PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

SRメダル&PBPの小冊子が到着

いささか旧聞に属する話だけど(このブログに速報性はないけれど)、1月の中旬に我が家に初のSRメダルが到着した。

SRとはスーパーランドヌールの略で、一年間に200km、300km、400km、600kmのブルベを完走した者に与えられる称号のこと。
去年はPBPがあったので頑張って気合を入れて獲得したけれど、今年からは気負わずに「普通に走っていたら達成しちゃった。たはは」ぐらいの感覚で取れるようになりたいものだ。

そういえば、今年からブルベの規程がいろいろ変わったようだ。
www.audax-japan.org
大きな変化がPCでのタイムリミットがなくなったこと。
200とか300みたいな短い距離で途中で遅れていたら完走も何もないので影響は無いと思うけど、600だと泊まる場所にかなり融通が利くようになるので助かる。

それから、SRの期間がこれまでの11月スタートから、1月スタートに切り替わったのはちょっと驚いた。
PBPに参加するにあたって、11月に東京で600km走れたのは大変助かっていたので、次回はハードルが上がりそうな気がする。


PBPといえば、いろいろフランスから届けものがあった。

まずはメダルに貼るための完走時間のシール。

それとリザルトブック。

郵送料4ユーロかかったけれど、結構内容が盛りだくさんで面白い。
PDF版も見れるんだけど、自分の名前もちゃんと書いてあるし、記録としてもらっておくのもアリだと思う。
(PDF版の方が和訳が効くから読みやすいんだけどね)


https://www.audax-club-parisien.com/download/pbp/2023/PBP-BROCHURE-R%C3%89SULTATS-2023-EN.pdf
統計を見るのが結構面白くて、やはり予想通りSTU組あたりは参加者が少ないので、最終スタート組はPCが混まずに使えて便利説が裏付けられた。
後の組はDNF率も有意に高くて、脚力に自信がない人が多い傾向にありそうだけど、その中でU組が比較的低いのは戦略的に最終組を選んでいる人が比較的多い証拠かもしれない。

あと、参加者のボリュームゾーンが50歳代だったには驚いた。
PBP全体から考えると、自分もまだまだ「若手」なのだなあ。
年齢的にいまが一番若いし、次回にはアラフィフだからと実力不足なのは分かっていながら2023年に出たけれど、意外とそんなに焦ることでもなかったのかもしれない。

次に参加するとしたら、役職定年になる60歳を過ぎてからかなあ。
まずはそれまで元気で自転車に乗れることを祈るばかりだけど。

というわけで、これで1年以上にわたったPBPへの挑戦はこれにて終了。
次の目標、台湾一周とランドヌール5000の受賞に向けて気持ちを切り替えていきますか!

恵山スパイス味噌ラーメンライド

2月中旬の日曜日も先週に引き続き天気が良かったので、早速出かけるぞ! とタイヤにエアーを注入したら、後輪の空気圧がまったくのゼロ。
「これは、スローパンクチャーだな……」
たぶんタイヤ交換の時にチューブのどこかに傷をつけてしまったんだろう。
先々週にタイヤを交換して、先週は7気圧→4気圧だったので(誤差の範疇だろう)と放置していたけど、さすがにゼロ気圧はヤバい。
というか、この寒い時期に外でタイヤ交換なんてしたくない。

というわけでお出かけ前のチューブ交換。

たくさん買っていたTPUチューブから、今回はTNIを使用。

去年は半年で4回くらいパンクしているからちょっと不安なんだけど……、メーカーが変わればうまく行くかもしれない。

はじめてアジリストDUROをはめたときはビードが硬すぎてタイヤレバーを使ったんだけど(それもチューブを傷つけた原因の一つか)、一度使って和んだのか今度は手ではめられるくらい柔らかくなっていた。
だったらチューブを入れずにレバーを使って無理やりはめて、改めて外してチューブだけ入れてやるという手順を挟んだ方が、チューブには優しいかもしれんなあ。


