PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

BRM611北海道300kmトトロ(Centenary of BRM 300) 後編

さて前半戦を余裕の表情で乗り切ったトトロ300である。
追い風を武器に、あと単騎だから飛ばし放題というのもあって6時スタート組をどんどん抜かして快調にPC1までたどり着いた。

途中のセコマで大勢のローディが休憩しているのを目にしたので、自分が早いというよりは単に急ぎすぎているだけなんだけどね。
とはいえ、ハイペースすぎかもしれないけれど、むしろ先週の函館300のおかげか体がバッキバキに仕上がっいたみたいで、回しても回しても疲れない感じだった。

今回のブルベはコンビニPCが最終盤にしかないので、適当なホットシェフでタレカツおにぎりを補給。

天気のいいのでこの後もどんどん飛ばして、お姉さんローディとその相方らしき紳士ローディの二人組を追い抜いてPC2の恵比島駅前バス停を目指してどんどん走った。
もうここら辺は、眺めはいいけど走るのが楽しすぎて写真を撮る暇もない感じだった。


さて、ナビによるとここらへんが恵比島駅だぞ、というところまでやってきたのだけど全然場所が分からない。

明日萌駅はあるのだけど恵比島駅が見つからず、バス停を探してうろうろしているうちに次のバス停らしく場所まで進んでしまうという体たらく。
どうも、この明日萌駅というのは映画のロケ地らしく、もともとここにあった駅が恵比島駅だったらしい。
とんだタイムロスをしている間にさきほど追い抜いたお姉さんローディたちに追いつかれてしまった。

とりあえず
「いやー、ロケ地の方を見てたら通り過ぎちゃって大変でしたよー(汗」
など聞かれてもいないのに言い訳をして再スタートを切る。


そしてここからが地獄のブルベの始まり。
前半戦はずっと南風に助けられて飛ばしてきたけど、ここから先はそれが強烈な向かい風となって苦しめてくる。
しかしここまでかなりの貯金を蓄えているので、無理せず体を低くして耐えるまで。
体幹がついてきて50kmくらいなら下ハン握ったまま走れるようになったので、大きな苦労も特になし。

それでもさすがに疲労感が出てきたのと、トイレに行きたくなったのと、ボトルが空になりかけたのと、おなかがすいてきたのが一緒くたにやってきたので、深川市に入ってからセブンイレブンで大休憩をはかることにした。
(本当はこの手前のセコマに入ろうと思ったんだけど、ゴミ箱が使えなかったのでスルーした)

深川市だから本当は深川丼でも食べたかったんだけど、そーゆーのは存在しないのでやむなくコンビニ飯となったが、ラッキーなことにハワイフェアなるイベントが開催されていたおかげで、ポキ丼なる謎の食べ物をゲット。

生サーモンも乗っていて、ちょっとした海鮮丼気分が味わえた。
いつも似たようなコンビニ飯だとテンションが落ちてくるので、普段食べないようなものにありつけるフェアは助かる。

外に座ってモサモサと食べていると、この後に控える芦別の山の上に暗雲が物理的にモクモク立ち込めているのが見えたので、ここぞとばかりにイナレムを着込んだ。

雨装備をしていたら恵比島駅前バス停あたりで遭遇したお姉さんローディがやってきたので
「ここから天気悪くなりそうですねー」
など他愛のない会話をかわして再出発した。


登り始めてしばらくはイナレムが暑くて脱ぎたくなったけど、果たしてすぐに雨がバラバラと降ってきて、道中には慌てて雨具を用意し始めている参加者たちを多く見かけたのでそのまま我慢して登ることにした。

しばらく進んでいるうちに、前方を二人のローディが走っているのが見えてきた。
ブルベの良いところは参加者がみんな反射ベストを着ているおかげで、かなり後方からでも前に人がいるのが分かることだと思っている。
孤独に辛い山道を登っていても、前に人が走っていると頑張るぞ!という気力がわいてくるのだった。

というわけでちょっと頑張って追いついて、あとは後ろについて体力を温存。
雨の中をたんたんと登り続けてようやく通過チェックCの猫バスに到着。

折り返しの150㎞で、時刻は13時30分。
7時にスタートしてからまだ6時間30分しかたっていないことに我ながら驚いた。
これから雨と夜でペースはかなり遅くなるけれど、これだけ余裕があるなら安全運転でも問題なし子だろう。


ここから次の通過チェックまでは延々と山道をアップダウンするだけなので、秘密兵器の中華製骨伝導イヤホンを取り出した。
いつもはAftershocksを使っているんだけど、函館300のあとで起動しなくなってしまっていた。
幸い保証期間が2年もあったので、代理店に送ってすぐに代替の新品が戻ってきて良かったのだが、トトロ300にはさすがに間に合わなかった。

