PikaCycling

Raleigh CRAとDAHON routeを買ったばかりのサイクリング初心者。ポタポタとポタリングを楽しもうと思っています。

城岱スカイライン再び

なぜ自分は城岱スカイラインの前にいるのだろうか。
自分で自分がわからなくなってきた。

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前回城岱スカイラインに挑戦したのは土曜日。
そして、その翌日の日曜日に、なぜかまた来てしまった。
な ぜ な の か。


本当はこの日は遠出をして、倶知安方面をロングライドする予定だった。
車に自転車を積み込んで出発すると、途中まで晴れていたのに森町のトンネルを抜けたところから北の空がドヨドヨと曇っているのが見えて、気持ちにも暗雲が立ち込めた。
せっかく2時間半かけてドライブして雨降ってたらいやだなあ、と思いUターン。
結局いつもの大沼公園観光駐車場まで戻ってきてしまった。

いつもの駒ケ岳一周ライドもいいけれど、いつもと同じではつまらない。
いつもの日常にほんの少しのスパイスを、ということで、先に城岱ヒルクライムに挑戦してみることにしたのだった。

今回は大沼から上がるルートで、通称「裏城」。
函館400kmブルベに挑戦した方のブログを読むと、10%勾配の標識が無限に立ち並び、表城岱とは難易度がまるで違うらしい。

kusaride.hatenablog.com

そうは言ってもまあ、物理的に登れないってことはないでしょ。
前の日に表ルートから登頂を果たしているので、気持ちにはわりと余裕があった。

が、登り始めてすぐに
「ここはヤバい」
と気がついた。

表の坂が天国への階段なら、裏の坂は断頭台への13階段だ。
インナーロー以上のギアを使う機会が全くなく、ひたすらに激坂を登るのみ。
激坂か、凄い激坂かの二択しかない。
ジグザグに斜度を緩めないと前に進めないくらいにキツイ。

しかも両サイドは森に囲まれて見通しが悪く、気分転換もできない。
さらにそこをアホな走り屋がぶっ飛ばしてくるからたちが悪い。
入り口の看板に「農業地帯につきスピードダウン」と書いてあるのに、四輪乗りはカタカナも読めないアホばかりだ。


心を完全に空にして無心でペダルを回し続けるのは修行にして苦行そのもの。
だけど「牧場まであと3km」の看板が見えてかなり気が楽になった。
サイコンを距離表示に切り替えて踏ん張り続けると、2kmをすぎたくらいのところで一気に空が開けた。
ここからは牧場脇の一直線を気持ちよく駆け抜けてゴール!
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最初の看板から59分かかったけど、途中で足をつかないで登ることができたので良かった。


自転車を停めて写真を撮っていたら牛がめっちゃ寄ってきたので笑った。
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やっぱり赤い色が気になるのかな。


ヒルクライムするとむしろテンションが上って元気になるので、このまま調子に乗って駒ケ岳を一周することにした。

昼は鹿部の道の駅にある「浜の母ちゃん食堂」で食べようと思っていたら、11時30分にたどり着いたらすでに長蛇の列が。
仕方ないので向かいにある「カールスの家」なる謎の食堂で食べてみることにした。


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道の駅に隣接する飲食店がイマイチな法則があるものだけど、鹿部には他に選択肢もないし、まあ何事も経験である。
刺身定食が980円だったけど勇気が足りなかったので無難に人気No.1の鹿部ラーメンを注文。

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ホタテ・イカ・ツブが入っていて、まあまあの味。
(殻付きのアマエビは手がベタベタになるので食べない)
油断すると油膜がべったり固まるくらいギトギト系なのは厳しいか。
ただまあ、結構お客さんが入っているようなので、次回は海鮮丼か刺身定食にチャレンジしてもいいかもしれない。


