PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

松前花見ライド

GWから開催されるブルベに向けて着実に走行距離を伸ばしつつあるんだけど、どうも天気予報の調子がおかしくて、連休中は空模様が怪しいなんて表示されていた。
せっかくの休みが雨マークだらけなんてバグとしか思えないのだけど、ここは割り切るしか無い。

どうせ雨ならDNSするんだし、天気がいいこの週末のうちに松前まで行ってしまおうか、と考えた。
それと、先に観光しておけば本番の際に時間を取られずに済む、という作戦もあるw

ニュースではちょうど今が満開だと言っているし、下見代わりだと思えば悪くないだろう。
そんなわけで自転車を積み込んで木古内駅に降り立った。
ブルベのコースは北斗市から木古内まで来て、そこから時計回りに知内、松前上ノ国と回って木古内に戻り、それから北斗市までを同じ道で帰る。

北斗市から木古内までの往復40kmはただ単調なだけなので、それをのぞいた160kmが今回のルートというわけだ。

でもまあ、同じルートを通っても新鮮味がなくなるので、今回は反時計回りに走ってみることにする。
ちなみにこの反時計松前半島一周コースは、去年の秋に走ろうとしてスタート直後にパンクに気づいて引き返した経緯があるので、そのリベンジでもあったりする。

pikacycling.hateblo.jp

天気がいいので冬用アウターは下半身だけとして、上半身は長袖ジャージの下に薄手のウィンドブレーカーを着込んで走り出した。
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朝のうちは空気が冷え込んでいてちょうどよかったけれど、ヒルクライムになると猛烈に汗をかき始めた。
途中で自転車を停めてささっと脱いで、トップチューブに詰め込んでおく。

ブルベで補給食を入れておくために買っといたんだけど、アクセスが早いというのはとにかく楽だ。
サドルバッグに入れようとすると結構手間なので。

半年ぶりに走る道道5号江差木古内線は、あちらこちら道路改修がされていて印象が少し変わっていた。
来年にはもっとずっと走りやすくなっているかもしれない。
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上りをいくつも越えた先に、一気に空が開けて山の尾根沿いに風力発電が並んでいるのが見えてくると、ようやく海沿いに出たんだという安堵の気持ちに包まれた。

夷王山ヒルクライム

ということで、上ノ国町を見下ろすようにそびえ立つ夷王山に、まずは登ってみることにした。
山と言っても標高は159mしかないからちょいとした丘みたいなもので、ひょひょいと上がって頂上へ。
風力発電の白が青い空に映える。
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無機質で物言わぬ太陽光発電に比べると、風力発電のちょっと間抜けなところが地味に好きだ。

その近くには「北海道の夜明けの塔」なる謎建築物が。
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誰が何の目的で、なぜこういう名前にしたのかは一切の謎の包まれている。
ということはなく、上ノ国は北海道の中でも最初に和人の定住が始まった土地なので、それで「北海道の夜明け」を名乗っているのだとは思う。

数年ぶりに訪れてみると塔の周囲の草原がすっかり耕作されて畑みたいになっていて、原っぱがあることさえ許されないのか、世知辛い世の中だのう、などと思っていたら実は菜の花畑で、5月中旬には花で覆われるのだという。
www.ehako.com
これはまた来月来てもいいかもしれないなあ。

ヒルクライムを終えてちょっと疲れたのですぐ下の道の駅もんじゅへと向かった。
レストランは11時開始だったのでまだ早かったけれど、売店で弁当が売られていたのでカニ飯とコロッケを買うことにした。
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これから松前で昼ごはんを食べる予定だったけれど、どうせ6、000キロカロリーくらい消費するんだし誤差誤差、と言い訳をする。
カニ飯はカニの量が予想以上に多く、ご飯にもしっかり味がついていてめちゃうま。
カニ飯で日本一のかなやのカニ飯が900円くらいなので、これで500円はコスパが良すぎる。
だけど弁当の空き容器を捨てるゴミ箱がないのは辛い。
よそのゴミを持ち込ませないのはわかるけど、自分のところで出したゴミは回収するのが大人の責任ってもんだろう、とは思う。

