ラレーCR-AをDi2化して、ついでに欲しかったもの。
それは、Di2対応のサイクルコンピュータ。
いまはeTrexを使っていて、ナビとしては必要十分なんだけど、そもそも登山用なのでロードバイクに使うには機能が最小限すぎた。
新しいサイコンはだいたいDi2との連携ができて、これの何が便利かというと、いま使っているギアやバッテリーの残量を画面に表示できるほか、STIレバーの上部についているスイッチでサイコンを操作できるようになったりするらしい。ちょうど今年の初めから新製品がたくさんリリースされていたので、どれにするのかかなり迷ってしまった。
Garmin Edge540
第一希望はもちろんガーミン。
540と840はどちらもソーラー充電対応で使用できる時間が伸びているうえ、クライムプロみたいな便利機能も盛りだくさんで良さそう。しかしお値段が高いのよねえ……。
ソーラー発電付きだと、Edge540で7万円、その上のモデルのEdge840なら7万5千円。
いちばんハイグレードなEdge1040だと12万円くらいするから安いっちゃあ安いんだけど、それは相対的な評価であって普通に値段が高いことには間違いがないからね。
では廉価版のGarmin Explorerはどうかというと、案の定Di2に非対応だったので残念。
ソーラーなしだとEdge540が5.5万円まで落ちるし、バッテリーの持ちも26時間あるのでこれで十分そうな気もする。
400kmブルベならバッテリーが無くなる前にフィニッシュできるし、600kmは途中で一泊するし。
ブライトン Rider 750SE
同じころに出ていたのがブライトンのRider750SE。
(SEはスペシャルエディションのことらしい)もともとあったRider750の進化版で、バッテリーの持ちが40時間にまで伸びたところが最大のポイント。
40時間ということは600kmのブルベまで対応しているので隙が無い。
しかもRider750SEの価格は35,750円と、Edge540のほぼ半額。
ガーミンを買えば間違いないのは分かるんだけど、この価格差は痛い。
iGPSPORT iGS630
そしてこのタイミングでもうひとつ良さそうだったのがiGPSORT。
直近だとBSC300という新機種が出ていたんだけど、そっちはDi2非対応かつ20時間しか電池がもたないのでパスして、フラッグシップモデルのiGPS630が候補に上がった。機能面ではほぼほぼガーミンと同格で、しかもお値段はブライトンよりも安い29,480円だというから驚いてしまった。
Rider750SEと違うのは、バッテリーが35時間なところぐらい。
5時間差で10,000円〜5,000円の価格差をどう見るかが悩みどころだった。
Rider 750 SEを購入
そんなわけで、悩んだ結果Brytonに決定。
Garminに対しては価格差でRiderの勝ち、そしてiGPSに対しては、Di2のリモートスイッチに対応しているというのが決め手になった。
情報量がめちゃくちゃ多くて、画面11ページ分も使えるんだけど(実際は3ページしか使ってないけど)、この切り替えをSTIレバー上部のスイッチからできるというのがめちゃくちゃ便利。
リムブレーキモデルをDi2にするにはSTIレバーをアルテグラにするしかなかったけど、そのおかげでついてきたリモートスイッチを活用できて満足している。
惜しいところ
サイコンにルートを送るには、スマホと連携させてRWGPSで自分が編集したデータをそのまま転送できるのでめちゃくちゃ便利だった。
(eTrexはPCに繋がないと送れないので、家を出てからデータが入ってないことに気づくと詰む)
だけど便利な反面、PoI入りのデータを送っても反映されず、スマホから手動で追加する必要があるのが不満。
アイコンをタッチパネルでスライドさせる方式なので非常にやりにくく、300kmとか長距離になるとちょっと触っただけで数キロ単位でずれてしまうし、せめてルート上をタッチで決められるか、距離を直接入力できるようにしてほしいと思った。
(これは販売元に要望を送った)
eTrexの場合はBasecampにPoI入りのGPXファイルを入れればちゃんと反映されるのでだいぶ助かる。
けど、これも接近アラームとかは無いので結局自分で「次のPCは○○kmのセブンイレブン」と頭に入れておかないとならない。
Rider750SEは接近アラームがあるので、うまく使えると便利になるんだけどなあ。
クライムチャレンジ機能が謎
函館300を走っていて、椴法華の絵紙山に登り始めたら
「登りの開始だ!」
みたいなメッセージが表示されてクライムチャレンジ画面に切り替わった。
(おかげでめちゃくちゃ漕がされた)
やる気を持って登るには楽しくていいんだけど、ルート上のクライム区間を判定するルーチンが結構ザルで、ちょっとした丘みたいなところでもクライムチャレンジが始まったり、逆に天の川きららトンネルに向かう木古内への登りは完全に無視されていたりして微妙だった。
ちゃんと使うには、事前にスマホから手動で設定してやる必要があるらしい。
www.cyclowired.jp
ここらへんはうまいことSTRAVAのセグメントと連携してほしいなあ、と思っている。
総評
微妙にイマイチなポイントもあるけれど、相対的にはすごく良いサイコンだった。
画面もきれいで電池の持ちもいいし、情報量も多い。
Di2に対応していて現在のギア位置が分かったり、STIレバーから画面の切り替えができたり、地味に便利で役立っている。
にしてもうちのDi2ちゃん、試走も含めて360kmくらい走ってるのにバッテリー残量が90%ってどういうこと?
これはもしや3,600kmくらい走れるってこと……?
それはやりすぎにしても、その半分の1,800kmくらいは頑張って欲しいものだ。
逆にeTrexの方は、乾電池を交換すれば無限に使える反面、充電池を使うと12時間しか使えないという弱点が浮き彫りになってしまった。
RWGPSの音声ナビも使ってるから、もうeTrexは引退させてもいいかもなあ。
PBPには持って行くとしても、完全に予備機として持っておくぐらいでいいかもしれない。
レックマウントの上部が開けば別のアイテムを装着できるしなあ……。