁酒を始めたのも6月からなので時すでに遅し。

だけどこの日は天気がいいので、新緑を眺めながらもくもくと登るだけ。

6月初旬にしてはかなり暑く、カステリのナノフレックスを着てきたのはちょっとやりすぎ感がありましたね。
こういう日はインナーにモンベルじゃなく、普通のサイクルジャージを着てくれば調整が効いてちょうどいいかも(暑い時に脱げるし)。

9:36 Control1 LAWSON京極店 88.0km

多少暑さにばてながらも、順調にPC1に到着。

ミネラル分を補給するためここではカップサラダをいただきます。
カロリーを補給するには胃が大事なので、最近はヨーグルトとか食物繊維とか、そーゆーのを気にして固形物を食べるようにしています。
ライド中はゼリー一択(飲みやすい)ですが、あんまり飲み物ばかりだと胃が動かなくなってしまうらしいですね。

ここから小樽に向けて北上するのですが、赤井川のカルデラをモロに上ることになるのでなかなかしんどいです。
斜度自体はそれほどではないけれど、登りが長く続く上に暑いので体力がどんどん失われます。
汗をかいたら塩熱飴を食べているんですが、食べても食べても体が塩分を欲している感じです。

このまま小樽まで下るのは厳しいので、赤井川の道の駅でソフトクリームと、

名物の「あかりん焼き」をゲット。
これは型があかりんの形をしているおやきですね。
普通においしいので補給食にちょうど良かったです。

そうそう、ここまで登ったからあとは下りだろうと高をくくっていたんですが、カルデラだからまた登るんですね。
キロロスキー場の麓までさらに登らされたので、たまらずコーラを補充しました。

毛無山展望所までたどりついてようやく登りは終了。

せっかく足を止めたのに草だらけで全く眺望がないというオチ。
下りは急勾配すぎて重力エネルギーを生かせなかったのも残念でした。

13:23 Control2 LAWSON小樽長橋店 158.8km

予定では15時ころのつもりでしたが、意外と早いペースでPC2に到着。

150km走ってほとんどの参加者がここに集まるというペースが凄い。
ここまでは自分なりに結構いい感じに走れて来たんじゃないかな。

次のPCは室蘭まで150kmですが、途中でどこかコンビニでもあるだろうと軽く見て、再びサラダパスタなどを食べてリスタートしました。

ところがこれが凡ミスで、実際はぐるっと回って赤井川を通った後はさきほどの京極のローソンまでまったくコンビニがありませんでした。
しかも赤井川の道の駅の横を通った時も「ここはさっき寄ったしな」とスルーしたのも失敗。

途中であかりん焼きを食べて、非常食の羊羹を食べて、最後は残っていた塩熱飴をバリバリと食べて、ほとんど餓死する寸前でどうにか京極町のローソンまで戻ってきました。

17:22 休憩スポット LAWSON京極店 227.0km

ここではかなりバテバテだったので、たらこパスタの写真を撮るしかないというありさま。

参加者もたくさん集まっていたので、買った塩タブレットをみんなに配ったりもしました。

ここまで天気が良かったんですが、日が暮れると一気に冷えてきて、霧も出てきて視界不良。

こーゆーことがあるから6月でも冬装備を持ってくる私です。

道端で着替えて先を目指しますが、ちょっとハンガーノックになりかけたのと昼間の暑さでバテが出てきたのとでペースが上がらないので、途中のコンビニによってホットコーヒー休憩をとったり、ペースを落として休憩しながら進みました。

22:40 Control3 LAWSON室蘭中島町二丁目店 311.2km

日中に比べるとスピードダウンしたものの、予定より1時間以上早くPC3に到着できました。

さてこのローソンのすぐそばには、前日にドロップバッグを預けたアパホテルが。
あとはここでシャワーを浴びて仮眠をとって着替えてリスタートすれば勝利は確実!
と思っていたのですが、思わぬ悪運がたちこめてきたのでした。
というわけで続きは次回をお楽しみに~