ロングライドでも軽装なローディは割と多いんだけど、自分はわざわざ馬鹿でかいサドルバッグを取り付けている。

その理由は、旅先で出たゴミを持ち帰るため、というのが大きかったりもする。

その後は延々と海岸線を南下してひたすらに松前を目指した。
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折り悪く強い南風が吹く日で、3時間位ずっと向かい風で往生した。
そんな折、ハンドルに腕を置くスタイルのエアロポジションがUCIルールで禁止されたというニュースのことを思い出した。
www.cyclowired.jp
腕をハンドルの上に置いて、ブレーキを内側から握るようなスタイル。
実際に試してみるとこれがめっちゃ楽。
ZWIFTでエアロブーストを使うよりも効果が感じられた。
急ハンドルは切りにくいしブレーキも強くは握られないので安全性には欠けるけれども、海沿いの一本道を走るような時にはかなり良いかもしれない。
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ヘトヘトになりながらもどうにか松前にたどり着くと、町の中は車車車、車が3つで轟状態。
道の駅の駐車場も満車で行列ができている中、チャリンコの自分はすいすいっと駐輪場に止めてトイレ休憩。
本当はここでなにか食べようかとも思っていたんだけど、人が多すぎてとてもそれどころではないし、密を避けて自転車に乗っている意味もなくなってしまう。

というわけでさっさと出発して松前城方面へ。
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花見期間中は公園の中に入られないので、外縁をぐるっと回って桜を楽しんだ。
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しかし腹が減った。
上ノ国カニ飯を食べてきたので多少猶予はあるけれど、補給食も随分残っているけれど、やはり何か美味しいものを食べておきたい。
特に今回はボトルがスポーツドリンクだったせいで、口の中が甘くて辛く、しょっぱいものが欲しくなっていた。
甘い補給食を甘い液体で流し込むのは精神的に辛い。
やっぱボトルには冷水だな、と感じ入った。

そうそう、今回から新補給食としてスポーツようかんカカオ味を導入してみたのだった。

チョコ味ではなくカカオ味なのはなぜだろうと思っていたんだけど、食べて納得。
「カカオの苦味がある羊羹」だった。
眠気覚ましには悪くないけど、これにはちょっとびっくり。

町の中の飲食店は混み混みで入る気もしないし、困ったときのセコマ頼りということで途中に見かけたセイコーマートに突入。
しかし、ホットシェフじゃないセコマだったのは残念(ゴミ箱があるのは良かった)。
ホットシェフかそうでないかで商品ラインナップが雲泥なので、ぜひともGPSにはホットシェフのセコマを登録しておいて欲しい。

やむなくカップの冷やしとろろそばなんぞを購入し、店先でズルズルと食べていると、チャリンコに乗った中学生三人組がやってきて
「どこまで行くんですか?」
と聞いてきた。
思わず正直に
木古内までだよ」
と答えたけれど、どうせ分かんないんだし「函館まで」と盛れば良かったな。

あとはもう、ひたすらに帰るだけ。
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往路は楽しいけれどあとは駐車場を目指すだけ、という段になるとモチベがめちゃくちゃ下がる。
こんな時は骨伝導イヤホンがあって良かったと本当に思う。

オードリーのANNをタイムフリーで聞いていたんだけど、ゲストのミラクルひかるがオードリー春日の乳首を生足でいじって吹き流しの笛を吹かせるという謎の罰ゲームが面白すぎてなんとか乗り越えることができた。
あとやっぱりアフターショックの骨伝導は良い。
音楽をかけたままコンビニに入っちゃっても普通に会話できるくらい外の音もが入ってくるし、音漏れもしないし、マジでいい。
電池の持ち時間が不安で中華パチモノも持ってきてたんだけど、7時から16時までの9時間使っても大丈夫だったので(休憩中は除く)、200kmブルベでも使えそうな雰囲気がある。
ただ、充電ケーブルがマグネットで外れやすいので、走行中の充電は無理そう。

そんな感じで160kmを9時間かけて完走。

Relive '松前花見ライド'


ブルベを走ると考えると遅すぎるペースだけど、花見をしたり夷王山ヒルクライムを挟んだりしたからまあ、許容範囲だと思いたい。