PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM713北海道600km宗谷岬【前編】

鬼のような睡魔に悩まされた積丹400から一週あけて、宗谷岬600に参加してきました。
去年は6月に開催されていて、その際はDNFという結果でした(泣
pikacycling.hateblo.jp
原因は初日に雨に降られて2日目の早朝の冷え込みで低体温症になりかけたせい。

さらには「すでに600km完走してるからSR確定してるし」「宗谷岬ももう見たし」「このあと300kmずっと雨だし」「目の前に鉄道駅あるし」「知り合いもDNFしてるし」という要素が重なって、心が完全に折れてしまいました。
pikacycling.hateblo.jp
このときの気持ちを忘れないためにジンくんのぬいぐるみをぶら下げて今日もブルベを走っているのだった……!

そんなわけで是が非でも完走してリベンジを果たしたいところではあったんですが、意外とそれほど気負うところがありませんでした。
というのも天気は両日ともに良く、雨は降らなさそうだということ。
そして開催日も前回の6月3日よりだいぶ時期が遅い7月13日とあって、気温もそれほど低くならないこと。
あれから1年を経て「雨さえ降らなければ走ってしまえるだろう」という謎の気概が自分の中に生まれていました。

参加者が多いためスタート時間は7時と8時に分かれており、ここは普通に7時にします。
(8時を選ぶメリットがわからないわ……)
途中の宿は、前回は稚内市内にしたんですがこれだと深夜の最も寒い時間にリスタートしなければならないため、もうちょっと頑張って340km地点の豊富温泉まで進むことにしました。
残りの260kmを15km/hで割れば17時間。
翌日の23時がゴールクローズなので、6時にリスタートしてもオンタイムです。

荷物は着替え一式を持っていくので普段よりも多め。
とはいえ、春ブルベではジャケットやらインナーの替えやらを持っていくので、総重量的にはあんまり変わらないかもしれません(夏用のビブタイツは軽いし)。
雨具も防寒着兼用のサイクルレインジャケットだけで、下半身は最近使ってないですね。
カステリのナノフレックスが優秀で、死ぬほど寒い日(2月とか)または30℃を超える真夏日じゃなければ全天候これでいけます。

滝川市へ移動

滝川市には快活クラブもスーパー銭湯もないので、岩見沢温泉ほのかに泊まることを考えていました。
すると鉄夫さんから前夜祭でジンギスカンを食べようというありがたいお誘いがあり、さすがに片道60kmかけて行くのはしんどすぎるため、もうちょっと近場に宿がないか調べてみました。

しかし滝川市では旅行サイトで予約できるような宿は軒並み満室。
電話予約しかできないような民宿もアウトで、やむなく砂川市まで範囲を広げたところ、なんと素泊まり4,000円未満で泊まれる宿を発見。
https://osadaryokan.eyado.net/bookform.htmlosadaryokan.eyado.net
スーパー銭湯に泊まっても3,000円くらいは取られるし、距離的にも滝川市まで10kmもないので、こちらの「おさだ旅館」さんに泊まることにしました。

Googleマップの評価は★4以上と高評価ですが、「古くて安い、人が良い」といった感じだったのでちょっとは覚悟をしていったんですが、建物の古さ加減には乾いた笑いしか出ませんでした。

亡くなった祖父母の家をほうふつとさせる作りで、廊下といい階段といい、きしまない床はないレベル。

お風呂もなかなかで、木のスノコなんてしばらくお目にかかっていない代物です。

とはいえ口コミ通り接客態度もよかったし、古いけれど不潔というわけでもないし、値段なりといえばそれなりのレベル。
ウォーターサーバーが1階2階に完備してあったり、Wi-Fiが使えたりと、まあ、まあまあなんじゃないかな。

というわけで松尾ジンギスカンへ。

鉄夫さんから「もう一人呼ぶよ」と言われており、てっきりWtbさんあたりかと思っていたら、ましろまたると(@CafeTarte) さんでした。
Twitterではお見掛けするけどご本人と会うのは初めて(一緒のブルベを走ったことはあった模様)。

1年ぶりの松尾ジンギスカンでしたが、楽しみにしていたマトンのソーセージが無くなっていたのが残念。
あれにクミンをかけてクリームチーズと食べるのには中毒性があって良かったのになあ。
そしてノンアルだと、思ったよりも全然食べられないというのは良いことか悪いことか微妙(笑

スタート地点へ

民宿のお風呂は5時からだというので(その時間に家の人が起きてきて朝ごはんの支度をする模様)、それに合わせてシャワーを浴びて出発。
見送りに出てきてくれたお母さんから「こんな早くに出かけるんですね」と聞かれたので、「これから稚内まで自転車で往復するんですよ」と驚かせておきましたw

朝食は恒例のすき家へ。

滝川市、スーパー銭湯も快活クラブもないけどすき家があるのは偉い。

市内中心部から少し離れた滝川ふれ愛の里に向かうと、参加者が多いだけあって駐車場もあふれんばかりになっていました。
どうにか奥の方に止めて、受付を完了。

ジンくん、今日はリベンジ果たそうね。

鉄夫さんやえくせらさん、今回は参加する910さんたちと挨拶をしているうちにブリーフィングが開始され、早めに車検が終わったのでこの日もサクッと先頭集団とともに出発することにしました。

