PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

2024BRM622積丹400【前編】

旭川での北海道フレッシュの翌週は、積丹400に参加してきました。
randonneurssapporo.net
400kmに対して獲得標高は4000mと標準的ですが、途中にオロフレ峠を経由するのがちょっとしんどいですね。

ただ、残りはほとんど平坦区間(坂がないとは言ってない)なので、ここを乗り切ってしまえばなんとかなりそうな雰囲気です。

毎週のようにブルベに遠征すると、仕事から帰ってきて洗車をしたり荷物を詰めたりするので結構しんどいんですが、この次の週はしばらくぶりに自転車に乗らない週末になりそうなのと、幸いなことに雨もほとんど降らなさそうな予報だったので頑張っていってみることにしました。

札幌への移動

400kmはオーバーナイトで厳しく、仮眠をとる予定もなかったので睡眠時間を確保すべく、金曜日は有給をとって札幌へ移動。


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まずは風來堂で濃厚みそつけ麺を。

仕事終わりから移動すると金曜日は本当に寝るだけになっちゃうので、市内で買い物したりラーメン食べれるとはかどります。

いつもの快活クラブにチェックインして、この日は早く寝る予定だったのに、ついついジョリーパスタでジョリ飲みしてしまうという罠。

税抜き1990円で前菜3種類&ワインをデキャンタで飲めるというのは大変助かります。

快活クラブのすぐ近くにあったココスが閉店してしまい、包み焼ハンバーグという札幌遠征の鉄板(ハンバーグだけに)パターンが崩壊して途方に暮れていたんですが、ジョリパのおかげで事なきを得ました。

最近ココス跡地にオリーブの丘なるイタリアン系ファミレスがオープンしたようですが、こっちはお酒のメニューも微妙だし、というかジョリパとまるかぶりだし、そもそも系列店だし謎が多すぎますね。

スタート地点へ

今回は6時スタートのためすき家の朝食に間に合わないことからなか卯へ。

親子丼&冷やし小うどんで炭水化物多めにカーボローディング。
しかし写真を撮ったのが5時だから、普通にすき家で問題なかった可能性があります(汗

スタート地点の屯田公園に到着するとすでにたくさんの参加者でにぎわっていて、というか参加者以外の見送りの方が多かったですね。
910さんのほか、自動車にロードバイクを載せているというのになぜか参加しないジブぽんさんや、いつもTwitterで有用な情報をリポストしてくれる(このブログの更新情報もw)いもさくさんとも初めてお目見えできて良かったです。

受付を済ませてブリーフィングですが、今回は最終盤のところで道路工事があって、結構な距離を迂回することになりました。

ブルベ後半には知能指数が2くらいまで低下しているのでちゃんと迂回できるか不安だったんですが、警備員がいたのでなんとか大丈夫でした。
(Rider750SEくんは「ミスコースだぞ!」と騒いでいましたが)

休憩 道の駅 ウトナイ湖 70.3km 8:53

受付を終えて、鉄夫さんを見ると車検のかなり後方にいたので「どうせ追いつかれるべ」と早めにスタート。
といってもかなり長い間札幌市内を走らされるので、なかなか追い越しもできずにスローペースです。
いつもは札幌から北に進むのですぐに辺境の地に入るんですが、南側はずーっと市街地なのでなかなか信号峠が終わりません。

そうこうしていると鉄夫さん、Wtbさんたちに追いつかれたのでしばらく一緒にトレインを組みました。

途中、立命館慶祥のあたりでニセコSR600の時に一緒に参加していたアベックの迎撃を受けるなどして楽しく走っていたんですが、

この日は相当暑くてボトルのお茶の残りが厳しくなってきたため、途中で離脱してウトナイ湖の道の駅に寄りました。
(というか普通にマジでペースが厳しい)

