PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

Raleigh CRAでコマイチしてきた

週末の天気予報が思わしくないので思わず有給休暇を取って平日ライドに出かけたよ、というのが先週のお話。
ところが実際週末になってみると、接近が予想されていた台風がまさかのUターンという事態になり、晴れとまではいかないものの雨の確率は限りなくゼロに近くなっていた。

なんか最近の予報が全然当たらないのは、コロナ禍の影響で航空機の便数が著しく減少していることも影響しているらしい。

近年は気象衛星からのデータだけでなく、航空機に取り付けられたセンサーから実際の大気の情報を入手して、それを加味することでより正確な予報ができていたとのこと。
コロナ禍で人の往来が減ったり新幹線代が安くなったり、自転車乗りにとって悪いことばかりではないと思っていたけど意外な悪影響があったものだ。

とまれ、天気が回復したというのは悪いニュースではない。
しかしながら台風の影響が完全になくなったわけでなく、不安定な空模様なことには変わりがないので今回は、近場で軽めのサイクリングと洒落込むことにした。

そうなると向かう先は大沼&駒ケ岳が良かろう。
Stravaを導入してからまだ大沼方面を走ったことがなかったので、記録がてらちょっと行ってみることにした。

まずは大沼一周

いつもの大沼観光駐車場(無料開放中)に車をデポして、ひとまずは沼を一周することとした。
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10月前半はまだ紅葉の時期にはほど遠く、特に早朝なので車通りも少なくて大変走りやすい。
途中でキタキツネの襲撃(完全に餌をねだりに来た顔をしていた)にあったりしつつも、無事に一周。
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タイムは28分15秒で、トップが21分台なのを考えるとそこそこ良い。
山では倍近く差をつけられるのに対して、平地でタイム差が少なくなるというのは面白い。
やはりヒルクライムではロードバイクの重さと乗り手のパワーが重要なので、貧脚ライダーとクロモリロードの組み合わせでは圧倒的に負ける。
それに比べて平地では空気抵抗で最高速度が頭打ちになるし、加速してしまえばRaleigh CRAの重さも関係ないため、大きな差にならないのだろう。

今回は台風の影響で常に向かい風みたいな感じだったので、もうちょっとおとなしい日ならば1、2分くらい簡単に縮められそうな気がする。

森町へ

このあとは道道43号を経由して森町へ向かった。
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ここで国道5号に合流。
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軽車両もめっちゃ感知されているのが地味に嬉しい。

本当は国道5号を通るのは嫌なんだけど、駒ケ岳を時計回りで一周する際は下りなので、一瞬で通過できるのでまだマシかな。

山の北側に回ると空模様がどよんどしてきて小雨が降り始めた。
冬用の長袖ジャージを着てきたので寒くはないんだけど、これはこれで猛烈に蒸れるという欠点があった。
雨が多い季節は普通のジャージと、ワークマンプラスのウィンドブレーカーと組み合わせるくらいのほうが安心かも。


さわらの道の駅で休憩している間、このまま帰るのももったいないなと思ってGoogleマップを開いてみると、砂崎灯台という文字が目に入ったので寄ってみることにした。

灯台までの道は舗装されていなけれど、Raleigh CRAの25Cタイヤなら特に問題なかった。

途中から道が砂で埋もれだすとさすがに無理で、そこからは押して進む。
ファットバイクならこーゆーところでもガンガン走れるのだろうけれど、車両進入禁止の看板があるので押して参るのが正解だろう。

世界の果てにたどり着いたような荒涼とした風景に息を呑む。
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ロードバイクに乗っていると時々こういう周囲半径数km以内に自分以外人っ子一人いないという状況に出くわす。

そんなときにいつも、
「世界が崩壊したあとの光景はこういうものなんだろうか」
と思う。
そんな時に漂う感情は一抹の寂しさと、そして投げやりともとれる開放感だ。

例えばロビンソン・クルーソーも火星の人も、文明社会があって自分がそこから隔絶されたから生き残ってそこに復帰しようともがくわけだ。
だけど人類がすでに滅亡しているとしたら、生き延びることにもはや価値はない。
アーサー・C・クラークの「幼年期の終り」のラストで、唯一生き残ったジャンは異星人の星に戻るのではなく、地球の滅亡を見届けて自らも人類とともに滅ぶ道を選んだ。
究極の開放とは、自分以外の人間との完全な孤絶によって得られるものなのかもしれない。

幼年期の終り

幼年期の終り

しかしながら厳然たる現実の中に生きている自分は社会の中に帰らなければならない。
砂崎灯台を後にして走り出すと、台風の影響で噴火湾沿いは物凄い向かい風で、真っ直ぐ走るのが精一杯なレベル。
ペースはどんどん落ちるけれど、帰ることだけを考えて地道にペダルを漕ぎ続ける。


そんな感じで予定より1時間遅れで鹿部に到着。
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補給食が尽きていたのでコンビニに寄ろうかとも考えたけど、大沼までほんのちょっとなので帰りを急ぐことにした。

以前に同じルートを通ったときは登りに四苦八苦したものだけど、10km100mくらいの登りだと
「登りですなあ」
ぐらいの感想で自然に通り抜けてしまえるようになった自分に驚く。
とはいってもタイム的にはKOMの人の倍くらいかかっているので、登りが苦にならないことと登りで速く走れるのとはわけが違うのだが。
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登りを終えてガス欠気味になってきたので、ソフトクリームでも食べようかしらん、と思いついた。
いつもの駒ケ岳茶房は沼の反対側なのでパスすることとして、鉄板は山川牧場のミルクパーラーだろう。
でもそこは前にも行ったことがあるので、今回は久保田牧場チーズ研究所ミルクパーラーというところにしてみた。
www.oshima.pref.hokkaido.lg.jp

ミルクロードなる非常に走りやすい道を快調に駆け抜けていくと、なんだか閑散として寂しい感じの建物が現れる。
10月だからなのだろうか、ソフトクリームの販売は行っておらず、ジェラートのみ。
しかもダブルは選べないというのがちと寂しい。
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チーズ研究所というからチーズソフトクリームみたいなのを期待していたんだけど、そーゆーのは無いのでやむなく昆布ジェラートという色物に手を出してみることにした。
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味は悪くないのだが(甘い)、昆布かどうかはよくわからない。

一方で、一緒に買ったモッツァレラチーズを家に帰って食べたらは滅法美味しかった。
チーズ研究所では黙ってチーズだけ買っとけ、ということなのだろう。


そんなこんなで午前中のみ77kmのライドを終了。

前々日に160km走った疲れが残っていたし、天気もイマイチだったので近場で半日だけのショートライドにしたんだけど、世界の果てみたいな荒涼とした風景を楽しむことができたので良かった。

課題はライド時の服装。
夏用では寒すぎるし、冬用では暑すぎるし、汗をかくとすぐ冷えるし、どうにも難しい季節だ。
春秋用の長袖のジャージを買って、インナーで調整してみよう。