PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

ニセコ蘭越大雨ライド

8月の中旬はお盆で色々忙しかったり、土日も仕事が入ったりしたのであまりロードバイクに乗る機会がなかった。
その代わり久しぶりにDAHON Routeを引っ張り出して通勤に使ったりしていたので、相変わらずの自転車生活ではあった。
pikacycling.hateblo.jp

9月になって暑さも落ち着いてきたので土曜日に出かける予定だったんだけど、仕事の予定が先方の都合でぶっ飛んでしまったせいで不貞寝しているうちに一日が終わってしまった。
日曜日はちょっと微妙な天気予報ではあったのだけど、それに怯んで家にこもっているようでは人生の損失だということで、思い切って出かけることにした。

目的地は定番のニセコ
前回走ったときにはまだ積雪で通行止めだった、岩内蘭越線を走ってみる予定で出発した。
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9月上旬の北海道はすでに肌寒く、日焼け防止のために着ている冷感インナーも、もはや防風の意味合いしかなくなっていた。
今年もあと何回かしか実走できないと考えたら、ふて寝で一日潰したりなんかしている場合じゃないんだと反省。

坂を登り始めてしばらくして、いつも通り過ぎているだけの薬師温泉の看板が見えてきた。

ここは随分昔に廃業になっており、いまは温泉の跡地のみが残っていると聞いていたため、急ぐ旅でもないし軽く寄ってみることにした。
幸いにして舗装はまだしっかり残っていて走りやすい。

林の中の坂を下っていくと谷底に駐車場や建物の基礎が残っていたけれど、笹藪は深いし水は濁っているし、とても入れそうな雰囲気でないのが残念だった。

しかも、ここは谷底で抜けるためには登るしか無いので、万が一ヒグマに出くわしたらと思うと気が気でない。
普段のヒルクライムであれば上りで出くわしても最悪引き返せばダウンヒルで引き離せるけど、ここではどこにも逃げようがない。
必死で登って元の道に復帰した。

逆に、この後で横を通り過ぎた新見温泉跡地には、立入禁止の柵が張られてしまっていたけどSUVが1台止まっていたので、もしかしたら再開発の目があるのかもしれない。
(不法侵入者かもしれないのでそそくさと立ち去った)

そのあとは漫然と岩蘭峠を目指すだけなんだけど、特に頑張ったわけでもないのにPRを取れてびっくり。

やっぱり毎週走っているとなんだかんだでパワーアップしているものなんだなあ。

峠からのダウンヒルを楽しんだ後はパノラマラインを軽く登るのだけど、その際にリアディレイラーが変速しなくなってしまった。
勝手に軽いギアに戻るようになってしまったので、手元のアジャスターをゆるめてみるとうまく変速するようになった。
が、停車して確かめてみると、緩めていたのはFDのアジャスターだったことが判明。
フロントを調整したのにリアの不調が治ったのは謎だ。
(確かにフロントもインナーからアウターに戻せなくなっていた)
まあ、気が付かないうちに触っていただけかもしれないけれど。

神仙沼レストハウスに到着して待望のスイーツなんだけど、お目当てのコーヒーゼリーは終売。
ここはホットサンドにするか、ワッフルの他にホットコーヒーを頼もうか悩んだのだけど、あまりややこしいのを頼んでも大変そうなので素直に一番好きなコーヒーフロートを注文。

実は珈琲の味とかよく分かんないんだけど、業務用のパックのコーヒーと味が違うのくらいは確実にわかる。
ソフトクリームもちょうどいい甘さで大満足。
しかし、ここは外で食べていても店員さんが持ってきてくれるので、持っていくことを考えないでややこしいメニューを頼んでも良かったかもしれない。
次回は紅葉の頃に来る予定なので、次に経験を活かしたいところだ。

コーヒーを飲んでいたらLOOKに乗った(ルック車ではない)超速そうなローディがやってきたのだけど、特に休むこともなくそのまま通り過ぎていった。
この日はやたらとガチなローディが多く、そういえば9月12日にニセコクラシックが開催されるという看板があちこちにあったので、その予行練習かもしれない。
と、その時は思ったのだけど、緊急事態宣言で中止になっていたので、単に足を持て余したロードレーサーたちが野良試合を繰り広げていただけかもしれない。

リスタートしてパノラマラインをゆるゆると登り始めると、遠くから「カーン、カーン」という音がする。
見ると櫓の足元から湯気が黙々と湧き上がっていたので、新しく温泉を掘っていたのかもしれない。