というわけでいつもの日浦トンネルまで。

この日はついに気温12度となり、4月並みの陽気。
サイクリストの集団ともすれ違うし、すっかり春気分だった。

さて、AGILEST DURO 28Cのインプレッションだけど、最初に乗った時と比べてだいぶいい。

前まで履いていたGP5000 25Cと比べると先週乗ったときは全体的にもっちゃりと、まろやかになった印象があった。
ところが乗り心地が硬めのTPUチューブと組み合わせると、そこにしゃっきり感が加わってなんともバランスがいい。
段差をマイルドに乗り越える優しさもあるし、かといって鈍重さも感じさせないし、先週までと比べると見違えるようだった。
アジリストデューロは値段も安いし(ブラックフライデーで4,750円)、今後はずっとこれでいいかも。

これでチューブのパンク耐性が強ければなあ。
理論上はTPUチューブの方がパンクには強いというけれど、たぶんまだまだ個体差が大きすぎるのだろう。
ただし、よくよく考えるとこれまでパンクしたTPUチューブはどれもアリエクで買ったものだ。
今回使ったのがTNI、最後の1本にEXARが残っているけど、これらの方が製品としてきちんとしている可能性は高い。
とりあえず台湾に行くときはブチルとTPUと2種類予備チューブを持って行こう。


この日は気温も高かったので、外食する余裕があった。
気温5℃くらいだと店に入っても寒くて凍えてしまうから、ついコンビニでおにぎりとナナチキを頬張って終わりにするパターンになりがちだけど、このくらい暖かいのなら大丈夫。
ということで、恵山の道の駅にある菜の花へ。
nanohana2287.wixsite.com

日替わり定食も気になるけれど、この時期に食べるならやっぱりスパイス味噌ラーメンでしょう!

この店で人にお勧めするのなら甘えび丼かお刺身定食だけど、やはりこの時期に辛いラーメンはやめられないんだよなあ。


そんな感じで、三週連続でほぼ同じコースを走っているけど、まだまだ飽きない。
ZWIFTは1時間で飽きるけど、現実の世界は解像度が違うからなあ。
これがもっと暖かい時期になると選択肢が増えて地元ばかり走ってられるか! という気分になっちゃうんだけど。

とりあえずこの時期で走られそうなのは道南か、もしくは日高地方くらいなので、来週も天気が良かったら木古内方面に行ってみようかな。
もしくは、ひさびさにDAHONを出して市内をサイクリングしてもいいかもしれないなあ。

eTrexのここがダメ

最近なぜか注目記事に、eTrexのことを書いた記事があがってきてにわかに注目が集まっていることを感じていた。

この春からブルベに参加しようという人が検索して見に来ているのかもしれないけれど、さすがに3年前の話なので情報が古すぎるだろうと思い新たに記事を書くことにした。

eTrexはまあ、昔は最強と呼ばれていたこともあったけど、さすがに自分が買った当時でさえかなり時代遅れのアイテムだったので、これから始める人が買うものではないなあ、と強く思っている。
特に、価格に関してはBlytonやiGPSportからお手軽なものもたくさん出ているし、いまや優位点はなにひとつないんじゃないかなあ。

ということで、3年使って思い知ったeTrexのここがダメ、なところをあげてみたい。

PCがないとルートを入れられない/GPXファイルを取り出せない

1位は何と言ってもこれ。
そもそも、eTrexは通常のGPXファイルをそのまま入れられず、ポイント数を削る加工をしなければ使えない。
ところが、家でちまちまファイルを加工してインポートを終えて、さて現地に着いてみるとエラーで開けない、数百キロ先から使えないという事態が結構な確率で頻発する。
その時はRide with GPSの音声ナビで事なきを得たけど、そもそもルートがきちんと表示できない可能性があるというのは、サイコンとして使うには信頼性に欠けると思う。

さらに完走データも家に帰ってPCにつながないと取り出せないので、Stravaにアップロードするのも遠征していると翌々日になってしまったりするのがイマイチだった。

登山用なので自転車につけるのが大変

2位はホルダーがへぼいこと。

純正のものは取り付けにくく外れにくく、さらに振動で不意に落ちるという特性を持っており、これで1台壊している。
2台めは裏ブタを加工してGarminアダプタを取り付けたのでそういった不具合からは解放されたけど、そんな苦労をするくらいなら最初からロードバイク用のアダプタがあるものを買った方が100倍良いですよ、マジで。

