最終日は予備日としており、無事に計画通り戻ってこられたので丸一日台北観光となりました。
まず向かったのは故宮博物院です。
www.npm.gov.tw
台北駅に着いて、まずはコンビニでイージーカードをゲット、
残っていた現金から400元をチャージします。
ここから台北捷運、MRTに乗って士林に向かいます。
ちなみにこのMRT、路線ごとにホームが分かれているので注意が必要です。
札幌の地下鉄は南北線と東西線、東豊線は改札のあとでつながっているのですが、その感覚でテキトーなホームに行ってしまったため、なかなか出られず大変な目にあいました。
間違って入ってしまったら改札を出た後で、窓口に行って解除してもらうまでMRTに乗れなくなるので気を付けましょう。
ちなみにこのMRT、要は地下鉄なんですが普通にロードバイクを乗せている人がいてびっくり。
休日に限られますが、台北駅などの混まない駅であればどこでも乗降可能というから感動しました。
士林駅を出たところでおなかがすいたのであたりを見回すと、家族経営の飯糰屋さんがあったので食べてみることにしました。
通常はフライドチキン屋さん、朝だけ間借りして飯糰屋さんなんですね。
ここでは人気だという日式壽喜牛(すき焼き)飯糰と、黒豆乳を注文。
基本の具材に干大根の漬物「菜脯」、揚げパンの「油條」、肉でんぶの「肉鬆」が入っており、そこにオプションですき焼きが足されているので相当食べ応えがあります。
台湾の朝ご飯のお供と言えば豆乳なんですが、日本に帰国してからだと全然飲みたくならないのが不思議。
黒松コーラもそうですが、やはり台湾の風土で飲むから良いのかもしれません。
さてここからはバスで故宮博物院に移動。
Googleマップはバスの番号まで案内してくれるのでラクチンですね。
支払いも悠遊卡まかせなので余裕でした。
入場券もイヤホンガイドも全部悠遊卡(EasyCard)で支払えるので、台北に限れば相当便利です。
さて、肝心の博物館の展示はというと、うーん……、まあまあですね。
古いものがある、という感じで、中国の歴史背景に詳しくないと面白みを感じにくいというか。
例の白菜や角煮は(混んでいたけど)実物を見られてよかったけど。
常設展はイマイチでしたが、特別展の「古代兵器攻略」はかなり楽しかったですね。
紀元前から鉾や刀のみならず、弩弓まで作っていたことに改めて驚きました。
近接系の武器なら石からだんだんと素材を固くしていくだけですが、金属を加工して機械部品を組み合わせるという発想がヤバいと思いました。
展示だけでなく、モーションセンサーを使った的あてゲームがあったのも良かったです。
そんな感じで1時間くらいで見学を終えたので、続いておみやげを仕入れるべく、松山へと向かいました。
たくさん有給休暇を取ったのでちゃんとしたものを職場に持って行こうと思い、有名なパイナップルケーキ屋さんを目指します。
www.chiate88.com.tw
バスを乗り継いで目当ての店の前にたどり着くと行列ができていました。
佳德鳳梨酥というお店で、お土産用の箱入り商品だけでなく、アソートでも買えるので便利でした。
パイナップルケーキも美味しかったんですが、オススメは蔥軋餅禮盒というネギのお菓子。
甘しょっぱくて生地が香ばしくてかなりクセになります。
職場でも好評だったので、つぎ行くときもここに来て、今度は違う味のも試してみたいと思いました。
並んでいる間におなかがすいてきたので、近くにあった鶏肉飯のお店にテキトーに入りました。
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ご飯とスープのセットが150元、ちょっと高いけどまあいいか、と注文してぼんやりしていると、でてきたのがコレ!
これは、ガチョウ肉じゃないですか!
よくみると店名は「蘭陽土鵝肉大王」だし、メニューも鵝肉飯+青菜湯だし、ガチョウ専門店だった!!!
実は自分は台湾のガチョウ肉が大好きで、ずーっと食べたいと思っていたのでした。
前回台北に来た時に行った阿城鵝肉のガチョウの味が忘れられなくて、また行こうと思いついて昨晩検索してみたのですが、たぶんミシュランに選ばれてしまったせいで何か月も予約が取れない状況になっており、悔しい思いをしていたのです。
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そんな、夢にまで見たガチョウ肉が不意に目の前に現れるとは!!!
そしてこれが期待通りに美味いからたまらない!!!
肉の量は少なめだけど脂がたっぷりなのがポイントで、ご飯との相性が異常に良いんです。
阿城鵝肉でも最強に美味かったのは、ガチョウの脂かけご飯だったしなあ。
ご飯を食べた後は同じく松山にあるサンダル屋さんに行きました。
ここでの狙いは台湾サンダル!