かなり山奥だから、ここに直接入浴施設をつくるというよりは、麓の方まで温泉を引くためなのかな。

このあとのエコーラインの下りは最&高の極み。

ダウンヒルの感覚はスキーに近いと思うんだけど、スキーと違ってヒルクライムも楽しめるところがロードバイクのいいところだなあ、と思う。

昔は冬になると毎週のようにニセコに来ていたけれど、リフトに乗っている時間が暇なんだよねえ。
上りは遅いけれど、頑張らなければだいたい登れてしまうので、実は嫌いじゃなかったりする。
単に下りが楽しすぎて上りの苦労を忘れているだけという説が濃厚だけど。

このあとはまっすぐ倶知安市街地に出ても良かったんだけど、なんとなく脇道に逸れてみた。
途中でSOMOZAという超高級イタリアンレストラン・カッフェーを見つけたけれど完全予約制だったので立ち寄りは断念。
somoza.jp
サイクリングの途中じゃない時にでも行ってみたい。

楽しい農道を抜けて国道5号に入ると、人間の背丈ほどもあるカートを推しながら歩いている人がいた。
背中には「キャンピングカートを押して日本一周」との文字が。
真っ黒に日焼けした爽やかな若者に
「こんにちわ~。頑張ってくださいね」
と声をかけて追い抜いて、その後は日本一周について考えていた。

まず、日本一周という人は本当に「一周」しているのか問題。
海岸線を全部回ると約12000キロあるというので、一日に30km歩いたとしても400日かかる。
自転車だったら5倍は走れるけれどそれでも80日、雨の日は休んだとしても半年くらいかかりそうだ。

日本縦断だと約3000キロなので一気にハードルは下がって100日とか一ヶ月とかの期間でクリア可能になる。
往路はいいけど復路はたぶんめんどくさいので、意外と「一周」とか言って縦断で済ませておいたり、最北端に到達した時点で「第一部完!」と宣言して終わっている可能性も高いような気がする。
まあ、レギュレーションがない個人的なトライアルだから何がゴールでも全然いいんだけど、一度日本一周チャレンジャー100人くらいにアンケートを撮ってみたいところではある。

みたいなくだらないことを考えていたらいきなりの豪雨。
予報では小雨くらいだったのでいけるかなと踏んでいたのだけど、まさかこれほどとは思っていなかったのでびっくりしつつ、進行方向が明るいのでダッシュで駆け抜けた。

豪雨地帯を抜け出てからお天気レーダーを見てみたら山の上だけ真っ赤な雨雲が表示されていたので、線状降水帯みたいなやつが急に現れたのかもしれない。
ここから当初の予定では昆布岳のまわりを一周する予定だったんだけど、天気が不安定すぎるのでまっすぐスタート地点に戻ることにした。
そうと決まればまずは腹ごしらえということで、倶知安町の「札幌ラーメン 大心」へ。

r.gnavi.co.jp

何が悲しくて倶知安町までやってきてチェーン店の札幌ラーメンを食わなきゃならんのかという気もするけれど、ひとまず緊急避難である。
店の中は激混みだったけれど、味の方はごく普通。

チャーシューが冷たいのと、半チャーハンがないのが弱かった。

次に倶知安に来るときは、タージマハールのカレーあたりを狙ってみたい。

このあとも雨が降ったりやんだりの国道5号をひた走り、どうにかこうにか幽泉閣に到着。
ずぶ濡れの体を温泉で暖めるぜ~、と思っていたら、「緊急事態宣言のため町民以外利用お断り」の文字が。

ショックを受けつつ車に戻って近くの温泉を検索すると、すぐそばに黄金温泉なるローカルな温泉があるらしい。

地獄に仏だと喜び勇んで行ってみると、地元の農家さんが5~10月だけ経営しているというだけあって手作り感あふれる建物が見えてきた。

入浴料は500円で、ロッカー代100円と合わせて実質600円。
ちょっとお高めだけど天然の炭酸泉の泉質は抜群に良かった。
温度はぬるめでいつまでも入っていられるし、コンパクトな壺湯は傘があって雨の中でも露天風呂を楽しめた。
残念ながらアンヌプリ雄大な姿は雲に隠れて見れなかったけれど、晴れた日に再訪する楽しみができたとも言える。
https://good-hokkaido.info/niseko-kogane-onsen/good-hokkaido.info
一日二十食限定の手打ちそばもいつか食べてみたいものだ。

そんなわけで今回のRelive。

Relive 'ニセコ蘭越大雨ライド'


豪雨のせいで100kmいかないショートライドになってしまったけれど、運良くパノラマラインは楽しめたし、良い温泉にも出会えたのでイーブンだと思う。
道内で自転車に乗れるのはもう2ヶ月位しか無いので、不貞寝などせず貪欲に乗っていきたいと決意を新たにしたのだった。