ちょうど売店のオープン時間の9時だったので、よさげな豚まんをゲット。

暑すぎてその場で食べられなかった(猫舌)のでジャージの背中ポケットに入れて冷ましてから食べてたんですが、こーゆー肉汁系はガッツが出てくるのでいいですね。

PC1 セイコーマート 白老虎杖浜店 119.8km 11:07

苫小牧の市街地を抜けてようやく海岸線、これで信号峠ともおさらばだぜ、というところで再び鉄夫トレインに追いつかれ、ここからPC1まで地獄のローテーションがはじまります(泣
「レースやってんじゃないんだぜー!」
という心の声もむなしく3人で回しまくったおかげで、120kmを約5時間で走り切りました。

鉄夫トレインに乗れる元気があるのはPC1までなので、みんなが食事をとっている中そそくさと離れてすぐそばにあるたっちゃん食堂へ向かいます。

昼食 たっちゃん食堂

shiraoi.net
ここは水産会社直営でうまくて安い海鮮が食べられるというので狙っていました。
虎杖浜といえば毛ガニかなあ、と思っていたところ、去年あたりから急に大量発生しているズワイガニ丼が!

しかも値段も2,000円とお値打ちだったので速攻で頼んでみました。
1階は満席だったので2階のお座敷に向かうとそこも8割ほどの人入りで、11時台にしてすでに大混雑です。
外国人観光客も多かったんですが、4人でスペシャル丼を一つとライスを4つ頼んでいたのには「逆1杯のかけそばだ!」と感動しましたw

その感動もつかの間、ついに姿を現したズワイガニ丼に圧倒されることになりました。

「なにこれ、美味すぎる……」
カニの身を口に運んだとたん、あまりの美味さに涙が出てくるほどでした。
自転車で120kmくらい走るとなんでも異常においしく感じてしまうビョーキとはいえ、このズワイガニの美味しさには驚きました。
北海道民とはいえ、あんまり普段からカニなんて食べないんですよ。
子どものころは違法な毛ガニを爆安で売る軽トラックがそこら中にいたし、父親が生きていたころは岸壁でクリガニ(毛ガニによく似ている)を釣ってきてくれたのでよく食べたんですけどねえ。

あと、一生で一番美味かったカニは、釧路のクロネコヤマトでバイトをしていた時、魚市場で発送作業をしていたら漁師さんたちがドラム缶でガンガンとタラバガニをゆでていて、「バイトの兄ちゃんも1本食ってけ」と差し出されたカニでした。
あれは夢に出るほど美味しかったなあ。
大人になってからは家でなんて茹でないし、ホテルのバイキングで水っぽいカニ足を食べるくらいしかカニと接してこなかったので、ここでちゃんと正しく美味しくゆでられたカニを食べられて、こうして幼少期からのカニの思い出がよみがえるぐらいの衝撃でした。

ここのすぐ手前には廃墟っぽい建物で有名な「かに太郎」もあるので、次回参加することがあれば今度はそっちにしようと思います。
dailyportalz.jp

オロフレ峠 143km 13:55

ズワイガニ分を補給して栄養満点になったところで挑むは本日最大の山場、オロフレ峠です。
以前きのこの山300では逆から登ったんですが、その時は「ダラダラ登って、ガっと下る」タイプのあんまりかわいくないタイプのヒルクライムだという印象がありました。
斜度はきつくないので登るの自体は難しくないんですが、下りは急こう配のためせっかく得られた重力エネルギーを存分に生かせないうえ、舗装の状態もあまりよくないのでなかなかに大変でした。
しかし今回は逆パターンなので、登りはゾンビのように這い上がってしまえばあとは楽しいダウンヒルが待っているのでだいぶましです。

さらにこの日は山の南側も天気が良かったのでラッキーでした。
どうしても海に面した山は湿気を帯びた雲がぶち当たるため、南側の天気が悪くなりがち(前回のダウンヒルは厳しかった……)なんですよね~。
その代わりに背中に太陽を背負うことになるため、事前にセブンイレブンで冷凍のアクエリアスを買ってジャージの内側に仕込んでありました。