PC1 セイコーマート鬼鹿店 81.1km 9:50

序盤は自然に何人かのグループになり、知り合いらしきグループの人たちがローテーションで引っ張っていくのでその集団にくっついていました。

自分も前を引いた方がいいのかなあ、とも思いつつ、なんとなく3人組+その他という雰囲気になっていたので、そのまま追従していました。
(というかペースが速すぎてついていくのが精いっぱい)
案の定、留萌市に入る手前の坂で突き放されたのでここから先は一人旅になります。

留萌川をずーっと下って市街地に入ると、去年も走ったはずなのにまったく見覚えがない街が。
それもそのはず、前回は雨と風の中を鉄夫トレインに必死でついていっただけなので、あたりの風景を見る余裕もなかったのです。

そういえば留萌市といえば高校のころに高文連の大会で来たことがあるなあ。
大会が終わって夜の7時には町は真っ暗になってしまっていて、唯一開いていたボーリング場に行ったらスコアを手で計算するシステムだったので、三人でルールを確認しながら遊んだっけ。
(そのボーリング場も今はもう無い模様)

そんなことを考えているうちにPC1に到着。
ここのセコマはブルベ参加者用にと、店の外にゴミ箱を設置してくれていてうれしかったです。

昼ごはんに大きく期待をかけていたので、ここではおにぎり一個で軽く済ませました。

予想通りここで鉄夫さんに追いつかれたので「PC1以降はもう会えないだろうけど」と告げて先を急ぎます。

昼食 北のにしんやさん 104.8km 11:20

スタートした時点で自分の前に何人か走っていたので、うまく追いつければ今度こそローテを組んで、と思っていたんですが、地足が違うし海岸線特有のアップダウンもあって、あっという間に引き離されてやはり一人旅。

天気はいいけど向かい風の中、DHバーを握りしめて先を急ぎます。
狙っていたのは羽幌町にある北のにしんやさん。
haboro.tv
ここの海鮮丼は非常に評判がいいので、食堂の開店時間の11時を狙ってここまで急いできたのでした。
まず券売機で食べたいもののチケットを買ってから案内を待つのですが、しかし11時20分時点で番号札はもう20番。

それでも5分後には席に案内され、ついに名物の羽幌丼が姿をあらわしました!

これは優勝ですわwww
ウニも乗ってるしマグロの中落ちもあるし、これで1,800円だからたまらないwww
食べ終わるころには長蛇の列ができており、店員から「30分以上待ちます」と声を掛けられていたのをみるに、やはり100kmを4時間くらいで走る勢いでなければ厳しそうでした。

休憩 セイコーマート 初山別店 125km 12:40

店を出て、ふたたび一人旅を開始したんですが、とにかく暑い!
天気が良すぎて困ったのは初めてかもしれません。

とりあえず体を冷やすため、目についたセコマに飛び込んででんすけスイカアイスバーをいただきます。

しかし、うーん、これ、マジでスイカの味。
ロッテのチョコ種が入ったスイカバーの安っぽい味を期待していたら、思いのほかリッチでちょっと大変でした。
こーゆー日には氷の塊みたいなのでいいのよね。

休憩 セイコーマート 遠別本町店 148km 13:50

初山別を抜けたあたりで疾風のごとく速い参加者に追い越されたと思ったら、その正体はWtbさんでした。
優雅に昼食を食べていたとはいえ、もう8時組に追い越されるとは!?

次のセコマで休んでいたので自分も便乗して話を聞いてみると、なんと今回はTTバイクで挑んでいるというからガチ勢中のガチでした。
登りは多少苦手とはいえ、空力が段違いですからねー。
このままの勢いで、なんと28時間台でゴールしてしまうから尋常じゃないです。
600kmをグロスで20km/h以上出して完走するとは……!

PC2 セイコーマート天塩川口店 168.3km 14:58

WTbさんと別れて天塩まで一人旅。

このあたりで910さんと合流しておしゃべりしながら走っていたんですが、910さんは道の駅に行き、自分は買い物のためツルハに向かいます。

天塩町はかなりの大都会なので何か足りないものを買い足すのに便利です。
去年は大雨にやられてしまったので、ホーマック(じゃなかった、DCMだ)で下半身の防寒着と替えの靴下、タオルなんかを買いました。
今回はJ-1クリームを忘れてきてしまったので、ツルハドラッグで尻の保護といえばコレ、元祖ワセリンをゲット。

いやー、さすがに先発オリジナル商品なだけあって、皮膚を保護する用途としては全然問題ないですね。
クリームと比べて手についたぬめりが落ちにくいというのはありますが、むしろ手にも塗り込みたいところなので、スタート前ならともかく走り出してから使うのでは気になりませんでした。

そんな感じでPC2に到着。

ここから稚内まで無補給地帯となるので、5個入りのパンを買って備えます。

というところで前編はここまで。
次回は「しかのこのこのここしたんたんもビックリの鹿天国」「魚だしラーメン、なんて読む?」「湯治の宿(ただし温泉はない)」の3本をお送りします。
来週もお楽しみにノシ