PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

初秋のニセコパノラマライン

先週の、恵山に走りに行って雨に降られて悲惨な目にあった翌日の話である。

pikacycling.hateblo.jp

天気予報に裏切られまくって思うように自転車に乗れなかったフラストレーションを晴らすべく、2日続けてライドに出かけることにした。
しかし日曜日の予報もやはり判然としない。
道南はまず間違いなく降りそうだけど、倶知安あたりまで北上すれば夕方くらいまでは保ちそうだった。

というわけで、片道2時間半かけてニセコへGO。
しかし、行けども行けども雲行きが良くなる気配がない。
昨日の時点では午前中晴れとの話だったのが、せいぜいうっすらと太陽が見える程度。

当初は蘭越に車をデポしてニセコに登る予定だったけれど、それだと下手したら昨日の二の舞かもしれない。
そう考えて早めに計画を破棄し、ニセコの山の上だけでポタリングすることとした。

車は登山客に混じって花畑駐車場にデポ。
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空模様は怪しく、そして紅葉にはまだ早い。
山の上は気温が低く、夏の服装だとダウンヒルのときに少し寒いという微妙な時期だった。
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まずは甘いものを食べて体の中で燃やそうということで、いつもの神仙沼レストハウスへ。

スイーツで目新しいものはなかったけれどホットドリンクが増えていたので、ホットジンジャーレモネードとワッフルを注文。
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ジンジャー効果で体が温まってきて、ようやく走る元気が湧いてきた。

体が温まったせいか、ニセコパノラマラインを下って岩内蘭越線を登り始めると、逆にどんどん暑くなって汗をかきはじめるから困る。
この季節は寒かったり暖かかったりと色々デリケートだ。

あと、秋口は登山客の車が増えているのも危ない。
駐車場がいっぱいになると平気な顔で路上駐車をするし、狭い山道にデカイRVを持ってくるからたちが悪い。
さらに道路いっぱいに荷物を広げて我が物顔で荷造りをして、仕方なく脇を通ると
「邪魔だとでも言いたいのか!」
というような顔で睨みつけてくるから始末に負えないのだった。

登山客は群れて集団心理で気持ちが強くなっていてオラオラしているので、触らぬ神に祟りなしの気持ちでやり過ごそう。
(熊と違って走れば振り切れるし)


山を下って新見温泉跡地*1の脇を通りすぎる。
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すると下の方からローラースキーを履いた若者たちがすいすいと上に登ってくるのでびっくりした。
どこかの高校のスキー部っぽかったんだけど、傾斜なんかないみたいにやすやすとストックを使って登ってくるので大したものだと感心した(ちょっとやってみたい)。

そこから雪秩父に向かって岩内洞爺線を登っていったときには、物凄い速さで駆け上っていくローディに一瞬でぶち抜かれてビビった。
あとからStravaのセグメントを見てみたら、ニセコの山々ではKOMが自分のタイムの1/3くらいなのでこのあたりはまさに異次元。
しかもトップ10が軒並み外国人だったりして、国際都市ニセコのパワーに震え上がった。
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そんなこんなでわずか40kmほどのライドを終了。
それでも獲得標高は1,000mほどあるので、まあまあ及第点だろう。

最後は五色温泉で〆。
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このためにすぐ近くのお花畑までやってきたのだった。
五色温泉は駐車場がほぼ満車で「芋洗い状態だったら嫌だな」と思っていたら、風呂場は完全に無人で貸切状態だった。
朝来たときは混んでいなかったので、登山客が先に停めているのだろう。
温泉側もそれを100も承知なのか、11時に入ったときには何足か分しか並んでいなかったスリッパが、12時近くなると無数に用意されていたので、多分織り込み済みなのだろう。
そーゆー意味では、午前の早い時間に行くのなら、車がいっぱい停まっていても風呂には入りやすいという判断材料になる。
goshiki-onsen.com

五色温泉は山奥にあるため入浴料も強気の800円に、コインロッカーは料金が戻らないタイプなので実質900円となっている。
とはいえここのお湯はかなり良い。
パワー系でガッと攻めてくる。
旭岳といいここといい、お湯のパワーは山の上のほうが力強く感じる。

内湯は熱い方とそれほど熱くない方の2種類。
露天風呂からの眺めは圧巻で、山を登る人たちがよく見える。
というか登山客から丸見えの位置に露天風呂があるので笑うしか無い。
女風呂側にはスノコがあっていちおうの目隠しにはなっているけれど、気休めなんじゃないのかな。
さすがに山に登ってまで確認する気にはならなかったけど。

館内にはもうひとつ、「から松の湯」というのがあってそちらも日帰り入浴で入ることができ、露天風呂はスキー場の方を向いているのだという。
ただ、泉質に違いはないようだったので今回はパス。
また来たときのお楽しみにする。


今回は本来ならば「農家のそばや羊蹄山」で豆腐のおそばの新そばでも食べるつもりが早々にライドを終えてしまったので直帰することにした。
昼食は黒松内の名店、松龍へ。


関連ランキング:ラーメン | 黒松内駅

以前食べた「とんこくラーメン」の味が忘れられず、再訪。
営業時間が昼しか無いので逆にこういうときでないと寄ることができない。
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スープは豚の旨味がたっぷりと溶け出して、濃厚なのにクドくなくめちゃくちゃ美味しい。
こういう田舎系ラーメン店では、乙部町の「ラーメン嶋」、そして浪岡の「つねた食堂」に並ぶ旨さだ。

ラーメンの肝はスープにあるのだが、都会の名店は数が売れるためにスープを増産しなければいけないのに対し、田舎の方は売れる分だけしっかりと作れば良いだけアドバンテージが有るのかもしれない。


そんな感じでニセコライドは終了。
天気が悪かったのと、時期が悪かったのでいまいちエンジョイしきれなかったけれど、温泉とラーメンでギリ取り戻せた感がある。
秋が深くなって路面が凍る前にもう一度走ってみたい。

*1:立入禁止となっており残念