このあとは寄り道すること無くひたすら北上。
自転車ブログを読むと食い物の写真しかないのが多いけど、なるほどそうなるね。

補給食は漕ぎながら食べるし、水は当然ボトルから飲むし、足を止める暇がない。
疲れたら漕ぎながら休んじゃうので無限に走れてしまうのだ。

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ロードバイクに乗るのも慣れてきたので今回は、前腿の筋肉を使ってみることにした。
普段は尻と後腿のハムストリングスだけで走っているのだけど、前腿に意識を向けると心の中のギアが一段加速するのがよく分かる。
ちょいとした斜面ぐらいならギアを変えずにぐいっと登ってしまう。
いつも楽をし過ぎなので、ロングライドの終盤では足が売り切れになるぐらいまで使っていくようにしたい。


そしてようやく本日のメインイベント、駒ケ岳茶房に到着。


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この前食べたラ・フランスのソフトクリームが抜群だったから、桃を楽しみにしていたのだった。
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桃もすごく美味しい。
甘みが強いのが桃、爽やかなのがラ・フランスかな。
次はまたラ・フランス味にしてみよう。


そしてロードバイク好きの猫も健在。
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常連っぽい老夫婦が店の人に、
「今日は猫ちゃん出てこないねえ」
と話していたところで自転車を止めたら、猫が現れて前輪に体を擦り付け始めたので笑った。
Raleigh CRAは牛も猫も寄ってくる自転車だなあ。

休憩したら疲れが出たので(これがあるからむしろ休めない)、写真を撮りながらまったり走った。
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手つかずの自然広がる未舗装路を走るのも楽しいな。
次にタイヤを変えるときは、グラベルキングにしてみてもいいかもしれない。

Raleigh CRAには28Cまでのタイヤが入るはずなので、グラベルロード方向に攻めてみるのもありかな。

最後はいつもの温泉で〆。
ys-kaisyo.co.jp
運動後にサウナ&水風呂を往復すると、疲労軽減&超回復の効果があるそうだ。
いつも100kmオーバー走って筋肉痛になりにくいのはこのおかげなのかもしれない。

朝活はじめました

Raleigh CRAを買ったあとも、DAHON routeは通勤用として使うつもりだった。
だけど、朝は晴れていても夕方が雨の予報だったりすると自転車通勤できない。
一日中晴れていないとダメなので、意外とハードルが高いのだった。

そこで天気予報で翌朝だけ晴れているような日は、朝5時に起きて近所を走ることにした。
家の周りは信号がほとんどない田舎道があるので、朝活にはぴったりだ。

タイマーを45分にセットして走り出し、鳴ったところで折り返し。
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5時30分に家を出て、7時までに戻れば洗濯してシャワーを浴びてちょうど出勤できる。

ロングライドのあとはいつも寝てしまうので職場で眠くなるかと思ったけど、このぐらいの短時間ならむしろ頭がしゃっきりして良かった。
朝ライドは百利あって一害なしだった。


この暑い時期に自転車通勤すると、職場についたときには汗まみれになってしまうので、むしろ朝ライドのほうが涼しくていいかも。
まだロードバイクに乗り慣れないので、交通量が少ない時間帯のうちに練習に励もうと思っている。

スポークリフレクターってどうよ

自転車に乗るのも楽しいけれど、Twitterに自転車の写真を乗せるのも同じくらい楽しい。
写真を撮るためにはさらに自転車に乗らなければならないので、Win-Winである。

そして乗っているときには気づかないけれど、撮って改めて見返してみると意外な発見もある。
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自分のTwitterプロフィール画像を見ながら「かっこいいロードバイクだなあ」と惚れ惚れしながら見ていたのだけど、なんとなく違和感があった。

なにかが、変だ。

おかしいと思ってカタログ写真と見比べてみた。
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あるべきものが、ない。
いや、ないべきものがある、のか?

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そう、カタログ写真にはないスポークリフレクターが(勝手に?)取り付けられていたのだった。

スポークにつけるタイプのリフレクターはアメリカの法律で義務付けられているため、日本向けの商品にもそのまま付いてくるパターンが多いらしい。
とはいえ、日本の交通法規的には絶対必要なものではない。
前照灯、後部反射鏡、ベルの三種の神器があればOKだ。