なんと、サンダルにもかかわらずフルマラソンを走れるくらいの快適性能があるのだとか。
今年からちょっと走ってみようと思っているので、試しに買ってみることにしました。
ホテルに帰って山のように買い込んだお土産を置いてから、サンダルに履き替えて再び出かけたのですが、とにかくもうサンダルと台湾の相性が良くて歩きやすかったです。
かかと部分があるのでパカパカしないし、底に厚みがあってクッション性があるのもGood。
ただし、裸足で履いているとやはり鼻緒の部分がこすれてくるので、走るなら5本指靴下を履いた方がいいかもしれません。
午後からは台北駅の西側にある西門へ向かいました。
歩く前にまず腹ごしらえだ、とばかりに豆花を食べに行きます。
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突入したのは本願寺のすぐ近くにある本願豆花店西門というお店。
メニューが豊富過ぎて目移りがします。
が、観光客でも注文しやすいよう工夫がしてあって助かりました。
Aセットに、タピオカが品切れだから芋圓と花生をトッピングしたような覚えがあります。
豆花は豆乳を石膏で固めたものなので、要するに柔らかい豆腐ですね。
それをうす甘い汁に浸して食べるスイーツ。
豆腐に甘みは日本人からすると違和感ですが、ところてんを辛くして食べるか、甘くして食べるか、みたいな違いでしょう。
かき氷も入ってキンキンに冷えており、黒糖のシロップは花の香りもして甘すぎずちょうどいい感じ。
これは夏に食べたいなあ。
日本の豆腐屋さんも作ればいいのに。
移動のためのカロリーが補給できたので、続いて剥皮寮という物騒な名前の観光スポットへ移動。
川のそばにあって、清朝のころは伐採してきた木の皮を剥く作業が行われていたのが由来だったかな(日本でいえば木場みたいな地名かな)。
当時の建物がリノベされて残っていて、特に目的もなくぶらりと観光するには良い場所でした。
気が付いたら龍山寺の近くまで来ていたので、予定ではなかったけど見て行くことにしました。
名物のおみくじをひくと、ものすごい良い運勢が。
解説サイトによるとこれは「上上」の運勢で、好きなことをやってそれで近しい人に迷惑をかけるかもしれませんが、最後には目上の人の協力で全てがうまくいくことを暗示しているというずいぶん身勝手な内容でしたw
観世音霊籤第十一首 - 第十五首 | 日本で作れる台湾料理
今後もずぶとく気の向くままに、楽しく自転車旅を続けていきたいなあ。
満足したのですぐ近くにあった、ガチョウ肉のお店へGO。
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台湾最後の晩餐になるので、ガチョウ料理をこれでもかとばかりに注文します。
モツがプリプリでくさみもなくて超美味い(腸だけに)
でもやっぱりメインはガチョウ肉ですよね。
鴨に近いけどそれよりも脂分がじゅわ~っとしていてたまりません。
結構高くて1皿300元 = 1,500円だったんですが、あまりの美味さにお土産でもう一皿頼んでしまうほどでした。
血糕湯はガチョウの血と米を固めて作ったお餅が入ったスープで、これも血生臭いところは無く、モチモチの食感で良かったです。
帰りに龍山駅に入ると、ちょうど象棋の大会が行われていたので軽くのぞいてみたりしました。
将棋は初段だけど、象棋はコマの動かし方が分かるくらいなのが残念。
こーゆーときに
「拙者はジャパニーズチェスのブラックベルトであるのでひとつお手合わせ願いたい」
とか言えるとカッコいいんですけどね。
というわけでホテルに戻り、台湾の夜景を眺めながらエビスで乾杯。
帰国
翌日は12時の便なので遅れないよう早朝から空港に向かい、余った時間は空港内で過ごす作戦にしました。
自転車を預けて、
保安検査場前でお粥をいただきます。
ゲートの後は包丁とかグリルが使えないので、食事は手前で取ってしまうのが吉です。
あとはビールを飲んでまったりしたり、
免税店でカバランを買ったり、
www.kavalanwhisky.com
空港内を歩いていたらおなかがすいたのでジーローハンを食べたりしました。
(これは予想通りあまり美味しくなかった)
予想外のスマッシュヒットだったのがWheel pieです。
日本のおやき・今川焼戦争に一石を投じそうな見た目ですが、ピーナッツクリームがめちゃくちゃ美味くて良かったです。
花蓮駅ではタロイモ入りのを食べましたが、中身を工夫するだけでまだまだ発展の余地がありますね。
搭乗口にはなぜか折りたたみ自転車が展示されてあって、「おりたたぶ 世界編」みたいな雰囲気を出していて良かったです。
というわけで飛行機に乗り込み、もう台湾を離れたので機内食はパスタとハイネケン。
自転車も無事に(無事か?)受け取り、帰国できました。
台湾一周まとめ
という感じで、8泊9日で台湾を思いっきり楽しんできました。
やはり3月の台湾は暑さも厳しくなくて、サイクリングをするにはちょうどいい季節ですね。
台湾は自転車道が整備されていてとにかく走りやすいし、人も親切だし、治安もいいし、海外を走るという点では一番いい国だと思いました。
とにかくご飯が美味くて安いのが最高でした。
お金を貯めて、また2、3年後に行ってみたいと考えています。
次は逆順で走るか、もしくはコースを変えて今回泊まらなかった台中、台南や台東を訪れてみたりするのもいいかなあ。