電池は意外と持たない

充電できるからとエネループを使うと、だいたい12時間くらいしか電池が持たないため、300km以上のブルベだとかならず電池交換の手間が発生する。
調子よく走っていると「Battery row」が表示されるので、自転車を停めて、サドルバッグを開いて、eTrexを外し、衝撃防止のカバーを取って、裏ブタを開けて、とこれが死ぬほどめんどい。
毎回新品のリチウム乾電池を使い捨てしないとならないのはサステナブルじゃないし、値段も相当張る。

今使っているBrytonの750SEは公称で40時間持つから泊りのないブルベで使うには十分だし、仮にその半分しかもたなくなったとしても、ご飯を食べるときに充電すればいいから全然問題ないのだった。

動作が重い

これはもう本当に重い。
起動まで1分くらいかかるうえに、地図の読み込みエラーが出て再起動したりすることもあるから、ブルベに使うなら少なくともブリーフィング前には起こしておかなければならない。
マップの移動や拡大縮小にも一苦労だし、サイクリングのような広域で使うアイテムではないなあ、とつくづく思った。

最新のガジェットに対応していない

これは優先度低めだと思うんだけど、対応しているサイコンを使うとありがたみがひしひしと伝わる。
特にDi2との連携はめちゃくちゃ便利で、今使っているギアが分かったり、サイコンの画面をSTIレバー上部のボタンで切り替えられる機能はほんと助かっている。

パワーメーターにも対応してないし、自転車を電化している人なら不満を感じる部分は多いんじゃないかな。
少なくとも今後もロードバイクに乗る予定なら、ある程度進化に対応できるサイコンを買ったほうがいいだろう。

そんな感じで、今年の春からブルベ始めちゃうぞ! という人には、eTrexはもはや全然勧められないアイテムだと思う。
これから買うのなら、Garmin Edge 540(55,000円)、Bryton 750SE(35,000円)、IGS630(25,000円)のどれかのうち予算の都合がつくものを買うのがいいんじゃないかなあ。

っていうか、この並びで定価60,000円のeTrexを買うとかありえないでしょ……。
並行輸入盤だと3万円切るけど、地図を自分で入れたりする必要もあるし(差額は日本の地図代)、結構めんどい。
それこそ3年前くらいは「サイコンはガーミンじゃないとダメ」な風潮があったけど、いまはいいのが出てきているのでそこまででもないと思う。

特にBrytonはレーサーも使っているし、


あの三船雅彦さんもPBPで使ってたし、
funride.jp
そして何を隠そうこの自分も、PBPはBryton 750SEを使用した。

eTrexはドロップバッグに入れてあったけど、結局使う機会は訪れなかったそうな。

750SEはPCで停まるたびにログをアップロードできるのも良かったし、電池も仮眠の際にモバイルバッテリーから充電できるので隙もない。
たぶん性能的には、もはやeTrexが勝てるところはないと思われる。
(ただ老眼が進むと画面の小ささが気になってくるので、がんばってS800にすれば良かったとも思わなくはない)

そんな感じで、ロードバイクなんて好き好きなので自由に装備を選べばいいと思うんだけど、自分の過去の記事を読んで「eTrexってそんなにいいんだ!」と思ってしまわないようアップデートしました。
本来の登山用としては必要十分な性能があるので、いまは携帯電話の電波が届かないような山奥に登山するときにナビとして活用しているのでご心配なく!

恵山までの冬ライド

前の週に1月の末だというのにサイクリングに出かけてしまって、その後は家の中でコマネズミのようにローラーを回す気にもなれなくて、ZWIFTをする気が全然起きなかった。
おなじペダルを回すという行為でも、精神的な解放感が加わると段違いなんだよなあ。

そんなわけで2月に入ってからは夜遅くまでバルダーズゲート3に熱中する日々だったんだけど、

2週間空けて再び雪解けが進んだので、早速出かけてみることにした。

上下にはカステリの冬用ジャージを着ているんだけど、よく考えたらこれはPBPの2日目と同じ格好である。

腕まくりをしていたけど、そんなものじゃ物足りないぐらいに暑かったなあ。
(この写真の後、ジャージを脱いでミレーの網インナー&反射ベストという謎スタイルで走ることになる)
今回はこの下にモンベルのジオライン(厚手)を着て、それで摂氏ヒトケタくらいまで問題なく走れる。