じゃあいらないか、とも思ったんだけど、安全のために付いているものを外してしまうのもどうかなあ、と思った。
しかし見た目がかっこ悪いのは気になる。


調べてみると、スポークにパチっとハメるだけの反射材があるらしい。
これなら軽いし目立たないので、試してみることにした。

取り付けは非常に簡単で、スポークにパチパチはめるだけ。
スポンジのような素材に反射テープが貼られているだけなのでとても軽い。

ものすごい量が入っているけれど全部つけるとエレクトリカル・パレード的になりそうなの使うのはで半分の量とし、32本のスポークに対して8本だけつけてみた。
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明るいと目立たないけど、部屋を暗くしてフラッシュで撮影すると結構反射している。
基本的に夜は走らないんだけど、今後ブルベとかに出るかもしれないし、夜間走行に備えておくに越したことはないよね。

Raleigh CRAで城岱ヒルクライムしてきた

Raleigh CRAはクロームモリブデン鋼という、端的に言うと『鉄』で作られたロードバイクだ。

そしてクロモリの評判を見ると、
「登りは苦手」
と言われていることが多い。

カーボンやアルミに比べて鉄は重いから仕方ないんだけど、言っちゃ悪いけど、どんな自転車であっても程度の差こそあれ坂はしんどいはず。
自転車が6kgと10kgで4kgの差があっても、そこに75kgの人間が乗ったらトータル81kgと85kgで、5%しか変わらない。
自転車が軽いから楽に登れる、ということはあっても、自転車が重いから登れないなんて坂は無いはずだ。


みたいなことを考えていると、気がついたら坂の前に立っていた。

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ここは城岱スカイライン
道南ヒルクライマーのメッカである。

自分みたいなへなちょこロードバイク乗りには一生(は言い過ぎかもしれないけど2、3年は)縁がないところだと思っていた。
だってここ、自動車で登ってもしんどいんだよ?
それを自分の足で登るなんて正直考えられない。

しかし自分の理論である「いやしくもロードバイクならば登れない坂なんてない」を実証するためにも、ここは挑戦してみるしかないだろう。


入り口の下でストレッチをして体をほぐし、看板の写真を取ってからスタート。

登り始めるとまあキツイ。
速攻でギアをインナーローにして、あとは心を無にして淡々と登る。
ついペダルを”踏み”たくなるけど、それだと足を使いすぎるので”回す”ことをとにかく意識した。

踏むペダリングだと下死点で力が抜けた瞬間に後に下がってしまいロスが大きい、らしい。
常に前進するように、右足の力が抜ける前に左足で力を入れて、ペダルを回すようにするのが坂道を登るコツなのだとか。

自分自身が内燃機関になった気持ちで黙々とペダルを回す。

オレは燃料と水を補給しながら進む機関車だ。

そんなことを思いながらひたすら漕ぎ続けるうちに、目の前に残り1kmの看板が現れた。
意外と登れるじゃん!
残りの距離を一気にダンシング!!!
は無理で、それでも息を切らせながらペースを上げて走りきった。

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スタートとゴールの写真を撮った時間を見ると、出発は8時43分、到着は9時26分だったのでタイムはだいたい43分。

ほかの人の完走記事を読むに最速で20分くらい、普通の人なら30分台出せるといい感じっぽい。
今回は「足をつかないこと」を目標にタラタラ登ってきたけれど、もう少し頑張れば40分切りはできそうな気がした。

登る前はヒルクライマーなんて頭おかしいと思っていたけど、登ってみると楽しいのが謎。
展望台でアイスを食べられるわけでもなく、絶景どころか霧まみれで真っ白で、得られたものがなにかあるわけじゃないのに、なにか不思議な達成感がある。
ロードバイクの助けがあれば、このぐらいの峠は普通に登れてしまうという単純な事実に感動してしまう。

ロードバイク凄い。

そして下りは超楽しい。
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登り終えてしまうとそれまでの苦労は雲散霧消して、楽しさだけが残る。
これが、また登りたくなる秘訣かもしれないなあ。


帰りは北斗市のせせらぎ温泉と、
www.city.hokuto.hokkaido.jp

花水木のごくにぼ醤油ラーメンで〆。
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煮干しがこれでもかというほど入っていて味が濃いのに、スープを全部飲み干してしまえるくらいにさっぱりとしているのでやめられない。


