前回サドルバッグを新しいものにしたので、大きいサドルバッグが役に立つようなライドをしようと考えた。
そこで思いついたのが温泉ライド。
途中で温泉に入って、着替えてリフレッシュしてから残りの行程を走ってしまおうというプランだ。
近場でちょうどいいのが椴法華にある水無海浜温泉。
www.hakobura.jp
この温泉は潮が引いて湯船が水面から出てきた時間帯だけ入れるという面白い仕組みになっていて、幻の温泉とも言われている。
完全無料で浜からそのまま入れるけれど、道路から丸見えなので裸で入るのははばかられる。
水着を持っていってもいいのだけど、いっそレーパンで入浴してしまえばいいのではないかと考えた。
レーパンで行ってそのまま温泉に入り、サドルバッグに入れていった換えのジャージに着替えて帰途につくという完璧な作戦だ。
そんな計画を胸に自宅を朝6時に出発。
矢別ダムまでは朝ライドでよく来るので楽勝だったけど、南茅部に抜けるためにはダムを越えた後にももうひと登りあるので意外と歯ごたえがあった。
しかもクマ出没中の看板まであるし。
令和2年7月27日出没とあるので、ほぼ2週間前だ。
襲われるのはだいたい山菜採りの人だったりキャンパーだったりするので、交通量が多い国道で襲われる心配はほぼほぼ無いだろう。
途中で新川汲トンネルという全長2kmの長いトンネルがあるのだけど、新しいので内部は広く明るく、しかも函館サイドからだとゆるい下りになっているので非常に快適に走れてむしろ楽しかった。
南茅部に入ったところの自販機で水分補給。
コンビニがゴミ箱を置かなくなって久しいので、ゴミ箱付きの自販機は貴重。
そして今回から導入したポラールの保冷ボトルはなかなか性能がいい。
これならロングライドでもボトル1本でまかなえそうだ。
ここから椴法華までの南下は追い風で超楽しかった。
風景も夏!
北海道の短い夏を、完膚無きまで楽しんでおきたい。
椴法華に入ってまずは恵山岬灯台へ。
ここでは灯台カードというものを初めてゲットした。
www.kaiho.mlit.go.jp
ダムカードと違ってQRカードを貼ってあってデジタルなカードをもらう方式なので、自粛下でも対応可能な仕組みになっていて大変よろしい。
いまはどこに行ってもダムカードを配布していないので、灯台のやり方を真似たらいいと思う。
そして水無浜海岸へ。
9時から潮が引いてくるとの予報だったので、8時30分にはまだ水没していた。
目の前の石組みの浴槽も、ほぼ大丈夫そうに見えて中身はほぼ海水だった。
だけどこの左脇にある、丸石でごろごろと囲んだだけに見えるスペースの方はちょうどいい湯加減になっていたのでさっそく浸かってみることにした。
入ってみると、丸い石が苔でヌルヌルとしていてバランスを取るのが難しい。
お湯は悪くないし、舐めてみるとそれほどしょっぱくないので、温泉が海水に勝っているのだと思う。
お湯がモヤモヤと染み出してきているのが見えるだろうか。
ここの海岸には真水のシャワーは無いんだけど、温泉に浸かるだけなら体が塩でベトベトになることもなかった。
フナムシが数億匹くらいウヨウヨしているけど、奴らは水中にはほとんど入ってこないし、人間に踏まれるほどノロマでもないので気にしなければ気になることはない。
いろいろ難点もあるけれど、お湯自体は気持ちいいし、なんといっても一切の障害物なく目の前に広がる青い大海原を眺めながら入る温泉は唯一無二だ。
まさに、インフィニティ温泉。
ここはばくおん!で取り上げられて有名になったけど、ロードバイクで北海道一周するときに寄ってみると良いと思う。
このあとは更衣室で替えのジャージに着替えて、恵山、戸井と回って帰宅した。
午後から用事があったので100km程度のポタリングになってしまったけど、温泉を組み込んだことで楽しく走れて良かった。
昼食のとき、汗でべしょべしょになったまま店の中に入るのがはばかられることもある。
そんなときに温泉でさっぱりしてから美味しいものを食べて、気持ちをリフレッシュしてから帰途につくというのはアリアリのアリだと思った。
今後は積極的に温泉ライドに取り組んでいきたい。