登りに入って序盤でWtbさんに追いつき、ふたりで楽しくおしゃべりをしながらのんびりヒルクライム。

途中で外国人の夫婦サイクリストを追い越したんですが、明らかに場違いな自転車と大荷物で、Googleマップの罠で最短距離(最短時間とは限らない)を走らされているんじゃないかと震えました。
そのあとはマシントラブルでDNFするという参加者と、SR600に挑戦中のAudax japanの役員の方とすれ違ったりして頂上に到着。

展望台にはトイレはあれども自販機はなく、あるのは「飲用不可」な手洗い場くらいなんですが、この暑い中を登ってきて頭から浴びる水は超絶に気持ち良かったです。

今回は通過チェックになってないから碑のすみずみまで読み込まなくていいんですよね!?

休憩 セイコーマートふじさわ店 166km 14:45

さてここからは待ちに待っていたダウンヒルタイム。
坂道では重いほうが終端速度が速いので重量級の自分はかなり助かっているんですが、それを言ったら20kg以上重いWtbさんが断然速いわけで、一瞬でちぎられてあっという間に見失ってしまいました。

というか重いから速いだけじゃなくてテクニックがすごくて、よくあの速度で減速して曲がっていられるものだなあ、と感心するばかりでした。
というか、それでいてヒルクライムは自分と同じくらいで走るんだから元のパワーがやばい。
もし20kg減量したら超人になるんじゃないかな。
痩せるたびに誰かが差し入れにいく気持ちもちょっとわかった気がしますw


下ったところのセコマにWtbさんを発見したので自分もここで休憩をとることに。

オロフレ峠という難題をクリアした割に、ここまで19km/hで来れているのでなかなかいいペースです。
序盤に特急券で貯金を稼がせてもらった甲斐がありました。

休憩 セブンイレブン後志真狩店 207km 17:06

Wtbさんはダブルボトルに補充していてまだ時間がかかりそうだったため、お先に出発して洞爺湖畔で開催されているコスプレイベントを見に行くことに。
tmaf.toyako-prj.net
15時を過ぎて盛り上がりも収まったころかな~、と思っていたらまだまだ盛況でコスプレイヤーもたくさん洞爺湖畔を歩いていて楽しげな雰囲気でした。
途中で弱虫ペダルのコスプレの人を見つけたので写真を撮らせてもらおうとも思ったんですが、彼らのピカピカのロードバイク、パリッとしたジャージ、方や自分の汗まみれ汚れまみれの格好を見比べてしまうとかなりテンションが落ちたので、ここは横目で見るだけにしてスルーしましたw

このあとは洞爺湖から国道までしんどいヒルクライムをさせられたり(オロフレ峠だけが坂だと思うなよ!)しつつ、田舎道を通って真狩に向かいます。

坂の途中でWtbさんに追いつかれてまた雑談をしていて、
「MKさん、いつもブルベ途中で温泉入っててしかも速いからヤバいですねwww」
みたいなことを話していたちょうどそのタイミングでMKさんが追い越していったので笑ってしまいました。
ついでに
「温泉どこに行くんですか?」
と聞いてみたところ、ちょうどこの先にまっかり温泉があるので、そこで仮眠をしていくとのこと。
www.vill.makkari.lg.jp
時間的にはまだ日没前で、寝るには少し早いかな、距離もまだ200kmだし、とは思ったんですが、結果を考えるとここでガっと寝ていたほうが良かったかもしれません。

ここでそろそろ寒くなってきたので、Wtbさんと別れて真狩村のセブンイレブンへ。
日中こそ汗ばむけれど日が落ちるとすぐに寒くなるのが北海道の気候。
下半身はまだ冬用ビブタイツ(25℃くらいまでならこれでいける)なので、ジャージの下にジオラインの薄手を着て準備完了、再び出発します。

というところで前編はここまで。
真狩村までは楽しく走っていたんですが、夜になって状況は一変。
ここまでに受けたダメージが遅延性の毒のように体をむしばんでいたのだった……!