というわけでアフターショックスを手に入れる前まで使っていたニセ骨伝導イヤホンを久々に引っ張り出してきたのだった。
めちゃくちゃ安かった理由は骨伝導とは名ばかりで、単に小型のスピーカーが耳の横にあるだけという代物。
肩にラジカセ担いでいるヒップホッパー並みに音漏れするけれど、人っ子一人いない(しかも雨の)芦別の山の中では問題なかった。
でもまあ、サポートもいいし普通にAftershokzを買った方がいいね。


そんなこんなで180km地点の芦別スターライトホテルに着いたときは時刻は15時。
30㎞で1.5時間は晴れていても悪くないペースだ。
ここで先行していた参加者1名と
「雨すごいっすねー」
などと会話。
スターライトホテルは前に一度泊まったことがあって、施設もきれいで温泉も良かったんだけど、さすがにこのずぶ濡れの感じでは立ち寄るのがはばかられた。

とりあえずここから気温が下がってきそうだったので、近くの公園のトイレに入ってイナレムのパンツも履くことに。
足の方はショートビブを履いてきたおかげで濡れもたいしたことなかったんだけど、靴は完全に水没状態になっていてぎゅぼぎゅぼだった。
やっぱりレインシューズカバーを買うべきだろうか。

でも気休めくらいにしかならないというレビューを読んだし、いっそ足にビニール袋を履くぐらいの方が楽かもしれない。
防水靴下というのもあるみたいなので、今度買って試してみようと思う。


この先は山を慎重に下りながら滝川の市街地へ降りていく。
雨だとディスクブレーキの方がいいっていうけど多分リムブレーキで効かない速度だったらタイヤのほうが滑って意味ないと思うので、ブルベくらいの速度域ならあんまり違わない気がする。
特筆すべき事項もないままにPC1のセイコーマート滝川滝の川店に到着。

全然関係ないけど、PC1が「セイコーマートきたむら店」だと思い込んでいたせいで「もしかして一つ飛ばしてきてしまったのか!?」と血の気が引いてしまった。
(きたむら店は次の通過チェックなので全く問題なし)
ここまで210㎞で時刻は16時30分。
またもや30㎞を1.5時間の良ペースで、雨も小降りになってきたので大きなトラブルさえなければ完走が望める距離になり、気持ちも楽になった。
相変わらず南からの風は強かったけれど、真南ではなく南西に進んでいく感じだったのでなんとかなった。


というわけで260㎞地点の通過チェック、セイコーマートきたむら店に到着。

もう最後の追い込みなので大福とレッドブルで糖分を補給して乗り切るだけだ。
まだ19時なのでよゆうのよっちゃんかと思いきや、札幌市内に入って大きな橋を下っているときに道路の凹みにガツンと突っ込んで肝を冷やした。
さいわいパンクはしなかったけれど、やはり雨で夜の路面はライトをつけていても良く見えないから危うい。


そんな感じで21時過ぎにゴール。

途中にご飯タイムを設けなかったので相当早くゴールできた。
あとでリザルトを確認すると、ダントツに早かったのは6時スタート組にいたいつも一緒になる鉄人鉄夫氏で、その次が自分だったので驚いてしまった。
まあブルベはタイムを競う競技じゃないから速くても褒められたものではないのだけど、なにかトラブルがあっても余裕で対処しやすいので、時間を稼げることには意義がある。
ベテランの方のブログを読むと色々美味しそうなスポットが紹介されているので、同じコースを2回目以降に走るときは制限時間いっぱいまで使って楽しんでいこうと思った。


というわけでメダルをゲットだぜ。

いやー、頑張った。
300㎞とはいえ平坦ばかりで走りやすいコースだったので、晴れていたらもっと道中を楽しめたんだろうな、と思った。
次に参加するときは晴れているといいな。


とりあえず雨と汗と泥で汚れまくった体を何とかしたかったので、この日の宿泊先はスーパー銭湯
tabiiro.jp
とにかく風呂が広くて良かった。
深夜2時以降は朝まで風呂を使えないのと、やはりランドリーがないのが惜しい。
食事処もかなり早くに閉まってしまうので、やむなくポテチとおつまみで飢えをしのいだ。
休憩所のスペースはかなり広いんだけど、仕切りもないし明るいし、ゆったり寝られるような感じではない。
全体的に快活クラブの方が良かった感はある。

とはいえいつも快活クラブというのも芸がないし、どこかに定宿を見つけたいところだ。


こんな感じで2週連続300㎞ブルベへの挑戦は終了。
体は完璧に仕上がっているので本当だったら7月の600kmにも続けて挑戦したかったんだけど、あいにく仕事が繁忙期に入って魔の30連勤が始まってしまったので断念。
その分残業代も入ってくるから、今年の後半にでもまた本州に遠征する費用に充てたいと画策している。