自動車と自転車で違うところは色々あるけれど、個人的に結構大きいと思うのは、自動車だと走行中に音楽を聞くことができるというところ。
車で移動するときはだいたい、TBSラジオクラウドでダウンロードした番組を流したり、NHKの語学講座を聞いたりしている。
お気に入りはもちろん、ミラクル・サイクル・ライフ。
アリキリの石井さんがミニベロファンだとはこの番組を聞くまで知らなかった。
そんな石井さんと番組をやっているのが、自分がバイブルとしている「ものぐさ自転車の悦楽」の筆者である疋田さんなのだから面白くないはずがない。
個人的にはたいして自転車に興味がないゲストを呼ぶよりかは、疋田さんにずっと喋り続けてほしい気持ちがあるんだけども、そこは大人の事情だから仕方ないよねー。
自転車通勤中は周りに目を配るのが忙しくて音楽に気を回す余裕なんてないんだけど、ロードバイクで田舎のまったりした道を延々走るときなどに音楽がないと退屈になる。
だけど自転車の場合、走行中に音が聞こえないのは危ないとしてイヤホンの使用が禁止されているのだった。
だけどこれにはちょっと抜け道があって、耳の穴を塞がない骨伝導型のヘッドフォンであれば大丈夫なのだ(地域によるらしい)。
周囲の音は耳で、音楽は骨で聞き分けができるので問題ないというロジック。
ただまあ、骨伝導型だとイヤホンなのかどうなのか外形的に分かりにくいというのも理由のひとつなのかもしれない。
補聴器を着けている人が警察から「紛らわしいから外せ」と命令されたりする酷いニュースもあるけれど、結局は目につくところから摘発するのだろう。
本当に音楽と環境音を聞き分けることができるものなのか興味があったので、試しに中華製の安いのを買ってみることにした。
Bluetooth接続は一瞬で完了し、電源を入れると即座にiPhoneとペアリングしてくれるので結構なスグレモノ。
音質は良いとは言えないけれど、ラジオを聞く程度なら全然問題ないレベル。
骨伝導と言うよりは、単に小型のスピーカーがふたつあるだけという感じで、音漏れは激しい(一人しか乗車していない新幹線の中で聞いていたら車掌さんに注意されたレベル)。
ネックスピーカーの小型版だと思ってもらえたらいいと思う。
ヘルメットと一緒につけると、イヤホンというか単なるヘルメットのパーツにしか見えないし、耳の穴が出ているのがばっちり確認できる。
試しに外を歩いてみると、風の音や鳥の声、背後からくる自動車のエンジン音などがよく聞こえるので、危ない感じは全然しない。
外の音がよく聞き取れるというか、外の音が聞こえすぎて向かい風が強いと風切り音しか聞こえなくなるのだけど、それもご愛嬌。
それでも孤独に田舎の一本道を走っているときには、何らかの人の声が聞こえるだけでも気が休まるのだった。
100%合法かどうかは知らないので、使用については各自弁護士さんにご相談いただけたらとは思いますが(^^;)