PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

2024BRM622積丹400【後編】

さて、積丹400は前半戦の200kmを終えて、ここまではズワイガニは美味いし天気はいいし景色は最高でめちゃくちゃ楽しかったんですが、ここからは徐々に雲行きが怪しくなってきます。
やはり楽しく走れる距離は200kmまでなのか……!?

夕食 札幌ラーメン大心 226km 18:15

真狩を出てからペースが上がらず、昼間の暑さとオロフレ峠でだいぶ体力を消耗していたのか、よれよれになりながら倶知安市街地に到着。
吸い込まれるようにしてラーメン屋に入りました。
daishin-sapporo.com
前に味噌ラーメンを食べていたので今回は四川風タンタンメンを選んだんですが、予想以上に胃にダメージがあってこのチョイスは正直失敗でした。

もうちょっと優しい食べ物を選べばよかった。
本当はもう少し先にあるラーメン店なかまで梅塩ラーメンを食べる予定が、とにかく早く座って休みたいがために妥協したのが運の尽きです。

それでも座って休んで回復したのと、日が沈んで涼しくなってきたこともあってリスタートする気力がわいてきました。

PC2 PC2 ローソン岩内大浜店 252.7km 20:02

倶知安から先は田舎道をえんえんと走るだけになるので、Audibleで万城目学のホルモー六景を聞きながらまったりと進みます。

15年前に読んだきりなので内容を完璧に忘れており、新鮮な気持ちで楽しめました。
というか一作目の鴨川ホルモーも忘れているから今度聞かないと。

そんな感じで国道276号を調子よく進んでいると、Brytonのカーブ警告音を聞き逃してしまってしばらくミスコースし、サイコンの表示がおかしいことに気が付いて後戻りしました。
すると向こう側から参加者と思しきひとりがやってくるので(というかこんな時間にこんな場所を走ってるロードバイクなんてランドヌール以外にいないし)、
「こっちじゃないよー」
と声掛けしたんですが、そのままずーっと行ってしまいました。
彼は果たしてちゃんとPC2にたどり着けたんだろうか……。

PC2に到着すると何人かの参加者がいましたが、今回かなりスローペースで来ているので食料を買い込んでいる間にみんな出発してしまいました。
だいたい中盤グループの最下位くらいだったのかな?
とりあえず胃が弱り気味だったのでヨーグルトを食べたり、ここから先は無補給区間となるので念入りに食料を買い込んでリスタートしました。

通過チェック 通過チェック 積丹幌武意 バス停 316.2km 0:06

この先は真っ暗な海岸線をひた走ります。
しばらく進むと堀株川の橋の上に止まっている参加者がいたので
「大丈夫ですか?」
と話しかけると、パンク&サイドカットで修理中とのこと。
チューブはこれで最後だけどもタイヤブートも持っているとのことで修理完了まで見守って、大丈夫そうなのでリスタートすると、一瞬で後ろから追い越されてしまいました。
速い!
というかこの方は後でわかったんですがえくせらRさんで、薄野200で最初にお目にかかったんじゃなかったかな。
暗いせいで(お互いに)全然わかりませんでした(汗

とまりん館を抜けてここから先は永遠に続く海岸線です。

真っ暗な中を波の音をBGMに走っていると眠気が湧いてきたので、エスタロンモカを飲んだり駐車帯で柔軟体操をしたりして、なんとかごまかしながら先に進みました。

そうこうしているうちに積丹半島にたどりつき、といっても深夜なのでうに丼どころか一軒の店も開いていない無人の街をひた走ります。

ようやく通過チェックにたどり着くと、そこで見回りに来ていたノザさん夫妻と遭遇!

人と話すと脳が活性化するし、励ましの声をいただいて完走する元気が湧いてきました。

休憩 セブンイレブン余市富沢店 350km 3:27

しかし好事魔多し、そうは簡単に終わらせないのがブルベの常なのです。
このあたりから急にガスがかかってきて、先週のフレッシュの時のような霧以上、小雨未満になってきました。
道路の横には転落防止の標識が緑に点滅しているのですが、そのぼんやりとした明かりが絶妙に眠気を誘います。
さらにはこのあたりやたらとアップダウンが多く、どんどんと体力を奪われていきました。