グローブの方はイントロのスティンガー5を使っているんだけど、最初こそ暖かいけど手汗が蒸れてくるとどんどん汗冷えしてきてやばい。

なので今回はインナーにニトリル手袋をはめてきたら大変調子が良かった。手汗が外に出ず、常に体温で温められている状態なので冷たくならない。
さすが、冬山登山で使われるテクニックなだけのことはあるぜ。
ただし、ニトリルの内側はびしゃびしゃで風呂に入っている状態になるので好き好きだと思う。
でもまあ一枚持っておくとチェーンが外れたときとかも便利だし、かさばらないからツールボトルに常備しておくことにした。

というわけで海岸線を通って恵山まで。

道中はほとんど雪がないけれど、前日の夜に結構な量降ったせいで、雪解け水がかなり残っていてドロドロになってしまった。
どちらにしてもこの季節は、道路に融雪剤がまかれているから帰ったら洗車しないといけないんだけどね。

どこかでご飯でも食べて帰ろうかとも思ったんだけど、足を止めると寒いし暖房が効いているとはいえない店ばかりなので、セブンイレブンでおにぎりとナナチキだけ食べるというブルベ飯でお茶を濁した。

その後はバイパスを迂回して下道を通って帰ることにしたんだけど、逆に住宅地の方が日影が多いせいで盛大に凍結していて往生した。
ペダルから足を外して惰性で進んでなんとかやり過ごしたけど、まだこの時期は交通量が多いバイパスを走っていた方が無難かもしれない。

今回は恵山のセブンイレブンで折り返した来たけれど、翌週はさらに気温が高くなりそうなので、もうちょっと足を延ばして恵山の道の駅まで行って、今度こそなにかまともなものを食べて帰ることにしたい。

オメガ×スウォッチを購入

妻が東京に出張していて、仕事が終わって次の日は自由時間だという。
何をするかと聞いたところ、原宿のキディランドに行ってちいかわグッズを見て来るとのこと。
原宿……?
本来自分とは縁遠い場所であるはずなんだけど、この日は微妙に引っかかるものがあった。
もしかして、と調べてみると、なんと原宿にはスウォッチショップがあるのだった。

そう、お目当てはオメガスウォッチである。
www.swatch.com
思い起こせば2年前、2022年3月に発売が始まったんだけど、見た目はオメガのスピードマスターに瓜二つ、それでいて値段は3万円台と超激安ということもあってめちゃくちゃ欲しくなった。
ところが「実店舗でしか買えない」「予約不可」「行っても在庫があるかどうか分からない」という地方民にとっての三重苦が待ち構えていたのでどうすることもできなかった。

それ以来何度か東京に行く機会はあったんだけど、他に優先すべき用事もあり、運を天に任せてスウォッチショップまで足を運ぶほどの余裕がないままいままで過ごしてきた。
が、キディランドからスウォッチショップまでは目と鼻の距離である。
これは頼んでみるしかない!

翌日の午前中はろくに仕事にも手がつかない状況でそわそわしていたんだけど、ついに妻からLINEで「在庫あったよ」との連絡が入った。
この日はスポーツジムに行く予定だったんだけど、到着が待ち遠しくて終業のベルとともに家路を急いだ。

ついに対面

うおおお!

勝ったッ! 第3部完!

文字盤が完全にスピマスでめちゃくちゃカッコいい。

本体がバイオセラミック製なので質感はどうかな、と懸念していたけれど、これが絶妙に良い。
本体が30gと異常に軽いところが特に気に入った。
Vivosmart5とほとんど変わらないってやばくない?
表面はさらりとしていて着け心地もいいし、それになにより寒い冬の朝に装着しても冷たくないのがいい。
金属光沢がないからプラスチッキーではあるんだけど、マット塗装っぽくもあるので思ったより安っぽくはなかった。

唯一の弱点は純正のベルト。
オメガのロゴが入っていてカッコいいんだけど、ベルクロでバリバリやるのは安っぽいし、妙に分厚くて装着しにくい。
どちらにしてもベルトは消耗品なので、箱に大事に仕舞ってしまって社外品のをつけるのが常だ。