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そんな感じで、初挑戦のヒルクライムはかなり楽しかった。
今回は霧で全然風景が楽しめなかったけれど、来週にでもまた行ってみたい。
つぎは晴れているといいなあ。

夏のサイクリングの必需品

夏になってLIXADAのレーパンでサイクリングすることも増えたんだけど、結果として太ももの日焼けが大変なことになった。
太ももの下半分が赤、上半分が白のツートンカラー。

七分丈のジャージを着ているときもスネは日焼けしていたんだけど、わりと常識的な範囲だった。
しかし太ももを出すと一気に真っ赤。
地面に対して垂直でモモに隠れているスネと、地面に対して並行で遮蔽物がないモモとでは日光の当たり方が段違いだということが分かった。
夏こそ長袖を着なければ駄目なんだね。

GUでコンプレッションインナーを上下とも買ってあったんだけど1セットだと足りないし、Amazonを見ていたらちょうど良さそうなのが安かったので買ってみた。

ハーフパンツがセットになっているのがポイント。
レーパンで人前に出るのはまだ抵抗感があるので、パールイズミを着ない時は積極的に履いていきたい。


ついでに買ったのが速乾冷却タオル。

これは水に湿らせて振り回すと気化熱でひんやりするという最近流行りだした便利グッズ。
首のあたりに巻いておくとたしかに涼しいけど、普通のタオルでも効果は同じでは? という気もしないでもない。
見た目的にわりとスポーティなのが救いだろうか。

タオルを1本持っておくと道の駅なんかで顔を洗うときに便利なので、必需品だとは思うが。


そして最近力を発揮しているのがNEWボトル。

暑いからと家にあったサーモスの魔法瓶を持っていくようにしたんだけど、表面が金属だからカチャカチャ音がして、フレームにも傷をつけるんじゃないかと心配になった。
さらに、普通のボトルとサーモスを二刀流しても、普通のボトルのほうがすぐにぬるま湯になってしまうため、結局サーモスだけを飲んでしまうという悪循環にも気づいてしまった。

なにかいい保冷ボトルはないかなあ、と思いながら玉井雪雄のじこまんを読んでいたら、ポラールというメーカーのボトルが良いと書いてあった。

じこまん 1

じこまん 1

さっそく買って試してみたところ、水と氷を入れてから次のコンビニまで、20km/1時間くらいは冷たく飲めるほどの保冷力はあったのでなかなか良かった。

真夏の峠だと24オンス=700ccでは枯渇してしまうので、別にペットボトルを持っていきたい(ボトルケージのひとつはツール入れにしたい派)。

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それと、汗をたくさんかく時期に必須なのが電解質
7月までは塩飴や塩タブで十分だったんだけど、8月の夏真っ盛りの時期ではさすがの北海道でも足りなくなってきた。
とはいえ、ボトルには水だけ入れておきたいのが人情というものだ(あとで洗うのが楽だし)。

そこで思いついたのが粉末のスポーツドリンク。

保冷ボトルにコンビニで売っているパーティアイスを入れてから水を注ぐと、500ccの水が半分くらい余ってしまう。
それをそのまま飲んでしまってもいいんだけど、そこにパウダーを注いで濃いスポーツドリンクにして飲んでしまったほうが捗る。


北海道だと来週くらいには暑さも収まってすぐに秋になってしまうんだけど、短い夏をなるべく精一杯楽しめるように工夫していきたい。

ビンディングペダルを買った

そういえば、書くのを忘れていたけれど前回のマツイチ(松前半島一周)の前に秘密兵器を導入していた。

それは、
ビンディングペダル

ペダルと足を固定してしまい、物理的に人馬一体状態を可能にする鬼畜アイテム、それがビンディングペダル
自転車がコケたら人間も一緒にコケるという運命共同体となることに、すべてのロードバイク初心者は恐怖する。

Raleigh CRAにはデフォでフラットペダルが付属していることもあり、ショップの店員さんも「乗り慣れてからビンディングにするといいですよ」と言っていた。
ただ、これまで乗った感じでは乗り慣れるも何も初日から、ずっと昔からこの自転車に乗っていたかのような一体感を感じていた。
乗車姿勢にも違和感がないし、自然に100km乗れてしまっている。
それならば、いきなりビンディングにしてしまっても全然問題ないのではないか、と思ったのだった。

