PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

Raleigh CRAでマツイチ(松前一周)してきた

ラレーCR-Aはかなり乗り心地が良くて、ロングライド向けの自転車なのだという感触を得た。
自転車に乗り始めて2ヶ月の自分でも100kmくらいは全然余裕に走れてしまう。

やっぱりクロモリフレームのおかげなんだろうか。
ロードバイクに乗っていると手や腰や首や肩や足が痛くなって辛いという話をよく聞くけど、全然そんなことがない。
せいぜい太ももが筋肉痛になるくらいだけど、それも一晩寝るとたいてい治る。
関節部分や腱や筋にダメージを負わないので、気負いなくどこまでも走ることができる。


せっかく無限に走れそうな自転車を手に入れたのだから、来年あたりブルベに参加してみようと考え始めた。
もともと体力には自信がないので、レースやヒルクライムには出るつもりはなかった。
だけど、順位にこだわらずに延々と長い距離を走るだけならなんとかなりそうな気がする。

というわけで今回は、ことし開催されるはずだったBRM505 北海道200km函館のコースを参考に、木古内上ノ国松前木古内まで一周してみることにした。

この一周で150km、残りは北斗市から木古内までの往復50kmなので省略する。
150kmをどのくらいの時間でどのくらいの体力消費で走れたかがわかれば、完走への自信がつくだろう。

ridewithgps.com

この日はあいにくの空模様で、雨寄りの曇りといった雰囲気。
どちらかというと午前中の方が悪いようだったので、山越えを後回しにして逆周りで走ることにした。

木古内の道の駅に車をデポして、海岸にある神社の前で記念撮影。
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と、ここでいきなりの立ちごけ
初心者あるあるの、右足のビンディング外し忘れパターンである。
こんなベタな転び方をするなんて……。

静止状態からだったので怪我も車体へのダメージもなく、タイヤやブレーキにズレがないか確認して6:30ころに出発した。


木古内から知内までは結構な小雨。
南からの暖かい風に乗ってきたのかミストサウナのようにムワッとした熱気に包まれて、幸い体が冷えるということもなかった。
しかしこんなことになるならドロヨケを着けておけばよかったかもしれない。
ラレーの純正ドロヨケは分割式だから、輪行でもそんなに邪魔にならないはず。

途中の新幹線ビュースポットでひとやすみ。
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着いてから5分後に新幹線が通ると書いてあったのでタイマーを掛けてのんびりしていたら3分後にやってきたので焦った。
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次回通るときはうまくタイミングを図って、自転車とのツーショットにしたいところ。

知内から福島までは標高170m程度の軽い峠超えがあるので警戒していた。
が、乙女ギア(34-32T)を活用して難なくクリア。
ちなみに、34-34Tは姫ギアというらしいw
DAHONroute(52-28T)なら死んでいたな〜。


ゆるゆると峠を超えて出発地点から35km先の福島町の道の駅に到着。
道の駅なのに夜間(というか早朝)はトイレが使えず、となりのバス待合所を使わせるのが謎。
トイレ前にツバメの巣があるからかな。
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関係ないか。
ただ、バス待合所にはゴミ箱があるので逆に助かった。
最近は、自販機があってもゴミ箱を置かないので飲み終わったあとで始末に困る。

水を買ってペットボトルを捨て、カロリーメイト1本を食べてひとやすみしてから走り出し、北海道最南端の白神岬に到着。
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まだ雲が多くて青森の方は見えないけれど、予想通り上空は雲の切れ間が見えてきて、雨もやんで体が乾いてきた。

ここでは写真だけ撮ってすぐに出発し、松前の道の駅へ。
michinoeki-matsumae.jp
ここはオープンデッキまで自転車を押して入れて休めるので良かった。
外に椅子が無い施設が多いんだよね〜。

ここまでで55km走ってきたけど、なんかあっという間すぎて拍子抜けしてしまった。
ビンディングペダルの威力はかなり大きい。
ロングライドのコツは「ペダルを回すことを意識」と言われているけど、フラットペダルだと全然回せていなかったことに気がついた。
足とペダルが固定されて初めて疲れない回し方ができるのだと実感。