幸いにしてここら辺のバス停は幌武意と同様に小屋型のものが多いので、バス停を見かけるたびに中に入って15分ずつ仮眠をとりながら各駅停車で進むことに。
こんなに眠気に悩まされるのだったら、真狩村で温泉に入って1時間くらいしっかり寝ておくんだったなあ。
その方が仮眠時間だけじゃなく、走るペースも上がっていただろうから効率的だったのに。
予定では余市に0:30すぎに到着して、2時まで営業している山岡家でゆったり夜食をとる予定だったんですが、まったく計画通りにいきませんでした。

そんな感じで予定よりも3時間も遅れてどうにか余市町にたどり着き、100kmぶりのコンビニエンスです。

ここで二人くらいにおいついたかな。
疲れすぎていてなにも覚えていないんですが、たしかカップうどんとホットコーヒーを飲んだりしたような……。
あとは座って休んでいたらアブに噛まれてしまうという悲劇が(汗
昼間のヒルクライム中にやられるのは日常茶飯事だけど、まさかこんな夜中にやられるとは。
クマよりシカよりアブをなんとかしたいわ~。

(オニヤンマくんは人間を驚かせる効果しかないのでNo Thank you)

休憩 セブンイレブン小樽朝里3丁目店 378km 5:48

暖かいものを食べておなかも休まってきたので、ここから先の眠気は歌ってごまかしました。
とにかく日が出てくれれば起きていられるので、特にトンネルの中なんかでは車の音に負けないぐらいの大声を出して無理やりにでも元気を出していきます。

小樽市内に入ったころから明るくなり、その一方で霧雨から小雨に切り替わって状況は悪化する一方ですが、もうここまできたらゴールを目指すほかないので一心不乱に進みます。
曲がりなりにもお日様が出てしまえば眠気は収まるし、普段より遅いとはいえ制限時間まではまだ余裕があるので、テキトーなコンビニを見つけて最後の小休憩と相成りました。

残り26kmで3時間半あるので、ここまで来たら勝ち確ですわな。

Finish セブンイレブン 札幌季実の里店 404.9km

そんなこんなで無事ゴール。

しかし今回は眠気に悩まされたなあ。
幻覚を見るほどではなかったけど(その前に休んでいたから)、ここまでヘロヘロになってしまうとは。
前半暑かったのとオロフレ峠の登りでかなり体力が削られていたのか、あとは先週から睡眠不足だったのか。
いつも力強い走りを見せつけてくれるalphasudさんによると、一週間ほど前からカフェイン絶ちをして挑むそうなので、オーバーナイトの前はそのくらいやったほうがいいのかもしれません。

それにしてもやっぱり400kmブルベはしんどいですね。
200kmはゆるポタだし、300kmは0時前に帰ってこられるので問題なし。
600kmは必ずホテルに泊まるので安心だけど、400kmは仮眠が取れないのが本当にキツイ。
誰に何と言われようと「ブルベは400kmが一番つらい」と言い続けようと思いますw

これまで5回400kmブルベを走っていますが、初回の2022年北の国から400は例の狩勝峠の展望台トイレで寝落ち、次の2023年追い風400は途中に興津のスーパー銭湯があったので問題なしでした。
しかしその次に出た様似400では千歳の牧場のあたりで眠気に負けそうになってフラフラだったし、今回の積丹400も0時を回ってからが地獄でした。
一方で2023年のトカプチ400朝駆は2時スタートいうこともあって0時前に戻ってこられたので問題なし。
ということは0時から市民薄明になる3時過ぎくらいまで、だいたい丑の刻あたりが自分にとって鬼門なのかもしれません。

なかなかその時間に仮眠できるスポットが北海道にはないので、次に400km出るときは、日の入り直後くらいでも関係なく温泉などで一回寝てみて、睡眠時間をリセットする作戦をとってみようと思います。

ブルベ終了後のあれこれ

ゴール後にえくせらRさんとお会いしたんですが、なんと警察騒ぎになっていたとのこと。
理由は家族から「夫が自転車のイベントに出るといったまま一晩帰ってこない」と通報があったとのことで、なんというランドヌールあるあるだ! と衝撃を受けました。
まあ、普通は真夜中まで自転車乗りませんからね(汗
やっぱりAlterlockなりKnog Scoutなりをつけて位置情報を共有するのが安心だなあ、と改めて思いました。

その後はWtbさんからの山岡家のお誘いを断って(さすがにラーメン入る気がしない)、雨と汗で悪臭を放つ体を清めるためスーパー銭湯へ。
あれほど眠かったのが風呂に入ったらウソのように元気になったので、昼前には出て麺や 貴一でつけ麺を食べるほど回復していました。

やっぱり風呂か。
風呂はすべてを解決する……!