SHIMANOの片面フラットSPDをチョイス

何を買うべきかショップで迷ったのだけど、無難にSPDの、しかも片面フラットのペダルにした。

ビンディングにはSPDSPD-SLという2種類があるのだけど(わかりにくい)、前者はMTB用、後者はロードバイク用という位置づけ。
ただ、SPDペダルはバイクを担いで山道を登るMTBのために、靴底の金属部品(クリート)が出っ張っておらず比較的歩きやすいという特徴がある。
また、MTBは転倒しやすいので、SPD-SLと比べるとわりかし自由に外しやすいという利点もある。

ガチなローディはSPD-SLを選ぶためSPD乗りは軟弱だという風潮もあるけど、実際走ってみるとSPDに助けられたことが多い。
降車前は左足だけ外したままスピードを緩めていくのだけど、バランスを崩して右側に傾くこともままある。
そういうときに「えいやっ!」と力づくで右足をペダルから外してしまえるのは助かる。

片面フラットでなくてもいいとは思うけど、これはこれで、例えば砂利道を走るときとか(結構ある)、コンビニとか道の駅の駐車場を通るときなど、すぐに停車しなければなならないシチュ意外と多く、思いのほか役に立っている。

フラット部分はこんな感じで、

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ビンディングはこう。

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個人的に気に入っているのは見た目!
色味も含めて全体的にメカメカしているところが良い。

シューズはスペシャライズドのSPORT MTB

ショップには型落ちのモデルしか無かったので迷ったけれど、どうせ消耗品だからと妥協することにした。
ベルクロ3本で固定するから脱ぎ履きしやすくていいんだけどね。

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見た目的にはロードバイク用のTORCH 1.0 ROAD SHOEと違わないので許した。

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ビンディングにした結果は!?

ショップでペダルを交換してもらって説明を受け、早速路上で走り出してみた。
その時はコケることもなく普通に乗れたけれど、「自分がビンディングに乗っている」という意識を持っていないと結構危うい。
この前のマツイチ(松前半島一周)のときも、乗り始めていきなり立ちごけしそうになってしまった。
その時はSPDが幸いして力づくで足を外して事なきを得たので、やっぱり初心者はSPDにしておくのが良さそう。


しかしSPDペダルの実力は、その危うさをものともしないものだった。

まず良かったのは、「ペダルを回す」という感覚が身を持って理解できたこと。
いままではペダルに向かって足を押し付けないと力が加わらないので、どうしても「踏む」ペダリングになっていた。
ビンディングになって足とペダルが固定されると自然に足の荷重を抜くことができるようになり、右足と左足が交互ではなく、途切れることなくクランクに力を加えられるようになったと感じる。
坂道を登るときにガクンガクンと断続的に登っていたのが、すーっとスムーズに進めるようになった。

実際に同じ道を走った記録を見比べてみると、平地で2km/h、上りでも1km/hくらいは速度が上がっているので、気のせいではないらしい。


それと、段差を乗り越えるときなんかに衝撃でペダルから足が外れてしまうようなことがなくなり、安定して漕げるようになったのも安心感が大きい。
フラペのときはペダルと足がずれているのに気づかなくて、勢いよく踏んで踏み外して危うい目にあったことも結構あった。

安定して漕げるようになったためか、長い距離を走っても疲れにくくなった。
自転車を買って一ヶ月の初心者が、いきなり150km走れたのもビンディングのおかげかもしれない。


結果的に、ロードバイクビンディングペダルは、無くてはならない装備であるということが分かった。
ビンディングでもすね毛でもピチピチレーパンでも、ロードバイクの常識とされていることにチャレンジしてみると「なるほどこれは常識だわ」と腑に落ちてばかりいる。
立ちごけしてしまうリスクはあるけれど、いまフラペの人は早いとこビンディングにしたほうがいいよ、と伝えたい。

Raleigh CRAでマツイチ(松前一周)してきた

ラレーCR-Aはかなり乗り心地が良くて、ロングライド向けの自転車なのだという感触を得た。
自転車に乗り始めて2ヶ月の自分でも100kmくらいは全然余裕に走れてしまう。