続いてセイコーマート松前静浦店へ。
松前小島がよく見えるのでどこかで写真を、と思ったけれど走りの調子が良すぎて止まるのがもったいなく、駐車場から適当に撮影した。
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空腹気味だったけどもうすぐ上ノ国につくし、リポDのゼリーと水だけ補給。
水と燃料を補給しながら走る自転車は蒸気機関車に似ている気がした。


ここから上ノ国までがこの旅一番の難関だった。
ほとんど人が住んでいない40kmをひたすら北上。
人が住んでいないということは海岸線だけど海沿いの平坦な道ではなく、山の上に通ったバイパスを通ることになるため、ひたすらアップダウンをくりかえすことになる。

山と山とをつなぐ大橋からの絶景は見事なんだけどだいたいスピードがついているので止まるのも惜しいし、何回も似たような景色が繰り返すので飽きてしまった。

いい加減集中力が切れてきたので、途中見かけた灯台に立ち寄ってみた。
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赤白のカラーリングがラレーとよく似ている。
lighthouse-japan.com


そんな感じでどうにか本日のメインイベント、上ノ国の道の駅に到着。
www.hokkaido-michinoeki.jp

ここは「グルメブティックもんじゅ」と大層な名前がついたレストランがあり、地元産の海鮮を食べさせるのだ。
地方に行ってなにか美味しいものを食べようとすると道の駅頼りになるのが悩みどころ。
といっても町の定食屋で海産物なんてまず食べられないし、メニューにあったとしても品切れのことも多いし、HPがないから営業しているのかどうかも分からないので三重苦ではある。

ここではてっくい漬け丼をチョイス。
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白身魚の良質なタンパク質と、漬けの塩分、そしてご飯の炭水化物が3点揃ったサイクリストの完全栄養食品だ。
てっくいとはヒラメのことで、漁師の”手を食う”ところからそう呼ばれているとのこと。

会計はキャッシュレス対応だったけど、スマホ決済には非対応(実物のクレジットカードが必要)というオチに脱力。
仕方なく現金払いにしたけど、田舎ではこういう事が多いので自転車用になにか一枚カードを持っていたほうがいいかもしれない。


昼ごはんを食べる前に水で顔を洗って、濡れたインナーを脱いで乾かしたので気分は一新。
余力はあるのでいま来た道を往復して200km走破しても良かったのでちょっと迷った。

ただ、6時30分に出発して昼食休憩時点で13時ということは100kmを6.5時間のペースなので、おなじ時間をかけて帰ると戻りは20時くらいになりそう。
現在の装備ではナイトライドに対応できないのでちょっと辛い。
日のあるうちに200kmを走破したいなら、4時に家を出て17時に戻ってくるくらいのスケジュールが良さそうだ。

なので当初の予定通り、40km走って峠を超えることにした。
40km÷15km/h=3時間で、16時に到着できたらちょうどいい。


上ノ国町から木古内町に抜ける途中でラウンドアバウトがあって感動した。
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これはロータリーと違って、信号がない完全な環状交差点。
右側から来る優先車両がなければ自由に侵入して好きな方向に曲がることができて大変いい。
田舎だと全く誰も来ない交差点でも、延々と信号が変わるまで待ち続けなければならないのが地味にめんどいんだよね。
北海道は土地も余っているんだし、どんどんこれに変えて欲しい。


木古内江差線廃線となったJR江差線と並行しているので、廃線マニアにはたまらない道だ。
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廃線跡を自転車で走れたら面白いのにね。
保守ができなから無理か。

というか、木古内江差線江差側から登るとアップダウンがやたら多くてめんどい。
かなり森が深くなって道も狭くなって「もう終わりかな」と思うと「まだだ、まだ終わらんよ」と第2第3の上りが出現するのほんとやめてほしい。
木古内側から登るとひたすらアップだけらしいので、どっちが楽なのか今度逆から登って試してみたい。


15時10分、無事に木古内駅に到着。
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裸の男たちをバックに、名物の塩ソフトで〆。

6時30分にここを出たので、8時間40分かけて150kmを走ったことになる。
ブルベだったらここに木古内町から北斗市までの往復50kmが足されるけれど、残り4時間50分で50km(しかも平地)は楽勝ペースだと思う。

課題は平地での巡航速度が低いことかな。
足を残すことを意識しすぎてノロノロ運転過ぎたので、もうちょっとペースを上げていきたい。