どうせならベルトはオメガ純正でも、と思ってサイトを開いたら、NATOベルトでさえ5万円と、オメガスウォッチの本体価格を凌駕していたのでそっ閉じ。
www.omegawatches.jp
AmazonでそれっぽいNATOベルトを購入することにした。

文字盤の黒とベゼルのグレーをうまく取り込んでいて、あつらえたかのようにピッタリ。

その他にもうひとつ、松重オリジナルでステッチ入りの革バンドも購入。

革バンドは冬用で、NATOストラップはクールビズになったら使おうかな。

後ろ側にあるのは風防の保護フィルム。

スマホじゃないのに仰々しすぎるだろ、とも思ったけど、傷がついたら悲しいしね。

そういえば普通の(スマートでない)腕時計を買ったんだから、スマートバンドというものがあるな、と思い出したんだけど、WENA 3は去年のうちに清算終了になってしまったらしい。
smhn.info
発売から4年で使えなくなってしまうとは、諸行無常であるなあ。
スマートウォッチも寿命はそのくらいなので、あんまり高いのは買いたくないんだよね。

せいぜいVivosmartくらいで十分だと思う。

総評

オメガ公式なコラボアイテムなので値段のわりにクオリティは高く、相当面白い。

まあ、単純にメカニカルな部分で比べると、Bulovaのプレシジョニストには遠く及ばない。


こっちは1/1000秒まで計れるうえに、秒針はスイープ運針という変態的な高性能さを誇るので比べるべきじゃないんだけどね。
(長針が秒針とクロノグラフ針を兼ねるとことも素晴らしい)
ただし高性能なだけあって電池が切れるのも早いし、本体は厚くてデカくて重さも90gある。

それに比べるとオメガスウォッチは、本気のお遊びというか、ノリと真面目が同居している気楽さがあって、肩がこらない(物理的にも)。
今後は運動時にはVivosmart5、それ以外の時にはオメガスウォッチと使い分けていこうと思う。

函館山冬登山&オーバーホール完了ライド

週末は天気が良かったのでスノーハイクにでも行こうと思っていたんだけど、暖冬のせいで冬眠してないヒグマが出歩いているらしい。
news.yahoo.co.jp
冬眠しない熊はアイヌ語でマタカリㇷ゚(冬に徘徊する者)といい、大変凶暴だという話をこの前ゴールデンカムイ実写版で見たばかりだ(面白かった)。
kamuy-movie.com
実写版は予告編が面白そうで気になっていて、実際見てみると本編全部面白かったので良かった。
北海道民とすると冬の厳しさがよく表現できていたところが良かったな。
俳優もかなり原作に寄せつつ、役者本人の魅力も感じられてうまくできていたと思う。
アシリパさんは予告編で見て「でかいな!」と思っていたけど、映画を見ているうちにだんだんと違和感が消えていった。

映画はどこまで作るんだろうなあ。
樺太編は作りにくそうだし、札幌旭川編→網走監獄編ときて、全部飛ばして五稜郭編で完結するくらいの4部作でなんとかならないだろうか。
舘ひろしが元気なうちになんとか撮影してもらいたいものだ。

シネマ太陽の上のレストラングランポルトでは、映画に便乗して(自称)アイヌ料理を出しているというので試しに食べてみた。

ところが、うーん、やはりというかなんというか、全体的に微妙。

チタタプがサーモンのたたき(ガーリックトースト添え)になってしまっているのは仕方がないとしても、オハウを名乗るならニリンソウくらい入れてほしいのに、これじゃ単なる塩味のけんちん汁だ。
桜鍋は1,500円もするのに味噌汁一杯分くらいの量しかないのもひどい。
八食センターは2,280円でこうだぜ。

そんな感じで便乗商法にも度が過ぎるぜ、という感じだった。

閑話休題。
そんなわけでまだヒグマがウロウロしている山に入るのは危険だったので、確実にヒグマがいない函館山へ行くことにした。

何度も登っているけどジムでトレッドミルを走っているのに比べたらだいぶ楽しい。

今日のおやつはセブンイレブンのドーナツにホットコーヒー。

暖冬のおかげでまわりに雪が積もっていてものんびりできるのが良かった。

その後は山頂を目指し、ブラキストン線でおなじみのブラキストンさんを拝んで下山。

この日は歩数を伸ばすため、いつもの登山道ではなく千畳敷ラインを経由して登り、帰りは車道を歩いて下ることにした。
下り坂では微妙に滑るけど、スパイクを着けるほどではないから困る。
そんな横をランナーが軽快に駆け下っていくのだけど、なんで滑って転ばないのか謎すぎる。
走っても滑らない靴底があるんだろうか。