やっぱりクロモリフレームのおかげなんだろうか。
ロードバイクに乗っていると手や腰や首や肩や足が痛くなって辛いという話をよく聞くけど、全然そんなことがない。
せいぜい太ももが筋肉痛になるくらいだけど、それも一晩寝るとたいてい治る。
関節部分や腱や筋にダメージを負わないので、気負いなくどこまでも走ることができる。


せっかく無限に走れそうな自転車を手に入れたのだから、来年あたりブルベに参加してみようと考え始めた。
もともと体力には自信がないので、レースやヒルクライムには出るつもりはなかった。
だけど、順位にこだわらずに延々と長い距離を走るだけならなんとかなりそうな気がする。

というわけで今回は、ことし開催されるはずだったBRM505 北海道200km函館のコースを参考に、木古内上ノ国松前木古内まで一周してみることにした。

この一周で150km、残りは北斗市から木古内までの往復50kmなので省略する。
150kmをどのくらいの時間でどのくらいの体力消費で走れたかがわかれば、完走への自信がつくだろう。

ridewithgps.com

この日はあいにくの空模様で、雨寄りの曇りといった雰囲気。
どちらかというと午前中の方が悪いようだったので、山越えを後回しにして逆周りで走ることにした。

木古内の道の駅に車をデポして、海岸にある神社の前で記念撮影。
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と、ここでいきなりの立ちごけ
初心者あるあるの、右足のビンディング外し忘れパターンである。
こんなベタな転び方をするなんて……。

静止状態からだったので怪我も車体へのダメージもなく、タイヤやブレーキにズレがないか確認して6:30ころに出発した。


木古内から知内までは結構な小雨。
南からの暖かい風に乗ってきたのかミストサウナのようにムワッとした熱気に包まれて、幸い体が冷えるということもなかった。
しかしこんなことになるならドロヨケを着けておけばよかったかもしれない。
ラレーの純正ドロヨケは分割式だから、輪行でもそんなに邪魔にならないはず。

途中の新幹線ビュースポットでひとやすみ。
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着いてから5分後に新幹線が通ると書いてあったのでタイマーを掛けてのんびりしていたら3分後にやってきたので焦った。
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次回通るときはうまくタイミングを図って、自転車とのツーショットにしたいところ。

知内から福島までは標高170m程度の軽い峠超えがあるので警戒していた。
が、乙女ギア(34-32T)を活用して難なくクリア。
ちなみに、34-34Tは姫ギアというらしいw
DAHONroute(52-28T)なら死んでいたな〜。


ゆるゆると峠を超えて出発地点から35km先の福島町の道の駅に到着。
道の駅なのに夜間(というか早朝)はトイレが使えず、となりのバス待合所を使わせるのが謎。
トイレ前にツバメの巣があるからかな。
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関係ないか。
ただ、バス待合所にはゴミ箱があるので逆に助かった。
最近は、自販機があってもゴミ箱を置かないので飲み終わったあとで始末に困る。

水を買ってペットボトルを捨て、カロリーメイト1本を食べてひとやすみしてから走り出し、北海道最南端の白神岬に到着。
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まだ雲が多くて青森の方は見えないけれど、予想通り上空は雲の切れ間が見えてきて、雨もやんで体が乾いてきた。

ここでは写真だけ撮ってすぐに出発し、松前の道の駅へ。
michinoeki-matsumae.jp
ここはオープンデッキまで自転車を押して入れて休めるので良かった。
外に椅子が無い施設が多いんだよね〜。

ここまでで55km走ってきたけど、なんかあっという間すぎて拍子抜けしてしまった。
ビンディングペダルの威力はかなり大きい。
ロングライドのコツは「ペダルを回すことを意識」と言われているけど、フラットペダルだと全然回せていなかったことに気がついた。
足とペダルが固定されて初めて疲れない回し方ができるのだと実感。


続いてセイコーマート松前静浦店へ。
松前小島がよく見えるのでどこかで写真を、と思ったけれど走りの調子が良すぎて止まるのがもったいなく、駐車場から適当に撮影した。
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空腹気味だったけどもうすぐ上ノ国につくし、リポDのゼリーと水だけ補給。
水と燃料を補給しながら走る自転車は蒸気機関車に似ている気がした。


