ロードバイクは金属のフレームにむき出しのメカが取り付けてあるので、非常に脆い。
ぶつけたり倒したりしただけでどこかしら壊れたり、ズレて調整が必要になったりする。
その中でも一番致命的に弱いのが、リアディレイラーと呼ばれる部分。
後輪のところに盲腸みたいにぶら下がっているやつで、こいつでチェーンを引っ張ったり緩めたりして、チェーンをギアから脱線(De-Rail)するからディレイラーという名前なんだそうだ。
これが壊れると変速ができなくなるのでかなり重要度は高いのに、自転車の思いっきり外側にぶら下がっているからたちが悪い。
駐輪場にロードバイクを停めたりすると、隣の人の自転車に押されて曲がったり、引っかかって引っ張られると最悪もげてしまうこともあるそうだ。
自転車の重みで曲がったり折れたりするとまずいので、車載する時なんかもかならずディレイラーを上にすること、とショップからは口を酸っぱくして言われた。
しかもクロモリフレームの場合はさらにヤバみが深い。
アルミやカーボンのバイクはフレームにディレイラーハンガーというパーツを使ってぶら下がっているので、運が良ければこのハンガー(安い)だけを取り替えれば済む。

SENQI 自転車ディレーラーハンガー 27スピード 一個 鉄製
- メディア: ホーム&キッチン
ところがクロモリはフレームに直接ディレイラーをぶら下げているので、ディレイラーの曲がり→フレームの曲がり→最悪廃車まであるそうなのだ。
ワンミスで致命傷とかシャレにならないので、ディレイラーを守る方法を探してみた。
国民安全生活センターでも、スポーツ自転車のディレイラー曲がりについては注意勧告がなされているところだ。
www.kokusen.go.jp
しかし遅々としてロードバイクへの装着が進まないのは、大きな問題があるから。
それは、
かっこ悪い!!!
ということ。
なにせ見た目はこんなだ。
スポーツ用自転車の取扱いに注意-構造と使用方法をよく理解しましょう
MTBならいいけど、シンプルでスマートが信条のロードバイクにこれは……、と思ってしまうのが人情だ。
ちなみに前述の報告書はクイックリリースの取り付け方など非常に参考になったのでオススメ。
それでも何か、カッコよくてガードもできるような製品はないかな〜と思って調べていると、RITEWAYのブログにこんな記事があった。
www.riteway-jp.com
前輪のクイックリリースを利用してライトをつけるための製品を、後輪に取り付けることでディレイラーガードとして使おう! というもの。
もちろんそれ専用のパーツではないので完璧な防御力があるとは限らないけれど、気休めくらいにはなるだろう。
というわけで、Raleigh CRAの色に合わせて赤のアダプターを買ってみることにした。
おお!
誂えたようにピッタリ!!!
まったく違和感がなくて逆にびっくりしてしまった。
今後ロングライドに出る時は、本来の使いみちとしてここにテールライトを装着したら良さそうだ。
そういえば中学生くらいのとき、後輪に金属の棒を取り付けて二人乗り用として使っていたことを思い出した。
ハブステップとか言ってたっけな。
などと思っていたらTwitterで当時の写真がバズっていて驚いた。
中高生の時に甘い青春を過ごした者のみがピンと来るデバイスだそうです。 pic.twitter.com/ayzvfXJUl4
— るんばーる (@coffee_lumbar) 2020年6月16日
もともと「メカガード」として売られていたものだったのか!
それがにじゅううんねんたって自分の自転車に(本来の使い方で)戻ってくるとは感慨深いものがあるなあ。
しかしいま思うと、あんな使い方したら後輪がぶっ壊れるよなあ。
丈夫なママチャリだから大丈夫だったんだろうか。
無知とは恐ろしい恐ろしい。