下山して、いま話題の「100日後に閉店するラーメン屋」に寄ってみようと思ったら長蛇の列ができていたので断念。
この場所は居ぬきだから、どうせ3か月後にどこかに移転オープンするのだろうと踏んでいるんだけど、うまい作戦だなあと思った。

そのかわりに第二候補だった狼煙へ移動。


関連ランキング:ラーメン | 五稜郭駅

市内でドロ系ラーメンといえばここ。

煮干しの風味がダイレクトアタックを仕掛けてくるところが良い。
すぐ向かいにある彩辛の担々麺も好きなので、だいたい交互に通っている。
すぐ近所にはラーメンハウスワンエイトもあって、微妙な激戦区になっているのが面白い。
来週あたりはそっちに行ってみようかな。

オーバーホール&テストライド

函館山で登山をしている最中に,ショップからオーバーホールが終わったとの連絡が入ったので,一週間ぶりに愛車とのご対面となった。

工賃は30,000円くらいかかるので安くはないんだけど,かなり細かいところまで分解調整してくれるし,自分でやると見落としも多そうなので頼むことにしている。
あとはまあ,消耗品は通販で買っちゃうので,たまにはショップにお金を落とさないとダメだよなあ,という気分が大きい。

いつのまにかタイヤに大穴が開いていたのでびっくり。

(すすきの200で誰かに指摘された気もしないでもない)
が、ブラックフライデーで購入したAGILEST DUROがあるので問題なし。

翌日は朝から換装作業にいそしむことになった。

作業が終わって外を見ると,目の前の道路をひとりのローディが走り去っていった。
天気は快晴だし,道路に雪は全くない。
これは,サイクリングか!?

すぐにカステリの上下を着込み,インナーにはジオラインの厚手,念のためサイクルレインジャケットも羽織って出かけることにした。

グローブはIntroのStinger5。

冬用に買ったんだけど,積雪期以外に使うと暑すぎるため,こんな時でないと出番がない。

気温は10℃以下というところで,自転車をこいでいると軽く汗ばむくらいの陽気だった。

この3か月くらい家の中でZWIFTをするか山歩きするくらいしかできなかったけど,やっぱり外を自転車で走るのは気持ちいいね!

暖冬最高すぎる。
このまま春になればいいのに。

さて,新タイヤであるAGILEST DURO 28Cの感触はというと,けっこう良かった。

GP5000 25Cからサイズアップしているけれど重ったるいところもなく,道路の細かい段差はサスペンションが効いているようにぬるぬると乗り越えられて大変良い。
25CかつTPUチューブだと,速く走るという観点からはいいかもだけど細かい振動を拾いやすく,バンバンと飛び跳ねるような挙動になる。
無駄な動きはヒステリシス損失となって,前に進ませるはずのエネルギーが熱となって分散してしまうので,ぬるぬる進んだ方が効率がいいはず。
あとはパンク耐性がどんなものかだけど,これは一年間かけて確かめるしかないね。

家を出たのが遅かったので,この日は15kmほど走ったところで折り返し。
たぶん恵山まで普通に走れるだろうな。

今週いっぱい天気がいいみたいなので,雪が降らないようだったら来週はもうちょっと遠くまで走りに行きたいなあ。

鹿肉が美味すぎる件

冬はエゾシカの猟期で新鮮な肉が手に入りやすいのでこの時期になると毎年通販で買っていたんだけど、家の近くに直売所ができたというので寄ってみることにした。
sauvage-de-hakodate.com
店内、というか事務室には店番のお兄さんがおり、ショーケースとかは無く欲しい肉の種類を伝えると隣接する冷凍小屋から持ってきてくれるという仕組みだった。
ローストビーフ風にしたいというと、ある程度厚みがある方がいいのでシンタマがいいだろうとのこと。