ここから上ノ国までがこの旅一番の難関だった。
ほとんど人が住んでいない40kmをひたすら北上。
人が住んでいないということは海岸線だけど海沿いの平坦な道ではなく、山の上に通ったバイパスを通ることになるため、ひたすらアップダウンをくりかえすことになる。

山と山とをつなぐ大橋からの絶景は見事なんだけどだいたいスピードがついているので止まるのも惜しいし、何回も似たような景色が繰り返すので飽きてしまった。

いい加減集中力が切れてきたので、途中見かけた灯台に立ち寄ってみた。
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赤白のカラーリングがラレーとよく似ている。
lighthouse-japan.com


そんな感じでどうにか本日のメインイベント、上ノ国の道の駅に到着。
www.hokkaido-michinoeki.jp

ここは「グルメブティックもんじゅ」と大層な名前がついたレストランがあり、地元産の海鮮を食べさせるのだ。
地方に行ってなにか美味しいものを食べようとすると道の駅頼りになるのが悩みどころ。
といっても町の定食屋で海産物なんてまず食べられないし、メニューにあったとしても品切れのことも多いし、HPがないから営業しているのかどうかも分からないので三重苦ではある。

ここではてっくい漬け丼をチョイス。
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白身魚の良質なタンパク質と、漬けの塩分、そしてご飯の炭水化物が3点揃ったサイクリストの完全栄養食品だ。
てっくいとはヒラメのことで、漁師の”手を食う”ところからそう呼ばれているとのこと。

会計はキャッシュレス対応だったけど、スマホ決済には非対応(実物のクレジットカードが必要)というオチに脱力。
仕方なく現金払いにしたけど、田舎ではこういう事が多いので自転車用になにか一枚カードを持っていたほうがいいかもしれない。


昼ごはんを食べる前に水で顔を洗って、濡れたインナーを脱いで乾かしたので気分は一新。
余力はあるのでいま来た道を往復して200km走破しても良かったのでちょっと迷った。

ただ、6時30分に出発して昼食休憩時点で13時ということは100kmを6.5時間のペースなので、おなじ時間をかけて帰ると戻りは20時くらいになりそう。
現在の装備ではナイトライドに対応できないのでちょっと辛い。
日のあるうちに200kmを走破したいなら、4時に家を出て17時に戻ってくるくらいのスケジュールが良さそうだ。

なので当初の予定通り、40km走って峠を超えることにした。
40km÷15km/h=3時間で、16時に到着できたらちょうどいい。


上ノ国町から木古内町に抜ける途中でラウンドアバウトがあって感動した。
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これはロータリーと違って、信号がない完全な環状交差点。
右側から来る優先車両がなければ自由に侵入して好きな方向に曲がることができて大変いい。
田舎だと全く誰も来ない交差点でも、延々と信号が変わるまで待ち続けなければならないのが地味にめんどいんだよね。
北海道は土地も余っているんだし、どんどんこれに変えて欲しい。


木古内江差線廃線となったJR江差線と並行しているので、廃線マニアにはたまらない道だ。
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廃線跡を自転車で走れたら面白いのにね。
保守ができなから無理か。

というか、木古内江差線江差側から登るとアップダウンがやたら多くてめんどい。
かなり森が深くなって道も狭くなって「もう終わりかな」と思うと「まだだ、まだ終わらんよ」と第2第3の上りが出現するのほんとやめてほしい。
木古内側から登るとひたすらアップだけらしいので、どっちが楽なのか今度逆から登って試してみたい。


15時10分、無事に木古内駅に到着。
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裸の男たちをバックに、名物の塩ソフトで〆。

6時30分にここを出たので、8時間40分かけて150kmを走ったことになる。
ブルベだったらここに木古内町から北斗市までの往復50kmが足されるけれど、残り4時間50分で50km(しかも平地)は楽勝ペースだと思う。

課題は平地での巡航速度が低いことかな。
足を残すことを意識しすぎてノロノロ運転過ぎたので、もうちょっとペースを上げていきたい。