HPで見た通販の価格に比べるとかなりと値引きしてあり、1,000円未満切り捨てぐらいのざっくりとした価格になっていてかなりお買い得だった。
ロースやヒレで1kg4,000円、シンタマやランプは3,000円だったかな。

ところが野生のものなので、持ってきてもらった肉は1.5kgもあり、いきなりステーキと違って切り分けてもらうわけにもいかないし、予想の5割増しの量を買うことになった。
(が、一瞬で消費してしまったので全く問題なかった)

そしてこの肉、よく見ると1月18日捕獲&加工と、買いに行く2日前に獲れたばかりの新鮮なものであった。
留守番のお兄さんが番をしていたということは、店主は狩りに出かけていたのかもしれないなあ。

とりあえず冷蔵庫に入れて3日間かけてじっくり解凍。
手で外せるような部位はむしり取ってステーキに、残った塊は半分をローストベニソン、半分を赤ワイン煮込みにすることにした。

鹿肉のステーキ

ステーキはだいたい3枚分とれたので、1枚は赤ワインに漬けこみ、残る2枚は普通に焼いてみることにした。
コショウをした肉を台所に放置して常温に戻してから、表面のドリップを拭いて塩をして、ニンニクオイルで片面を3分、裏返して2分。

あとはアルミホイルに包んで放置。
その間に漬け汁に使った赤ワインと、バルサミコ酢、醤油、バター、砂糖を加えてトロっとするまで煮詰めてソースを作っておくと無駄がない。

さっそく食べてみると、これがめちゃくちゃ美味い。
後味には鹿肉らしい風味もきっちりあって、完璧な仕上がりだった。
赤ワインに漬けこんだ方のステーキは、さらにジビエの風味と赤ワインの酸味がマッチして相当レベル高く出来上がっていた。

鹿肉のステーキというと、駅前の居酒屋では100gないくらいの量で2,500円くらい取られるので、コスパも最高にいい。
安いし自分で焼いた方が美味いというからたまらない。
赤ワインソースも美味しいけれど、塩コショウにわさびで食べるのが野性味があって好きだなあ。

そしてヤバかったのが薫製醤油の相性との良さ。

鹿肉のワイルド感とスモーキーな風味がまじわると無限にワインが飲めるwww

ローストベニソン

次に塊肉をローストしていくんだけど、ここで登場するのが低温調理機。

ローストビーフはオーブンでじっくり焼くなりフライパンで焼いて寝かせるのが正しい手法なんだけど、それだと火入れが難しすぎる。
パサパサになったり生焼けだったり、肉を割ってみるまで分からないのはリスクが大きい。

真空調理器を使うと正しい温度と時間で肉の内側まで計算通りに火入れができるので手放せない。
今回は潰したニンニクとローリエとともに、ジップロックに入れて59℃で3時間。

粗熱を取って冷蔵庫で寝かして、翌日にニンニクオイルで表面に焦げ目をつけていき、切り分けたところがこれ。

赤く見えるところも完全に火入れが済んでおり、生感はゼロ。
素人でもここまでしっかり仕上げられるところが低温調理の魅力だ。

焼いて作るローストビーフは保存すると冷たい状態で切り分けられて提供されるけど、これだと最後に焼き目を付けて仕上げるので、温かいのを食べられるところも良い。

ソースはステーキのときに作ったレシピに、ジップロックに残ったドリップを加えてみたらさらに濃厚になって最高だった。
一方で無難にわさび醤油で食べるのも反則級に美味くて、一瞬で食べつくしてしまった。

残った鹿肉はビーフシチュー風に仕上げてみたんだけど、ここまで生肉状態で置いておいたせいで結構なジビエ感が出てしまい、悪くはないけどちょっと普通だった(店だとこのぐらいでも出てくるけれど)。
どうせならステーキ後の肉はいったん全部真空調理にしてしまって、その後ローストしたりシチューに入れたりしたほうが新鮮さをキープできていいかもしれない。

総評

1.5kgで4,500円という値段に最初はびっくりしたものの、実際に料理してしまうと食べやすくてあっという間になくなってしまったし、肉質から考えるとコスパはめちゃくちゃ良かった。
ていうか、ステーキ屋に行くぐらいなら自分で焼いた方が安くて美味いまである。
月一くらいで買いに行くとして、今度はロースかランプあたりを買いに行きたいなあ。